歴史、DK、コメディも! 韓国ゲイ映画の流れが詰まった名作たち
みなさんは
韓国のBL&ゲイ映画 をご覧になったことがありますか? 同性愛に対する規制の厳しい国ですが、タブーと戦う意味もあってか、男性同士の恋愛を扱った映画はいくつも制作されています。
ここでは、2005年~2017年に発表された注目作品・注目監督作品を抜粋してご紹介♪ 歴史物、ドキュメンタリー、短編から長編までと幅広いラインナップをピックアップしました!
ストーリーも同性愛のタブーに切り込むようなものからポジティブに切り取った作品まで様々なので、掘り進めていけばきっとお好みの映画にたどり着けるはずですよ!
配信情報 も掲載しているので、ぜひごゆっくりお楽しみください♪
『王の男 』(2005年)
STORY 16世紀初頭、地方の旅芸人一座の花形チャンセンと女形のコンギルは、一座を抜け漢陽へ向かう。彼らはそこで宮廷をからかった芝居を上演し、民衆の心をつかむ。だがある日、王の重臣に宮廷で芸を披露し、王が笑わなければ死刑だと言い渡される。
とにかく女形コンギル役のイ・ジュンギが美しい ! 韓国では、この映画のヒットをきっかけに同性愛が公然化しはじめた、との見方もあるほど評価の高い作品です。
暴君に寵愛されてしまった美貌の女形芸人・コンギルの苦悩と悲哀が描かれ、コンギルを中心に悲惨な愛憎劇 が繰り広げられます。過去の不幸により心が歪んでしまった暴君と、そんな暴君を哀れみ慰めるコンギル、寵愛されるコンギルを妬む暴君の妾、そしてコンギルを弟のように大切にする芸人仲間……。
この4人の間に渦巻く愛憎劇の中で、運命に翻弄されるコンギルの美貌にただただ見惚れてしまいます。コンギルたちの披露する芝居や芸もおもしろく、アクションシーンにも圧倒される、とても見ごたえのある作品です。コンギルを演じたイ・ジュンギの出世作でもあります。
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『メソッド』(2017)
STORY ベテラン俳優のジェハと男性アイドルのヨンウは、『アンチェイン』という二人芝居の舞台で共演することが決まる。自身をメソッド俳優だと自負するジェハはメソッド演技法を学んでおり、役のアイデンティティを日常生活に引き継ぎ、プライベートでも役として振る舞う。このメソッドを知ったヨンウは密かに同じ方法を実践し、ジェハとヨンウは実際に恋に落ちるがーー
こちらは韓国の女性映画監督・パン・ウンジン監督による作品。舞台で同性愛者の役で共演することになった
若きアイドルとベテラン俳優 が次第に心を寄せ合っていく様を描いています。
アイドルであるヨンウを演じるのは、モデル出身の若手俳優であるオ・スンフン。ポスターからも分かるように、ジェハとヨンウの絶妙な年の差もたまらんポイントですね……!
2人の恋心は演技なのか本心なのか?そう思わずにはいられない圧倒的な演技力には、思わず感嘆してしまう程です。さらに魂の底から叫ぶような必死さで愛を求める姿が描かれ、重く深すぎる愛の絡み合い から目が離せません。VIDEO
『Gショートムービーセレクション』(2009年)
STORY 『ただの友達?』(2009年) 甘い夜を過ごそうと、ソクは兵役中のボーイフレンド、ミンスを訪ねるが、ミンスの母と鉢合わせする。二人の関係を尋ねられても友達だと答えるしかなかった。ふとしたことから、二人はミンスの母と一晩過ごすことになるが……。 『少年、少年に会う』(2008年) 暖かい春の日、小柄な少年ミンスは、背が高くて、肩幅の広いソクにバスの中で出会った。ミンスは、その強そうな少年をじっと見つめていたが、ソクの鋭い目は、野球帽の下に隠れていた。ミンスの心臓は、どきどきし始めた……。 『愛は100℃』(2010年) 耳の不自由な少年ミンスはある日銭湯へ行き、そこで働く男と衝動的にセックスをする。それ以来、ミンスは銭湯に足繁く通うようになり……。
監督は、過去に自らゲイとカミングアウトし、これまでに数々の作品プロデュースも手掛けてきたキム=ジョ・グァンス氏。短編3本をまとめた作品集として日本では2013年に公開されました。 キム=ジョ・グァンス氏は、前述の映画『後悔なんてしない』をプロデュースしたことでも知られる人物で、2013年には19歳年下の同性恋人との結婚を発表。韓国国内でのセクシュアル・マイノリティに関する動きを牽引する存在でもあります。そんな氏が監督した短編映画3作 をまとめて収録したのが、DVD『ただの友達?』。
描かれるのは明るいピュアなラブストーリーで、思わずキュンキュンしちゃう可愛さです! 男の子たちの可愛くてハッピーな恋模様 が微笑ましくて、見てるこちらまで幸せな気持ちになれる映画が3本も楽しめちゃいます♪VIDEO
『Long Time No See』(2017)
STORY ネット小説家と殺し屋という2つの顔を持つジスは、ある日彼の小説のファンであるという青年・ギテと出会う。運命的な出会いにすぐに惹かれ合う二人だったが、二人は互いに相手には絶対に明かすことのできない秘密を抱えていて……。
「
韓国初のBL映画 」ともいえるストーリー展開が魅力の本作。殺し屋とて育てられた男が年下の青年と出会って…というあらすじの時点で腐女子的には満点ですよね…!
日本のBLレーベルでいうと、今よりも少し懐かしい時代の麗人やビーボーイのようなテイストでしょうか。作中では二人のポジションは名言されてませんが、絡みシーンもたっぷりあるので、BL作品を読むような気持ちで見ることができる作品です!
偶然の出会いから始まった運命の恋をコミカルに描いており、ロマンスあり、笑いあり、アクションもありと見ごたえ要素盛り沢山で見ていて飽きない作品です♪ 何より主演2人の甘いマスクが素敵!愛を信じた凄腕の殺し屋・ジスと、彼を一途に愛した男・ギテの繰り広げる、突っ込みどころ満載のピュアなラブストーリー から目が離せません♥ 若手イケメン俳優たちの演じるBL映画をどうぞご覧あれ!
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STORY 孤児院を出て工場でアルバイトをするスミンに、初めて出会ったときから惹かれていた工場の経営者一族の御曹司ジェミン。しかし、工場をクビになりゲイ・バーで働くことになった経緯から、スミンはジェミンの気持ちを受け入れられなかった。そんなスミンも少しずつ、ジェミンのまっすぐな愛情に心を開いていく。
韓国で初めて同性愛者であることをカミングアウトした映画監督イ=ソン・ヒイルによって、真正面から同性愛が描かれた作品。インディーズ映画としては異例の4万人を動員、『悔いなき恋 -NO REGRET-』との邦題で日本でも2008年に公開されました。
この作品で描かれるのは、裕福で恵まれた人生を歩む御曹司のジェミンと学歴も地位も持たない孤児のスミンの、ゲイ同士 の一筋縄ではいかない恋愛模様です。同性愛がまだあまり世間に受け入れられていなかった頃の韓国で、ゲイ同士というだけでなく身分差 まである2人が恋をするのがどれほど難しいのか、圧倒的な臨場感とリアリティでまざまざと見せつけられます。バイオレンスな雰囲気の中で2人の間にある深い愛 を確かに感じられ、思い通りにいかない現実の中で懸命に足掻く姿に心を打たれます。エロティックで生々しいベッドシーンも必見です。
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STORY ソウルから遠く離れた済州島で、夢見がちな詩人が真実の愛に目覚める――。自然豊かな済州島で生まれ育った詩人のテッキ(ヤン・イクチュン)は、ここ数年スランプだ。稼げない彼を支える妻ガンスン(チョン・ヘジン)が妊活を始めたことから、テッキの人生に波が立ちはじめる。乏精子症と診断され、詩も浮かばず思い悩む彼を救ったのは、港に開店したドーナツ屋で働く美青年セユン(チョン・ガラム)だった。彼のつぶやきが詩の種となり、新しい詩の世界への扉を開いてくれたのだ。もっと彼を知りたい―。30代後半にして初めて芽生えた“守ってあげたい”という感情を隠しながら、テッキは孤独を抱えるセユンと心を通わせていく……。
韓国女性映画祭脚本賞、東京国際映画祭出展など、数々の受賞を果たしたこちらの作品。キム・ヤンヒ監督の長編デビュー作です。 「詩人なのに太ってる!」と子供たちに揶揄されてしまう、心優しき詩人・テッキ役は、『息もできない』で長編作品監督・主演なども務めたマルチプレイヤーのヤン・イクチュン。 テッキが心を奪われる美青年・セユン役に、『感染家族』のイケメンゾンビ役で話題になったチョン・ガラム。
詩人のテッキが妻をもちながら、ある日突然人生に現れた青年のセユンに心惹かれてしまう様が描かれ、テッキが恋なのかともわからないままその想いを持て余してしまうという、愛というものの不確かさ が伝えられます。
名前のつかない微妙な関係でありながら、中年の詩人と美青年が心を交わす 様はどこか眩しく、じっくり見守りたい気持ちにさせてくれます。セユンとの交流を通して詩作を深めていくテッキの純粋な恋が、風光明媚な港町の景色と溶け合っていき、 鮮やかな映像美と胸に突き刺さる秀逸なシナリオは、一見の価値ありの名作です。
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いかがでしたか?
他にも、LGBTQをテーマにしたコンテンツに特化した台湾の動画・映画サイト
「GagaOOLala 」 では、日本字幕未対応ですが、キム・フン監督の『
One Summer Night 』・『
Tropical Night 』等、韓国のクィア映画作品などもありますので興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか!
また、韓国では
「99film」 という、同性愛を扱う映画を主に制作する会社も、どんどん作品を発表しています。同社の
YouTubeページ や
インスタグラム などの公式SNSでは、ゲイ映像作品を一部鑑賞することができますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね♥
コメント6
ニノミィ617さん
全部、見ちゃってるな…(^-^;
もう、歴史を変えるくらいのゲイ映画誰か作ってくれ。
エロイカさん
王の男は良かったですね~!
韓国は同性愛に対して風当たりが強いように感じますが、その反動かゲイ映画も結構あるし
腐女子も結構いる印象ですね(笑)。
たもさん
「後悔なんてしない」は韓国作品らしくドロドロかつツッコミどころもあっておすすめです~!
匿名1番さん(1/1)
王に男は良かったです
匿名2番さん(1/1)
記事より記者名の方が気になってしまった(^_^;)
スジンさん
王の男はホントいい映画ですよ!本当に韓国でもすごく人気でしたし、映像やストーリーも素敵!!!おススメです