あなたが聞いていたその脇キャラ、実は江口拓也かも…?
皆さまは江口拓也さんのBLCDで何がお好きですか?
筆者は攻めだと『男子高校生、はじめての第7弾』と『ナカまであいして』、受けだと『ブルースカイコンプレックス』が推しです! 江口さんは受け攻め問わずに出演されていてどの作品も魅力的なので、他のBLCDが浮かんでいる方も多いはず♥
さて、そんな江口さんのイケ散らかし攻め、いじらし可愛い受けはみなさんご存知だと思うので本記事では敢えて!!!!! 個性的な脇役やモブの江口さんを探してみました!!!!
江口さんは華がありますが、実はその場に溶け込む演技もお上手で耳を凝らさなければ気付けないことも。そんな馬鹿な~~と思ったそこのあなた! 独断と偏見で分類したステルスレベルごとにご紹介しますので、ぜひ探して聴いてみてください!!
◆目次◆
ステルスレベル1:隠れてないえぐぅ
ステルスレベル2:当て馬えぐぅ
ステルスレベル3:お友達えぐぅ
ステルスレベル4:実はえぐぅでした
ステルスレベル5:もはや背景えぐぅ
メインCPではないけれど重要な役どころ、そんな個性派脇役江口さんに痺れます。
暗い過去に差し込む一筋の光!無骨な低音ボイス
あらすじ
人気AV男優の仁(cv.羽多野渉)はある日、ゲイビ出演の話を持ちかけられた。そこで出会ったネコ男優の光(cv.斉藤壮馬)と体の相性がよかったため、ふたりはバディを組み、頻繁に共演することになる。仁と光のバディは人気を集め、順調に売れていたが、実際は仕事上の体の関係だけでお互いのプライベートのことは全く知らなかった。しかしある時、ふたりは同じマンションに住んでいることが判明し……。
ステルスポイント
出番はかなり少なめ。ですが
物語にとっっっても大事な過去の男です!!!
光(cv.斉藤壮馬さん)の
「俺の王子様、俺と一緒に兄ちゃんを殺してくれた人だよ」という何とも不穏な導入で存在を明かされるカンちゃん。本名は藤原莞二で、昔兄から虐待されていた光を気にかけてくれた恩人です。
必聴セリフ:過去回想シーン
兄たちに輪姦された光を介抱して「ヘタレでごめんな」と謝るカンちゃん。光から「お礼にケツ治ったらやらせてあげるよ」と誘われますが……?
カンちゃん
「オレはそういうのはやっぱ…お互い気に入ってるモン同士でっていうか…」光「へんなの」
カンちゃん
「ガキがからかうなよ…」江口さんのぶっきらぼうな低音に、不器用な優しさと人の良さが滲んでいるんです……! 不幸な境遇の光にとって唯一頼れる存在だったことがしっかり伝わってきますね。こうして仲を深める2人ですがある事件が起きて……? 成長した光が再びカンちゃんを訪ねるシーンはぜひCDでお確かめください♪
チョロかわ健気ボイス!
『ジャッカス!』(2017) 原作:スカーレット・ベリ子
あらすじ
ズボラな姉のせいで、学校でうっかりパンストを履いてしまった啓介(cv.中島ヨシキ)。このままではクラスの笑い者!!危ういところを親友・正行(cv.内田雄馬)の機転で乗り切るも、保健室で着替える最中、正行が脚をガン見していて……。
ステルスポイント
出番は少ないですが、聞いた人みんな好きになるでしょこんなんアワード優勝。
カップルを邪魔してたら痛い目に遭うお馴染みのチョロいキャラかな~~と思いきやとっても健気でいじらしくて!!! 江口さんって抑えられた感情が徐々に溢れて爆発する泣きギレ演技が本当にお上手ですよね……。「アンタ大人だろ!」のシーンに"""良"""が詰まってる。
江口さん演じる三好は、自分が男を好きなことを素直に認められず、克巳(cv.河西健吾さん)にちょっかいかけられ、失恋し、他の奴とくっつく後押しまでして……作品内で大成長する裏ヒロインとも言えます!!!
さらに! 大人な世界のお兄さん・保坂(cv.西山宏太朗さん)から猛アタックされちゃいます! デザイナーというお仕事を活かしてあるプレゼントをくれたり、おまけや仲良しフリートークまで必聴です♪
大人気オメガバースシリーズにて、俄然愛重めの朝永先生(丸眼鏡)役を好演されました。アルファゆえに人生イージモード♪と舐め切って生きていたら、がっつり叱ってくれるオメガの柳木先生(cv.古川慎さん)に出会い猛アタック。やや変態じみたところもありますが良い雰囲気なので、スピンオフが出たら嬉しいですね~!
報われない片思いにその身を焦がす当て馬くん……可哀そうで可愛いですよね! BLでは人気が出がちな美味しいポジションなのでステルスレベルは低めです。
大好きな兄に意地悪しちゃうツンツン義弟ボイス
あらすじ
人と接することが苦手な風紀委員長・香坂直(cv.松岡禎丞)は、不自然な程いつも笑顔を絶やさない元生徒会長の紅城司狼(cv.小野友樹)に近づく気はなかった──彼の本性を知るまでは。
『黙っていろ』と脅す紅城に、交換条件として「アンタの家に泊めて欲しい」と言い出した香坂。狼の巣に自ら踏み込んじゃったけど…!?
謎多き元生徒会長・紅城×風紀委員長・香坂編がドラマCD化?
ステルスポイント
明らかに直に片思いしている拗らせ弟・疾風(はやて)くん。感情の起伏が少なめでガラ悪い低音が目印です。あなたは見つけられたかな?
疾風くんはですね~~~女性を家に連れ込んでわざと情事の音を聞かせてくるのに、お義兄ちゃんが他の男に取られそうになると独占欲丸出しで怒る尖ったナイフみたいな子です。
※なお、お義兄ちゃんには全く好意が伝わっていない模様。
嫌な奴だけど謎に可愛げはあるという疾風の絶妙なバランスを江口さんが醸し出してくださってます!
必聴セリフ
「…どこの物好きが拾ってくれたか知らねぇけど…浮かれやがって馬鹿じゃねぇの」(嫉妬かな?)
「…俺はお前を兄貴だなんて思った事は一度もねぇよ」(義兄弟あるある)
「泣いてただろーがよ!泣くほど(攻めのことが)好きなのかって聞いてんだ」「…俺が何言っても泣かなかったくせして。『先輩』だか何だか知らねぇが、どっかのクソ野郎のために泣きやがった」(攻めの背中を後押し)
……こうして並べると当て馬のお手本みたいな子ですね。当て馬検定の黒帯レベルです。
語尾全部伸びてる?気が抜けそうなゆるふわボイス
あらすじ
身体から始まった真矢と眠傘の関係。週に2回は真矢の部屋でラブラブするけれど、超ドンカンな眠傘が真矢の真剣な気持ちに気づくはずもなく…今も友達以上恋人未満なのだ。受験生の眠傘は健気なくらいの猛勉強ぶりで、真矢はその必死さを理解できず邪魔ばかり…。そんな真矢に眠傘がついにキレて!?ガリ勉・眠傘(cv.柿原徹也)と遊び人・真矢(cv.寺島拓篤)の不器用で、純情な恋物語―
ステルスポイント
6年ぶりに帰ってきた人気シリーズ第2弾の新キャラ担当!
十太くんは真矢(攻)のイトコであり、
昔から真矢が大事にしていたおもちゃや好きな子を取ってきた天敵くんです。眠傘(受)にあざとかわいく迫りますが、天然すぎて全くなびかないので途中からマスコットキャラと化します。
第1弾を演じられたとき(=6年前)の柿原さんと寺島さんとほぼ同じ年齢ということで、
「ぜひBLやってください」と柿原さんから言われていたのが感慨深いです~~。『酷くしないで(2)』から6年後の江口さんは大体
この辺とか
この辺ですね。主力級へ大成長したのが伝わります!
そして十太くんの真骨頂は
4巻のスピンオフ!!!!
被ってた猫を全部脱ぎ捨ててブラック年下攻めの本性を現します。過去にお兄ちゃん(cv.羽多野渉さん)と付き合っていた高校の先生(cv.平川大輔さん)を襲いますが……?
江口さんいわく「大切な人の大切なものを奪いたいという悪い癖」を持つ十太くんの拗らせた部分にゾゾゾっとなります♥
必聴セリフ2巻「
キャンッ!あ~~見つかったぁ~~」(江口さんの鳴き声健在)
「じゃあ…俺がネムくん好きになっても問題ナシだよね」(あざかわ)
「勉強の邪魔はしないから…(中略)
少しでいいから俺と会ってほしい…だめ?」(いいよ!)
3巻「志望校合格した先輩の第二ボタンもらうと受かるっておまじないだよ♡」(嘘で眠傘の第二ボタンをかっさらう策士)
(すぐ捨てる)
~その他当て馬えぐぅ~
『イケメンの先輩が実は童貞で純情でした』(2022)
受けの橘くん(cv.野上翔さん)の昔の知り合いで
やたらベタベタしてくるワンコ系後輩・仁井田雀くん。攻めの斎条さん(cv.興津和幸さん)を「どんないい男なのかと思ったらたいしたことないですね」と挑発し、ふたりを引っ搔き回しますが……? ちなみに
原作のスピンオフだと受けです。
主人公を支えるお友達として物語を進めてくれる役どころの江口拓也さん。このポジションは大体良い子なので、どこかでちゃんと幸せになっていて欲しいです……!
全米が涙した!!友達想いの爽やか癒しボイス
『愛の蜜に酔え!』(2015) 原作:樋口美沙緒
あらすじ
ロウクラス種クロシジミチョウ出身の里久(cv.村瀬歩)は、絶滅危惧種の為ハイクラス名家でクロオオアリの有賀家に保護されている。管理された生活の中、有賀家の「王」になる綾人(cv.小野友樹)だけは里久に優しかったが、綾人が高校に行ってからは会うことも手紙さえも拒否されていた。ある日綾人が病気にかかり治療には自分が必要だと知らされ、里久は綾人の元へ急ぐ。けれど再会した綾人は「治療」だと称し、無理やり里久の体を奪い……。
ステルスポイント
毎度のことながらジャケ写に江口拓也さんのキャラはいません。江口さんが演じるのはフタツホシテントウムシが起源種の天(てん)ちゃん、高めのハスキーボイスが魅力の小柄で可愛い子です。身体が弱い里久のただ一人のお友達で、里久が学園に入学して屋敷を離れてからも度々姿を見せてくれます。天ちゃんが喋ると場が明るくなるんじゃ~。
大人気ムシシリーズの中でも特に、これでもか!! というくらい受けが可哀想な目に遭う本作(私調べ)。家のしがらみや仕組まれた行き違いから傷つけ合い、ゲス(cv.西山宏太朗さん)から無理矢理犯され、愛する人の記憶まで失って……そんな里久をいつも優しく支えてくれるのが天ちゃんでした。記憶喪失後の里久と天ちゃんの再会シーンは安心感から一番泣けました……メインカプでもないのに……。様々なかたちの愛を描き出すムシシリーズは友愛もまたとっても美しいのです!
必聴セリフ
「有賀!お前のせいだぞ!里久がどれだけ苦しんでたと思うんだ!俺は、こいつと友達になってから、毎日毎日お前の話聞いてたんだからな!お前のことしかなかったんだぞ…それを…!」
「こいつは確かに、世間知らずの馬鹿だけど…それでイラついたのかもしれないけど…嘘はつかない。あほなくらい純粋なんだって、知らなかったのかよ!」
江口さんの涙交じりの怒声に胸を打たれます……こうやって天ちゃんが里久のために全力で怒ってくれるからこそ、酷いことした綾人さんを赦せる部分もあるはず。
控えめにいってお付き合いしたい!等身大陽キャDKボイス
あらすじ
ドSな執着系DK×妄想癖のぼっち
大野(cv.山下誠一郎)は妄想だけで射精ができるという離れ業を持つ。その秘密を唯一知っているのが恋人の暮島(cv.中島ヨシキ)。2人は新たな快感を開発しながらラブラブな毎日を送っていたが、転校生・押崎(cv.江口拓也)が現れる。何かと大野にちょっかいをかけてくる押崎に暮島のイライラが爆発。2人の歯車は少しずつ噛み合なくなってきて――?
ステルスポイント
当て馬というよりは
恋愛感情の気付かせ屋さんです。
黒髪フェチの同級生(光属性)こと押崎くん。友達想いの良い子なんですが、大野くん(cv.山下誠一郎さん)の髪の毛がお気に入りでよく撫でてくるため、
まぁドS執着攻めの嫉妬を煽る煽る。キャストトークで江口さんが「(メイン2人の)気持ちの気付かせ屋みたいなポジション」とおっしゃっていたほど、ラスト付近、優しく大野くんの背中を押してくれる名アシストに注目です♪
必聴セリフ
「大野の髪綺麗だからさ。理想的っていうか…俺実は…」
「大野がよければ、前みたいに仲良くしたい」
「このままでいいの。ほんとに終わっちゃうよ?」
「そりゃ嫉妬してんのに気づいてやってないからだよ。もう、ほんとに鈍いなー」
「…ちょっと同情するかも」
暮島くん(攻)の独占欲が強すぎて些細な誤解からすれ違いまくる本作。BL的には最高に美味しい展開ですが、
たぶん押崎くんみたいな人と付き合った方が幸せだと思うよ……(小声)
~その他お友達えぐぅ~
・『世界のまんなか イエスかノーか半分か2』(2020)
1巻では木村良平さんが演じられたお調子者後輩アナウンサーを江口さんが引き継ぎました。元々1巻で当て馬だった皆川くんですが2巻では空気を読んで──時には読まずに──、
非常に有能な立ち回りをするお助けポジションに! 物語上つらいシーンでも皆川くんの底抜けに明るい声を聞くと和みますね。
ちなみに映画版の皆川くんも江口さんが演じられています!
・『腐男子召喚~異世界で神獣にハメられました~』(2019)
西の大陸を治める四獣、白虎の呉(ウー)。多方面に
気を配っている攻めの幼馴染くんです。腐男子の受けいわく
「色気あるわんこ系」「俺的には攻め」とのこと。攻めの凪(cv.佐藤拓也さん)への想いが強すぎて暴走する皓(cv.村瀬歩さん)をなだめたり、受けの琴音(cv.石谷春貴さん)の背中を押して寝取り作戦を持ちかけたり……お茶目で良いお兄ちゃんなえぐぅボイスを楽しめます♪
メインといえばメインなのですが、気を付けないと見落としてしまいかねない……ひっかけタイプのステルス江口さんです!
ゆるふわ天真爛漫な小悪魔ボイス(人妻)
『こころ -わたしの恋-』(2021) 原作:夏目漱石、脚本:篠月千歳
あらすじ
「恋は、愛とは違う。罪悪ですよ──」
学生の「私(cv.土岐隼一)」は、鎌倉の海で年上の男性「先生(cv.高橋英則)」と出会う。思慮深く優しく、しかし飄々としており、何を考えているかわからない先生。私は何か惹かれるものを感じ、先生と静馬(cv.江口拓也)のマンションを訪れるようになる。同性のパートナー同士、悩みも不自由もなく、幸福に暮らしている二人。少なくとも私の目には、二人がそう見えていた。先生が、自殺してしまうまでは。四十九日の法要を終え、私は静馬を海に誘った。先生からの遺書にあった、思い出の海へ──
ステルスポイント
真面目なCDだと思うじゃん?
確かに格調高いですがとってもエッッッッな江口さんの演技を堪能できます! (ジャケ写左上のキャラクターを演じられています)
普通に受けで超メインなのですが、クオリティの高さの割に知名度がステルスな気がしたのでぶち込みました。
原作はBLファン必修科目こと夏目漱石の『こころ』。折角なのでかなり端折って原作もおさらいしておきましょう。
(ネタバレ注意)真面目な大学生の「私」が惹かれていく年上の先生にはある秘密があった。それは先生が若い頃、静という女性をめぐって男友達のKと争い、Kが自死してしまったということ。先生はその後も悩み続け、ついには妻の静を残して自死を選び、「私」の元へ遺書が届く──
男二人が女を取り合う三角関係とも、女を媒介にしたKと先生のホモソーシャル的な関係とも捉えられ、様々な解釈やCP論争を呼んだ名作です。
そして本作は『こころ』を題材に大きくBLリメイクした挑戦的なBLCDになります!
江口さんは先生の妻・静を男性化したキャラの静馬をご担当。先生(cv.高橋英則さん)やK(cv.濱野大輝さん)相手にがっつり受けなのですが、「私(cv.土岐隼一さん)」をグイグイ誘惑するえっちなお姉さん♂度合いがたまりません……!
江口さん演じる静馬は人妻であり未亡人でありファムファタルな訳で。可愛さだけでなく未熟さや毒気も魅力的なとっても危険なキャラクターなのです♥
えぐぅ受けファンの皆さんは一刻も早く『こころ』を聴くべし。つ コミコミスタジオ版 ノワショップ版
必聴セリフ
「んーだ〜め。君には刺激が強すぎる」 (心のDT大歓喜えちおね)
「動いて…いっぱい壊して…!」(K死後、先生との荒々しいセッ)
こちらのリメイクの名盤たる所以が、残された者たちの痛み描写なんですよね。海に向かって感情のままに泣き叫ぶシーンでは特に江口さんの演技力が爆発。一歩引いた存在の「私」を演じる土岐さんの凛とした慰めとの距離感がまた良い……。
まだ青さが残るいじらし思春期ボイス
『花がふってくる』(2010) 原作:崎谷はるひ
あらすじ
大学助手の蓮実秋祐(cv.近藤隆)は、いとこの袴田涼嗣(cv.風間勇刀)と同居している。同い年のくせに、際限なく甘やかしてくる涼嗣に、秋祐は密かに恋をしていた。近すぎる距離があたり前になっていた二人だったが、涼嗣が恋人・理名(cv.嶋村侑)との結婚を決めたことから事態は大きく動き始める。秋祐は涼嗣への想いにピリオドを打ち、離れる決心をするが――。
ステルスポイント
メインCPの幼少期をわざわざ男性声優に任せるとは何事。
といっても江口さん演じる涼嗣は中学一年生。声変わり後なので、子供じゃないけど大人にもなり切れていない高めの思春期声です。一方で代永さん演じる秋祐はガチの少年ボイス。ふたりとも超可愛い。
彼らは地元の幼馴染なんですが、昔の涼嗣は秋祐のお姉さんにやんわり惹かれていて、秋祐の視点から語られる幼少期はあくまで切ない思い出なんですよね……(泣)
必聴セリフ
涼嗣と秋祐のお姉さんの密会シーン
「…大人じゃないよ」(姉に声変わりを指摘されて)
「…蛍、いないね」(弟に夢を託して地元に留まる姉へ、かける言葉が見つからなくて)
代永さん演じる秋祐の(蛍、いるのになぁ…)というモノローグがまた寂寥感を煽ります。遠い夏の日の思い出ってやたら切なく聞こえませんか? いまだに夏が来るとよく聞き返す良作です。
一般通過江口拓也からしか得られない栄養素がある……! 耳をダンボにして探しましたが、CD内にステルス江口さんの見落としがあれば教えてください~!
元気いっぱいレポーターボイス
あらすじ
堅物メガネ美人刑事・高千穂巧(cv.鳥海浩輔)は、一年間追い続けたイケメンたらし犯・七海洋一(cv.三木眞一郎)をついに離島で逮捕した! このまま手錠に繋いで本庁に連行するはずが、なぜか「蜜月旅行[ハネムーン]」(七海談)になっちゃって!?イケメンの結婚サギ犯人・七海×堅物メガネの美人刑事・高千穂の、ぶらり離島逮捕の旅がついにドラマCD化!
ステルスポイント&必聴セリフ
中村明日美子先生のコメディ会話劇。江口さんはハイテンションなレポーター・ラッシーを好演! わんぱく小僧みたいで可愛らしいです♥ 主な台詞は以下の通り。
「はーーーーーーい!ラッシーでーーーーぇっすっふっふ」
「うお゛あーーーすご↑い湯気ですね!」
「あ、あれ?なんですかぁこれ~~え、手錠?何かのゲームですかぁ?」(犯人と刑事の追いかけっこです)
さらに、役名表記はありませんがもう一人ステルス江口さんを発見!
それはモブ上司刑事(cv.興津和幸さん)から頼まれた高千穂(cv.鳥海浩輔さん)が、コンビニへプリンを買いに行くシーンでした。モブ店員(cv.江口拓也さん)が待ち構えて一言。「ありがとうございましたー。いらっしゃいませー。360円になります」(キリッとしたかわボイス)
コンビニ店員役の江口さんに接客されたすぎて震える方は是非聞いてみてください♥
このCDは2011年発売でメイン役は三木眞一郎さんと鳥海浩輔さんなのですが、脇で小野友樹さんや興津和幸さんがおよそメインでは聞けないような渋いモブ声を出されてることからも新世代の夜明けを感じられます……!
・『男の子だもの!』(2010) 団員役
応援団を舞台に繰り広げられる3CPの学園ラブ。江口さんは場を盛り上げる応援団員を演じられています。台詞は「マネージャー喉乾いた〜お茶くれ〜」「そうそう、練習の締めに5キロ」「俺らの面倒も見てくれ〜」などなど。
一番笑ったのはピンクな雰囲気になる団長(cv.前野智昭さん)×タカト(cv.下野紘さん)に対して、意図せずお邪魔虫になってしまうシーンです!
・『魔法使いの恋』(2009) 学生3 役
年下の攻め(cv.寺島拓篤さん)に会いたい受け(cv.近藤隆さん)から、
遊びの誘いを断られてしまう不憫な友人役を演じられていました。台詞は「ねぇ、これからゲーセン行くけど奈津巳も行かね?」「ン゛ヨッシ、最近付き合い悪いからさぁ。本気であのチビと付き合ってんのかと思ってたぜ。いこいこ」など。江口さんって昔から
言語化し難い鳴き声のようなものを発されていたんですね!
受けに断られたときの「ん、ああ…じゃあな」の言い方が
子犬のように健気で切なくて、ただのモブ友人なのに胸を締め付けられました。現場からは以上です。
・『近くて遠い』(2009) 男子生徒役
役名表記はありませんが「いいか?ここはちゃんとノート取っとけよ」の声が
明らかに江口先生でした。「ここまで各自ノートに訳してみて。なっ古語辞典使っていいから」という台詞から
古典教師役だと推測できます(名探偵オタクくん)。
※ちなみに模試の結果を返してくれるモブ先生役は佐藤拓也さん。そんなセンシティブな情報を佐藤先生から渡されたら二重にショックですよ……。
また、江口さんは受けと喧嘩して言い負かされるモブ生徒も兼役。「ふざけんな。もう一度言ってみろよ」「覚えてろよ!」など、清々しいほどの小物っぷりがお上手! 声色からも
デビュー2年目の新人さんらしい初々しさが伝わってきました。
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ありがたいことに江口さんは受け攻め合わせて魅力的なBLCDが多いので、脇役の江口さんはまだ聞けてないよー!! という方は多いはず。さらに演技の幅も広いため、案外江口さんと気付かずに聞いていた方もいるのでは……ということで意外な役に焦点を当ててご紹介いたしました!
今回ご紹介した以外にも色々な作品に出演されていますので! 「最初江口さんだと気づかなかった!」というステルス江口拓也さんのBLCDをぜひコメントにて教えてください~~!
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担当記者:はち丸わん 年下ワンコ攻めと三角関係推しの夜明けの腐女子。かわいい子には泣き演技をさせよの精神でBLCDを聞き漁っています。
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