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思わず四度見する、エチかわすぎる表紙……その魅力に迫る!!

突然ですがみなさん、エチかわ表紙は好きですか？

キャラクターの表情や露出度、そして濡れ度(？)等で中身のエチさが伝わってきて、尚且つデザインや色使いがオシャレでかわいい一石二鳥な表紙、それがエチかわ表紙です。

「この作品はエチだ！！！！！」と一目で分かってお得ですし、おしゃれでかわいいデザインは見ているだけで気分が上がりますよね♪

さて、今回はそんなエチかわ表紙の代表とも言える百瀬あん先生の『ナカまであいして』シリーズの表紙の天才ポイントを分析していきたいと思います！

美麗イラストから装丁デザインまで、ほんのりデザインを学んでいた筆者なりに自由に妄想(考察)していきますので、どうぞお付き合いくださいませ。

◆目次◆
1．視線を“顔”に注目させる！
2．キラキラかわいい箔押し♡
3．表紙で伝わる関係性
4．番外編

“かわいすぎる顔”に注目させる様々な工夫

 
『ナカまであいして』シリーズは顔面至上主義の攻め・常盤が女子顔負けのビジュアルを持つ受け・楪のナカを暴いていくというストーリーですが、実は表紙でもかわいすぎる楪の顔に目線がいくように様々な工夫が凝らされているんですよ！(筆者調べ)

シリーズの表紙を並べて見る限り、ズバリポイントは

①タイトルの位置　②瞳の描き込み　の2つだと考えています。

語りたいことはたくさんありますが、まずは①タイトルの位置から解説させていただきたいと思います！
 

①タイトルの位置

タイトルの位置がどのように顔に関係してくるのか。まずは1巻の表紙をご覧ください。


……どうですか？ 顔しか見れませんよね？

そうなんです。『ナカして』のタイトルは、読者の視線を絶対に顔に引き寄せてしまう罠なのです。(？) というわけでもう一度解説付きでご覧ください。


いかがでしょうか。このように、タイトルが楪のお顔を挟むようにして両側に配置されていることで、自然と間に輝くかわいいお顔に視線が釘付けになってしまうのです。

またこちらの1巻の表紙は、タイトルが下に向かうにつれて中心に寄っているため楪のお顔を囲うような形になっており、特に顔部分に目線が向かいやすくなっていると感じます。デザイナーさんの綿密なこだわりが垣間見えますね！

②瞳の描き込み

続いては百瀬あん先生による瞳の描き込みによる効果の解説です。というわけで2巻の表紙をご覧ください。


常盤を見つめる楪の綺麗なうるうる瞳につい見惚れてしまいますよね……。

これは、瞳の細かい描き込みが「粗密」による視線誘導の効果をもたらしているのではないかと考えられます！

「粗密」とはイラストやデザインにおけるテクニックの一つで、見る人の視線を一部に集めたい時に使います。例を用意しましたので、下の画像をご覧ください。

どうでしょうか。左の画像と比べて、右の画像の方が中心に目線がいくのではないでしょうか？

これが「粗密」がもたらす効果です。イラストやデザインの中で一部の密度をあげることで、見る人の視線をそこに誘導することができるという魅せ方のテクニックになります！

『ナカして』の表紙はどの巻も楪の瞳がうるうるで密度があるため、顔が強く印象に残るのではないでしょうか！

とは言いつつ、なんだかんだ表紙の下の方にも目がいってしまうのは言うまでもありません。

瞳がキラッ……ホログラム箔押し加工

さて、ここまでは“顔を魅せる工夫”を解説させていただきましたが、伝えたい魅力は他にもまだまだございます！ 続いてのポイントは、紙書籍版3巻、4巻でのキラキラでかわいすぎるホログラム箔押し加工です！


かわいい～～～～～～～！！！！！！！！！！！！！！


かわいい～～～～～～～～～～～～～～～！！！！！！！！！！！！！！！！！

解説の余地もありませんが、とにかくかわいすぎますよね。箔押しというだけでも高級感が上がりますし、それに加えて乙女心くすぐるキラキラホログラム……!! こんなの絶対欲しい！！！！！！！！！！！

またこちらの激推しポイントが、紙書籍版でしか見られない瞳のハートマークです。


瞳にハートマークが入ることによって、常盤を見つめる楪の表情の色気がマシマシになっているんですよ!!

2巻までは無理やりされてるけど感じちゃう……といった表情の楪ですが、ハートマークが入る3巻からは無理やり感が薄まり、完全に欲情しているような印象を受けますね♥(スケベな受けが大好き)

表紙から読み取れる2人の物語

続いては、表紙から伝わってくる2人の物語、関係性について語らせていただきます！

『ナカして』は必ず表紙にえちえちな楪が描かれていますが、それぞれの構図や背景から、2人の関係性の変化を感じ取ることができるんです♪ まずは1巻から4巻までを並べた画像をご覧ください！


えっ……絶景すぎ？？？？？

机上で見られる絶景として世界遺産に登録されてもいいんじゃないか？ と思ってしまうほどの迫力ですね。というわけで、この4作品の表紙が2人の関係性にどう繋がっているのかをポーズ、表情、構図や背景などに言及しながら順に解説していきます！

まず1巻の楪は手で顔を隠そうとしており、悔しそうな表情をしています。 背景は床の模様から、学校の準備室でしょうか。1巻は2人の始まりの巻ということで、セフレとして学校で致しまくっていた期間の2人を描いていると考えられます。

続いて2巻では、後ろから常盤に腕を掴まれ、軽く拘束された状態で致しています！ 表情は前巻のようなツン顔ではなくトロ顔になっていて、背景も教室から常盤の部屋のベッドになっていることから、恋人になった2人のラブを感じられますね♥

3巻では舌をつままれながら、トロットロなお顔で常盤を見つめていますね。置かれた手の下には紺色のパンツが……。そして足の間からは汁が……。上から見下ろす構図や素直に舌をつままれるポーズ、お顔もお口もトロトロな楪が見事にほだされている様子が伝わってきますね！

4巻では、今までの見下ろし構図から打って変わって楪を見上げるような構図になっています!! 楪の表情も困ったようなトロ顔から恍惚とした表情に変化していて、常盤への愛おしさのようなものを感じられますね♥ そしてへそチラがエチすぎます。マジで天才。

というわけで、1巻から4巻までの表紙の変化から、セフレからラブラブカップルに変化していく2人の関係性も伺えますね！ 最初はツンツン女王様だった楪が、愛おしそうに常盤を見つめるようになるまでの様子を見届けることができて感無量です。　

番外編

最後にどうしても触れたかった1つのポイントを番外編として語らせていただきます。
2巻の表紙、楪のネクタイがタイトルに被ってるの天才すぎませんか。


白や淡いクリーム色で構成された画面の中に、真っ赤なネクタイが映えています!! 筆者はこのネクタイを、

白い画面の中で赤いワンポイント(ネクタイ)に目が行く
↓
ネクタイを辿るとかわいらしいお顔が♥

というような顔への導線なのではないかと考えています！ 最初にお話した視線誘導の一種ですね。

また、『ナカして』表紙の楪はどの巻も必ず上は制服を着ていますが、普段の楪からは想像できない制服の乱れっぷりがとんでもなくエチなんですよね……!! 普通に描いてしまうと隠れてしまいそうなこの構図であえてネクタイを強調して描いているのは、そういったギャップや背徳感を演出しているのかも……と考察していました。

というわけで、今回は『ナカまであいして』シリーズの表紙の素晴らしさを語らせていただきました。百瀬あん先生のエチ美麗イラストにも、おしゃれかわいい装丁デザインにも様々な趣向が凝らされていましたね！ 筆者も分析しながら色んな発見をすることができ、大きな学びとなりました……！

漫画の表紙デザインには、このように普通に見ていると気づかないような細かいこだわりがたくさん込められています。先生方、デザイナーの方々には足を向けて寝られませんね……！ 筆者もこれからBLを読む際には、表紙の素晴らしさを噛みしめながらお話を味わっていきたいと思います！

担当記者：チーごる 幼い頃に姉の本棚からBL漫画を見つけて覚醒、以降なんでも食べる大妖怪に。三度の飯よりメガネが好き♥