BL情報サイト ちるちる

BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

ボロ泣きしてハンカチが水没したBL2023

2023/12/12 16:00

神BLで泣いてデトックスしよう!




突然ですが、みなさんは「泣く習慣」ってありますか? 筆者は心のモヤモヤが溜まったとき、涙腺を制御不能にさせてストレス値をゼロに戻しています。

泣くとスッキリするワケを調べたところ、どうやら涙には「デトックス効果」があるらしいんです! 体内では「コルチゾール」というストレス物質が分泌されるのですが、涙を流すことで一緒に体外へと排出されるそう。

そこで今回はストレス発散特集! 2023年に発売されたコミックの中から、個人的にボロ泣きしたBLを6作ご紹介いたします♪ 気温の乱高下で自律神経も暴走機関車になった"今"、なにもかもデトックスしちゃいましょう!!

 

◆目次◆
1.諦念オメガが生きる意味を見つけるまで
2.痛みも悲しみも一生はんぶんこ
3.200年以上愛を誓う強火ドルオタ
4.想いを「伝える」尊さに涙腺崩壊
5.因習村で純愛を貫く人外BL
6.身体の一部を差し出して…究極の献身愛

 

諦念オメガが生きる意味を見つけるまで

后宮のオメガ 上』作:露久ふみ

 


オメガとして生まれ諦めながら生きてきた小国の第十三王子・イリヤ。同盟国の王子・ハーリドと政略結婚させられることが決まり後宮入りした日、不思議な少年と出会う。その彼は実は……!? 
絢爛艶美な後宮オメガバース、上下巻同時発売!


真摯に国を守る幼き王×人生を諦めた新王后! オメガバースと内政事情が絡んだ骨太ファンタジーBLです♥

雪国の王子・イリヤは、王位継承権が13番目と低いうえにオメガ性。生まれもった宿命に諦めを抱いていました。そんなある日、嫁ぎ先のハヌ国で出会った10歳の男子が結婚相手のハーリドだと判明し……!?

本作で泣いたポイントは、年下攻め・ハーリドの<直球プロポーズとイリヤの成長>。オメガだからと自身を卑下するイリヤに投げかけたのは、「聡明で美しい人間」な「お前がいいんだ」と存在を肯定するハーリド陛下の言葉。家族からの愛に飢えたイリヤが救われた瞬間に感涙です……。
また、この一言がきっかけで王后としての矜持や自己肯定感が芽生えていく様子も深く突き刺さりました!!

本シリーズは下巻も同時発売♥ なんと中盤からは彼らが国を追われる身に……!? 事前情報をインプットしすぎないうちに、早めに読んで欲しい作品です。


痛みも悲しみも一生はんぶんこ

半分あげる』作:有馬嵐

 


行き先も決めず飛び乗った電車、二人きりの逃避行は「海が見たい」という白木のため海を目指すことに。ただのクラスメイトだった黒川と白木は次第に心を通わせていくが、その終わりはあっけなく訪れる。
つかの間の逃避行から数年後、横浜の中学校で教師として働く黒川は、偶然立ち寄ったワインショップで白木と再会し――。


しっかり者の長男・黒川は、四六時中ふにゃっと笑うクラスメイト・白木に底知れぬ不気味さを感じていました。そんなある日、血に塗れた白木を発見。事情を聞いた黒川は、家族に内緒で逃げ出すことを提案し……?

本作でグッときたのは、2人の逃避行シーン。殴ってくるおじさんや白木の身体を売った母親から逃げるため、高校生2人であてもなく走るのですが……。未熟と成熟の狭間にいるDKが、不安定なエチエチ度を加速させています……!

加えて個人的癖シーンがあるのですが、描き下ろしなので詳しいネタバレなしで紹介させてください。帰省先で恋人の好きなところを聞かれた攻め・白木。彼が言った「一緒に〇〇〇〇〇〇と思えたところ」というセリフで、筆者はもう、涙腺が決壊してしまいました。伏字の内容に"ダシ"が詰まっているので確かめてください!


200年以上愛を誓う強火ドルオタ

転生アイドルとドルオタの騎士』作:佐久本あゆ

 


転生を繰り返し、現在は会社員として生きる元騎士の貴生。アイドルの洸が前世で護り切れなかった王子の生まれ変わりだと知り、「今世こそは護り抜く!」と彼を推すことに決める。より近くで護るためマネージャーになった貴生だったが、前世よりクールな彼が自分だけに見せる笑顔に、忠誠心を超えた特別な感情が芽生えはじめ…!


忠誠を誓う強火オタク(元騎士)×リアル王子様アイドル! 100年どころか200年先も愛を誓う転生系ピュアBLです♥

アイドルは「白馬の王子様」と例えられることがありますが、本作に登場する洸は正真正銘の(元)王子。転生先ではアイドルグループの絶対的センターを担っていたのです! その様子を見かけた元騎士・貴生は、一介のドルオタでは飽き足らず、彼らのマネージャーとして傍に仕えることを決意し……!?

そんな本作でウルっときたポイントは、生まれ変わってもお互いを求める信頼関係の強さ! 前世では騎士である攻めがタイミング悪く傍を離れていた隙に、王子は不遇の死を遂げてしまいます。その出来事から自身の不甲斐なさを呪った攻めは、何度転生してでも王子を守ろうと慕いつづける。その一種の執着深さには脱帽です! また、元王子・洸がアイドルになった理由を知ると……もう感動が全身に染みわたります。

コミカル調で笑えるシーンも沢山ありますが、それと同じくらい互いを想う純粋な気持ちに泣ける一作です……!


想いを「伝える」尊さに涙腺崩壊

カメレオンはてのひらに恋をする。 1』 作:厘てく

 


「何年も聴きたかった言葉を、出会ったばかりのお前から聴くなんて」俳優の藤永(大学3年)は演技が大好きだが、オーディションに落ち続けて自信を失っていた。そんなときに先天性難聴のケイト(大学1年)に出会い、手話でお礼を言われる。藤永は手話に初めて触れるものの、これまで「伝えたい」という気持ちを人一倍持って演技し続けてきたため、手の動きを一目見ただけで読み取ることができた。そして、手話を身振り手振りでやってみることになるが、ケイトは藤永の感情表現を見て、その才能に驚かされる---


スキンシップ多めな難聴大学生×表現力ド級の未開花俳優! すれ違いながらも想いを伝えようと奮闘するヒューマンラブストーリーです。

大学構内で運命的な出会いを果たした攻め・ケイトと受け・藤永。2人は聴こえない世界と聴こえる世界を共有しながら仲を深めますが、やがてお互いの持つ魅力に友情以上の距離感で惹かれていき……。

胸が熱くなったのは、藤永の「伝え方」が正しく評価された瞬間! 俳優・藤永には、天気や情景からキャラクターの感情まで、五感に反応するものすべてを身体で表現する才能があるんです。しかしその能力は、映像作品で余分なノイズだと判断されてしまう……。そんな演技に悩んだ低迷期、ケイトから隠れた才能を掬いあげられ、演じ方を褒められるシーンには、温かい気持ちが広がりました……!

実際問題、言葉が聴こえていても自分の考えが曲解して届くことは多々ありますよね。それほど「伝える」ことは難しいのですが、2人はちゃんと意思疎通が取れるまで何度も対話を重ねようとします。その健全な関係性にもジーンときます!


因習村で純愛を貫く人外BL

翡翠の竜と最後の生贄』作:げそたると

 


竜神に捧げられる“生贄の花嫁”に選ばれた天涯孤独の少年・星桂。ところが、死を覚悟して入った山奥で出会った竜は「自分は神ではない」と言う。星桂は花嫁としての生き方を失ってしまった。途方に暮れる彼を見かねた竜・翠は、山奥で共に暮らすことを提案する。翠との生活の中で自分らしさを取り戻していく星桂だが、竜神信仰にまつわる因果が二人に降りかかり――。


神と崇められた情深い竜×劣悪環境で育った不憫青年。忌々しい村の掟が繋いだ、純愛ファンタジーBLです♥

幼いころに両親を亡くし、意地悪な養父母のいじめに耐えてきた星桂。竜神信仰の根強い村で育った彼は神の花嫁に選ばれ、生贄として喰われるはずが……? 村の伝承は噂話に尾ひれがついて変化するのは定説。人間の欲が生み出した因習を第三者視点で眺められて、生々しさが10割増しでした!

そんな本作で泣けた展開は、竜・翠の慈しみ深き包容力。鳥かごの檻を外されても空の飛び方がわからない。飼い鳥のごとく自由な生き方を知らない受けを、心優しい竜は自立するまで導いてくれます。その愛情を一心に受けた星桂は、自分の意志で翠と添い遂げることを誓うのです。

そして、竜の翠がしきりに発する「最後の生贄」というセリフ。なぜ最後なのか不思議に思い、読み進めたらもう涙腺ガバガバでした。もしも筆者が文○科学○で働いていたら、道徳の教科書に推薦したいレベルで涙が溢れます。


身体の一部を差し出して…究極の献身愛

殿とつばめ 七十二候拾遺譚』作:小石川あお

 


瑞獣の末裔である坊ちゃんのお世話をするため、執事として戻ってきた乙鳥(つばくら)。お別れをした5年前とくらべ、落ちぶれてしまった様子のこの家にいったい何が起こったのか……。しかし、そんな状況でも坊ちゃんは困った人がいると放っておけずすぐに自分の身を削って与えてしまう。乙鳥は、坊ちゃんが傷つくことが許せず、それらを取り戻そうと心に誓うが……。
大ボリュームでお届けする、主従の切ない和風ファンタジー!


優しすぎて身を滅ぼす麒麟主人×健気にお仕えするツバメ執事! 深い献身が破滅をもたらす人外主従BLです♪

あたたかい春を迎え、数年ぶりに主人のもとへ舞い戻った執事の乙鳥。主人である坊ちゃんは変わらぬ美しさを誇っていましたが、彼が住む邸宅は見る影もないほど寂しくなっていて……?

本作でガチ泣きしたポイントは、回を追うごとに傷が増える自己犠牲ループ。困っている人を見ると放っておけない性格の坊ちゃんは、自身の美しい鱗を分け与えて換金させていました。しかし、その綺麗すぎる行いの顛末は、人々による搾取。日に日に鱗を剥いだカサブタが赤黒く主張するのです。その様子を見かねた乙鳥は、自らの羽をブチッと毟ってまで鱗を取り返そうと奮闘し……。もう書いているだけで苦しい。

終盤は2人共々身体も精神もボロボロになり、痛々しさがカンストします。しかし、他人にとって利用価値のあるものを全て失ってから、2人にとっての「本当の幸せ」が見えてくる。そんな展開にハンカチが水没しました……!


****************


いかがでしたか? 今回は2023年の個人的ボロ泣きBLをご紹介しました♪ どの作品も、自然と感情移入して悶えること間違いナシです! 目が腫れたときのために蒸しタオルを傍に置いておくことをおすすめします……!


担当記者:明智みつ子
倫理的に反していることはわかっていても、運命に抗えずに体を重ねてしまう……。そんな2人が大好物な闇のオタク。

関連作家・声優

アクセスランキング

最新BLニュース

オススメニュース

最新のコメント

PAGE TOP