『イベリコ豚』シリーズ人気の理由を(勝手に)考察!
ちるちるでも多大な人気を誇るSHOOWA先生。そんなSHOOWA先生のヒット作として一番に名前が挙がるのは、やはり『イベリコ豚』シリーズに他なりません。
SHOOWA先生はイベリコ豚以前にも何冊かコミックスを出されていますが、どちらかというと「知る人ぞ知る」というタイプの作家さんだったのではと思います。しかし、2012年に登場した
『イベリコ豚と恋と椿。』によって一気に脚光を浴びることになりました。
シリーズ1冊目の『イベリコ豚と恋と椿。』は、ちるちるのレビューでも
"神"評価が150件とかなりの評価数を誇っており、2012年2月の発売から3年以上経過しているにも関わらず未だにレビューが途切れることのない人気作。
2作目である『イベリコ豚と恋の奴隷。』も発売から1年足らずで゛神゛評価が100件を超え、1作目同様多くのちるちるユーザーのハートを鷲掴みにしていると言えます。
そこで、今回はそのイベリコ豚シリーズのヒットのワケに筆者の主観100%で迫ってみたいと思います。
○斜め上の濃すぎる舞台設定と人間味に溢れすぎているキャラクター
初めてイベリコ豚シリーズに触れた際、頭の中に最初に浮かんできたのは「こんな不良高校生がいるか!」という驚きと新鮮さでした。
喧嘩ばかりしているような不良集団にしか見えないのに、やっていることはゴミ拾い。この設定だけで、物語に引き込まれるのには十分でした。
入江(通称イベリコ)を筆頭とする不良ゴミ拾い集団・イベリコ豚。
そんな入江と好いた惚れたのロミジュリラブコメを繰り広げるのは、入江の組と対立する建設会社の息子である椿。
イベリコ豚のメンバー・吉宗は悪い大人に流されほの暗い道へと足を踏み入れかけた過去を持つトラウマ持ち系。
こうして羅列しただけでも、「あり得ないだろ!」とちゃぶ台をひっくり返す勢いです。
もちろんBLはフィクションで、現実にはあり得ない設定やシチュエーションが登場するのは当たり前のこと。それはそれで当然BLには必要な重要な要素です。
しかし、イベリコ豚の場合、その"あり得なさ゛と登場人物たちのバランスが絶妙なのです。
ゴミ拾い集団イベリコ豚という極めてユニークな設定の中で、イベリコを始めとするメンバーたちはごくごく自然に下らない話題で盛り上がり笑い合う。作中で繰り広げられるイベリコ豚メンバーの掛け合いを見ていると、どこかで営まれている彼らの日常を覗き見しているような、そんな感覚に苛まれるほど。
ぶっとんだ世界観でありながら、その中に生きるイベリコメンバーは非常に人間味に溢れています。
○独特のテンポと少年漫画のようなさっぱり感
メンバー同士の会話については前項でも触れましたが、とにかく作品自体のテンポが良いのがイベリコ豚の特徴ではないでしょうか。掛け合いからモノローグに至るまで、重たさを感じることなくさらさらと読み進めることができます。
そうした独特で痛快なテンポと、一見粗いとも言えるような少年漫画ライクなざっくりとした絵柄によって生まれた素晴らしい化学反応。その絶妙なテイストに、イベリコ豚だけが持つ魅力があるような気がします。
そして、一見無表情ともとれるキャラクターの表情に潜む味こそSHOOWA先生の手腕の賜物。モノローグが少ないため、読者はキャラクターの表情に行間を読むことができます。普段は馬鹿ばかりしているユニークなイベリコ豚メンバーだからこそ、ふとした瞬間の表情のカットに「ただぼんやりしているように見えるけれど一体何を考えているんだろう」と考えを膨らませる楽しみがあるのではないでしょうか。
三次元性と二次元性のバランスが鍵
ここまで長々と好き勝手に考察してしまいましたが、筆者はイベリコ豚の持つ魅力のひとつを゛2.5次元性゛と呼ぶことができるのではないかと思います。三次元にはあり得ない設定と、そんなぶっ飛んだ設定の中でも活き活きとした登場人物たちの人間味。そうしたちぐはぐさの絶妙なバランスが幅広い世代の方を楽しませた要因なのではないでしょうか。
まだ読んだことのない方は、是非イベリコ豚メンバーの愉快な日々を覗きにいってみてください。もう何度も読んだことのある方も、きっと毎回表情の違う彼らに出会えるはずです。
コメント7
匿名1番さん(2/2)
やたももとか東京心中とかなんか荒っぽい漫画が好きな私には合ってるかも
匿名6番さん(1/1)
むしろ、ギャグが大好きだ。
SHOOWAワールドに嵌まったのがギャグの面白さだったので。
先生、これからも応援していきますよ。
匿名5番さん(1/1)
SHOOWA先生の他作品(月影とか)読んでからイベリコ豚読み直すと面白さがわかりやすくなるよ
匿名4番さん(1/1)
下書きみたいな絵だよなあ。イケメンなんだけどね。
この絵の粗さが良いという人も多いんだろうけど自分は苦手。
ギャグはマジ昭和、薄ら寒い。
匿名3番さん(1/1)
作画の粗さとテンション具合がぶっとんでる。
信者とアンチの二極化状態。読む人をえらぶSHOOWA作品。
匿名2番さん(1/1)
この作品は合う人は合うけど、合わない人はホント合わないと思うから、
電子書籍サイトの立ち読みで確かめてね。
(申し訳ないけど私は合わなかったよ)
匿名1番さん(1/2)
買ってみようかな…