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岩本薫×榎田尤利×木原音瀬!レジェンドが一堂に会するトークセッションレポ【ちるフェス2024】

2024/05/08 18:01

BL小説界のサミット!?伝説級の作家様に集結していただきました!



4月5日(金)~4月7日(日)の3日間にわたって開催された『旅するBL~ちるちるフェスティバル2024~』。

声優による朗読イベント、BL作家のぶっちゃけトークセッション、そして自分の好みや興味に合わせて作品を選んでもらえるBLソムリエコーナーなど、充実した3日間となりました!

今回は4月6日(土)に開催された岩本薫先生・榎田尤利先生・木原音瀬先生による激レアトークセッションの様子をお届けします!!

このトークセッションのテーマは「BL小説これまでとこれから」。BL小説界のレジェンドによる創作秘話、そして皆さんの好みは……? たっぷり素顔に迫ります!

岩本薫×榎田尤利×木原音瀬「BL小説これまでとこれから」

 


ちるフェス2日目ステージ①のトークセッションには、BL小説界のレジェンドが登場! 司会には先生方が原作を手掛けた作品のドラマCDにも数多く出演する野島裕史さんにご登壇いただきました!

◆岩本薫先生

職業ものからオメガバースまで、数えきれないヒット作を生み出す。昨年末には、コミック原作も担当している『αの花嫁 共鳴恋情』最新刊が発売

 

◆榎田尤利先生

BLアワード小説部門1位を通算3回受賞、一般小説、BL小説どちらも精力的に執筆。昨年末にはファンタジーBL小説『賢者と寵愛の翼』が発売

◆木原音瀬先生

心を鷲掴みにされる展開にページをめくる手が震える、という読者が続出。今年3月には『吸血鬼と愉快な仲間たち』の最新刊が発売

◆野島裕史さん(司会)

繊細な芝居に根強い人気を誇り、BLCD出演数100本超! 上記3名の作家様の作品にいずれも出演

今回のちるフェス計7ステージの中でも唯一の小説家トークショーということで、当ステージを特に楽しみにしてくださっていた小説ファンの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか!

入場特典には複製サイン入りポストカードや小説年表のほか、とある3つの原稿が配られました。執筆者不明の原稿たちは、いったい……♥

レジェンドヒストリー~BL小説の過去と現在、そして未来~

 

最初のコーナーでは、お三方がBL小説家になられた経緯やその後の歩み、BL小説業界のトレンドについてなどをじっくりお伺いいたしました。

デザイナーをご経験なさった後、方向転換をして小説家になられた岩本薫先生。
出版関係の会社員をされており“売れずに戻ってきた本”の行く末を常々見ていたのちに小説家になられたという榎田先生。
小説家になりたいという強い動機があったわけではないけれど、“自分の作品が人にどう思われるのか知りたい”という興味があったために作品投稿を始めた木原先生。

小説家トークショーとして今回一堂に会されている先生方ですが、本当に三者三様の人生を歩まれてここにたどり着いていらっしゃることに不思議な感動を覚えます……。

一方、「なぜBLジャンルで執筆活動を行うのか」という質問に対しては

岩本先生:「生まれつきの性(さが)」
榎田先生:「逆に、他に書くものある……?」
木原先生:「それまでは男女の恋愛を書いていたけれど、JUNEに出会った瞬間、これだ、と確信した」


お三方ともこのようにブレない回答をなさっていて、BL小説業界を黎明期から牽引していらした方々の強さと熱いBL魂を感じました♥

聞いて、答えて質問コーナー


こちらはユーザーの皆さまからお寄せいただいた質問に加え、「先生から先生へ」の質問も織り交ぜながら様々なことにお答えいただくコーナーです!


Q.一冊書きおろしをするのに、どれくらい時間がかかりますか?(木原音瀬先生より)

岩本先生:昔は1ヶ月とかで……今なら3ヶ月は絶対必要ですかね。
榎田先生:プロット込みなら4ヶ月かかるかもしれないですね……。

こちらをご質問された木原先生ご自身は、書いてみて「出来が悪いな……」と思った際、一冊丸ごと没にしてしまったことがあるのだとか。しかもその内容は書き直したりアイデアをほかの作品に活用することもなく、完全お蔵入りになったとのことでした。

「えーー!!!勿体ない……その没原稿、何卒読ませてください(号泣)」という会場の心の声が聞こえた気がします。


Q.自分が書きたいものと、読者さんの読みたいものが異なっていた場合、どちらを優先しますか?(岩本薫先生より)

榎田先生:自分が書きたいものと読者の皆さんが読みたいものは一致していると信じています!
木原先生:自分の書きたいものばかりを書いていますね。(むしろ積極的に)私の萌えはこれです、と打ち出していくタイプです。

こちらは、お2人の回答を伺う前に質問者の岩本先生ご自身が「この2人に聞いても意味なかった……ですよね(笑)」と笑みをこぼされていたのが印象に残っています。

榎田先生いわく「王道をゆく岩本先生、脇道にそれている自分、もはや道がない木原先生」という格言が生まれるなどの場面もありましたが、本当にお三方の作風が見事に独立していらっしゃるんですよね!

ほか、“ご飯を食べる描写を入れがち”な榎田先生、“貧乏なキャラを書きがち”な木原先生、“リッチな世界観を得意としている”岩本先生……などを先生同士で話されているのが本当に楽しかったです! まだまだ沢山聞きたいことがあって名残惜しいなかコーナー終了となりました♪

改めまして、ご質問をお寄せくださったユーザーの皆さま・真摯にお答えくださった先生方、本当にありがとうございました!!

考えたのは誰!?シャッフルBLメイキング!


トリを飾るのは、この日のためだけに時間を掛けて準備された超貴重なコーナー♥

先生方それぞれに「書き出し」「タイトル」「あらすじ」を考えていただき、3つの原稿を作り上げていただきました!
司会の野島さんに朗読していただき、どの先生がどの部分を書いたのか会場のお客様に予想していただく、という企画です♪


原稿は入場時に配布されており、目で読みながら朗読を聞くことができます。

COLDシリーズ」を始めとして数多くのBLCDで主演を務めてこられた野島さんによる生朗読♥ 司会進行&台詞部分のアシスタントとして波多野和俊さんも迎えた、本当に豪華なコーナーでした(感涙)

そして原稿の中でも特に「書き出し」は文体や展開など様々な面から作家様の個性が溢れ出ておりましたー!!

<書き出し部分レポ>
A先生原稿
:韓国というトレンド要素を取り入れつつ一人称視点で描かれ、地の文というよりはモノローグに近い語り口が軽妙で楽しい!
B先生原稿:高級感を感じる地の文、王道BL的センスが輝いた言葉選びやセリフにときめく……♥ そしてなんといってもDom/Subユニバース!!
C先生原稿:「パンツ……? 75歳……!? 転生……!?!」と独自の発想と展開に驚かされつつも、極めて簡潔な文体で冷静に綴られていきます!


拙いレポで恐縮ですが、各原稿の雰囲気が伝えられておりましたら幸いです!!

また、タイトルやあらすじの部分にも担当先生のエッセンスが存分に感じられるものとなっており、3作品とも「本になったものを読んでみたい!」という素晴らしい原稿でした!!!


会場では、上記のような3択で観客の皆さまに拍手で投票していただきました。
結果、③で響き渡る圧倒的多数の拍手……。

皆さまご名答!!! 正解は③でした♪

観客含め全員が台本を持っているという特殊な状況での朗読に緊張したという野島さんと波多野さんですが、各作品で雰囲気を変えた大変素敵な朗読を披露してくださいました♪


***

登壇者様方・企画のあまりの凄さに、「生きているうちにこんな催しに巡り合えるなんて......」とスタッフながら思っていた今回のトークショー。

BL小説界で時代を築いてこられた先生方から、貴重なお話を沢山お伺いすることができました……! 3名の先生によって共同で作られた3つの特典原稿、もはや家宝にするほかありません!!

そしてご来場くださった皆さま、この度は本当にありがとうございました! BL小説を愛する皆さまにとって思い出に残るイベントになっていたら幸いです。

今回行けなかった……という方も、また機会がございましたら奮ってご参加くださいませ♪

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コメント1

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素敵な企画をありがとうございました!

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