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拗らせオタク、おっっっもい闇鬱BLを唐突に読みたくなる病を発症しがち

限界効用逓減の法則とは：
財1単位の増加から得られる効用すなわち限界効用は，その財の保有量 (消費量) が増加するに伴って低下していくという法則。たとえば2台目の自動車から得る限界効用は1台目の自動車から得るものより小さい。

※コトバンクより引用

皆さんは、ハピハピ幸せBLを読み続けた後、口直しに闇と鬱のハッピーセットなBLが読みたくなった経験はございますか？ この現象、実は経済学で有名な「限界効用逓減の法則」の1つなんです！(多分)

 我々BLオタクがBL読書の無限ループをしてしまう怪奇行動には、ちゃんと理由が裏付けられてたってワケ。

うんちくはさておき、今回は心にずしんと来ちゃう系鬱闇BLの、沼すぎて抜け出せない最高展開をあつめてみました～！
闇BL大好き人(だいすきんちゅ)の方は、是非自分の推し作品が当てはまっているか考えながらお楽しみください♥

◆目次◆
・閉鎖的な田舎が舞台
・純粋無垢そうなのに壮絶な過去持ちの受け
・おだやかな日常に迫りくる怪奇現象
・受けを手に入れるために手段を選ばない攻め
・ストーカーに悩まされている受けを守っていた攻めがストーカーの張本人
・ズブズブの共依存エンド

1．閉鎖的な田舎が舞台

田舎独特の閉塞感、小さな村で築かれた狭いコミュニティ。そして、その中で生まれるジメジメとした人間関係……。村の要素全てが不穏な雰囲気を醸し出していて、とっても鬱ですよね！(大歓喜)

特に筆者は因習がある村が鬱感マシマシでも～～～大好きです。残酷な村で生まれる美しい愛からしか得られない要素があるんじゃ……。

◎因習のある村が舞台の鬱BL

『俺の春』作：木村ヒデサト 

STORY
ほんの少し前のこと、とある村には忌まわしい人柱の風習があった。
幼い頃より身内が風習に翻弄される姿を見ていた栄太は、
18歳の誕生日に大好きな春嗣へ特別な想いを告げる―…

こちらの作品、なんと人柱の因習が残る平成の村が舞台背景となっております！ そして、受けの春嗣はそんな因習の餌食になってしまった人間の1人。う、鬱だ～～～……ッッ!! 「栄太が高校生になる頃には死んでいる」と言った春嗣は、30を超えてもまだ生きているのですが、それにはある理由があって……。

なぜ春嗣は人柱に選ばれた後もなお生きているのか……。心をゴリゴリに抉ってくる壮絶な結末に、しばらく方針状態になること間違いナシ。行き着いた先にある2人の愛に目が離せない、至高の陰鬱BLです！

2．純粋無垢そうなのに壮絶な過去持ちの受け

おめめキュルキュル純情そうな受けが実はおっっっっもい過去持ちという鬱すぎるギャップ、可愛そうで可愛くて大好きなんですよ……(突然の告白)。虐待、暴行、ネグレクトなど……悲惨な仕打ちを受けてきた可愛い受けちゃんが、攻めのあたたかな愛に触れて救済されていく展開には、滝涙をながしながら「よ゛か゛っ゛た゛ね゛……ッッ！」と嗚咽することしかできなくなります。

攻め様、受けちゃんを世界で一番幸せにしてあげてください……(切実)。

3．おだやかな日常に迫りくる怪奇現象

何気ない、平和でゆったりとした日常が怪異やヒトではない“何か”のせいで少しずつ狂っていく……。そんな破滅への道のりが芸術的で美しいと感じるの、闇のBLオタクの方ならわかってくれますよね!?

おかしくなってしまった日常の中、大好きな人に恋焦がれて求め合う……。そんな儚い2人には、筆者から「とっても美しいカプで賞」を授与します(？？？？？)

4．受けを手に入れるために手段を選ばない攻め

受けを自分のものにするために、他者を排除したり、はたまた受けを監禁したり。そんな攻め様の狂愛は闇の匂いがプンプンですが、それがまた沼なんですよね……。

攻めの異常性にいち早く気付き、受けを助けてあげようと画策するものの、攻めの方が一枚上手で返り討ちに遭ってしまうモブには、さすがの筆者も同情を禁じえません。すまねぇモブ、攻めにとっては純愛なんだ。

◎攻めのド執着ムーブに戦慄を禁じ得ない鬱BL

『パンドラの告白』作：和泉カズマ

STORY
“上書き…して。アイツに触られたところ気持ち悪い。消して…この手で…" 幼少時の虐待により辛い記憶を閉じ込めて、誰とも関わらず生きてきた凌(19歳)。 しかし過去の自分を知る男・翔平(18歳)と偶然再会し、人生が激変していく――。

受けのことが大好きなワンコ系かと思いきや、蓋をあけると狂った執着がどんどん明るみになってくるド執着攻め、闇の性癖にずっしり響きます……。なんといっても攻めの翔平くん、受けの前では人懐っこい顔しておいて、その実裏でやっていることがま～～～じでえげつないんですよ……。

凌と“ずっと2人で”一緒になるために、友人を突き落としたり、凌の家に盗聴器を仕込んだりなど……ここでは書けないようなことを文字通り何でもする翔平くん。く、狂ってる……でもそれが好きだ!!!

5．ストーカーに悩まされている受けを守っていた攻めがストーカーの張本人

ストーカー被害に遭っている受けの相談を親身に聞いてくれているのに、実は攻めがストーカーの張本人というどんでん返し、嫌いな闇のBLオタクいない説を筆者は推していますが、皆さんはいかがでしょうか？

こういうの攻めは、相談に乗ってあげてる裏で「追い詰められてる受けも可愛いなぁ……♥」と心の中で喜んじゃうタイプですよね。追い詰められた日常の中で唯一頼りにしていた人が自分を追い詰めていた根源だと知った受けの絶望顔も見れて一石二鳥です。

6．ズブズブの共依存エンド

お互いがいなきゃ生きていけない。お互いがいない世界なんて何の価値もない……。そんな闇を極めた共依存、歪んでいるのに純愛してて最高ですよね……♥ 何と言っても、お互いが湿度の高い関係性を進んで望んでいる、あの不穏が付きまとう感じがたまりません。

お互いをお互いが縛り付け、ズブズブに依存し合う2人は、はたから見ればかなり異常。でも2人が幸せならOKです！(悟り)

担当記者：ブチ太郎 あま～い幸せ満載ストーリーを読んだ後は暗くておも～いストーリーが読みたくなっちゃう系オタク。この世の絶望を味わった後に幸せをつかむ受けを見てはニチャニチャと笑っている。