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前野智昭×田丸篤志「漏らさずに聴いて」欲しいのは!?BLCDインタビュー

2019/02/08 20:30

ナツメカズキ原作『No where,Now here』 “絵しりとり”が繋ぐ恋…


左:前野智昭、右:田丸篤志


ナツメカズキ先生の作品を「作家買いしてる!」というファンも多いことでしょう。そんな先生の2015年デビューコミックス『I HATE』がCV.古川慎さん×内田雄馬さんでBLCD化され、2月27日に発売。

そしてなんと同CDでは、原作コミックスに同時収録されている幼馴染同士の恋『No where,Now here』もしっかり音声化されます! 演じるのは、前野智昭さん×田丸篤志さん。一途デザイナー・赤也×不器用市役所職員・あおえの、少年時代からの関係性に萌えられます!

今回は、先週お届けした古川さん×内田さんのインタビューに続いて、前野さん×田丸さんの収録後インタビューを掲載します! お二人の少年時代、また特に聴いてほしいポイントや、作品への想いなどが語られます!

前野智昭×田丸篤志『No where,Now here』収録後インタビュー

 
―――収録を終えてのご感想をお願いします。
田丸篤志(伊月あおえ役/以下、田丸):
本当に繊細に描かれた作品です。“さぁ、どうやって演じよう”と思いながら現場に来たんですけど、前野さんの赤也のお芝居に引っ張ってもらいながら、とても楽しく嬉しく収録することができました。

前野智昭(陽本赤也役/以下、前野):
すごく穏やかなお話ですし、少年時代から大人になるまでの段階を経ての結末というお話だったので、過去のお話とかも重要で。想いが積み重なって、最後に告白に至るんですけれども、その流れが感情移入しやすい流れだったので、本当に気持ちよくお芝居させていただきました。赤也というキャラクターを通してなんですけれども、会話劇を楽しめたといいますか、お互いの気持ちをちゃんと言葉にして確認し合えて、それがすんなり自分の中に入ってくる収録だったので、すごくあっという間な感じでしたね。

――演じられたキャラクターへの感想、演じる上で意識したことなどがありましたら、お教えください。
田丸:あおえは不器用だなぁと思っています。恋愛だけでなく、会社のシーンを見ても、もっと上手くやったら同僚といい関係を築けるのになって。人見知りであるとか、そういう不器用なところもありますし。そして恋愛においても、自分の気持ちになかなか気づかなかったり。昔から赤也に対して“好き”っていう気持ちがあったんだけど、でもこの感情がなにかわからないっていう状態だったんじゃないかな?と思っています。そして、そんな不器用なあおえを演じていて愛しいなぁと感じました。演じる上では普段わりとクールで、感情をどんどん表に出していくタイプではないので、それをどこまで表現として声に出していくか。バランスを考えながら演じさせていただきました。

前野:赤也くんはコミュニケーション能力もまぁまぁ高くて、誰に対しても気持ちよく接することのできるキャラクターだとは思うんですけれども、その中でもあおえくんに対する対応っていうのは少し異色というか、優しさだったり、自分の想いだったりっていうのを秘めているっていうところもあって。なので、あおえくんと話しているところと、仕事仲間だったり他の方たちと話しているところっていうのは、そんなにガラッと大きな違いというのはないかもしれないんですが、自分の意識の中では“このセリフの対象はあおえだから、もう少しこういうニュアンスでやろうかな”なんていうところは意識させていただきましたね。あと難しかったのが、中学と高校の差(笑) 中学時代と高校時代の差をどういう風につけようかなというのが、僕の声質もあるんですが、難しかったポイントの一つですね。多分どこかでグンッと成長した子だと思うので、その成長する前の段階を演じるっていうのがすごく難しかったですね。

――今作の聴きどころをお教えください。
田丸:やっぱりこの作品においては、過去の小中高という世代も外すことのできないシーンだなと思っていまして、その中でも“絵しりとり”が、この作品の根幹に関わる、すごく大事なもので。ちっちゃい頃に何気なくあったものが、大人になってから大事なものになるみたいな、そういうのがすごく素敵だなぁと思いました。冒頭の方から“絵しりとり”のシーンは出てくるんですけど、そこも絶対に聴き漏らさずに聴いていただけたら嬉しいなと思います。

前野:“絵しりとり”って話を田丸くんも挙げられていましたけど、その“絵しりとり”でみかんを描いてしまって、一旦完結してしまったんじゃなかろうかというところから、実はまだ続きがあったというくだりの流れがすごく印象的だったので、すごく好きなポイントの一つですね。あとは、スマホを強引に勧められて、東京までの距離を思わず訊いてしまうのも、すごくグッとくるシーンだったなーと思います。
田丸:いやー、あれもいいですよねー。
前野:すごく強引な店員でしたけどね(笑) あれは店員さん、いい仕事しましたよ。

――赤也はデザイン事務所を立ち上げたいという夢を叶えましたが、幼少の頃になりたかった職業や、声優以外にやってみたい職業などがあればお教えください。
田丸:僕自身は記憶にはないんですけど、幼稚園のとき、同じ誕生月の人みんなで、写真を撮って手形を残して将来の夢を書く、みたいな手帳のようなものが残っていまして。そこには“パチンコ屋さん”って書いてありました。
前野:パチンコ屋さん!?
田丸:両親共にパチンコやらないんですけど、何故かパチンコ屋さんって書いてありましたね。
前野:なんでですか?
田丸:僕、未だに入ったことないんですけど(笑)
前野:すぐ入れるじゃん。帰りに入って行きなよ(笑)
田丸:一回も入ったことないんですけど、なぜか書いていましたね。理由はわかりません。
前野:どっかにイメージがあったのかね。
田丸:賑やかな音が楽し気に聞こえていたのか、わかんないですけど。その後、小学生の頃には“考古学者”って書いてました。
前野:それはどうして?
田丸:恐竜が大好きだったので、そういう「化石とかを発掘する職業の人たちはなんていうの?」って親に訊いたら、「考古学者っていうんだよ」「わかった。それを書く!」って。今この職業に就いているので、全然違いすぎるんですけど。
前野:すごいなぁ。

前野:僕はわりと小さい頃から今の仕事に就きたいって思っていたので、あんまり考えたことがないんですけど、でも父親がずっとプロ野球選手にしたかったみたいなので、もしかしたら目指していたかもしれないですね。僕自身、すごく野球も好きで観に行ったりもするんですけど、プロ野球選手は夢がありますよね。プロになったら、年に四十本は打ちたいですね。やっぱり一年で六億とかいただける選手になりたい(笑) 三冠取って、HR王になって、FA宣言してね。他球団から手を挙げていただいて。
田丸:アナウンサーと結婚するんだろうな(笑)
前野:そうね(笑) アナウンサーと結婚して、最終的にはメジャーも挑戦して。そんなとんでもない選手になっていた可能性もあったんですけど、もうさすがに無理なので、来世に託したいなと(笑)

――赤也とあおえは幼い頃からの友人ですが、長年のお友達と過ごすとき、ハメをはずしてしまうことはありますか? エピソードを交えてお教えください。
田丸:僕は逆で…大学とかの友達と会って話しをすると、社会人を積んできた、スーツを着た友達の落ち着きよう、みたいなものに逆に面食らってしまうんです。声優業界の方とご飯に行くとやはり職業柄声量もありますし、にぎやかな人が多いなって印象があるんですけど。そのノリで学生時代の友人と飲みに行くと“あれ? 自分一人だけ成長できてない?”みたいな。逆にそういう周りのみんなが大人になっていく中、取り残されてるっていう感覚になりますね。

前野:長年の友達と過ごすと確かに楽しくなっちゃってお酒もすすむっていうのはよくあります。僕の場合、長年の友達っていうのがわりと地元の友達が多いので、地元が茨城なんですけど、茨城在住の友達がほとんどなので、話が盛り上がってくると僕もつい、当時の感覚で茨城弁で話をしてしまうケースが多いので、大体テンションが上がったら訛ってますね。東京に戻ってきても引きずっちゃうこともありますね(笑)

―――作品ファンの方へメッセージをお願いいたします。
田丸:すごく繊細できれいな作品になっております。その中であおえくんの難しい心情を僕の出来うる限りで丁寧に演じさせていただきました。フラットに聴いていただいたり、細かいニュアンスまで集中して聴いていただいたり。たっぷり本作の世界観に浸っていただけたらと思います。

前野:すごく素敵な作品に音声で携わることができて、とても光栄に思っております。原作の方も読ませていただいて、極力原作のニュアンスを大切に、ドラマCDでも伝えられたらと演じさせていただいたので、ぜひぜひ原作ともども、ドラマCDを聴いていただければと思います。そして然るべきところにご感想をたくさんいただければ、また何かしらの動きがあるかもしれませんので、ぜひぜひよろしくお願いいたします。

―――ありがとうございました!

 

ドラマCD『I HATE

 
原作:『I HATE』ナツメカズキ(東京漫画社/マーブルコミックス)
発売日:2019年2月27日
品番:MBRC-015
価格:3,500円+税
発売元:marble records

<出演>
内田雄馬:廣瀬希役、古川 慎:桐谷薫役、田丸篤志:伊月あおえ役、前野智昭:陽本赤也役 ほか

marble records公式通販 数量限定豪華2大特典
(1)ナツメカズキ先生描き下ろし漫画小冊子
(2)キャストトークCD <内田雄馬&古川 慎・田丸篤志&前野智昭>
他、取り扱い店舗特典は後日発表

(C)ナツメカズキ/東京漫画社

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