BLニュース

はらだワールドを全世界に布教したい

突然ですが、はらだ先生っていいですよね……。
陰鬱な展開とエロのバランスに虜になる読者の方も多いのではないかと思います。実際、ちるちるのBLニュース検索欄にて“はらだ”で検索したところ、計395件もの記事がヒットしており、多数の記事内で作品が紹介されていることが分かりました。(2023年7月31日現在)

そんなはらだ先生が描く作品のテーマは犯罪レベルからアホエロまで幅広く、様々な種類のダークを堪能できるのも魅力。
あれこれ読んでいくうちにいつの間にかずっぽりはらだ沼にハマっている……なんてことも。皆さんの中にも、はらだ先生をきっかけにダークBLに目覚めた方も多いのでは？

今回は「もっとハマろうダーク沼！」をテーマに、作品をダーク度別に分けてご紹介♥
皆さんの性癖にきっと刺さる作品をお勧めいたします♪


ということで、まずはこちらのチャートで皆さんの性癖が分かるようにしてみました！

ライトなものから漆黒闇レベルのものまで幅広く取り揃えているので、初心者の方もディープなファンの方も安心して楽しんでいただけるはずです♥

◆目次◆
・ライトタイプが好きなあなたへ
・哀愁タイプが好きなあなたへ
・黄昏タイプが好きなあなたへ
・漆黒闇タイプが好きなあなたへ

ライトタイプが好きな方へ

 
「受けはアホであればあるほど良い！」
そんなあなたにオススメなのがライトタイプです！ エロあり、笑いありでいくらでも読めてしまいます♥ はらだ先生ビギナーの方もまずはここから！

『ハッピークソライフ』

STORY
深夜のオフィスでの特殊ハードプレイが社長にバレてド田舎に左遷&降格というエリート街道から転落してしまった粕谷は一刻も早く業績をあげて都会へ返り咲く決意をするも、町のみなさんが集まる飲み屋で左遷の理由でもあるお尻大好きなことを隣人のクソニート・葛谷に赤裸々に暴かれてしまった!人としての尊厳を失って打ちひしがれる粕谷に葛谷が笑顔で一言。「アナルめっちゃ気持ちいいもんな!!!」

『やたもも』

STORY
生活能力ゼロ、究極ビッチでクズでろくでなしのモモ。オカン系男子で面倒見のいい純朴青年、八田(やた)ちゃん。公衆トイレでの事後処理中に遭遇、という最低最悪の出会いから、八田ちゃんの人の良さにつけこんで、家に転がり込むことになったモモ。彼と過ごすうちに、ろくでなしなモモに少しずつ変化が…。そんな矢先、モモの過去のパトロンが表れて―――。

 
公衆トイレで事後の処理をしていたところで遭遇という最悪の出会いからはじまる2人。
生活力ゼロで超絶ビッチな百田(モモ)と、世話焼きでオカン系男子の八田(やた)によるエロコメディが繰り広げられています。

騙されやすく、自分が嵌められていたことにも気づかないままセックスを受け入れていたモモ。すぐに体を差し出すようになってしまったのには元パトロンである須田が関わっていて……。過去を克服していく中で八田とモモが見つけていく真実の愛に心が癒されていきます。

また当て馬として登場する須田はかなりのゲスクズでモモに酷い過去を植え付けた張本人。しかし実はずっとモモに執着していて手放したことを後悔しており、今もなお「まだ好きなんだよぉ〜」とメソメソしている様子。酷いことしたのに何だかんだ憎めません！

哀愁タイプが好きなあなたへ

 
闇があるから幸せが引き立つ。そんな光と闇の往復が好きなあなたにはこちらの哀愁タイプがおすすめです！
時に切なく時に優しい、2人だけの幸福を見つける過程に心満たされることでしょう……。

『ワンルームエンジェル』

STORY
趣味なし、友人なし、恋人なし。生きる価値、なし。惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(30代)は、うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、遠のく意識のなかで、真っ白い羽の美しい「天使」を見たーーー。お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して帰宅してみると、そこにはあの時の天使が…。天使のふてぶてしい態度に戸惑いつつ、記憶もなく、飛べないというのを不憫に思い、天使をしばらく家に置くことに。突然はじまった奇妙な同棲生活だったが天使との日々は、死んだように生きていた幸紀の心にある感情を芽吹かせてーー。あなたは、この関係をなんと名付けますか?

 
はらだ先生の泣ける作品と言えばこれ!! 読み進める度に涙の雫が床にシミを作ります……。

生きる意味を見失ったフリーターの幸紀。チンピラとの喧嘩で腹を刺されたところ、突如天使が現れて……というお話。
天使との同棲生活の中で徐々に生きる希望を見出していく様子に、私たちも「生きるって何だろう」と、人生について考えさせられます。

そして突如現れた天使の正体について。記憶を持たず、何故・どこから来たのか分からないまま幸紀との日常を楽しむ内に、徐々に前世で関わった人や出来事が判明していきます。
知らない方が幸せだったかもしれない、そんな過去に向き合っていく中で見つけた大切なこととは？ そしてやり残した未練を解消していくたびに満足げで儚く笑う天使に胸が切なくなります。

『よるとあさの歌』

STORY
女にモテたくて仲間とバンドを始めた朝一。そんな朝一がボーカルを担当している弱小バンドにサポメンで入ってきたヨル。ライブの後のちょっとした「お遊び」の時に起こった一度のアヤマチ。それをきっかけに、ヨルは朝一への想いを明らかにしていく。「男同士なんて気持ちワリィ…」と嫌悪感しかなかったはずの朝一なのに、衝撃的なヨルの歌声に思わず欲情し、場所を問わず乱暴にカラダを求める日々へと変わる。朝一を一途に想い続けるヨルを軸に、めまぐるしく加速する欲望、暴走する嫉妬、それぞれのキモチの行方は……?

 
モテ目的でバンドを始めた朝一×美人なベース担当ヨルによる、ワンナイトから始まる執着ラブが描かれたお話です。
適当な理由をつけては女の子と酒を飲み、ワンチャン狙ったり……と無類の女好きである朝一。そんな自分に対し執着してくるヨルに対し「嫌悪」そのものを感じ、ヨルの下半身を踏みつけたり、暴行を加えたりとクズ過ぎます……。

一方、実はヨルの才能に嫉妬し、欲情まで覚えてしまっている感情の往来ぶりがある意味可愛さを感じさせます。
そんな朝一に蹴られ、殴られても好意を伝え続けるヨル。ここまで来ると執着ぶりが凄まじく、もはや恐怖レベルです。

また、ヨルの過激ファンによる朝一への集団レイプや尿道砂責めなどもあるので、攻めザマァ展開が好きな方には特に推したい作品です♪

黄昏タイプが好きなあなたへ

 
推しカプは不幸であれという激強思想をお持ちの皆さんにぴったりなのがこちらの黄昏タイプ。
誰とも分かり合えない歪んだ愛の形を私たちは理解できるのでしょうか？

『にいちゃん』

STORY
幼い頃、よく遊んでくれた年の離れた近所のにいちゃん。優しくて、面白くて、何でもくれる名前も知らないおにいちゃん。でも、にいちゃんに触られているところをお母さんに見られて、にいちゃんどこかに行っちゃった。にいちゃん、どこに行っちゃったの……？ BL界の鬼才・はらだによる初Canna Comicsがいよいよ発売！ 「……ねえ、にいちゃん。にいちゃんのこと許して理解できるのは世界で唯一、俺しかいないよ？」

 
小学生の頃、近所のにいちゃんに「触られて」いた主人公のゆい。高校生になり、にいちゃんに再会したことで今度は合意の元関係を築く……という話ですが、多様性と性癖、世間の目や犯罪など、社会で許容される普通についてとにかく考えさせられます。

また、にいちゃんとの”触れ合い”の中で行われる、陵辱・羞恥・拘束などの過激なプレイの数々。ゆいの羞恥心を煽りつつひたすら犯すシーンや、ゆいのアナルにバイブを突っ込んで立ち上がらせたり座らせたりする陵辱シーンなど、危険で艶めかしいプレイが読者の心を惹き込んでいきます。

社会的に普通ではない2人の存在が唯一許される、2人だけの世界。誰にも理解されない傷を舐め合う姿が頭から離れません。

『やじるし』

STORY
新歓で慣れない飲み会と酒で圧倒されていたところ声をかけてくれたのは見るからに好青年の同級生。「このあとフケねえ？」と誘ってくれたが…。下衆、屑、変態、ドM、鬼畜、社畜、ラブコメ、切ない系など、あらゆる“はらだ”節の良いトコロをつめこんだ読み切り作品集。あの「変愛」の続編＆描き下ろしと、歪みシリーズも収録。

 
こちらは先生ならではの世界観が1冊に詰め込まれた短編集。7つの短編と描き下ろしの続編全てのストーリーに人間の汚さや繊細な感情変化が描かれています。
特に筆者イチオシは表題作でもある『やじるし』。表向きは好青年な腹黒大学生とコミュ障パシリの大学生による青春ラブ(？)です。

コミュ障大学生君の好意を利用し、借りパクやフェラさせたりといった行為を繰り返す腹黒君。
コミュ障大学生君より立場が上であることに優越感じていた中、コミュ障大学生君が他の人と付き合い始めたと聞き、嫉妬丸出しになってしまう様子に、「素直になりなよ♪」とアドバイスしたくなります。
してきたことのクズさと腹黒君の不器用さが相まって、ある意味では可愛いと言えるかもしれない短編です。

他にも様々なクズが収録された本短編集。皆さんにぴったりのクズキャラが見つかるはずです♥

漆黒闇タイプが好きなあなたへ

 
道行く先は闇！闇！闇！ そんな真っ暗闇に囲まれた作品が好きなあなたはきっとダークBLの猛者なのではないでしょうか？
ということで、はらだ節炸裂の究極闇深作品を紹介いたします♥

『カラーレシピ(上)』『カラーレシピ(下)』

STORY
笑吉の働く美容室に福介が入社後、笑吉の周りでは不気味な出来事が……!?

STORY
「一番じゃないと 常に俺のこと考えててくれないと意味がないし」笑吉に並々ならぬ執着を持つ福介は様々な手を使い笑吉を手に入れたが、彼にとって自分がまだ一番の存在になれていないことに不満を抱いている。もっともっと笑吉を独占するために……⁉︎

 
元々有名な美容院でスタイリストをしていたカリスマ性抜群の福介と、無愛想ながら技術はピカイチな笑吉。
まるで正反対な2人が職場で関わり合う中で徐々に様々な感情を抱いていく過程が描かれています。

器用で何でもそつなくこなす福介ですが、下巻へと話が進むにつれ独占欲や執着などのドロドロとした感情が垣間見えてきます。カマを掛けられたことで暴かれる本当の姿……怖すぎてゾクゾクしてきました。

笑吉の勤務先に来る客が少なかったのは何故なのか、笑吉に固執する理由は何なのか……。
「ただの執着」という一言では表せない気持ち悪さが濃密に描かれています。自分の物にする為なら手段を選ばないサイコ依存攻め、とにかくヤバすぎます……。

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いかがでしたか？
どのタイプの作品でも、喜怒哀楽を丸ごと詰め込んだ面白さがあるのが最高ですよね！
ダークな雰囲気からギャグまで幅広く手掛けているはらだ先生。本当に大好きすぎます♥

また、ちるちるインスタでは他にも様々な作家さんや作品について投稿しているので、そちらも合わせてチェックしていただけると嬉しいです♪