BLニュース

年老いたオヤジからしか摂取できない栄養素がある！！

「男は30から……」なんて言葉、聞いたことありませんか？ 男性は30歳を過ぎたあたりから徐々に渋みが増して、色っぽさに磨きがかかりますよね。

ところで、具体的には何歳からをおじさんと呼ぶのでしょうか？

気になって調べたところ、残念ながら具体的な定義は存在しないようでした……。しかし、厚生労働省の調査では45～64歳を「中年」としていたり、内閣府の調査では40～64歳を「中高年層」としていることから、「おじさん」という言葉は一般的に40代～60代を指して使われていることが分かります。

定義こそ曖昧ですが、中年男性という生き物はBL界において確固たる人気を博していますよね。筆者も大人の色気が溢れるイケおじが大好物です♥

そんなわけで今回は、2016年から2021年の5年間でちるちるレビューポイントを多く獲得したオヤジ受け作品のランキングを大公開!!

見事トップ10入りをはたすのは、どんなオヤジなんでしょうか…!? とくとご覧あれ！

 

500年目の純潔、散る

 

第10位『アンデッドパピー』
作：さきしたせんむ 作品詳細

あらすじ
「君は僕の可愛い天使だよ」「うるさいミーシャ抱かせろ」悠久の時を生きるミハイルは人間好きの風変わりな吸血鬼。吸血鬼の仲間はみな国の管理下に置かれ、独り気ままに過ごしてきたミハイルだったが、ある日死にかけた少年兵ヨハンを拾い息子として育て始める。だけど可愛い可愛いヨハンは、いつの間にかミハイルの背を追い抜き、特別な眼差しを向けてくるようになって？ クソデカ感情義息×あまあま吸血鬼パパの激重ラブ!

◆名作ポイント
吸血鬼のミハエルと人間のヨハン、異種族間の切ない恋物語……一見するとかなり重めのシリアス作品のように思ますが、実際はかなりコメディ調に描かれてるこちらの作品。ミハエルがヨハンに向かって叫んだ「パパに向かってなんだいそのペ〇スはーーーーーーーッ‼‼‼」は後世に語り継ぎたいほどの名台詞です(笑)！ 気が付けば家族愛は恋愛感情へと変わっていき、義理の親子から恋人になった2人の幸せ溢れるラブラブエッチは必見です♥
※流血シーンがありますので苦手な方はお気を付けください。

このストーカー、粘り強い……！

第9位『人生計画オブジエンド』
作：さきしたせんむ 作品詳細

あらすじ
「この使い込んだはしたなくてだらしない身体が、最高に興奮します♡」華麗に夜遊びを嗜むアラフォー紳士が、ハイパー粘着勘違い部下にトロトロぐずぐずにされちゃう…! !特定の相手を作らず"ビジネスもプライベートもスマートに"をモットーとする独身貴族の三木宗助(42)。
今日もいつものようにワンナイトラブのお相手とホテルへ入った三木を待ち受けていたのは、部下で営業トップのイケメン・甲斐 徹(28)。――事の起こりは三カ月前、童貞とは知らずうっかり甲斐を食ってしまった結果、見事にストーカーと化したのだ! ! !自分の最も苦手なタイプだった甲斐にあの手この手で嫌われようとする三木。しかしそれらの行動は全て甲斐のハートに火をつけるばかりで…!?一体お前はどうしたら諦めてくれるんだ―――! ! !

◆名作ポイント
42歳遊び人・三木は、軽い気持ちで手を出してしまった職場のイケメン部下・甲斐に本気で惚れられてしまい、ストーカー並みに追いかけまわされる毎日を送るハメに！ 三木にどれだけ拒否されようと諦めない甲斐の執着っぷりはお見事です！ 2人の攻防戦は長らく続きますが、最後は押してダメなら引いてみろ作戦で三木の心を掴んだ甲斐の粘り勝ち!! 甲斐の作戦に嵌められ恥ずかしさのあまり泣いてしまう三木が可愛すぎて、キュンが止まりませんでした……。

あなたとともに、生きていく

第8位『いとおしき日々』
作：sono.N 作品詳細

あらすじ
SNSで3万いいね超! 50代×60代のBL
ふたりの出逢いと軌跡を描く──これはやさしい人生の話。出会いは18歳と28歳、あの時から…今でもずっと君を愛してる。「いくらでも待つよ、10年でも20年でも。俺たちがおじいさんになっても」世代別に2人の軌跡を追った──これは、やさしい人生の話。50代の会社員である和彦と10歳年上の真は、恋人であり、親子であり、家族。家庭教師と生徒としての出会いから、変わったもの、そして変わらないの……。

◆名作ポイント
おじさんBLは趣味じゃない……と忌避している方も、騙されたと思って1度読んでみてください！ 本作は、恋に落ちた二人が結ばれてハッピーエンド……ではなく、その先にある二人の人生を最期まで描いた味わい深い作品です。お墓や遺言書など、年老いていくことで生じる問題にも触れながら二人で過ごした幸せな時間をたどる、優しく温かい物語に胸がいっぱいになります……！

 

じんわりと心にしみわたる温かさ

第7位『よつもじ。～今日も、明日も～』
作：暮 作品詳細

あらすじ
大人の日常ラブがたっぷりつまった珠玉のおじさんBL—――編集者として働く中井は、担当作家の岡村先生と恋人同士だ。早めに帰宅できる日は、通い慣れた先生の家へ少し浮かれて向かい、仕事ではない２人きりの甘い時間を過ごしている。歳を重ねた者同士ゆえの安堵感や充足感に満たされる日々。けれど、急に甘えてくる先生にドキドキしたり、同じ銘柄の煙草を吸って欲情したり、まだまだ甘酸っぱい刺激的な日もあったりして…？

◆名作ポイント
癒しを求めているそこのあなた！ とりあえずこの作品を読んでくれ！！！

刺激的なイベントや特別な何かが起こるわけではないけれど、幸せな日常をまったりと過ごす彼らを見ているうちに、きっと心が浄化されていくでしょう……。日常のちょっとしたエピソードにきゅんとする、若い人同士のカップルでは見ることのできない落ち着いた大人の恋愛が堪能できちゃいます❤

 

偶然から始まるピュアラブストーリー

第6位『となりに』
作：basso 作品詳細

あらすじ
サラリーマン同士、歳の差の恋。「俺、今、中坊みたいな恋してます。」あの人をはじめて見たのは、趣味の写真で出掛けた帰路の途中。新幹線自由席に並んだ、列のとなり──……前作『ナカさんのながれ』から7年、basso名義のBL最新刊ついに登場‼︎大好きなーーーこのうつむき気な顔、腕まくりしたところ、しゅっとしたキレイな手、俺に笑顔をむけてくれるところ。

◆名作ポイント
駅のホームでたまたま隣に並んでいた誠に惹かれ、自分は男性が好きなんだ……と自覚する亨。気になる人をついつい目で追ってしまう、彼のことを知りたくてソワソワする……何歳になっても恋をした時の高揚感は変わらず良いものですね。誠のことを想って涙を流す亨と、自分のために泣いている亨を見て誠も泣いてしまうシーンが美しくも切なくて、胸が締め付けられます……。

不器用なリーマン×囚われの烏天狗

第5位『明烏夢恋唄』
作：朔ヒロ 作品詳細

あらすじ
あんた俺を買ったんだから 好きに触れたらいいよーー…」会社員の暁人が豆腐小僧に連れられ、足を踏み入れた妖怪専用の遊郭。そこで出会ったのは、黒髪褐色の烏天狗・翠蓮という美しい男娼で――…。絢爛豪華な「遊郭」を舞台に繰り広げられる、男娼と客の純愛絵巻。コミックス描き下ろしも収録!

◆名作ポイント

幽世の娼館で働く男娼・翠蓮と現世のサラリーマン・暁人。娼館の中でしか会うことが出来ない2人が、限られた時間のなかで愛し合う儚く切ないラブストーリーです。娼館の外に出ることが出来ない翠蓮に会いに行くため自分の命すらも犠牲にしようとする暁人と、結界を抜け出し現世にいる暁人のもとへ向かう翠蓮……燃え上がるような熱い恋情にドキドキハラハラさせられること間違いなしです！

 

今宵は、どんなセックスをお望みですか？

第4位『憧れた人は42歳の娼夫でした』
作：松基羊 作品詳細

あらすじ
いくらでも抱かれてあげますよ、料金分なら医師でも上司でも、貴方のお父様でも…理想の姿になってお客様を癒す、ミドルガイたちによる楽園「ミドル・ムスタング」。そこの人気娼夫として働く、ダンディ（源氏名）42歳。ある日、新規のお客様からの指名を受けて待ち合わせ場所へ向かうと、そこにはダンディの過去を知る人物・伊部の姿があって…。

◆名作ポイント
おじさん受け、男娼、ヤクザもの……様々な要素を組み合わせた、刺さる人にはめっちゃ刺さる系BLです。表紙からにじみ出るイケおじオーラに目を奪われてしまいますね～～～♥ まるで皇帝かのように堂々と鎮座する表紙を見てこのおじさんが攻めなのかな？と思いましたが、こちらが受け。しかもどエロい。堪りません。甘やかす側には慣れているけれど甘やかされる側には慣れていない奥田が、伊部に甘やかされ首まで真っ赤にしている姿は必見です！

人外、悪魔、異常性癖、カニバリズム。

第3位『MADK 1』
作：硯遼 作品詳細

あらすじ
ツイッターで話題騒然となった大注目作がついにコミックス化！歪んだ性癖のせいで"異常者"と言われ、一人ずっと苦しんできたマコトは、ある日、半信半疑で手にした「悪魔を呼び出す本」を使い、召喚の儀を行った。すると、そこに出てきたのは威厳ある美しい容姿に、ペラペラとよく喋る魔界の大公爵・J。命と引き換えにマコトの秘めた願望を叶えてくれるというJと命の契約を交わし、マコトは悪魔として生まれ変わるが――!?Cannaが放つ異才の大型新人・硯遼デビュー!

◆名作ポイント

猟奇殺人や食人といった性癖に悩む主人公・マコトが、ある日悪魔を召喚し、自分の命を代償に悪魔の肉を食べる契約を結ぶところから物語が始まります。カニバリズムやモツ姦といった猟奇的な描写の多いこちらの作品ですが、過度にグロすぎない作画や個性的なキャラクターたちのコミカルなやり取りのおかげで、悲壮感はそこまで感じません。とにかく一度読んでみてほしい、ダークファンタジー界で類を見ない衝撃作です。

本当の家族よりも家族らしい、真実の愛の物語

第2位『いびつなボクらのカタチ(上)』
作：見多ほむろ 作品詳細

あらすじ
年付き合って、生涯を共にしたいとまで考えていた彼氏に、置手紙一つでフられた佑真。自暴自棄になり行きずりの男と身体を重ねた翌朝、実家で一人で暮らしている母親が転んで怪我をしたという報せが入る。慌てて実家に帰ると、そこには見知らぬ男・伊吹が!!ところが彼は、介護士の仕事をしながら男手一つで娘を育て、偶然町で出会った母のことを
気にかけてくれていたらしい。しかもその彼の娘というのが、佑真が教えている子供向けピアノ教室に通う生徒・舞花ちゃんだったことが判明!! 母のことを「おばあちゃん」と呼び、かなり懐いている様子だ。
お互いに片親同士であるということもあって、その日から家族ぐるみの付き合いが始まって…!?

◆名作ポイント
家族のありかたを問う、優しい愛情の物語。大人の男性が抱える心の弱さや過去の事情、葛藤、迷い……人間らしい悩みが痛々しく、胸が締め付けられました。主人公の佑真と伊吹だけでなく佑真の母や伊吹の娘、全ての登場人物が魅力的で、何度も読み返したくなる珠玉の名作です。

一体なにが「いびつ」なのか、ぜひ本作を読んで確かめてみてください！

 

10年愛の、その先

第1位『僕のおまわりさん 2』
作：にやま 作品詳細

あらすじ
季節は巡り、同棲生活をスタートさせた2人。10年以上思い続けた相手と一つ屋根の下とあって、晋の性欲は天井知らず…!しかし口下手で優しい性格ゆえに、何かとセーブをかけてしまうのだった。一方で誠治も、色恋から長年離れていた自分で晋が満足できているのかを気にしている様子で…?年の差BLの超人気作、幸せ止まらぬ蜜月同棲編!描き下ろし8ページ収録!

◆名作ポイント
見事1位に輝いたのは、にやま先生の大人気シリーズ『僕のおまわりさん』第2巻！ついに同棲を始めた本作では、まるで新婚かのような甘い同棲生活に旅行や看病イベントなど、イチャラブシーンが盛り沢山♪

晋の鍛えられた肉体美と、誠治の可愛いぽよぽよお腹がこれでもかというほど摂取できちゃいます！ 2人の幸せオーラを浴びて、こちらも幸せな気分にさせられる1冊です♥

 

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

以上、2016年～2021年オヤジ受けランキングでした！皆さんの推し作品はランクインしていましたか？

ひとえにオヤジ受けといっても、色んな種類のオヤジがいて驚きますね…！オヤジ、奥が深い！

担当記者：さ太郎 ハッピーエンド以外は受け付けない夜明けの腐女子。ワンコ攻め×ビッチ受け作品でご飯三杯は食べられます！