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脳を揺さぶられまくる!?ディープ受賞作を総ざらい♥

BLアワード2023が近づくこの頃。皆さんは、心に重くのしかかるディープBLを読めていますか？ こたつが覆いかぶさってくる？ 1年で溜まりきったゴミの下敷きになっている？ 否ッ!!!
この時期は超ヘビー級濃厚ストーリーに押しつぶされるべきです(暴論)。

そこで今回は！ 毎年ちるちるユーザーの方々の投票で選ばれる「ディープ部門」の1位を総ざらいいたします♥ メンタルトレーニングにうってつけの、超豪華な重量級BL作品が皆さんを待ち構えています!!

読後心に残る屈指の名作が揃いました。読み応え抜群、BL好きなら絶対に履修してほしい作品ばかりです！
ディープBLの歴史も垣間見えるラインナップ、早速発表いたします！

※「ディープ」部門のほか、前身部門である「痛い」「異色」「つらい」部門なども含んでいます。

◆目次◆
・2011年：家族愛が情愛に……2人のすれ違いにホロリ
・2012年：血と痛みと執着が滾るサスペンスBL♥
・2014年①：ドM淫乱ヤクザの孤独
・2014年②：好きな人を半分こする3P展開!?
・2015年：人間の愛と情欲を描いた時代BL
・2016年：ラスト数ページで嫉妬渦巻くどんでん返し！
・2017年：年齢不詳の傾国男に惹きつけられる……♥
・2018年：重責からの救いを求めてメス堕ち
・2019年：引力抜群!! "キズモノ"りんごがメスイキ♥
・2020年：ドS獣人の囲い込み交尾がエロすぎた件♥
・2021年：幼馴染を守るため…噛み痕を彫るβ!?
・2022年：愛に飢えた"動くオ●ホ"が掴み取る幸せ
・2023年：強すぎる執着ゆえの拗らせ両片想い
・2024年：推しとまさかあいつが！ジレンマに悶え死ぬ♥

 

 
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STORY
高校生の朝陽は、幼い時に叔父・棗に引き取られてから共に生活している。ある日、動物の拾い癖のある棗が人間も拾ってきて!?

 カテゴリー別の部門が創設された、第3回BLアワード2011。今から11年前となるこの年、「BESTディープ」の前身ともいえる「BEST痛い」が誕生しました！
記念すべき初回のBEST痛い首位を獲得したのは、斑目ヒロ先生『ビューティフルデイズ』。

生活能力が皆無で、生き物を拾う癖がある叔父・棗。彼の困った点は、なんと人間も拾ってしまうところ。棗との大切な時間を奪っていく彼らに、最初に拾われた甥・朝陽は、心のモヤモヤを抱えてしまいます。

読者としては頻繁にポンポン拾ってきちゃマズいでしょ！ とツッコんでしまったのですが……。棗視点でページをめくると胸が張り裂けそうになります。お互いを想う故のすれ違い展開が主食の方、買って損はさせません。

 

 
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STORY
精神科医の浅野克哉は、悪夢に悩まされていた。――それは顔の見えない男に監禁され、犯され、「愛している」と囁かれつづける夢。夢と現実との接点を持つ、連続殺人犯が現れたときいつしかその夢は現実との境を越える――連続殺人犯に魅入られた精神科医の運命とは!?

 2012年のカテゴリランキング「BEST痛い」の首位を獲得したのは、存在しない"はず"の記憶が脳内に流れ込む大人気サスペンスBL♥

精神科医の浅野は、連続殺人犯・篠原の取調が決まってからというもの、毎晩悪夢にうなされていました。その内容とは、正体不明の男に拘束されて日夜問わず犯されることで……。

本作の魅力は、悪夢が血の気たっぷり(物理)なところ♥ シャワールームにいる浅野の背中をナイフで切りつけ、血液を味わいながら身体を暴くんです。サイコパス診断ですぐ引っ掛かりそうな攻めですね！

また「女は感情で愛を表現し、男は肉体で表現する」という心理学の内容を参考にし、攻めがガン突きする様子も無慈悲でした。学術的には間違っていないのでしょうが……愛情表現(レ●プ)が過激ですよね!!

現在は4巻まで発行中！ シリアスかつ濃厚な芸術BLを楽しみたい方におすすめしたいです♥

 

 
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STORY
ドMで変態、淫乱の矢代は、真誠会若頭であり、真誠興業の社長だ。金儲けが上手で、本音を決して見せない矢代のもとに、百目鬼力が付き人兼用心棒としてやってくる。部下には手を出さないと決めていた矢代だが、どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。矢代に誘われる百目鬼だが、ある理由によりその誘いに応えることができない。自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。傷を抱えて生きるふたりの物語が始まる──！

2014年の「痛い」カテゴリーでは、ヨネダコウ先生の『囀る』シリーズがノミネート！ なんと同年のCD部門でも1位を獲得。す、すごすぎる……。

作中のキャラクターは、元警察官の用心棒・百目鬼と、真誠会若頭の淫乱ドＭヤクザ・矢代。矢代にとって百目鬼はタイプのド真ん中で、一方の百目鬼は矢代の美貌に心を奪われます。通常ならばここで一発交わる(意味深)ところですが……。そこで心が交わらないのがこの2人なのです。

「俺みてえな人間にまともなレンアイなんて出来るわけねえ」と、ある種の諦念を感じ取れる矢代に、百目鬼が取る行動は。そして矛盾に苦しむ矢代は感情に決着をつけられるのか……。あまりにも切ない展開の数々に、心臓が握り潰されます。

ちなみに、2022年に発表された「不朽の名作2022」で、本作が見事2位にランクイン！ 現在も読者を魅了し続ける、BL屈指の名シリーズです。

 
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STORY
幼なじみのタケと“物"でも“人間"でも“好きなモノ"は何でも共有してきた拾(ひろい)。その拾の好意にずっと応えてきたタケ。拾に恋焦がれるあまりに、そんな二人を受け入れたミネ。絶妙なバランスで成り立っていた同級生三人の関係が、それぞれの想いの微妙な変化により、少しずつ崩れ始めていく――!?

2014年には、2012年に新設された「BESTタブー」というカテゴリーも。インモラルさ抜群のトライアングルBLが首位に輝きました！

幼馴染のタケと大事なものをなんでも共有してきた拾。食べ物はもちろんのこと、自身の恋人も例外ではなくて……。拾の彼氏・ミネは2人の異質な仲に拒否反応を示すものの、拾を手放したくないあまり、タケも含めた3Pドロドロセッ●スを承諾します……！ 他の追随を許さぬハードな恋心、たまりませんね。

そしてこの作品、3人組特有の「ハブられ感」が絶妙なんです。拾がいない間にタケとミネが交わる。そしてタケが寝ている間に拾とミネがヤッちゃう。どうしても3人だと人数比が2対1に分かれがちですよね。そんな時、好きな人の意識が別の方向に行くことに対する嫉妬心が見え隠れするんです。BL大好きワイ、この栄養だけで1週間生き延びられそうです。

 

 
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STORY
真冬の夜に廓の前で拾われ、女郎達に育てられた清人。運命に身を任せながらも清人は担当医への想いを幼い頃から人知れず胸に秘めていた。伝えることが出来ぬまま、14歳で客を取らされ、16歳で店の稼ぎ頭となっていったが―――。

2015年には「つらいランキング」が登場！(部門名変わりすぎでは) SHOOWA先生『月影』が1位を獲得しました。

表題作「月影」の主人公は遊郭で育った少年・清人。虐められていたところをお抱えの医師に救われ、叶わない恋心を募らせていきます。一方で、彼の成長を傍で見守ってきた医師にも注目。春を売って綺麗になる清人を目の当たりにし、庇護以外の肉欲がふつふつと湧いてくる様子が生々しいです。

胸に刺さったシーンは、上客に買われる前日に一夜限りの逢瀬をするところ。清人が嚙みしめるように何度も「先生」と呼び、激しく乱れるシーンが""美""です。極めつけは、「ほなまたな」と「元気でな」という台詞……。もう二度と会えないことが分かっている別れ文句に、滝のような涙が溢れました。

作中で一貫して人間の"愛"と"欲"について描いた良作、ぜひご覧ください。

 
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STORY
新歓で慣れない飲み会と酒で圧倒されていたところ声をかけてくれたのは見るからに好青年の同級生。「このあとフケねえ？」と誘ってくれたが……。
下衆、屑、変態、ドM、鬼畜、社畜、ラブコメ、切ない系など、あらゆる“はらだ”節の良いトコロをつめこんだ読み切り作品集。

さらに部門名が変わり、エッジの効いた作品が多数発表された2016年には「BEST異色」に。こちらで1位を獲得したのは、今なお絶大な人気を誇るはらだ先生の短編集『やじるし』でした。

今回は表題作「やじるし」をピックアップ。飲み席の端っこでカルーアミルクを飲んでいた、陰キャの"パシリくん"。そして、チョロそうな彼をターゲットにしたクズ攻めくん。好意があることに気付きながら、性処理要員として利用する……。攻めのクズノンケっぷりが堪らないです。

そして、作品の魅力はズバリ！ 最後の最後で独占欲がむき出しになる瞬間です♥ 「パシリくんって俺にベタ惚れだから～」と余裕をこいていた攻め。しかし、肝心の受けは横暴さに嫌気がさして逃亡！ 失いそうになってようやく焦りだすところが滑稽です。ラスト数ページで執着力が爆発し、心の"やじるし"が変化していく様子にはニチャニチャが止まりません。

ちなみに、はらだ先生の『カラーレシピ』シリーズが好きな方は、同時収録されている「ひきずる音」が刺さると思いますよ♪

 
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STORY
映画館でバイトとして働く、元AV男優の澄川螢、35歳、フリーター。澄んだ川に蛍だなんてうすら寒い冗談の様な名前に、"綺麗"なんて言葉とは相容れない至極どうしようもなく堕ちた人生。毎週日曜日のレイトショー、螢の働く映画館にやって来ては螢のことを「ほたるさん」と呼びやたらと懐いてくる一回りも年下の男・岡崎準太に"綺麗"だの"一目惚れ"だのと言われつい口を衝いて出た言葉……。
「僕ね、今の映画館でバイトする前はゲイビに出てたの バリネコでハードなやつ」
綺麗だなんて 何も知らないくせに 馬鹿馬鹿しい――。

現在の部門名である「BESTディープ」となったのは、なんと2017年から！ 初回の首位はキタハラリイ先生の『はきだめと鶴』でした。

映画館でアルバイトをしている元AVネコ男優・螢(けい)。彼は、毎週日曜のレイトショーに訪れる常連・準太から「ほたるさん」と慕われ、綺麗な人だとアプローチを受けます。しかし、螢は"名前負け"の人生だとコンプレックスを抱いているようで……。

皆さんには螢さんが何歳に見えますか？ 正解はなんと35歳。とても30代半ばには見えない……！ ちなみに、作中に登場する若かりし頃のほたるさん(ホストver.)も純真で可愛らしいです。が！ その威力に加えて大人の色香が増していて素直に綺麗です。

個人的に記憶に残ったのは、映画の半券が冷蔵庫に貼ってあるシーン。最初は思い出の1枚だけでしたが、ラストの冷蔵庫には……。ハンカチ無しでは到底この作品は読めそうもないです。

 

 
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STORY
“女にされていく背徳”
ついに処女を散らされた當間家の当主・育郎は典彦に体を開発されていく。
 「わたしのかたちです。覚えてください」
 サイコパス執着攻✕メス若社長　下克上主従が織り成す官能時代ロマン。

2014年の『チョコストロベリーバニラ』に続き、2018年には閉鎖的共依存っぷりが突き抜けた主従BLが首位に輝きました！

責任感の強い若き当主・育郎が、使用人の典彦に絡めとられ、背徳感と快感で雌に作り替えられていく本作。シリーズ第3巻では、前回にも増して愛憎の底なし沼に溺れていき……♥

個人的な"癖"に刺さったのは、モブおじの真珠付きイボイボち●こをぶち込まれるシーン。抱かれまくったナカは典彦の形を記憶していたのに、パールち●このせいでガバガバに開いてしまうんです。惨めかつ下品なエロを感じ、思わずここちんがウキウキしました。

全てを諦め、絶望を受け入れる可哀想なキャラ……が好きなそこの貴方！ 『蟷螂の檻』は完結を迎えたので、読むなら今しかないですよ！

 

 
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STORY
耳の穴だけで腰砕けちゃうの？
新人ホストのレオは、罰ゲームで男性向け風俗店に連れて来られた。現れた男は何だか逆らえない雰囲気。腹部を水で満たされ放出させられる羞恥に、男をゲスと罵るレオ。しかし、未通の穴を抉られる快楽には抗えない……！ レオは一夜にして、ハメられて悦ぶはしたない身体にしこまれてしまった。数年後、人気ホストに出世するも犯された夜を忘れられないレオと因縁の男が再会してーー？

ニュートンもびっくりのエチ引力！ スピンオフ『蜜果』も大人気のakabeko先生『落果』が首位を獲得です。

表題作「落果」では、気が強すぎるNo.1コールボーイ・りんごが主人公。彼は粘着ストーカー客に顔を切りつけられ、"キズモノ"になり果ててしまいます。容姿の美しさがウリだった彼の指名数は激減。店からはやんわり解雇され、りんごは自暴自棄に陥ります。

そんな折、ガタイが良くて大人しめなボディガード・大倉の仄暗い愛情に抱き留められ、幸せとメスイキをつかみ取るところにグッときます……！

最後に収録されているBonus Trackでは、源氏名が「りんご」だった理由や、タイトルが「落果」たる所以も回収。本編のシリアスさとは一変、心がじんわりと温かくなる物語です。また、スピンオフで登場する店長×ホストのお話にも注目！ ノンケホストが元No.1のタチに溶かされる様子は『蜜果』シリーズにも収録されていますよ♥

 


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STORY
地球と瓜二つの"セリアン星"に住む獣人の八木(やぎ)と大上(おおかみ)。昔は仲がよかったのに、今は口を開けば喧嘩ばかり。それなのに、二人一組で行う地球調査の実習では、まさかのペアで、しかも同居生活!? 変わらず実習中も喧嘩ばかりの二人。そんなある日、八木の部屋から苦しそうな声が漏れ聞こえてきて、心配した大上は大丈夫かと声をかける。しかし素っ気なく返されてしまい、どうせ「発情期」がきただけだろうと高を括った大上は、「抜くの手伝ってやろうか」と八木をからかう。すると、すごい力で押し倒されて、そのまま犯されてしまい――！
「抜くんじゃなくて、交尾すんだよ」

2020年には『ドSおばけが寝かせてくれない』でご存知、ときしば先生の地球外生命体BLが1位を獲得！

宇宙調査科に通うオオカミDK・恭牙は、幼馴染のヤギ獣人・明と地球へ潜入することになります。明の女遊びに辟易していた恭牙ですが、発情期に入った途端、明に押し倒されてしまって……!?

ときしば先生のBL作品は、脳みそが焼ききれるくらいのS気質な激しめ"交尾"が特徴的です♥ しかも今作は獣人同士のカップリング……！ 言葉通り、正しく交尾なんですよね。大切にしたい気持ちがあるけれど、その理性よりも本能が上回ってしまう描写なんて……非常にシコうございます。
また、わざと嫌われるよう立ち回る攻め・明にも注目。意図的に受けとの距離を遠ざける理由がヘビーで驚きました……！

幼馴染＆草食×肉食の獣人＆発情期＆両片想いのよくばりセットをぜ～んぶ楽しみたい方、今すぐ買い物カゴに入れましょう♥

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STORY
BL界屈指のストーリーテラーが贈る、後悔と欲望入り交じるミステリアスオメガバース
小説家の円と警察官の吐木は、同じ施設で育った”同志”で”番”。円はフェロモン分泌が異常で番以外の人間もそのフェロモンを感知してしまう上、番関係を結んだことで遺伝子変化が起こり、一般の抑制剤も効かなくなっている――そう、[振る舞っている]。何も知らない吐木は円を支える為と出世を蹴り続け、所轄への異動初日に担当することになったのは、Ωを狙ったレイプ事件。そんな中、円は発情期に入り強烈なフェロモンを発しながら吐木を求める――まるでΩ[のように]……。

ちるちる神評価340超え！ 2021年には、麻生ミツ晃先生の骨太幼馴染オメガバースBLが堂々1位を獲得しました♥

エリートα刑事・吐木は、フェロモンの過剰分泌症状に悩むΩ・円と番関係になり、穏やかな同棲生活を送っていました。しかし、円がひた隠しにしている秘密があり……!?

最初に読んだ時は、大混乱で脳内がハテナマークだらけでした。しかし真実が判明した時、相手のために嘘を吐き続ける円の深い愛情と強い後悔を味わうことが出来ます。

個人的には、「これは誰にも読まれない　塵芥の雑文だ」という序盤の独白が印象に残っています。"誰にも"という強い否定を見た瞬間、(ああバレるんだな……)と不穏なフラグが立つ気配を察知しましたよね……。

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STORY
「おめでとう、生きてる」
昼下がりのゴミ捨て場、見覚えのある男の声で目が覚めた。
空腹で金もない千紘は新しい"家"探しに訪れた行きつけのバーでド好みの男・ケイトに目を奪われ声をかけると好感触。まさかのホテルに誘われ、いい雰囲気になったところで突然電マでボコボコに殴られたのが1日前――。全てを思い出すも、仲間を呼ぶケイトの様子を見て今度こそ殺されるかもしれないと思いつつ回収された先はアパートの一室。ケイトの目的はとある探し物で、自分が用無しだとわかるとあっさり「消えて」と言い放たれるが帰る"家"もない千紘で……。

2022年のディープ部門1位は、おげれつたなか先生の『ハッピー・オブ・ジ・エンド』！

クズキャラの聖地ことゴミ捨て場で拾われた千紘と、カ●松似のミステリアスな黒髪男性・ケイト。愛情に飢えた空っぽの2人が運命の出会いを果たすストーリーに胸が締め付けられました。

個人的にスカッとしたのは、ケイトが千紘の頭に瓶酒をぶっかけるシーン。ノンケクズ男にもう一度振り回されそうになっているところで、物理的に頭を冷やさせる行動が最高でした。

『ヤリ部』のようなコミカルなシーンも物語のアクセントになっていますが、同時にどん底に叩きつけられるような衝撃も大きいです。重すぎる過去・厳しすぎる現実・行き場のない家族愛……。正直、メンタルがゴリゴリ削られました。2023年に発売された最終3巻の結末も必見です！

 
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STORY
私たちは運命になれない。

名家の嫡男・伊勢崎 凌介（α）に専属執事として仕える瀬乃 凉晴（β）。
自由奔放な凌介はΩのセフレを寝室に連れ込むだけでは飽き足らず、瀬乃に性的なちょっかいをかけて来る。
本気でないと知りつつも、身体に疼きを溜め込む瀬乃だったが…。

『淫らなΩは恋をしない』待望のスピンオフ！
歪な愛の罠に絡めとられる、α×βの主従関係オメガバース。

2023年！ 最新のディープ部門1位に選ばれたのは、屋敷シマ先生『憐れなβは恋を知らない』でした♥

名家・伊勢崎家の嫡男である凌介(α)と、凌介の専属執事である瀬乃(β)。幼い頃から互いに恋心を抱きながらも、主人と執事という立場の違いや、αとβという性が2人の幸せを阻みます。強い執着心から瀬乃の心を手に入れようと画策する凌介と、「凌介の側にいるために」執事という立場にこだわる瀬乃の、ダークで切ない身分差オメガバースです。

一見、ヤリチンのハイスぺα攻めに健気な想いを抱くβ執事受けという構図にも見えますが、実は重たい愛を健気に伝え続けているのは攻め・凌介の方。一方、拗らせ受け・瀬乃にはその愛を素直に受け取れないトラウマがあるのです。2人の愛の攻防は、甘くてエッチな場面が続くものの、同時に苦しく切ないシーンでもあります。

1巻のラスト、キスを通じて凌介と自分の想いに気付いてしまった瀬乃が、「気付きたくなかった」「何ひとつ 救われることなんてないんだから」と嘆くシーンには、本当に胸が張り裂けそうになりました......。辛い、辛すぎます。2人の幸せを見届けるまで、絶対に死ねません!!!!!!! (号泣)