BL情報サイト ちるちる

BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

はらだ表紙絵『心中BL』など、イラスト逆さまレイアウトのBLたち

2015/12/14 19:10

上下逆さの表紙を見ると、くるっとまわして見てしまいませんか?

個性的なイラストで定評のあるはらだ先生が表紙を手掛けるBLアンソロジー『心中BL』が12月25日に発売されます。

カバーイラスト:はらだ
コミックス:暮田マキネ、七菱ヒロ、桐式トキコ、安眠、菊の助、わかちこ、雁皮郎、恋煩シビト
ノベル:阿賀直己 / itz(挿絵)

イラストが上下逆さまにレイアウトされているという印象的な表紙で、心中というシリアスなテーマを表現しているのかもしれません。

このような上下逆になった表紙、ときどき見かけませんか?
イラストのレイアウトを主導したのが、作家なのかデザイナーなのかなど不明で、どういった意図が込められているのかは分かりませんが、同様の手法で描かれた表紙を集めてみました。
あらすじや、ちるちるに寄せられたレビューの抜粋とともに紹介します。

『明日も他人』 まさお三月
あらすじ
生活能力があまりに低いため「親友」の亮介に日々の面倒をみてもらっている章生。でもその「親友」を、もうずっと前から好き。サラリーマンでしっかりしている亮介が、ホントは淋しがり家だって知ってる。結婚とかに向いてることも──。そばにいても口に出せない気持ちが、グルグルと胸の中を巡る…。

レビュー
描き下ろしで明らかになった、受けの章生君の天然っぷりがエロかわです。―――久江羽さん

派手さや激しさはないのですが、とても丁寧で、じわじわとツボを刺激してくるトコロが、手放せない理由かなと思います♪―――江名さん

タイトルから切なさが漂います! その切なさを表現する為にも、表紙の主人公たちを逆さまにしたのではないでしょうか。漫画をさらに逆さにするとよく分かる、切なそうな受けの表情にも注目です。

『キチク、エンカウント』 おわる
あらすじ
社畜SEとして頑張るリーマン・佐藤一(ルビ:さとうはじめ)、25歳。完徹明けの朝日が眩しい早朝の電車で帰宅中、車内に響き渡るAV女優の喘ぎ声(が、股間に直撃! )。音漏れの主はどんなDTクンかと思いきや、すっっっごい遊んでそうなイケメンで…。
えっちな音漏れで股間にゴメーワクを掛けたお詫び(! ?)に、とイケメンに連れ込まれた先でDTどころかまさかの処女喪失――! ?

レビュー
かわいい受けも良いものだな、と思わざるを得なくなる作品に出会えて感謝しています。萌え転げるとはこのことだと思いました。―――仁コルさん

エロもかわいさも満点な作品。読み応えともばっちりでした。―――もこさん

余裕そうな攻めと、びびっているような受けの表情が印象的です。ストーリー的にも受けがだんだん攻めに落ちていくさまを描いているのではないかなと思いました。

『薫りの継承(上)』 中村明日美子
あらすじ
兄の妻が愛用する薔薇の香水をまとって、兄の寝室に忍び込んだ。目を怪我して見えない兄を、声を押し殺して愛撫する。

レビュー
上下巻同時発売ということで一気に読み、スピード感、それでいて重厚な内容、凄まじいインパクトに暫く余韻が止まりませんでした…!―――竹の子さん

まさに神作品。中村先生、凄すぎです。たくさんの方がレビューされている通り、独特の世界観に一気に引き込まれます。―――Hinanaさん

白、黒、赤のみで描かれたシンプルな表紙で、全体からシリアスさが滲み出ています。受けである忍を逆さにすることで、彼がどこか深いところへ堕ちていっているような気がします。

『俺の人魚姫』 原作/ARUKU 作画/雪居ゆき
あらすじ
工場で働く道雄の唯一のあたたかい思い出は、昔悠馬に助けてもらったことなのだ。今や悠馬は工場の常務で手の届かない存在だが…?

レビュー
お話はARUKUさん王道のセレブ攻め×不幸で貧乏な受で、受けが健気でたまらないです。当て馬もいい人だったなあ。―――キリヱさん

切ない!!とキュンキュンしたい時は絶対この漫画を読み返ししたいだろうな。―――ニノニャンさん

作品名からも分かるように、まさに人魚姫! というような表紙です。2人が海に沈んでいっている様子から物語の切なさを想起させられますが、海全体の色合いと日がさしていることから、終始暗いわけではないような気もしました。


以上の4冊には、物語のトーンに「せつない」というキーワードが必ずありました。12月14日発売のトモエキコ先生による『ふしだらなキミの声』の表紙も、上下逆さまのレイアウトです。この作品のトーンは、どうなるでしょうか?

先日は、トモエ先生のインタビューを掲載。中身のサンプル画像もありますので、ぜひご覧ください。

ちなみに、BL作品以外の分野でも、上下逆さまの手法は用いられています。
現代ドイツを代表する有名な画家ゲオルグ・バゼリッツ氏は、モチーフを逆さまに描く作風で知られています。

彼は、モチーフから自動的に連想される「意味」や「解釈」を拒絶するため、人物や風景の上下を逆転させて描く「さかさま絵画」の手法にたどり着きました。彼の「さかさま絵画」は、ものの見方を「リセット」させてくれるという魅力を持っています。

芸術でも用いられている逆さまの手法。これらの意図を想像すると、書店などでBL作品を選ぶのがより楽しくなるかもしれません。

関連作家・声優

関連外部サイト

コメント3

投稿順 | 最新順

匿名1番さん(1/1)

視点が逆さま…っていうか横向きとか、とにかくまっすぐになっていない表紙見ると、BLっぽあな~って思います。ものの見方をリセットする効果があるんですね…。
面白い観点でした!!

匿名2番さん(1/1)

ぜったいひっくり返していちど見るのわたしだけ?

匿名3番さん(1/1)

匿名2番さん,私もです~ ^^;

アクセスランキング

最新BLニュース

オススメニュース

最新のコメント

PAGE TOP