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眺めるだけで満足だったのに!突然告白してきて!7年越しの想いが通じ合う!11月20日発売コミックス、小説、CD【BL新刊】
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2021/07/23 12:00
「ガチムチってどこに行ったんですかね?」
ことの発端は他愛のない雑談を交えながらの定例会議でした。参加メンバーは、筋肉男子大好きマンのぎょうさん&筆者、それから超がつく光の腐女子・塩田大福さん。
「そういえば最近あんまり聞かないですね」
「あんなにパ●ツレスリングで盛り上がったのにね……」※知らない人はググッてね!
ミーティング後、ヒロシ社長に「ガチムチって言葉、聞かなくなったと思いませんか!?」と熱く訴えたものの、社長から返ってきたのは苦笑気味の「……そうだね」。
「この現象、記事にしても良いくらいだと思うんですが!?!?」
「そうかなぁ……?」
あまりピンときていない社長を前にオタクの謎の闘争心が燃え上がる! そう、スイッチの入ったオタク is 止められない。ガチムチ減少説について滔々と語る筆者vs相変わらず苦笑いを浮かべて聞いている社長、ファイッ!
こういうときはデータで見せるに限る。ということで、Twitterを活用してみました。
ひょんなことから社長と「ガチムチ論争」を繰り広げてしまった中の人
— ちるちる (@chillchill_bl) June 3, 2021
数年前に比べてめっきり減ってしまったガチムチ受けを何とかまた盛り上げたいと真剣に考えているのですが、皆さんもガチムチ受け好きですよね!?!?
【2021最新版】輝く肉体美♥雄っぱいBL5選https://t.co/xrtW5LvEOj
「ほら! みんな好きって言ってます!」
「それはずるいよ~!」
くそう、ダメだったか。
Twitterアンケ作戦は失敗したものの、そう簡単にめげるオタクではありません。とりあえず、ちるちる詳細検索を使って作品数を調べてみることに。すると……何ということでしょう! 非常に興味深い事実が判明したのです。
気になって調べてみたら、実はガチムチ受け作品は減ったどころか5年前と比べて増えているという驚愕の事実が発覚しました
— ちるちる (@chillchill_bl) June 4, 2021
にも関わらず、社内のガチムチ好きは口をそろえて「ガチムチはどこにいってしまったのか…」と嘆き悲しんでいるという謎現象が起きています
これは調査する価値ありそう…? https://t.co/2ZAOjiNgGU pic.twitter.com/x7T3PNVUNu
「ガチムチってどこに行ったんですかね?」←どこにも行っていない説
おうふ、マジか……。びっくりしすぎて「おうふ」なんて死語が思わず口をついて出てしまった……。
そうなんです、ガチムチは減っていなかったのです。にも関わらず、なぜ生粋の筋肉男子好き腐女子(ぎょう&白米)が「ガチムチ消えた、オワタ」と口を揃えて嘆いているのか……。あまりにも不可解。きっとコ●ン君も頭を抱えるはず。
上記のツイートが筆者の予想を超えて拡散されたこともあり、今回正式にこの謎現象について記事化する運びとなりました。
ガチムチは本当に消えた、あるいは減ったのか……。その謎に迫りたいと思います。
こちらは先ほど紹介したツイートに添付した画像で、左が2016年、右が2020年に発売された作品を示しています。45件から75件と、作品数の増加は一目瞭然です。
しか~し!! 筆者はここで大きな過ちを犯していたのです……。
実のところ、ちるちるの詳細検索タグに「ガチムチ」という属性は存在しません。そのため筆者は深く考えることなく、受けの属性として「筋肉」にチェックを入れてしまったのです。……皆さんもうお分かりですね?
/
筋肉とガチムチは厳密に言うと別物だって、学校で習ったでしょ!!!!!
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そうです、筋肉とガチムチは似て非なるもの。それを一緒くたにして検索するとは……。世が世だったら切腹ものです(知らんけど)。
では、筆者はなぜそんな致命的なミスを犯したのでしょうか。そこには、ガチムチに対する認識の差が影響していると考えられます。
気になって調べてみたら、実はガチムチ受け作品は減ったどころか5年前と比べて増えているという驚愕の事実が発覚しました
— ちるちる (@chillchill_bl) June 4, 2021
にも関わらず、社内のガチムチ好きは口をそろえて「ガチムチはどこにいってしまったのか…」と嘆き悲しんでいるという謎現象が起きています
これは調査する価値ありそう…? https://t.co/2ZAOjiNgGU pic.twitter.com/x7T3PNVUNu
大変ありがたいことに、前掲のツイートには多くのリプライや引用コメントが寄せられました。そのひとつひとつに目を通してみますと、「筋肉男子いいよね!」といった内容に加え、「この画像にある作品はガチムチとは違うのでは?」といったツイートが一定数あったのです。
このことから、「ガチムチの定義」がBLファン内でも異なっていることが判明しました。う~ん、ガチムチについて考えすぎて、そろそろガチムチのゲシュタルト崩壊が起きそうです。こういうときは初心に還るべし! ネットでガチムチの意味を調べてみます。
がっちりしていて、むっちりしているさま。筋肉質な、いわゆるマッチョな男性を指す俗な表現。マッチョイズムな人を指すこともある。 ──weblio辞書
筋骨・脂肪ともに多めで、肉付きの良い男性(いわゆるタフガイ)のこと。ゲイ用語で"筋肉(ガチガチ)の上に脂肪(ムチムチ)が乗っている男性"の意味。レスラーのような体形である。 ──ピクシブ百科事典
weblio辞書にガチムチが載っていることに謎の感動を覚える筆者(笑)。上記以外のサイトも調べた結果、本来ガチムチとは「筋肉だけでなく脂肪もそれなりについた状態の体型」を指す言葉であること、主にゲイ用語として使われる場合が多いことが分かりました。
一方で、筆者を含めBLファンのなかには無意識に「筋肉多めの男子=ガチムチ」と考えている方も多いのではないでしょうか。なお、ここでいう「筋肉多め」とはいわゆる「細マッチョ」以上の「雄っぱい・雄尻系」のことで、鍛えている系男子よりも肉付きの良い体型を指します。……雄っぱい・雄尻系って改めて見るとスゴイ字面ですね。
以上を踏まえますと、BLにおけるガチムチとは
(1)どちらかというとゲイ向けの作品
(2)細マッチョより肉付きのいい筋肉男子(=雄っぱい・雄尻系)
という2つの意味で使用されていると推察されます。そのうえで、本記事の主題「ガチムチはどこへ行ってしまったのか?」を掘り下げてみましょう。
まず前提として、上記(2)「雄っぱい・雄尻系」を軸にした考察であることをご理解頂ければと思います。というのも、(1)の「どちらかというとゲイ向けの作品」の推移を調査しきれていないからです、ごめんなさい……。詳細検索機能に該当するタグがなく、調査にかなりの時間を要するかと……(もし有効な検索方法があれば、コメント欄でご教示ください!)
なお、(1)に該当する作品としては以下のようなものが挙げられます。
あらすじ
オレはしがない清掃員、恩田都(おんだみやこ)。ゲイである。日々の楽しみは今をトキメク芸能人、香嶋慧(かしまけい)を鑑賞すること。そんなある日、香嶋慧本人に会っちゃった!? 冴えないオジサンに降って湧いた幸運! これって隕石に当たるよりもすごい確率かも!?
他、金貸し×借金リーマンの濃密乳首プレイも収録!!
というわけで、今回は「雄っぱい・雄尻系」をBLにおけるガチムチと定義したうえで考察を進めてまいりたいと思います!
ガチムチが減ったと感じる理由1
そもそも筋肉男子が増えていて、ガチムチとの区別が曖昧になった説
これはあれです、目が肥えたというヤツです。
あくまで憶測の話になってしまうのですが、体格のいいキャラが増えたと思いませんか? 10~15年くらい前だと、受けは華奢、攻めも鍛えてはいるものの「プロテインはホエイ派です」系キャラは少なかったような……(何を言っているんだ)。
とはいえ、これも主観でしかないので、断定するためには体格の変移を調べないといけませんね。
ガチムチが減ったと感じる理由2
BLの作品数自体が増えたため、ガチムチが埋もれてしまった説
試しに、ここ数年の年間出版数をちるちるで調べてみました。
※コミックス・小説のみ(雑誌・非BL・同人・二次創作は除外)
年間出版数は年々増加傾向にある商業BL作品。母数が増えたことにより、ガチムチ男子そのものが埋もれてしまった可能性も否定できません。ただし、この仮説を立証するためには、筋肉男子と非筋肉男子の割合、そしてそれぞれの増加率を調べる必要があったり……ラジバンダリ……。
そもそも本記事の需要が一体どれほどなのか全くの未知数なので、追加調査をするかどうかは改めて判断したいと思います。……と、ここにきていきなり弱気になるオタク。マジで需要ある……? 自信なくなってきたYO……。
(記事タイトル、「ガチムチ論(序)」と、さも続きがあるかのようにつけてしまったけれど、続くかどうかは神の味噌汁、じゃなかった、神のみぞ知る)
ガチムチが減ったと感じる理由3
受けと攻めの体格差が少なくなってガチムチ感が薄れた説
華奢な受け has gone……。いるにはいるけど、折れそうなほどに儚い受け、攻めに「腰ほせぇ……」と言わしめる受けは体感で減っているように思います。攻めと受けとの体格差が減ったとするならば、ガチムチ同士でない限り「お、ガチムチってるな」と感じないのではないでしょうか。
……と推測しながらも、筆者の頭のなかで誰かが「雄っぱい男子受けは増えた気がするよ~~~」と叫んで……いや、仮にそうだとしても攻めとの体格差が縮まったということじゃないか! 「でも逆体格差って言葉はあるよ~~~」
結論:要調査案件が増えた
ここまで読んでいただいた皆さまには大変申し訳ないのですが、「絶対にコレ!」と断定できるだけのエビデンスがないという悲しすぎる結論に至りました……。なお、個人的には筋肉男子そのものが増加している説を推していきたい所存です。
さて、このままだと「何の成果も得られませんでした」状態になりかねないので、ここ5年以内に刊行された作品のなかから筆者イチオシのBLをご紹介したいと思います。もちろん筋肉やむっちりガッシリを楽しめる作品オンリー! 肉感に埋もれる気持ちでお楽しみください♥
ドスケベ魔人の子作り指南♥
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ガチムチが減ったかどうか、筆者の力が及ばないばかりに断定することはできませんでしたが、本記事の執筆自体はとっっっっても楽しかったです。
もし次の機会がありましたら、筆者の筋肉語りにお付き合いくださると嬉しいです。そして宜しければオススメの肉感BLをコメント欄で教えてください。泣いて喜びます。
担当BLソムリエ:白米盛子 |
コメント1
匿名1番さん(1/1)
ラジバンダリまで出てくるとは。