部活のようなチーム男子の関係性がエモい 2.5次元声優ライブの最先端
アイドルマスターsideM、昨年放送されたアニメは
ちるちる秋アニメ辛口予想ランキング1位という下馬評の通り、非常に人気を集めました。
元々ソーシャルゲームとして発表されたsideMは、「Mマス」の愛称で親しまれながらモバゲー版に加えてリズムゲームのライブオンステージもリリースされました。
先日発表された
今年のchill chill boxにご出演いただく
白井悠介さん、中島ヨシキさんも共演されていますね。
そんなsideMと言えば何といってもライブ!現在3rdライブツアーの真っただ中でまさに今ホットな声優ライブの魅力を私なりに考察していきたいと思います。
え!? 声優さんってこんなに踊るの!?
さて、まずはこちらのライブダイジェスト映像をご覧いただきたいと思います。
え!?声優さんってこんなに踊るの?私が初めてみたMマスのライブ映像がこの動画だったのですが、
あまりのダンスの激しさに本当に衝撃を受けたことをおぼえています。めっちゃ動く!! 運動量すごい! 本当に声優さんとは思えないくらい踊っています。
めっちゃ輝いてるし、とにかく歌が上手い
動画でご覧いただいた通り、
声優さんたちの笑顔がめっちゃまぶし~~~~い!!! 顔が…あまりにも良い……目がつぶれそう……。
今をときめく若手の声優さん、もちろんイケメンぞろいなのは言うまでもないのですが、それ以上にこの
輝く笑顔!! 内から光り輝くような笑顔に本当に圧倒されます!!!! これがアイドルか……。
そしてとにかくみなさん
メッチャ歌が上手いんです。こんなに激しく踊りながら、まるでCD音源かと思うほどブレずにキャラボイスで歌い上げるのは圧巻! 耳が幸せ!
中には
都築圭役・土岐隼一さんは、機材トラブルでイヤホンから音楽が聞こえない中歌いきったという伝説級のエピソードも。
曲ももちろん良くて、ノリノリになれたり、クールな姿にしびれたり、しっとりと歌い上げたり、セクシーさに狂乱したり、本当に色々なテイストを楽しめるんです。
キャラ自身の想いやユニットの軌跡を歌った歌詞には思わず涙……。
二次元のキャラクターを現実に出現させる演出力
二次元のキャラクターを三次元の人間が演じるということで、もちろんそのままではかなり難しいところが多いのも事実。そんな
乗り越えるべき次元の壁を突破するための数々の努力が施されています。
元々のキャラクター衣装をうまく落とし込んで三次元の人間が着ても違和感のない衣装を作る、エクステや小道具をキャラクターを出現させるためのトリガーにするなど、その努力は多岐にわたります。
こういった工夫によって、まるでキャラクターがそこにいるかのようにキャストのパフォーマンスを見ることができるのです。
腐女子必見のエモすぎるライブの生演出
そんな力のこもったsideMの演出ですが、キャラの関係性が見えるだけでなく思わずギャーーー!と叫んでしまいそうなパフォーマンスがあるんです。
元高校生ヤンキーユニット「神速一魂」はアツい絆で結ばれた二人組として知られますが、ライブでの
紅井朱雀役・益山武明さんと
黒野玄武役・深町寿成さんの
腕をクロスさせてお互いのマイクで歌うシーンは全腐女子に観ていただきたい!
同じく二人組ユニット「
Altessimo」は特に二人で顔を合わせて歌ったりすることが多く、二人の関係性が見えるミュージカルのような演出は、思わずサイリウムを振るのを忘れて見入ってしまうほど。
まるでキスするかと思う程顔を近づけて歌うのにはドキドキしてしまいます。
数ある楽曲の中でもファンの熱狂的支持を受ける「
DRAMATIC STARS」の『MOON NIGHTのせいにして』という曲では、お互いに犬猿の仲である天道輝と桜庭薫の、2人の関係性を表現したダンスバトルのような振付がエモいとしか言いようがないんですね~!
チーム男子のワチャワチャや熱いユニット愛
46人ものキャストさんからなるsideMチームですが、ほとんどが若い男性(唯一の女性が秋月涼役・三瓶由布子さん)のせいか、
キャスト間のワチャワチャが楽しい!!! 若手声優さんが多いからこその部活みたいなノリ……永遠に見ていられる……。
そのちょっとふざけたノリがTwitterで伝説になることも。
男だらけの空間で、男が男に「かっこいい」「かわいい」「エロい」とあまりにも自然に言い合う姿には不思議と癒されます。
sideM全体のチーム男子として熱さも素敵ですが、キャストやユニット同士の個々の関係性も本当にエモいんです!
この作品でデビューというキャストさんも多い中、大きな舞台に立つ仲間はまさにかけがえのない存在。プライベートでもみんなとても仲良しで、一緒に遊びに行ったり、ごはんに行ったりすることも多いようです。
そんな苦楽を共にした
メンバー愛・グループ愛がめっちゃ熱いsideMキャスト陣のこんなエピソードも。
ラジオを担当していたころから仲の良さに定評のある
DRAMATIC STARSの三人。
セカンドライブでは柏木翼のソロ曲を歌う八代拓さんのパフォーマンスを見ながら
感動のあまり号泣してしまう桜庭薫役・内田雄馬さん。一緒に見守っていた天道輝役・仲村宗悟さんとともに八代さんを出迎え、
温かいハグを交わしていました。バックステージの対談では、仲村さんがまるで親のようなやさしい表情で出迎えてくれたとも語っています。
また、内田さんは衣装とは別に
自分でおそろいのバングルを買ってきて二人にプレゼントしたとか。三人がバングルをつけている様子はカメラにバッチリ抜かれています!
サードライブでも三人の固い絆は収まるところを知りません! まだまだきっと何かを披露してくれるはず!
一方で、鷹城恭二役・梅原裕一郎さんに中々sideM内のあだ名で呼んでもらえなかったという渡辺みのり役・高塚智人さん。セカンドライブの最後の挨拶のときに
「たかP」と呼んでもらって思わず泣き出してしまいました。セカンドライブ中にあだ名で呼んでもらう約束をしていたらしいのですが、完全に忘れていたそうです。ユニット愛ですね~❤
「理由あってアイドル」だからこそ、歌って踊る彼らが輝く
さて、sideMのキャラクター設定には一見リアリティが無いように見えるものもありますが、キャラクターたちはそれぞれ信念に従って動いていることがわかります。
「理由あって前職をやめ、アイドルになる」という作品を貫く軸が非常に一貫しているため、リアリティがなくてもキャラクターが動く理由を理解しやすくなっているのですね。
『挫折してもまた夢を追いかけられるし、いつからでも夢を追いかけられるし、ありのままの自分で輝ける』――そんなsideMのメッセージを強く感じます。
特に「ありのままの自分」というメッセージ性が強いのが元カフェ店員らによる五人組ユニット「Cafe Parade」だと私は考えています。
『人と違うはみだし者でも、だからこそありのままの姿で輝く』今まさに最先端でありながら、なかなか思い切って打ち出せない非常に勇気のいるコンセプトだと言えます。
そしてこの
アウトサイダーやマイノリティをめぐるテーマは、現在のBLにも共通するところがあるのではないでしょうか。
そしてそんな「理由あってアイドル」、もともと別の職業についていた彼らがそれぞれの「理由」でアイドルに――というsideMのコンセプトだからこそ、
声優でありながらアイドルとして舞台に立つ彼らの輝きが際立つのだと思います。
本来歌って踊ることが本業ではない彼らが情熱をこめて舞台に立つからこそ、私たちはそこに元々慣れ親しんだ職業をやめ、アイドルという未知の世界に飛び込んでいくキャラクターの姿を見るのです。
2.5次元声優ライブと女性向けコンテンツの未来
キャラクターに重きを置く2次元アイドルというコンテンツであること、二次元を三次元に再現するという2.5次元であること。
その二つが合わさって2.5次元声優ライブというコンテンツが生まれます。
二次元と三次元の越境という今最も旬な現象の中で、私たちは単に一つのキャラクターや物語を見ているわけではないのかもしれません。
ゲームの中のキャラクターの姿をキャストが再現し、その姿をさらにアニメに取り込んでいく、キャストの物語がキャラクターの物語にオーバーラップする……そういった二次元と三次元の間のフィードバックの中にキャラクターや物語が生まれてくるのだと思います。
またアイドルマスターという一大ジャンルの中では、男性アイドル=女性向けという図式も必ずしも当てはまらず、だからこそ水嶋咲や秋月涼のような女性向けジャンルからはなかなか生まれないようなキャラクターも存在します。
sideMはそういったあらゆる意味で時代の先端を走っていくジャンルなのではないでしょうか。
このあたりに新しい時代のコンテンツ、新しい時代の「女性向け」ジャンルの姿を模索していくヒントがあると私は考えます。
そんな今最も熱い
アイドルマスターsideMは現在3rdライブツアー中!色々と語ってきましたがその魅力を感じるには現場に行くのが一番、ということでぜひこの機会に参加してみてはいかがでしょうか!
ライブ現地に行くのは難しいですが、ライブビューイングでも十分に会場との一体感を味わえますよ!
また、昨年行われた全国ツアーを収録した「THE IDOLM@STER SideM GREETING TOUR 2017 〜BEYOND THE DREAM〜」も4月25日発売予定!
ぜひ変化していく新しいコンテンツの姿をその目で見てみてください!
記者:みかん