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上下巻BLは名作が多い、は本当か?2024
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2023/03/20 20:00
BLCD界隈、気づけばどんどん出演される声優さんが増えています。有難いものです。
しかし、ちょっと目を離した隙に、新作のキャストは初めてお目にかかる若い方だらけ。もう付いていけないかも……そう考えた時代が私にもありました。
でも大丈夫! ちるちるのデータベースと数多のレビューが助けてくれます!
ということで"""BLCD声優世代表"""を全力で考えてみました!!
ちるちるで受け攻め/発売昇順で検索し、各年のメイン出演数をグラフ化。BLデビュー年を参考にしつつ、全体バランスを見ながら分けていきます。
「世代交代ってよく聞くけど、そもそも誰と誰が同世代なの?」「この声優さんはいつからBLに出てるんだろう?」「過去の名作も最近のおすすめCDもまんべんなく知りたい」というあなたに届け!!!!
※本文中の画像・表はすべて敬称略
◆目次◆
1.BLCD黎明期(1988年~)
2.BLCD発展期(~2000年)
3.BLCD黄金期(2001年~)
4.BLCD成熟期(2006年~)
5.BLCD転換期(2011年~)
6.BLCD新興期(2016年~)
7.BLCDの未来(2021年~)
それぞれの声優さんによって
・BLCDメインデビューの年
・ブレイクを果たし多くの人に知られた年
・BL出演数が最も多い活躍ピークの年
・同世代とされる声優さんとの共演が多い年
がバラバラなので、明確に区切ることは不可能という結論に至りました。必ず異論反論が生じると思います、申し訳ございません……。当時の情報をご存じの方は「ここ違うよ!」とコメントで教えていただけると非常に助かります!
また"帝王"森川智之さんを筆頭に、若手声優さんともご共演の多いベテラン声優さんも多数いらっしゃいます。なので、世代が違う声優さん達は共演がないという訳では全くないです! 数世代のズレは誤差だと思ってご覧ください……!
1988年、最古のBLCDとされる『幻想純愛ロマン 鼓ヶ淵』が発売。
なんと当時はCDではなくカセットブック形式でした。BLという言葉も浸透しておらずJUNEや耽美、やおい等と呼ばれていたのだとか(※やおいは商業BLに対する二次創作を示すことも)。
BLCDの始まりは「BL」でも「CD」でもなかったのですね……!
そんな1988年~1990年代半ばにご活躍の声優さんを、ここではBLCD黎明期・第1世代と定義させていただきます!
声優 | 名メイン出演期 | 出演作 |
三ツ矢雄二 | 1988-1990 | 鼓ヶ淵・その他脚本でもご活躍 |
鈴置洋孝 | 1988-2006 | いじわるなパール・長恨歌 蛇性の婬・彼烈火 |
飛田展男 | 1988-2016 | 永遠の緑~のちのおもひに~ 飛沢杏の世界・NOW HERE・幸せになってみませんか? |
関俊彦 | 1989-2013 | 間の楔・ルビーにくちづけ メモリーズ・炎の蜃気楼 |
塩沢兼人 | 1989-2000 | 間の楔 塩沢兼人MEMORIAL・ケ・セラ・セラ・ベンチマークに恋をして |
松本保典 | 1989-2004 | 渇愛・指先の恋・そして春風にささやいて |
井上和彦 | 1989-2013 | Hybrid Child・梨園の貴公子・百日の薔薇 |
速水奨 | 1989-1996 | 絶愛 -1989-・舞え水仙花・炎の蜃気楼 この夜に、翼を |
山口勝平 | 1990-2010 | タブー・座布団・Don't Worry Mama |
※複数盤あるときは、発売日にかかわらずレビューの多いリンクを優先して貼らせていただきました。貴重な情報をありがとうございます……!
カセット時代!タクミくんシリーズの記念すべき初音声化
全寮制男子校の青春BL金字塔・タクミくんシリーズは様々なキャストさんが担当されています。こちら1989年のカセットブックでは、ギイ役の井上和彦さんとタクミ役の松本保典さん。
CD第1弾からはタクミ役が鳥海勝美さんになり、第7-8弾置鮎龍太郎さんと青木誠さん演じるギイ×タクミに。第9弾からは井上さんのギイ復活でタクミ役は保志総一朗さんに受け継がれます。またラジオ版では関俊彦さんと森久保祥太郎さん……などと非常にバラエティに富んでいるのがわかります。
さらに、2023年は原作小説から数えると30周年で新たな実写映画化も! 時を超えて愛され続ける名作タクミくんシリーズを是非音からも味わってみては♪
主に1990年代半ば~2000年にかけて、徐々にBLCD界が盛り上がっていく時期を支えた声優さんを第2世代と定義させていただきます。
依然としてカセット時代の名残もあり、キャラソンや楽器演奏など音楽的な要素がCDに盛り込まれています。試行錯誤の時代ですね~!
声優 | 名メイン出演期 | 出演作 |
森川智之 | 1993- | 銀の鎮魂歌・春を抱いていた・ANSWER・それでも、やさしい恋をする・副音声はうるさい十分に |
石田彰 | 1994-2006 | お金がないっ・DOUBLE CALL・ミス・キャスト |
緑川光 | 1994- | 二重螺旋・ショパンシリーズ(1)・恋する暴君・ワルイコトシタイ |
置鮎龍太郎 | 1992-2018 | この罪深き夜に 清澗寺家シリーズ(1)・右手にメス、左手に花束・課長の恋 |
檜山修之 | 1994-2016 | 素直じゃないけど・水に眠る恋・どうして涙が出るのかな |
一条和矢 | 1992-2016 | 限りなくゲームに近い本気・是-ZE-FINAL・絆~KIZUNA~ |
鳥海勝美 | 1994-2003 | タクミくんシリーズ 01 FAREWELL~フェアウェル~・王様な猫 |
安井邦彦 | 1994-2001 | 富士見二丁目交響楽団シリーズ(1)(ソニー盤 )・恋しくて |
堀川亮(現:堀川りょう) | 1994-2003 | 富士見二丁目交響楽団シリーズ(1)(ソニー盤 )・絆~KIZUNA~(2)・ケ・セラ・セラ |
増谷康紀 | 1995-2007 | 富士見二丁目交響楽団シリーズ(1)(マガジン・マガジン盤 )・疵<スキャンダル>・お手討ち覚悟! |
三木眞一郎 | 1995-2017 | ボーダー・ライン・しなやかな熱情・新宿ラッキーホール |
子安武人 | 1995-2014 | 交渉人は黙らない・Punch↑・デコイ 囮鳥 |
小杉十郎太 | 1995-2013 | 有罪・ごはんを食べよう・美しき獣たち。 |
堀内賢雄 | 1995- | 蛇淫の血・黒羽と鵙目・恋が落ちたら |
保志総一朗 | 1996-2005 | 嫌いにならないでね・あいつとスキャンダル・好きなものは好きだからしょうがない!!FIRST LIMIT TRUTH |
ちるちるデータベースにて各年の出演数を調べ、グラフにまとめました。
復刻・再販CDは引いていますが、続編や雑誌付録CDはカウント済み。データベース自体も完全ではないので、ぼんやりと概観を掴む程度にご利用ください。
「BL界の帝王」で有名な森川智之さんと緑川光さんの出演数の多さ、ピークの長さがえげつないです。三木さんや子安さんも流石のご活躍! 初期の声優さんたちが地盤を固めてくださったからこそ、今のBLCDがあると考えると感謝してもしきれません……! ありがとうございます!
森川さんだけでなく堀内賢雄さんの近年の新規ご出演にも注目! 声優さんご本人及び事務所の意向やオファーする側の需要など様々な事情が絡む問題だと存じますが、傾向として攻めを演じがちな低音の声優さんの方が長く出演しやすいことはあるかもしれません。
BLCD内屈指の長期シリーズ
交響楽団もので大人気のフジミシリーズは「ソニー」と「マガジン・マガジン」と「コロムビア」の3形態あり、それぞれキャストさんも変わってきます。クラシック音楽やドラマパートの割合にも違いが!
1994年~ ソニー盤 富士見二丁目交響楽団シリーズ(1)
桐ノ院圭(cv.安井邦彦さん)×守村悠季(cv.堀川亮さん)
1995年~ マガジン・マガジン盤 富士見二丁目交響楽団シリーズ(1)
桐ノ院圭(cv.増谷康紀さん)×守村悠季(cv.置鮎龍太郎さん)
2000年~ コロムビア盤 富士見二丁目交響楽団シリーズ(14)
桐ノ院圭(cv.成田剣さん)×守村悠季(cv.保志総一朗さん)
日本経済のバブル時代は1986年から1991年ですが、BLCDのバブルはおよそ2001年から2005年といったところでしょうか(※諸説アリ)。
毎月大量のBLCDが発売され、長期シリーズも乱立。時には「豪華キャスト陣の無駄遣いでは……」とレビューされるほど大人数で収録されていました。それでも大量に売れたウハウハな時代。景気が良くて羨ましいです~!
バブル期の作品の特徴としては
・JUNE系作品や24年組の少女漫画と違いハッピーエンドが増えた
・肩幅が5mあって顎が鋭角な攻め
・華奢な美少年受け
・闇オークションで受けを億で落札
・アラブの石油王に見そめられて!?
・結局みんなカップルになる学園もの
原作小説や漫画内の流行もあるので一概に言えないですが、ある程度の王道パターンが形成されていったようです。CDの場合は今よりも攻め声と受け声がハッキリと分かれていた印象があります(もちろんそうでない作品も!)。
そんな黄金期にデビュー及びご活躍された声優さん多数! なので3世代に分けて紹介させていただきます!
まずは黄金期その1。1990年代後半から2001年までにBLデビューされた声優さんを第3世代と定義させていただきます。
声優 | 名メイン出演期 | 出演作 |
森久保祥太郎 | 2000-2014 | 過激に愛して・純情BOY禁猟区・夜ごとの花 |
千葉進歩 | 2000-2013 | YEBISUセレブリティーズ・是 -ZE- 5・ビッグガンを持つ男~朝な夕なに乱されて~ |
伊藤健太郎 | 1998-2012 | 純情エゴイスト・水の記憶・XY |
石川英郎 | 1997-2015 | どうしても触れたくない・空と原・イロメ |
中井和哉 | 1996-2010 | この愛にひざまずけ・是 -ZE- 4・くいもの処 明楽 |
成田剣 | 2000-2017 | ヒミツの新薬実験中!・犬も喰わない・恋愛操作 |
花田光 | 2001-2007 | 純情ロマンチカ(1)・ミス・キャスト・恋愛至難! |
宮田幸季 | 2001-2019 | 胸さわぎがとまらない・トラさんと狼さん・不浄の回廊 |
BLCDバブルがわかる! 超豪華キャスト陣に震えて眠れ
2001年から2005年まで発売の全14巻。
バブルの風を感じたい方におすすめです!
メインは『純ロマ』の宇佐見役でも有名な花田光さんと、受け界のレジェンド石田彰さん! 脇は井上和彦さん、子安武人さん、千葉進歩さん、立木文彦さんなど。ここから更に若き日の有名声優さん達が増えていくから凄いです。わかりやすいストーリーで、声優さんの美声を楽しむという初心に立ち返れる名シリーズ。
続いて黄金期その2。主に2002年以降に出演を増やし、2005年頃までのBLCD界を賑わせてくださった声優さんを第4世代にまとめました。
この世代ですと若い頃にドカッと大量に出演されて、早々に続編のみに移行するパターンが多かったみたいです。BLCDがいわゆる「若手声優の登竜門」と呼ばれていた頃。先輩声優さんとの共演を通じて演技力に磨きをかけたり、多数のファン獲得につなげていったのだと推測されます。
声優 | 名メイン出演期 | 出演作 |
櫻井孝宏 | 2001-2014 | 豪華客船で恋は始まる・その指だけが知っている・ちんつぶ |
鈴村健一 | 2001-2010 | 悪魔の論理学(1)・花嫁くん・世界が終わるまできみと |
福山潤 | 2002-2016 | FLESH&BLOOD(1)・きみがいなけりゃ息もできない・ワガママだけど愛しくて |
岸尾大輔(現:岸尾だいすけ) | 2002-2019 | 牛泥棒・夜の帳、儚き柔肌・秋山くん |
鈴木千尋 | 1999-2015 | ANSWER・君知るや運命の恋・SEX PISTOLS(1) |
諏訪部順一 | 2003-2016 | 異国色恋浪漫譚・婀娜めく華、手折られる罪・さあ 恋におちたまえ(1) |
高橋広樹 | 2003- | コイ茶のお作法・不機嫌で甘い爪痕・抱かれたい男1位に脅されています。 |
グラフを読む際に最も大事なことは、まず軸の目盛りを確認することだとか。ということで、1年間に40作BL出演という黄金期の驚くべき勢いを感じてください。全部買っていたらお財布がスッカラカンになりそうですね……。
大きな流れとして2002~2003年の櫻井孝宏さんから、2004年~2005年の福山潤さんへの世代交代が読みとれます。他にも受けキャラを演じることが多かった声優さんだと、鈴村健一さんや岸尾大輔(現・だいすけ)さんも出演数トップの時期がありました。
対照的なのが『だかいち』以降さらに出演数が増えだした高橋広樹さん。爆発的に伸びることはないものの、途切れることなく出演してくださっていたことがわかります。
2002年にはBLデビューされる声優さんが集中しており、まさに銀河系軍団!! あまりに多いのでデビュー時期ではなく、BL出演のピークに合わせて世代を分けさせていただきました。上記の第4世代は主に~2005年に活躍された方々、後述の第5世代は2006~2009年に勢いを増す方々という内訳です。
大量の新規をBL沼に落としてきたシリーズといえば?
CDは2004年発売。2008年と2015年にTVアニメ化もされました。BL王道のイロハを学べる!! 個性豊かな複数CPが登場する人気シリーズです。
表題の「純情ロマンチカ」 は花田光さんと櫻井孝宏さん、「純情エゴイスト」 は神奈延年さんと伊藤健太郎さん、「純情テロリスト」 は井上和彦さんと岸尾だいすけさん、「純情ミステイク」は置鮎龍太郎さんと森川智之さんがご出演されています。
同じ作者さんの編集お仕事BL『世界一初恋』とリンクする部分もあり、どちらも少女漫画っぽく読みやすいので、BL初心者の方におすすめです! 年上×年下、年下×年上、幼馴染など自分の性癖にジャストフィットなCPを見つけるために是非一度触れてみては♪
そしてそして黄金期その3。
BLメインデビューは2002年前後ですが、2006~2010年に数多くの作品に出演された方々を第5世代にくくらせていただきました!
声優 | 名メイン出演期 | 出演作 |
神谷浩史 | 2002-2021 | 罪の褥も濡れる夜・しなやかな熱情・同級生 |
野島健児 | 2002- | 手を伸ばせばはるかな海・シナプスの柩 I・ラムスプリンガの情景 |
小西克幸 | 2002-2014 | 夜ごと蜜は滴りて・独裁者の恋・エス(1) |
杉田智和 | 2002-2013 | scarlet・執事の特権・愛と欲望は学園で(4) |
平川大輔 | 2002- | 年下彼氏の恋愛管理癖・愛で痴れる夜の純情・愛の罠にはまれ! |
遊佐浩二 | 1997- | 俎上の鯉は二度跳ねる(1)・無慈悲なオトコ・華は貴族に手折られる |
鳥海浩輔 | 2002- | すべてはこの夜に・生徒会長に忠告・あしたのきみはここにいない |
吉野裕行 | 2002- | 薔薇色の人生・真夜中に降る光・恋惑星へようこそ |
谷山紀章 | 2002- | 白雨・愛と仁義に生きるのさ・寺野くんと熊崎くん |
2000年代後半のCDを聞けばこの中の誰かにはあたるはず!
デビュー時期とブレイク時期、BL出演のピークは大体ズレがちではあるのですが、なかでも遊佐浩二さんのグラフは驚異的です。メイン0作の時期を経て一気にup。平川大輔さんや鳥海浩輔さんも、2000年代後半に出演数20越えまで急増しています。受け攻め両方の役にキャスティングされる方ならではですね! (当て馬や脇役をカウントすればさらに多い……)
ちなみに2008年の受け役は神谷浩史さんが最多クラス。小西克幸さんはほぼ攻め役オンリーで2000年代後半を牽引してくださいました。
そして! 2022年にして新規の受けを演じてくださった野島健児さんや谷山紀章さんの現役っぷりにもご注目。令和ですよね!? 2023年には早速吉野裕行さんの受け役が発表されました! 他の声優さんもCDでお声を聴く機会があってファンとしては心強い限りです……!
重厚な小説原作があふれる時代
素晴らしくエロエロな清澗寺(セイカンジ)家シリーズ。2005~2010年にかけて毎年発売! 少し間があいて2015年に続編が発売されましたがそちらも大人気でした! ドロドロした関係や鬼畜プレイが好きな方へ届け(?)。
気になるキャスト陣は置鮎龍太郎さんと千葉進歩さん、小西克幸さんと野島健児さん、諏訪部順一さんと福山潤さん、遊佐浩二さんと神谷浩史さんなど! 後のBLCD成熟期を代表するような名盤だと思っています。
シリーズの話をしだしたらキリがないのですが、2005~2011年を彩ったファンタジー巨編『是 -ZE-』も挙げさせてください! 志水ゆき先生の不朽の名作で、魅力的なキャラが多数登場する様子はさながらカプ属性のバイキング。ひとたび聞けば涙腺崩壊必至です……!
お次は2000年代後半。
ちるちるデータベースで検索したところ、BLCDの年間発売数のピークは2006~2008年(雑誌付録や特典CDを含む)! この頃もたくさんのCDが発売されているので「BLCDバブル」は続いていると見ても良いかもしれません。
あえて区別するならば、2000年代前半はポップな"王道"ラブコメが多かったのに対して、2000年代後半は小説原作・二枚組CDなどしっかりした作りの良作が増えてきたように思えます。榎田尤利先生の『交渉人は黙らない』、英田サキ先生の『DEADLOCK』、崎谷はるひ先生の『しなやかな熱情』など聞きごたえ抜群のシリーズが並びます。
ちなみにBLアニメでは2008年に『純情ロマンチカ』が放送開始! BLゲームでは2007年に『鬼畜眼鏡』、2009年に『ラッキードッグ』が発売されました。人気上昇につれてBL趣味が広がりを見せた時期です。
そんな成熟期を二手に分けてご紹介!
まずは2000年代半ばにBLデビューを果たし、主に2000年代後半に活躍された方々を第6世代と定義させていただきます!
声優 | 名メイン出演期 | 出演作 |
下野紘 | 2004- | 息もできないくらい・やたもも・キューピッドに落雷 |
武内健 | 2004- | きみと手をつないで・恋のまんなか・チョコストロベリーバニラ |
浜田賢二 | 2004-2019 | between the sheets・好みじゃなかと・真昼の月 |
大川透 | 2002-2019 | アウトフェイス・君も知らない邪恋の果てに・SEX PISTOLS(3) |
水島大宙 | 2005-2016 | ワルイコトシタイ・オトコ心・チョコレート・キス |
三宅健太 | 2005- | 不埒なモンタージュ・是 -ZE- 2・兎オトコ虎オトコ(1) |
安元洋貴 | 2005-2019 | DEADLOCK・透過性恋愛装置・傷だらけの愛羅武勇 |
中村悠一 | 2006-2012 | 窮鼠はチーズの夢を見る・セブンデイズ・嵐のあと |
小野大輔 | 2006-2017 | 言ノ葉ノ花・さよならを言う気はない・是 -ZE- 3 |
柿原徹也 | 2006-2016 | あかないとびら・ほんと野獣・デキる男の育て方 |
中村悠一さんと小野大輔さんの急騰っぷりよ。キレイな一点突出山型ですね。2006年にBLデビューされた声優さんはこちらの記事でも特集しています!
第6世代は主にBLCDの成熟期にご活躍の方をまとめましたが、下野紘さんや武内健さんは転換期にも印象的な作品を残してくださっています♪ 世代交代はグラデーションで、徐々に移り変わっていくものなのだとしみじみ感じますね。
現代によみがえる男遊郭、「花降楼」
成熟期後半・第7世代は、主に2000年代後半にデビューされて、2010年前後を支えてくださった声優さんをまとめました。
声優 | 名メイン出演期 | 出演作 |
鈴木達央 | 2003-2020 | 美しいこと・勘弁してくれ・500年の営み |
羽多野渉 | 2006- | 憂鬱な朝・部活の後輩に迫られています・目を閉じても光は見えるよ |
寺島拓篤 | 2006- | 恋愛前夜・男子高校生、はじめてのEpisode10・酷くしないで |
近藤隆 | 2006-2017 | クロネコ彼氏のアソビ方・花は咲くか・隣りの |
野島裕史 | 2002- | NightS・イベリコ豚と恋と椿。・≠ ノットイコール |
立花慎之介 | 2006- | 不埒なスペクトル・オトナ経験値・ハッピー・オブ・ジ・エンド |
代永翼 | 2007- | 私と猫と花の庭・ビューティフル・サンデー・ステイゴールド~恋のレッスンAtoZ~ |
前野智昭 | 2008- | テンカウント・鮫島くんと笹原くん・飴色パラドックス |
日野聡 | 2008- | マザーズ スピリット・恋ひめやも・リンゴに蜂蜜 |
梶裕貴 | 2008-2019 | あめの帰るところ・空中庭園・あなたは怠惰で優雅 |
この世代は鈴木達央さんと近藤隆さんが受け攻めともに大量にご出演。ちるちるで開催し始めたBLアワード第1回(2009)と第2回(2010)の覇者でもあります!
攻め役でのご出演が多い羽多野渉さんと前野智昭さんのグラフを見るとわかりやすいのですが、2010年以降に出演が落ち込み2014年頃また増え出すのは、BLCD全体の発売数と重なるような形です。
野島裕史さんに関しては弟の野島健児さんとデビュー時期はほぼ同じですが、CDリリースが少ない2010年前後に占める割合を増やし、名作の数々を残してくださったのでこの世代に。
痛い、つらい、しんどい…でも聞きたい…
2010年発売。記憶喪失から始まる木原先生の名作を、羽多野渉さんと野島裕史さんが音声化。2枚組×3作+αの大ボリュームです! スト重作品をお探しの方にオススメですが、体調を万全な状態に整えて聞くべし。視聴後しばらく引きずります。さらには2018年に完結を迎えた原作小説やコミカライズまで手を伸ばしてしまう魔力が……!
2009年にCD化された『愛しいこと』(『美しいこと』続編)とともに、木原音瀬先生の小説原作が2年連続でBLアワードのBLCD部門1位を獲得しました。間違いなく不朽の名作とはいえ、この時期のBLCDリスナーさん達のメンタルが心配です。
本記事で定義した時代区分はほとんど「※諸説アリ」ですが、明確にBLCDの歴史の分岐点と呼べるのが2010年です。
2010年からBLCDレーベルの倒産や事業撤退が相次ぎ、完全にバブル崩壊。また2011年3月以降は大震災の自粛の影響もあり、出演数が一気に落ち込んでしまいます。激動の時代、2011年から2015年までをここでは転換期と呼ばせていただきます。
主に2010年代前半にデビューされ、転換期を牽引してくださった方々を第8世代に定義させていただきます。
特に興津和幸さん、小野友樹さん、佐藤拓也さん、新垣樽助さんに関しては受け攻め問わず多数のCDにご出演。2020年以降も最前線でご活躍してくださっています。
かつては「若手声優の登竜門」的立ち位置だったBLCDですが、ご出演の声優さんたちが職人化してきたと言ってもいいかもしれません。
声優 | 名初メイン | 出演作 |
阿部敦 | 2008年 | イエスかノーか半分か・妄想カタログ・キチク、エンカウント |
川原慶久 | 2007年 | 恋するインテリジェンス・ラブネスト(上)・VOID |
興津和幸 | 2011年 | チョコストロベリーバニラ・コヨーテ Ⅰ・かしこまりました、デスティニー side:Butler |
小野友樹 | 2012年 | 宇田川町で待っててよ。・抱かれたい男1位に脅されています。・メメントスカーレット |
佐藤拓也 | 2010年 | 25時、赤坂で・そんなに言うなら抱いてやる・もういちど、なんどでも。 |
新垣樽助 | 2013年 | 囀る鳥は羽ばたかない・ポルノグラファー・眠り男と恋男 |
松岡禎丞 | 2011年 | スメルズライクグリーンスピリット SIDE A・誤算のハート・よるとあさの歌 |
島﨑信長 | 2012年 | 僕はすべてを知っている・ネトラレトライアングル・なつめくんはなんでもしってる |
一点突出の山型グラフがほぼない……だと……?
出演数グラフに関してはこちらの記事で詳しく分析していますが、全体的にかなり出演年数が伸びているのがわかります。また阿部敦さんや小野友樹さんのように、一度新規出演が途絶えてからまた増えるパターンもあり。長く聞けて嬉しい反面、卒業を過度に恐れてしまうことが増えた気がします。いえ、どんな時代でも卒業は寂しいですね……。
アンダーグラウンドな空気漂うヤクザBLの金字塔
2013年発売。音声化が難しいとされた原作に、BLCDで初めてメインキャストを務める新垣樽助さんを大抜擢。からの大成功。BLアワード2021でもBLCD部門1位を受賞するなど根強い人気を誇る名シリーズです。中堅声優さんのBL登用の印象的な例となりました。
メインCPを演じるのは羽多野渉さんと新垣樽助さん、安元洋貴さんと小野友樹さん。脇を固める大川透さんや三宅健太さんらのヤクザボイスにも痺れます!
デビューが2013~2015年で、出演数のピークが2016~2020年に来る声優さんを第9世代にくくらせていただきました。
2015年前後はシチュエーションCDの流行もあって、BLでも『魔彼 MAKARE~魔は来たりて彼を堕とす~』や『彼らの恋の行方をただひたすらに見守るCD「男子高校生、はじめての」』などオリジナル脚本CDが増えました!
声優 | 名初メイン | 出演作 |
江口拓也 | 2013年 | ブルースカイコンプレックス・ララの結婚・俺たちナマモノ?です |
斉藤壮馬 | 2014年 | 美しい彼・百と卍・にいちゃん |
村瀬歩 | 2014年 | 知ってるよ。・愛の蜜に酔え!・君ってやつはこんなにも |
増田俊樹 | 2014年 | 恋愛ルビの正しいふりかた・嫌いでいさせて・夜はともだち |
山中真尋 | 2014年 | 魔彼 eins「愛の章」・桜田先輩改造計画・きこえる? |
中澤まさとも | 2014年 | エスケープジャーニー・寄越す犬、めくる夜 (1)・僕は君のいいなり |
鈴木裕斗 | 2014年 | 腐男子クンのハニーデイズ・男子高校生、はじめての第1弾・かしこまりました、デスティニー side:Master |
田丸篤志 | 2015年 | 男子高校生、はじめての第2弾・孤独な鷹は人恋しくて・誘惑のメソッド |
古川慎 | 2015年 | ジェラテリアスーパーノヴァ・ドラッグレス・セックス 辰見と戌井 return・ムリ婚。 |
当時流行のアニメやゲーム、乙女CDが浮かんでくるような若手声優さんのデビューラッシュでした。特に古川慎さんの増加率が目覚ましいですね!
「BLCD界のプリンセス」こと斉藤壮馬さんはちるちるの出演数研究によると、2019〜2022年の4年連続受け数トップ。近年BLでも存在感を増してきた江口拓也さんや増田俊樹さんも出演数のピークは2020年前後ですが、デビューは2010年代前半でした。ということで転換期の中でも後半組に割り振らせていただきました。
ノーカット・ノーフェード・ノーBGM革命
オリジナルBLCDブームを牽引した「男子高校生、はじめての」シリーズ、通称「男はじ」。2015年から始まり、現時点では2023年3月発売の第16弾まで続いています。画像の1stシーズンは佐藤拓也さんと鈴木裕斗さん、立花慎之介さんと田丸篤志さん、竹内良太さんと興津和幸さんがご出演。
男はじの革命的な所は多くありますが、ことキャスティングに関しては手練れのベテラン声優さんとBL歴の浅い若手声優さんを配役するのが上手いッッと感じました。コンセプトが「はじめて」なので、慣れてないのが役にとってプラスになるんです! キャラも演者さんも成長していくコンテンツの、その後を見守り続けられる喜びもひとしおですね……!
BLCD発売数がV字回復を見せ、2度目の黄金期を見せたのが2018年前後。
2016年から2019年にかけては、若手声優さんが多く台頭してきました。そんな若い勢いからここでは新興期と呼ばせていただきます!
新興期はオリジナル脚本のCDや、若手同士の共演でBLCDデビューする声優さんが他の世代よりも多い体感があります。声優さん本人のタレント的人気も加味される時代ゆえかもしれません。
ちなみに、2010年代後半のBLアワード上位作を見ると『かしこまりました、デスティニー』『美しい彼』『囀る鳥は羽ばたかない』など転換期を支えた声優さんたちの名シリーズが並んでいました。新規参入は多いものの、中堅~ベテラン世代の卒業も少ないため世代交代がゆるやかになっています。
後に紹介する第11世代と大きな差はないですが、人数が多いので2016年にBLメインデビューされた声優さんで第10世代と区切らせていただきます。
実は古川慎さんや榎木淳弥さん、濱野大輝さん等は絡みのあるなしでデビュー時期の解釈が変わってくるのですが、大体この辺の時期ということでご容赦ください……(今回はハジメテ記事を参考にしつつ、絡みがなくてもBLCD初メイン作品をデビューとみなしています)。
声優 | 名初メイン | 出演作 |
内田雄馬 | 2016年 | カラーレシピ・カーストヘヴン・ラムスプリンガの情景 |
八代拓 | 2016年 | MODS・幼馴染じゃ我慢できない・Kiss me crying |
白井悠介 | 2016年 | 狂い鳴くのは僕の番・男子高校生、はじめての 第5弾・歌舞伎町バッドトリップ |
小林裕介 | 2016年 | 好きで、好きで・男子高校生、はじめての第8弾・あいとまこと |
濱野大輝 | 2016年 | ヤリチン☆ビッチ部・男子高校生、はじめての第12弾・君の肌、恋の匂い |
河西健吾 | 2016年 | 夜明けの唄 1・手中に落としていいですか・男子高校生、はじめての第7弾 |
山下誠一郎 | 2016年 | 魔彼 天編「Zorn」・ところで今は何番目でしょうか。・リカー&シガレット |
榎木淳弥 | 2016年 | ひだまりが聴こえる・スモーキーネクター・兎の森 (1) |
2018年受け出演数トップの白井悠介さんを除くと、大きなピークはなく緩やかなご出演が長く続いている印象です。上の世代が年に10作以上もご活躍中なので、若手は満遍なくといったところでしょうか。
また、内田雄馬さん以外は全員「男子高校生、はじめての」にご出演。2016年BLデビューの声優さんにとって男はじはさながら通過儀礼のようでした。
OAD化もされたハイテンション性春譚
2016年発売。小林裕介さんと濱野大輝さんと村瀬歩さん演じるフレッシュで清らかな後輩組と、経験豊富でテンションの振り切れた先輩組の対比が面白い人気シリーズです。2巻から濱野さんと同じくBL初メインという熊谷健太郎さんも参戦!
タイトルの突飛さに注目されがちですが、切ない恋模様の描かれ方も流石おげれつ節。コロナ禍から見るともはや懐かしい、男子校ノリでガヤガヤうるさいフリートークも必聴です。
同じく2016年から始まる名シリーズといえばバンドBLの『ギヴン -given-』も有名ですね! 豪華キャストによる切なさMAX偶像劇に加え、2000年までのCDを思わせる劇中歌、大人数フリートークなど景気の良さを感じられます~!
折角なのでお披露目がてらもう1作ご紹介!
オメガバース旋風が吹き荒れる2010年代後半
2017年発売。2016年以降、一気に出演数を伸ばした古川慎さんと白井悠介さんの豪華タッグによる凄艶オメガバース!
『SEX PISTOLS』のように近い設定の話は昔から存在しましたが、人類がα、β、Ωに分かれていて発情期があり、運命の番であるαとΩは本能的に惹かれ合う……といったオメガバース特有の世界観を多くの作品が共有しているのは画期的ではないでしょうか。ドラマCDでも『ロマンティック上等』や『さよなら恋人 またきて友だち』、『少年の境界』など続々名作が誕生しました。
2017年以降にBLCDメインデビューされ、2010年代後半にご活躍の若手声優さんたちを第11世代にくくらせていただきました。
ソーシャルゲームやアイドル系ライブコンテンツ、リアルイベントなどなど、声優さんの仕事の幅が昔と比べてはるかに広がったご時世に、BLにも出演してくださるありがたさよ……!
前述の「男はじ」「魔彼」シリーズ以外にも『ただのクラスメイトから恋人になるたった1つの方法』『僕らの恋と青春のすべて』『私の知らない彼らのヒミツ』『君と僕と世界のほとり』などオリジナルCDでの若手抜擢が目立つ新興期です。
声優 | 名初メイン | 出演作 |
中島ヨシキ | 2017年 | 愛しのXLサイズ・ハッピークソライフ・シャングリラの鳥 |
伊東健人 | 2017年 | 鬼上司・獄寺さんは暴かれたい。・心中するまで、待っててね。・ドラッグレス・セックス |
野上翔 | 2017年 | 恋するヤンキー・オオカミくんはこわくない・とろけて開いて |
熊谷健太郎 | 2017年 | サハラの黒鷲・神様なんか信じない僕らのエデン・ご利用は計画的に |
寺島惇太 | 2017年 | 僕の番はサラブレットΩ・カリギュラの恋・プッシーキングさまの悪癖 |
土岐隼一 | 2017年 | ナカまであいして・セックスセールスドライバー・愛の夜明けを待て! |
堀江瞬 | 2018年 | 男子高校生、はじめての第13弾・お願い、そんなに噛まないで・残念だったな、運命だ! |
駒田航 | 2018年 | 鬼と天国・恋する鉄面皮・僕らはそれを恋と呼ぶ |
天﨑滉平 | 2018年 | ゴールデンスパークル・メトロ・不屈のゾノ |
石谷春貴 | 2019年 | 恋するヒプノティックセラピー・腐男子召喚~異世界で神獣にハメられました~・ごほうびちくび |
中島ヨシキさんや伊東健人さん、野上翔さんを中心に「若手声優の登竜門」時代が帰ってきたようにも思わせる躍進っぷり。ここには載りきらなかった方も含めて、2010年代後半は多くの若手声優さんがBLデビューを飾ってくださいました。
人気コンテンツへのご出演や本人の知名度が上がるタイミングと、BLへの進出がたまたま重なった形かもしれません。
ちなみに寺島惇太さんと土岐隼一さんに関してはここ2022~23年に出演数が急増したので、1つ下の世代でも違和感は少ないですが、デビュー時期的にはこちら。
ドラマCDの魅力に立ち返る、テンポ良い会話劇
2019年発売。3兄弟それぞれの恋を描いた3CPオムニバスCD。
神尾晋一郎さんと駒田航さん、野上翔さんと中島ヨシキさん、山下誠一郎さんと笠間淳さんというフレッシュなキャスティングが光ります。笑いありエロありのハートフルストーリーで、語学力を生かしたボイスオーバーも!
本能と愛の間で揺れ動く、擬人化チックファンタジー!!
2020年発売。泣ける名作と大人気のムシシリーズ第5弾!
ちなみに第1弾(2013)は前野智昭さんと下野紘さん、第2弾(2015)は小野友樹さんと村瀬歩さん、第3弾(2016)は興津和幸さんと斉藤壮馬さん、第4弾(2016)は平川大輔さんと松岡禎丞さん。長年丁寧な音声化を続けてくださっています。
第5弾はキャスティングも次世代へ! メインは内田雄馬さんと天﨑滉平さんの同期コンビ。脇を固めるのは新垣樽助さんと土岐隼一さん(→次作の主役に)、野上翔さん、堀江瞬さん、前野智昭さん。伝統を受け継つつも新しい世代の台頭を感じられて心躍りますね~!
2020年以降のコロナ禍。
従来の収録方法がかなわず、アフレコ現場にも工夫が必要とされるようになった激震の時代です(メインだけ一緒に収録、脇は別撮りなど……)。
しかしベテラン声優さんの復帰、若手声優さんとの世代を超えた共演など嬉しい要素もあり、未来への期待を抱かずにはいられません!
まだまだ固まりきっていないですが、2020年以降に存在感を増した若手声優さんたちを第12世代にくくらせていただきました。
2021年や2022年の記事でも若手声優さんの特集を行っていますのでよければ!
声優 | 名初メイン | 出演作 |
阿座上洋平 | 2019年 | オールドファッションカップケーキ・ヒーリングパラドックス・ディレイル |
鈴木崚汰 | 2021年 | 彼のいる生活・失恋ジャンキー・I♡歌舞伎町 |
小林千晃 | 2021年 | 跪いて愛を問う・この手を離さないで・フェイクファクトリップス |
田所陽向 | 2021年 | 高嶺の花は、散らされたい・濡れトロ3P 大人のオモチャモニター 上・男子高校生、はじめての第16弾 |
佐藤元 | 2022年 | 男子高校生、はじめての第15弾・恋するミルククラウン・高良くんと天城くん(ボイスコミック) |
この世代は結構ベテラン声優さんとの共演が多いです。
たとえば阿座上洋平さんと野島健児さんの『つむぎくんのさきっぽ』、立花慎之介さんと鈴木崚汰さんの『I♡歌舞伎町』、小林千晃さんと谷山紀章さんの『寺野くんと熊崎くん』、田所陽向さんと寺島拓篤さんの『高嶺の花は、散らされたい』、前野智昭さんと佐藤元さんの『恋するミルククラウン』など……なかにはBL歴に20年近い差がある共演も!? 何世代も上の先輩達から何かすごい技術的なものを吸収していって欲しいですね!
原作の柔らかい雰囲気を繊細に再現!至高の癒しCD
2020年発売。落ち着いた大人の甘い恋を阿座上洋平さんと興津和幸さんが丁寧に音声化してくださいました。阿座上さんが2019~2020年の年1作出演から、2021年に4作、2022年にはなんと10作まで増えたのはこの作品での好演の影響もあるかもしれません。BLアワード2021ではBLCD部門3位を獲得!
支配・被支配!?Dom/Subユニバース初の音声化
2021年発売。支配したい性×支配されたい性を持つ男子高校生を山下誠一郎さんと小林千晃さんが熱演! Dom/Subユニバースというなかなか難しい設定の本作ですが、コマンド(命令)シーンのドラマCD映えも抜群でした。受け2作目という小林千晃さんが大きなインパクトを残し、BLアワード2022ではBLCD部門3位を獲得!
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執筆のきっかけは、声優さんが世代を分けつつワイワイ語る番組を見たことでした。そこで立花慎之介さんの「男性声優は5年周期でかたまりがある」とのお言葉を受けて、BLCDの声優さんも約5年ごとに区切れるのでは!?と無理やり定義してみたのがこちらの記事になります。
かなりツッコミ所があると存じますが、異論反論や当時の事情についてはコメント欄で教えていただけますと幸いです! あまり触れられなかったBLゲーム史、BLアニメ史の記事もどうぞ!
今回敢えて使わなかった言葉に「全盛期」があります。常に今が全盛期だと思っているので……! どんな時代でもBLCDに出てくださる声優さん達には感謝の気持ちでいっぱいです。
また、記事作成にあたり過去の作品レビューを大変参考にさせていただきました。面白い感想からタメになる耳寄り情報まで……皆さまのレビューあってこそのちるちるです! 過去のBLCDでも新作でも、ぜひお気軽にレビューしてみてください♪ あなたの一言で助かる命があります!
担当記者:はち丸わん |
コメント4
匿名1番さん(1/1)
すごく丁寧にまとめられた力作記事です。お疲れ様でした。
帝王森川さんを越える、櫻井さんの一年にBLCD40作出演は、今だとあり得ない記録ですね。
匿名2番さん(1/1)
BLCDが好きなので、とても楽しい記事でした。
第4世代のとある声優さんのキャスト買いがきっかけでハマったのですが、確かに出せば売れる時代のCDは小説なのに1枚とか普通にあって、原作を読むと全然違うとかよくありますが、ちょっと前(結構前かも)のCDだと詰め込み過ぎず、カットした部分が気にならない丁寧な作品が多い印象です。
漫画1冊を2枚組にしたオールドファッションカップケーキは衝撃的でした。美しい彼シリーズもとても丁寧な作りで感動しました。
個人的には原作が小説のCDが好きなのですが、最近は少ないような…。昔の二重螺旋、清澗寺家シリーズは丁寧で好きなのですが、途中からプレミア価格になっていて続きが聞けないのでこれからは配信が増える事を期待します。
匿名3番さん(1/1)
某ロボットアニメが好きなので初期の頃の豪華声優陣のラインナップ、たまりませんな!BLってこんなすごい人達が演じてくれてたジャンルなんだ、と思う。
darchanさん
I enjoyed reading this article. Thank you very much! I'm happy you mentioned 跪いて愛を問う! One of my most favorite BLCD, with my favorite seiyuu! <3