BLニュース

あらすじ
イギリス海賊の英雄キャプテン・ドレイク―彼に憧れる高校生の海斗は、夏休みを利用して、海賊巡りの旅を計画。ところがドレイクゆかりの地プリマスで、海斗はなんと、次元の壁に飲み込まれ、大航海時代へタイムスリップ!!ドレイクの信頼も厚い、海賊船の船長ジェフリーに助けられ…!?エリザベス女王率いる海賊達と、スペイン無敵艦隊がくり広げる海洋ラブ・ロマン。

骨太ポイント
なんと本編だけで24巻！ 圧巻の長さながら、冗漫さを感じさせない面白さは一読の価値あり。

イギリス在住海賊オタクの高校生の海斗が、大航海時代のイギリスにタイムスリップ。偶然、海賊に保護された海斗はそのオタク的知識量によって、予言者として尊敬されだします。しかしあるとき自分の知っている史実との重大な食い違いに気づいてしまい……!?

ジェフリーと海斗のじれじれ恋愛模様はもちろん、海賊同士の戦いや歴史の改変がテーマになっているのでストーリーに引き込まれます。

実際の教科書で読んだことのあるような歴史的な偉人なんかも出てきてわくわくできるのはもちろん、時代考証もされているので大航海時代の雰囲気を味わうこともできちゃいます！

そしてなによりも素晴らしいのは次々と登場するイケメン海賊たち！
メインのジェフリーはもちろん、脇キャラ、そして敵キャラまでもれなく魅力的！ あなたはそのキャラが好きですか？

あらすじ
新惑星Σ‐23を目指す惑星探査船のクルーとなった傭兵あがりの三四郎は、当直のその日、コールドスリープから目覚める。長い歳月を要するこの航海は、コンピュータにより精神面はもちろん身体の相性も最高と判断された武官と文官の組み合わせ“バディ”達によって運行される。しかし、三四郎の相手として現れた人物は、万華鏡の瞳をもつ月生まれの美しい男だったのだ。驚きも束の間、二人を乗せた船が、突然軌道を外れ始め―。

骨太ポイント

言わずと知れたSFBLの傑作！！！

傭兵上がりで野性的魅力をもつ武官・三四郎と、月生まれの月人（ルナン）で美しいカレイドスコープアイを持つ冷静沈着な文官・カイ。惑星探査船のクルーとしてコンピューターによりバディとして選ばれた2人でしたが、いつも喧嘩ばかり。

そんなとき、2人が乗る惑星探査船が突如として軌道を外れ始める。そこには「青ヲ捜セ」という謎の命令が作用していて……。

正反対の魅力をもつ2人の関係、謎のメッセージの真相、探査船の暴走などさまざまな要素が絡まり合い、事態は思わぬ方向に進んでいきます！

終盤に明かされる真相に、思わず読後は深い余韻に浸ってしまうほど。
シリーズが進むにつれアクションシーンなんかも増えていってドキドキハラハラしながら読むことができちゃいます！

エロもストーリーも大満足なシリーズですのでバディものがお好きなら、SFを読んだことのない人にもぜひ読んでいただきたい作品です。

あらすじ
かつて身をていして国を守った騎士・イオニアは、天使のように美しい辺境伯の四男・レオリーノに生まれ変わる。レオリーノは夢の中で、イオニアの人生をたどり、身分差から想いを封じた王弟・グラヴィスへの思慕を思い出す。さらに敵国の内通者によって殺された記憶までよみがえり、慰霊祭の日に裏切り者と対峙するが、逆に拘束されてしまう。命の危機にひんしたレオリーノが、「ヴィー!」と助けを求めると、イオニアを喪って以来、すっかり厭世的になっていたかつての親友であり将軍・グラヴィスが現れ――!?

骨太ポイント
2021年上半期、ちるちるの小説レビューランキングのトップに立ち続けた話題の作品と言えばこちら。

辺境伯の息子で類まれなる美貌を持つレオリーノは、自分の前世であるイオニアという戦士の記憶を持っていました。イオニアは現王弟であるグラヴィスと親しく、さらには叶わぬ思いを抱いたまま死んでしまったのです。それを知ったレオリーノは、いつしかグラヴィスに思いを寄せるようになります。

そんなとき、レオリーノは戦場で亡くなったイオニアの死の秘密を思い出してしまい……!?

いわゆる「なろう系」小説である本作。web小説の流れを汲んでいることもあり、『魔道祖師』ともどこかつながる雰囲気を感じます。

イオニアの死の真相に近づくうち、前世の屈強で男らしい姿とは違い美しく病弱なレオリーノは多くの困難に見舞われます。
さらに、グラヴィスとも仲を深めていきますが、過去イオニアの恋人だった人物が関わり三角関係に発展。前途多難にストーリーは進みます。

前世との邂逅、暴かれる死の謎、明かされる王家の秘密……終盤にかけての怒涛の展開に圧倒されること間違いなし！

そしてこの作品の特筆すべき点は、1巻よりも2巻が、2巻よりも3巻が面白いということ！ 1巻しか読んでいない、という方、ぜひ続刊も読んでみることをおすすめします。

あらすじ
魔獣に脅かされるラグナクルス帝国―唯一魔獣を倒すとされる聖獣と誓約を結び、人々は自らを守るために戦闘を繰り返していた。皇子ヴァルクートは、最高位の聖獣と絆を結ぶ前に、長兄の謀略によって辺境に追いやられてしまう。荒くれた警備兵を率いながら、監視の仕事に明け暮れていたとき、思いがけず野良聖獣キリハの繭卵を見つける。キリハに呼ばれるように、誓約を交わすことになったヴァルクートだったが…。

骨太ポイント
ファンタジーBLの名手・六青みつみ先生の大人気シリーズ。

舞台はラグナクルス帝国。ここでは代々人間が聖獣と契約を結んで、魔獣を倒すため戦いを繰り広げてきました。本作は、そんな人間と聖獣のCPを描くモフモフファンタジー巨編となっています。

モフモフだからといって侮ることなかれ。綻びなく作りこまれた世界観と、登場人物たちを襲う数々の試練、そして2人のすれ違いに、癒しとしんどいが交互に襲ってきて、読みごたえはたっぷり。

人間は卵から聖獣を育てるので子育てBL的な要素も。ちなみに聖獣は獣の姿にも人間の姿にもなることができます。

シリーズ5作品とも同じ世界観で、それぞれ違うCPを描いています。基本は発売順で読むのがおすすめですが、途中の巻から読んでも問題なし。人間と聖獣どちらが攻め派受け派で好みも変わってくると思いますので、お好きなCPをお選びください！

あらすじ
神の血をひく5人の王が治める国・シェブロン。「星見」という力を持つ幼い妹の代わりに、傲慢で冷酷な青の王・アジュールに召し上げられたセージは、彼にその身を捧げることとなる。妹と離れ、寂しさを募らせる宮殿での日々。出会った赤の王の優しさに癒され、淡い恋心を抱いていく。しかし、他の王の所有物であるセージに、その想いは許されるものではなかった。そんなセージをあざ笑うかのように弄び、突き放す青の王。暖かな時間を壊された悲しみと、彼への憎しみにセージは声を失い、秘めた神の血が目覚め——。

骨太ポイント
こちらもネット発のBL小説。神の血をひく5人の王が治める国・シェブロンが舞台で、アラブチックな雰囲気を感じられる世界観の作品です。

主人公のセージは、不思議な予言の能力を持つ妹の代わりに青の王のアジュールにその身をささげることに。セージを手酷く抱き、そっけない態度をとるアジュール。
そんなとき、セージは優しく魅力的な赤の王に出会い、惹かれ始めます。そんなセージの気持ちを弄ぶアジュール。

三角関係恋愛ものが始まる!? と思いきや、セージに不思議な声の力が宿り、妹が緑の王だということが判明することで物語は思わぬ方向へ。
妹を救おうと奮闘するセージ。しかしそこには残酷な結末が待っていて……。

2巻以降もさまざまな伏線が張り巡らされ、これはどうなっていくの!? と続きを読まずにはいられない！
冷徹な青の王のデレ、濃厚なエロシーンにも注目です♥

意地悪な攻めと健気な受けという王道CPでありながら、過去と現在を巡る王の物語が濃密に描かれ、読ませる作品となっています。