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解釈違いによる不毛な争いを無くすために……

「攻め」と「受け」……この概念があるからこそ、我々BLファンは存在できていると言っても過言ではありません。しかし、この「攻め受け」が歴史的に多くの争いを生み出してきたことも事実。世界にはABもあればBAもCBもある。みんな違ってみんな良いはずなのに、コミュニティでは争いが絶えません……。

なぜそんなことが起こるのか。
それはきっと攻め受けの判断基準が人によって違うからではないでしょうか！ そう、いつの時代も争いのきっかけは「解釈違い」……攻め受けはいわば“信仰”なのです……！

というわけで今回は、みんなどうやって攻め受け決めてるの？？？ ということでさまざまな趣味嗜好のBLファンに、左右の判断基準を聞いてみました！
これをきっかけに、世界が少しでも平和になればいいな……(祈)。

ルックス重視派

 

・身長が低い/肩幅が狭いほうが受け
実際、左右を決める上で体格の優先順位が高い！ という方も多いのではないでしょうか？ また、筋肉受けや体格小攻めなど「体格の良いほうが受け」の作品も多くありますよね！

・見た目が可愛くて自分好みのほうが受け
これは「推しは受け」理論と同じような感覚でしょうか。見た目が可愛いほうが好きという方もいれば、雄々しい外見のキャラを右に置く方もいますね。推しのトロトロになった可愛いご尊顔、ぜひとも拝見させていただきたいですもんね！

性格と属性で決める派

 

・精神的に余裕があったり包容力のあるほうが攻め
「あれこれ悩んだりツンケンしている子は受け」
これを聞いて『世界一初恋』の高野×律が思い浮かんだのは私だけでしょうか。これぞ王道！ というような攻め受けですね！ もちろん逆に「余裕のある方を受けにする」「余裕がない攻めがめちゃくちゃ好き」という方も。精神的な「余裕」は攻め受けを決めるうえで重要なポイントなのかも……。

・より雄みを感じる(た)ほうが攻め
こちらも上と同様にTHE王道の攻め受けです。相手をお姫様抱っこでベッドに運ぶ状況を想像してみると分かりやすいかもしれません！ 普段は気の強い受けも、夜は素直に身を委ねちゃうんですよね～！

・天才型は攻め、努力型は受け
なんかわかる～！ 攻めは天賦の才から何もかも手に入れて受けを養ってほしいですよね！ でも個人的には、努力型攻めがどうしても勝てない天才型受けに愛情なのか嫉妬心なのかわからない執着を向ける、ってのも好きなんです……。

・コップに入った1/3の量の水を見て、「もうこれしかない……」と思ってしまうほうが受け／「まだこんなにある……！」と思ったほうが攻め
悲観的に物事を捉えてしまうほうを受けに、楽観的に考えるほうを攻めにする。ワンコ攻めが多いのはこれが理由なのかも……？ 完全な偏見ですが「俺はあいつのそばにいるべきじゃない……」と自ら身を引くのも受けの場合が多いですよね！

関係性がものを言う派

・相手の人生変えた方が受け、変えられた方が攻め
人生単位で攻め受けを考えるのもアリですね！ 攻めをどん底から救ってくれた受け、あるいは人を愛する気持ちを教えてくれた受け。また逆もしかり。攻めの人生に受けという彩りを与え……これは捗るぞ～！(なにが)

・心中の時に先に殺してもらう方が受け、後から自害するのが攻め
これは……闇の腐女子的な発想ですね。2人で死ぬ、となったときにどちらが先に逝くか。皆さんの推しCPは当てはまりますでしょうか？ ちなみに筆者の推しCPはどちらも相手を先に殺そうとします。

・愛の重い方が攻めで、愛の深い方が受け
かなり哲学的！ 相手に負荷をかけるのが攻めで、相手を包み込むのが受けってことなのでしょうか……？？？？ 確かに暴走しがちな攻めの執着愛を、全部受け止めて包んでくれる受けってめちゃくちゃいいですよね……。

自分の妄想力に頼る派

 

・汗を撒き散らしながら必死に腰振ってそうなほうが攻め
セッセを想像してみる。最も単純かつ明快な基準かもしれません。受けの色気にあてられて本当は優しく抱いてやりたいのに全然余裕がなくなって必死で腰を振る攻めって良いですよね～！！！！！(早口)

・1人で悩んで突然失踪しそうなほうが攻め／強引に抱き寄せてくれる男前なほうが受け
精神的に弱いほうが攻めで強いほうが受け、という決め方ですね。これをあげてくれたBLファン曰く、昔は逆だったが食傷気味でこちらに落ち着いた、とのことでした！ 昔と今では判断基準が真逆、という方も多いのかもしれません。

・大事な人が亡くなったときに、無意識に相手の仕草が移っているほうが攻め
　髪型など外見から相手に似せるほうが受け
具体的すぎてもう特定のCPを指しているとしか思えません……(笑) この大事な人とは相手のことでしょうか。亡くなったところから逆算して左右を決めるとは、かなりの玄人じゃな……？ 大事な人が亡くなったとき推しはどんな行動をとるのか。攻め受けの判断基準としては面白いですね！

考えるな感じろ派

 

・直感
なにも言うことはありません。直感です。我々は心棒の赴きに従うのみなのです。

判断基準って…

そんなん2人の関係次第だろ！ とは言いつつも、皆さんなんとな〜く基準を持っていることが分かりました。一体この基準はどうして生まれたのか……さまざまな理由はあると思いますが、調査を進めながら、人生最初の推しCPとなんとなく関係するのかも……？ と思いました。初推しCPの受けが人狼だったら、次に出会った人狼もなんとなく受けに見える。初推しCPの攻めが失踪しそうだったら、失踪しそうな方が攻めに見える。3歳までにほぼ決定すると言われる人間の味覚と同じように、BLの嗜好も初期に触れたものの影響を大きく受けるのではないかと思います。

『生まれて初めて見た作品を親だと思い込む説』なんて記事もありましたね。なんとなく自分の傾向がわかっている方もそうでない方も、最初にハマったCPと、今好きなCPの共通点を探してみるなんてことも面白いかもしれません。

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さて、さまざまな攻め受けの決め方を見てきましたが、皆さんも当てはまるものはありましたでしょうか？ もちろん「リバ大好物！ 判断基準なんて無い！」という方もいるでしょう。
何にせよ筆者が伝えたいのは、これだけたくさんの基準があれば解釈違いがあるのは当たり前だよね！！！！ ということです。ピースフルなBLライフを送っていきましょうね！！

ちなみに筆者は、イオン化傾向ならぬ「受け化傾向」で左右が決まります。
可愛さ＞色気＞＞＞＞カッコよさ＞ダサさ
醸す雰囲気の受け化傾向が大きいほど(完全に主観)受けになりやすいとのことです。以上、現場からお伝えしました。

担当記者：ワイワイナちゃん BLを求むこと、パンダの笹を喰らうが如し。 本能に抗えない男の子たちの恋愛模様が大好きです。