この度ゲイでエッセイスト、漫画家の
熊田プウ助先生の四コマ漫画エッセイ『
GoGo!! おひとりホモ☆』が刊行されましたので軽く作品の中身をご紹介したいと思います。
―リアルゲイの性生活及びフェティシズムの多様性にびっくりさて皆様、ことフェティシズムに関してはご自身で一体どの程度認識されておりますでしょうか。
BL作品内でのフェチであれば作品の材料として多岐に渡る特殊な性癖の数々も、こと自分自身の事となると、そう多くは挙げられないのではないでしょうか。
あったとしてせいぜい「しいていえばSかな…」とか「Mかな…?」くらいのもので、特に事細かに
「〇〇の××が△△でないとだめ‼」みたいなこだわりって…そうそうない、…ですよね?(不安)
少なくとも私はそんなに無い訳ですが、ことこれが同性愛者間、ゲイの方になるとフェティシズムが非っっ常に多岐に渡るんです。
その自身のフェティシズムの多様性を超赤裸々に描いたガチエッセイ漫画が、今回紹介する『
GoGo!! おひとりホモ☆』なのです。
―BLの幻想をぶっ壊す、リアルなゲイのセックス事情多岐に渡る自身の性癖をこれでもかと披露する本作ですが、まずパッと見ただけでも「
デブ専」「
足フェチ」「
全タイ(全身タイツ)」「
足のニオイ」などがあり、更に体験記というかレポ的なノリで「
ローションプレイ」「
双頭ディルド」「
フィストファック体験」「
飲尿」「
男体盛り」
「剃毛プレイ」など、凡そ世間的には軽く「HENTAI★」の烙印を押されて然るべき性癖の数々が並びます。「
緊縛」なんてもう初歩の初歩、と言った風情です。
よくテーマに沿ったセックスで見せるBLではそれらがとーーーーっても綺麗に、美しく表現されますが、こと現実には、というか、氏の作品ではそれらの行為が時には痛みを伴ったり「そんなすんなりいかない」とか、そういうとってもリアルな描写で表現されているんですね。
まあ日頃BLを読んでいる我々も勿論分かっている訳ですが。「
男の尻から自発的に体液が分泌される事などない(やおい穴)」とかそういう部分に関しては。
でもじゃあそういった部分が実際の場合どうなんだ??といった点がとても細かく描かれているのでそういう意味では非常にリアルで、「
BLを読む、または描く」うえで有効な指南書としても機能する…と言えなくもないかも。
勿論ゲイとかストレートとかそういう部分に関係なく「
人には人の数だけ性癖がある」訳ですが、極めて「ゲイっぽい好み」の最大公約数的なノリが氏の作品には溢れています。
しかし前述したように「人には人の」数だけ、好みや、セクシャリティ、フェティシズムがあり、その多様性と細かさはある意味腐女子の「受け攻め/シチュ」の派閥問題に近い部分があるのかもしれません。
同じジャンルでも好きなCPの違いで全然仲良くなれなかったり、かと思えば雑食で何でもイケる口だったり、性転換モノは一切受け付けないとか。腐だけどNLも好き、または大っ嫌いとか、そういう細かなジャンルやCPに対する拘りの持ちようは、氏の「
ゲイシーンにおけるフェティシズムの偏り」にとっても近いものがあるんじゃないかなと思ったり思わなかったり。
また熊田先生も巻末や要所要所で語られてますが「
さてこの漫画は熊田の個人的な経験なので「ホモってみんなこんなかんじ?」などとゆめゆめ、くれぐれも、ゼッタイに誤解なさいませんように。他のホモのこととか知らないし、気持ちを代表するつもりとかまったくありません。」と語り、最後に一際大きな声で「
人の数だけ性欲のカタチがある」と綴っています。
本当その通りですよね。
だからマイナーCP萌えで日陰の存在過ぎて妄想する事で自家発電するしかない少数派でも自信をもって己の萌えを追及してよい構え、という事ですよね!!!!(涙)
コメント3
匿名1番さん(1/2)
早速「ここをこうしてBL小説!4」のコメントに寄せられた意見を反映して下さったのですね。
私も少し前に関連記事の欄をたどっているうちに2008 年~2010年くらい?の過去の記事を見つけて読みました。
すごく面白くて、けっこうな時間ぐるぐるたどって読みましたよ。
紹介されていた本も今ではレビューなどにもなかなか上がらないであろうものがあり何冊かは購入して読みました。
実際読んでみて、埋もれてしまっている中にも素敵な作品はたくさんあるし、また当時はたぶんあまり受け入れられなかったのでは?と感じる作品でも今だったらもっと良い評価をされそうと思うものもあったり、、でとっても参考になりました。
こういった記事をこれからはまたぜひ書いていただきたい、と切に願います!
匿名1番さん(2/2)
再び匿名1番です。ちょっと間違えました。
「ここをこうしてBL小説!4」のコメントでは関連記事を遡らなくても過去の記事が読めるようにしてほしい、という意見でしたね。
この「リアルゲイエッセイ漫画~」の関連記事の項目には、その過去の記事が含まれていたので、いくつも遡らなくても読めるということに単純に喜んでしまいました。
わたしも関連記事で見つけてやっと読めるより、まとめてすぐに読めるようになるほうが更に良いともちろん思います。
ちるちるさん、ぜひまとめてタイトル付けて、探さなくても読めるようにお願いします。
何度も失礼しました。最後に・・
この記事の関連記事のところの2008年~2010年辺りの過去の記事って、ほんと面白いもの多いです。まだ読んだこと無い方はぜひ読んでみてください。
匿名2番さん(1/1)
この記事のタイトル、意味がよくわからない。
「腐女子のCP問題」って何?
しかも「○○について」って、小学生の作文じゃないんだから。
文章もやっぱり読みづらいし、何を言いたいのかイマイチだしなぁ。
この漫画を紹介し、問題を提起すること自体はいいと思うのよ。
興味深いし。