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愛し合うと死ぬ!?オメガバースに続く○○バースまとめ
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2024/03/28 16:30
BL好きな皆さん、
— BLソムリエ@ちるちる編集部 (@BLsommelier_801) March 19, 2024
もうすぐ春ということで♪ 【出会いと別れに爆泣きした】BL作品をリプか引用RPで教えてください(おすすめされたい方はリプ欄をご覧ください)
ということでちるちるX(Twitter)アカウントで「出会いと別れに爆泣きしたBL」を大募集! 皆さま、たくさんのリプライ&引用リポスト(リツイート)ありがとうございました!!!
その中から皆さまから多くの声をいただいた作品を厳選して5作品ご紹介!
切ない季節に爆泣きして心を浄化させたい皆さま、必見の内容となっております! ぜひぜひチェックしていただけますと嬉しいです♥
◆目次◆
1.長編小説のような読後感…圧倒的筆力で描かれる闇と光
2. 「普通」ってなんだろうって考えた
3. 忘れられない「別れ」が、新たな「出会い」を連れてきた
4.わずかな光に縋りたい…ハートフル不穏の名作
5.「愛しい」と思える存在……何度も何度も泣いた一冊
STORY
俺の灯火
戦後、横浜。
元・天才脚本家の憬は、もう筆をとらないと決めていた。
脚本のモデルにした人物が、必ず不幸になるからだ。
ただ死を待っていたが、ある日、生きる理由が現れてしまった。
それは泥酔していた憬を、居候先の娼館で介抱してくれた燿一。
彼の無邪気さと妖艶さに、惹きつけられずにはいられず、どうしても燿一を書きたくなる……。
他の誰を犠牲にしても、何を犠牲にしても、
燿一だけは不幸にはしないと誓うが――。
重く苦しい時代背景の中で、降り注ぐ光が眩しい作品といえばこちら♥
脚本家の受け・憬はモデルにした人物が不幸になるというトラウマから筆を折りますが、ある日出会ったカメラマンの攻め・燿一にどうしようもなく惹かれてしまい……?
運命のように出会う2人と、少しずつ光を取り戻していく憬の世界が、八田先生の文学的な言葉選びによって繊細に描かれています。そして憬の救いとなる燿一ですが、彼もまた心に空虚を抱えていて……お互いの持つ闇と、それを受け止め、掬い上げていく2人に涙が止まりません。
憬の心に巣食う死神とは何なのか? どうして憬のモデルとなった人物は不幸になってしまったのか? 謎めいた展開と、2人が歩んでいく未来に動悸が止まりません!
ぜひぜひ最後まで見届けてください!
STORY
ふたりで過ごす穏やかな時間を脅かすマヤと、
逃げるように引っ越しを繰り返す浩然と千紘。
ところがついにマヤが千紘に接触し、拉致。
浩然を親友と呼ぶ様子に違和感を覚え反論すると
態度が急変したマヤに襲われ意識を失う千紘だった。
マヤの暴走から難を逃れた千紘は病院で目を覚ます。
退院後、表向きは今までと変わらず過ごすふたりだったが
触れようとすると怯える千紘を見た浩然は罪悪感や
憤りの感情に苛まれ自分を責める幻聴まで聞こえ始めるように。
追い討ちをかけるようにマヤから"千紘の動画"が届く。
ささやかだけど幸せな日常が壊れ始めたことに
気づいた浩然はある決断をする――。
「俺のこといっぱい思い出して、それで――もう忘れろ」
欠けたものを埋め合える存在
愛を知ったからこその別れ、その先に待ち受ける結末とは――?
謎の傷害スカウトマン×底辺フリータ、2人の純愛が辿り着いた感涙のラスト……!
おげれつたなか先生の巧みタッチで描かれる本作にも多くの票が集まりました!
特に「何度読んでも泣いた」というお声をいただいたのは、駅での別れのシーン……! ささやかながらも穏やかに紡がれていた2人の幸福が崩れそうになり、浩然が千紘との別れを決意する場面です。
浩然と千紘、2人ともこのシーンだけではない様々な「別れ」とトラウマを経験していて……社会の闇とどうしようもできない境遇を見せつけられ、普通に生きることの難しさを考えさせられます。
そして「別れ」の先に2人が辿りつくエンドとは? 最後まで息つく間もなく進む圧巻の物語、号泣必須の一冊です!
STORY
事故でこの世を去った幼馴染みの亮輔の死を引きずる春哉の前に、”自分は亮輔だ”と言う見知らぬ高校生・司が現れる。聞くと自殺未遂を止めようとした亮輔が、司の中に入ってしまったらしい。奇妙な縁で繋がった三人は、それを機に不思議な共同生活を送ることになる。司を介して亮輔と言葉を交わせて喜ぶ春哉と、春哉のために亮輔に体を貸す司。ずっとこのまま三人の生活が続くと思われたが――…?
穏やかな幸福と、それが叶うことのない切なさがたまらない作品といえばこちら。
幼馴染の亮輔を事故で失った時計屋の春哉は、飛び降り未遂をしていた高校生・司と出会います。「死にたい」と叫ぶ彼の中には、なんと亮輔の幽霊が入っていて⁉
奇妙な縁で繋がれた3人ですが、交差する片想いと「亮輔はもうこの世にいない」という事実が胸に突き刺さります。亮輔と春哉が両片想いであったことを知る司ですが、彼もまた自分を包み込んでくれた春哉への想いを意識し始め……。3人で過ごす他愛もない時間と、刻一刻と迫る「別れ」に、つい涙がこぼれてしまいます。
まだ未熟な司の背中を押す2人と、2人を繋げる司……それぞれの想いの行きつく先は? 最後まで温かさと切なさが味わえる一冊です!
STORY
ずっと二人でいられることが、一番のハッピーエンド。年齢「不」相応の幼い体で、引っ越しを嫌がる葵兄ちゃん。見て見ぬフリをしていた違和感は、閉じ込めていた福太の記憶が蘇るとき一つの正解を導いていく…。誰もが見放したのに、たった一人だけが見つけてくれた。究極の純愛、衝撃のクライマックス。ハートフル不穏BL、回答編。描き下ろしあり!
「しばらく立ち直れなかった」という声を多くいただいた作品がこちら!
怒涛のミステリー展開と、胸が痛くなるラストといえば本作。結末まで収束していく下巻では、主人公・福太の前に小さい姿のまま現れた葵兄ちゃんの謎が明かされていきます。
福太がうっすらと気づいている葵兄ちゃんの秘密、そしてその事実から目を背けるような幸福のシーンの対比にゾクゾクが止まりません。漂う不穏さと訪れる「別れ」、その中でもわずかに差し込む一筋の救済に、読後放心してしまった皆さま……わかります、とってもわかりますよ。
「別れ」を突き付けられた福太がとったある行動も衝撃が走りました。何度読んでも涙が止まらない不朽の名作、既読の方もこの機会に読み返してみてください!
STORY
朽ちる町。変化はやってくる。
日々寄せられる住民の不満に疲弊する町役場の役人・矢澤は、
癒やしを求めて「ねこレンタル」を利用することにした。
サービスに来たのは猫耳しっぽをつけた人間の“タマ”だった。
人間とわかっているのに、タマと過ごす時間は
矢澤にとってかけがえのないものになっていく。
なぜ傷だらけの身体で、なぜこの仕事をしているのか?
本当のタマのことは何も知らなくて……
愛しいと、最期に思える存在。あなたにはありますか?
Xで最も多くの票を集めた作品がこちら!
役人の矢澤はねこレンタルサービスを利用し、言葉を離さない猫である人間・タマと出会いますが……。タマと過ごす愛おしい時間と、隠された傷跡に涙が止まらなくなります。
そしてなんといっても苦しいのがラストシーン……。どうして?? と涙ながらに考えてしまいますが、筆者はこの痛ましい「別れ」があるからこそ、新たな「出会い」が輝くと、全力で主張させていただきたいです。
緻密に作りこまれたストーリー展開と、涙なしには見れないラスト。そして2人は世界でどう生きていくのか。物語に浸かるために、ぜひたっぷり時間を作ってお読みください!
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いかがでしょうか? 「出会い」があれば「別れ」もある。けれどその「別れ」を経た後の物語の美しさは、一生見ていられるほどの眩い輝きがありますよね。
紹介させていただいた作品の他にも様々な爆泣きBLが寄せられていますので、気になった方はぜひちるちるX(Twitter)アカウントのチェックをお願いいたします! ちょっぴり感傷的な春だからこそ、BL泣きしてデトックスしてみてくださいね!