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笑いあり、ホラーあり、涙ありのヒット作『僕と幽霊が家族になった件』

死者と生者が結婚する「冥婚」という不思議な習俗。ある日突然、警察官の青年が幽霊(♂)と結婚することに!? 日本公開の8月以前からBLファン界隈でも話題になっていた、台湾映画『僕と幽霊が家族になった件』。

先日、米アカデミー賞の台湾代表にも選ばれるほど本国でもヒットを記録した人気作！ 劇場はもちろん、既にNetflixでも見られるため、是非多くの人に見てほしいんです！ 今回は、霊と人間の熱いバディ物語でもあり大どんでん返しサスペンスでもある、本作の魅力や注目ポイントを語ります。




あらすじ
うだつの上がらないノンケの警察官ウー・ミンハン(呉明翰)は、捜査中に祝儀袋を拾ったために、若くしてひき逃げ事故で亡くなったゲイの青年マオ・バンユー(毛邦羽)と死後結婚させられることに。マオ・バンユーの存在に悩まされつつも、ある事件の解決に向けて奔走するウー・ミンハン。やがてマオ・バンユーの助けを得て事件は解決に向かうと思われたが、そこには驚くべき事実があった―。
 

◆目次◆
メインキャラクター
1．ゲイフォビアの警官とゲイの幽霊が「冥婚」？
2．ホラー、コメディー、バイオレンスてんこ盛り！
3．友情そして親子の愛を描くヒューマンドラマ

メインキャラクター

1．ゲイフォビアの警官とゲイの幽霊が「冥婚」？

生者と死者が行う結婚のこと。習俗としての冥婚は、結婚と死生観に関わるものとして中国を始めとする東アジアや東南アジアに古くから見られる。

台湾を含め一部地方の場合、未婚のまま亡くなると、道端に遺族が本来ご祝儀を入れる赤い封筒「紅包」を路上に置き、拾った者は死者と形式上の「結婚式」が強要される。もしそれを拒否すると、罰が当たり不幸になるという説もある。

警察官のミンハンは、ある時道端でこの赤い封筒を拾ってしまったことから、轢き逃げで亡くなった青年・通称マオマオと冥婚をせざるをえなくなることに。死人と結婚なんてとんでもねえ！ と全力拒否しますが、すると次々と不幸が襲い掛かり、満身創痍の姿で、仕方なく冥婚を受け入れるのです。

台詞にも出てきますが、台湾では2019年にアジアで初めて同性婚が法制化された国だということもあり、作中ではごく自然に男性同士の冥婚が執り行われます。
しかしミンハンはもともと男性が好きなわけでもなく、どちらかというとゲイ嫌い。マオマオとて生前は恋人がいて、霊となった今はさっさと成仏したいのです。初めはそんな険悪モードの人間と幽霊でしたが、お互いの気持ちを分かち合うことを通じて、お互いの目的のため共闘するようになっていく……という奇妙な面白さがあるのです。

 

2．ホラー、コメディー、バイオレンスてんこ盛り！

3．友情そして親子の愛を描くヒューマンドラマ

いかがでしょうか？ ここまで読んでくださった方はお分かりになるかと思いますが、一言で「○○映画だよ！」と紹介できない面白さがこの映画にはあります。記者はホラーが苦手なのですが、ホラー初級編として楽しむことができました！ そして、二転三転するサスペンス展開、人と人との絆。マオマオの可愛さも是非皆さんに見てほしいです!!!

担当記者：廣井無名 完全には幸せになれない作品、CPが好き。キーワードは死ネタ、愛のないSM、流血、狂気、宗教、叶わない恋など。