ありのままを写す今年チェコの国営放送チェコテレビのニュースで放送事故が起きました。
なんとテレビニュースの背景映像に、
男性の下半身が数秒映ったのです。キャスターはその画像に気が付き、画面が切り替わるまでかなり気まずい表情でニュースを読み上げていました。
実は下半身画像の映像はドキュメンタリーの一部だったそうで「もっと早く気づいてそのシーンを流すべきではなかった。ばかな間違いだった」とのちにディレイクターが謝罪したようです。
ありのままは不健全です!修正が厳しくなったといわれるBL界にも、このような事故があります。残念ながら2014年東京都から「不健全」な扱いを甘んじることになった作品を、ここでご紹介いたします。
修正が修正になっていないから不健全変愛「やたもも」で大人気のはらだ先生ですが、年初に痛い洗礼を受けています。
東京都のサイトに関係資料がPDFでアップされていますので、かいつまんで指定を受けたか関連部分を見てみましょう。
<自主規制団体からの意見聴取結果>
その主な意見は、「ストーリー性に乏しく性器の修整も修整になっていない」などで、指定該当が6名でございます。
「保留」の方は3 名いらっしゃいました。「指定非該当」の方は3 名で、その主な意見は、「擬音が多いのは気になるが、絵柄から卑わいな感じはそれほどない」などでございます。
この「自主規制団体」というのは、出版社や小売業者による協会や組合を指し、いわば問題とされている作品の仲間。“お上”からの指定に対抗しようとする意見を出す傾向があります。そこで「指定該当」が6名。
この結果を受けての「東京都青少年健全育成審議会」の審議で、あえなく不健全図書指定となりました。
平成26年2月
第644回東京都青少年健全育成審議会の答申大別すると、審議会は「指定すべきだ」という意見を出す組織で、自主規制団体は自分たち(出版や小売)の権利を守ろうとする傾向の意見を出す組織です。
「自主規制団体」と文字にすると、“規制側”のようですが、出版社や小売業者は、青少年を守るために、自主規制をする義務があるという考えのもと、こういった呼び名になっています。
ただ、今回はそこに「ストーリー性」に乏しいという中身に踏み込んでの意見を言われてしまいました。自主規制側も、「さすがにこのエロさは指定されるだろーな~」とさじを投げた雰囲気であります。
ありのまますぎるから不健全 縛られやケンちゃん<自主規制団体からの意見聴取結果>
「指定やむなし」の意見が10 名で、その主な内容は「性器、道具の消しがほとんどなされていない。一部性的いじめの場面も気になる。指定該当」などでございます。
保留」の方は3名いらっしゃいました。「指定非該当」は3名で、その意見は「男性器の修整が抜けている場所が多くあるが、大人の女性向けなので、指定非該当」などでございます。
身内である自主規制団体からかなり厳しい意見! これを受けた審議会も、もう語るべくもないといった雰囲気で「異議なし」状態で不健全図書指定となりました。
平成26年9月
第651回東京都青少年健全育成審議会の答申たしかにこれは事故といえましょう。実際に購入しましたが、消しはありませんでした。自主規制団体も、比較的客観的な視点です。
体液が多いから不健全『DAITO COMICS BL シリーズ褐色のマーメイド』<自主規制団体からの意見聴取結果>
「指定やむなし」を含め「指定該当」意見が6名で、その主な内容は「修整が甘く、体液描写が多い」などでございます。「保留」の方は4名いらっしゃいました。「指定非該当」は7名で、その主な内容は「男性器の形状がリアルに描かれているが、卑わい感はなく青少年が見ても特別な感情は覚えないし、性的行為とはとらえない」でございます。
ここまでの議論ですと、非該当が多数だったのですが、これを受けての審議会では!?
2誌目の『褐色のマーメイド』について、今回は事前の聴き取りで指定該当の方が6名、保留が4名、非該当が7名という、今までとはちょっと違う傾向があるかと思います。それで、私もこれに関して少しコメントをしたいのですが、ロシアのプーチン大統領が未成年者への同性愛宣伝禁止法というのを昨年かおととしか、国において制定したのです。それに対して、世界の各国が激しく反発いたしまして、昨年あったソチオリンピックの開会式には、例えばアメリカも含めて各国大統領や首相は、それに抗議して出席をしませんでした。我が日本は、諸般の事情でというか、オリンピックに立候補していたこともあって安倍総理は出席しましたけれども、こと同性愛者への人権侵害ということは世界的には厳しい目があるようであります。
ただ、私はこの本を拝見して、我が国の状況をかんがみるにはそういうことではなくて、これは区分陳列にすべきだというふうに思います。
というなかなか偏った意見も出され、ほかメンバーは通常営業とも取れる「異議なし」で不健全図書指定決定。
平成26年7月
抜第649回東京都青少年健全育成審議会の答申「不健全図書指定」の流れは、まず新雑誌や新刊を入手し、専門スタッフが閲覧しピックアップ。審議会にかける諮問図書を決めます。これを「
自主規制団体」に示して意見聴取。結果を踏まえて「青少年健全育成審議会」にかけられます。判定は十数人のメンバーで多数決を取られ、賛成、、反対、保留の意思表示ができるようです。指定された図書は、18歳以上のゾーンにラッピングされて並ぶことになります。
しかしこの例を見ると、諮問図書となった場合、どんなに自主規制団体がかばっても、「青少年健全育成審議会」で、不健全指定をほぼ免れないようです。
参考 答えて姉さん!
不健全図書最近修正が酷くないですか
コメント5
匿名1番さん(1/1)
判定してる十数人のメンバーってどんな奴らなんだ!!!!
候補の提出って誰がしてんだよ!!!
もう!!!!!!!(`ω´怒)
匿名2番さん(1/1)
「ストーリー性に乏しく」って、読んでるんですかね? 読んでるんなら、感性が乏しいんですね。残念な審査員ですね。
匿名3番さん(1/1)
18禁にするのはしかたないとしても、
発禁にすることないじゃん、と思います。
匿名4番さん(1/1)
審査ばっかだとそのうちBL作家減少するかも。と心配。
なんで、はらだサンが規制対象?!!!!
他にもいるでしょーが。BLは男同士のエロが醍醐味なのにー
審査員の差別的な審査がひっかかって納得できん!!!!
匿名5番さん(1/1)
日本の大事なサブカルが消えていく…