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友情が深すぎて同衾!?世界のクソデカブロマンス史実

2023/01/27 16:00

クソデカ感情万歳! 歴史上のブロマンスコンビで萌えよう

 


現実は小説より奇なり。事実に勝る創作はなし。何十年何百年前に現実に「存在」した(と思われる)ブロマンスエピソードほど、胸が高鳴るものはありません。そしてそうしたエピソードはたいてい人の創作意欲を掻き立て、映画になったり文学になったりしているものです。

先日、日本の男色史実エピソードを紹介しましたが、海外にも歴史に残るブロマンスエピソードがたっぷり眠っているのです!

今回は、そんな男たちのアツいブロマンスエピソードを4組ご紹介します。
※掲載事項は諸説あります

 

◆目次◆
1.ダビデとヨナタンーー羊飼いの少年とスパダリ王子の歳の差ソウルメイト
2.リチャード1世とフィリップ2世ーー同衾するほど仲が良い英仏王
3.孫策と周瑜ーー身分違いの2人がタッグを組んで天下統一へ
4.モーツァルトとサリエリーー天才音楽家とそのライバル

 

 

 

キリストとユダは『聖書』の最王手ブロマンスペアですが、実は『聖書』には他にも激アツな2人がいるのです。その名もダビデとヨナタン。
ダビデは羊飼いの少年で、ヨナタンは時の王サウルの息子ですがこの時既に大人なので、身分差&歳の差があります
2人の関係は『旧約聖書』「サムエル記」に記されています。

「ダビデがサウルと話し終えたとき、ヨナタンの魂はダビデの魂に結びつき、ヨナタンは自分自身のようにダビデを愛した」とヨナタンの一目惚れでしたが、ダビデもあなたの愛は、わたしにとって女の愛より素晴らしかったと言っていることからも、相思相愛だったことが伺えます。その他にも、

・ヨナタンはダビデを「自分自身のように愛し」たくさんの物を与えた
・「決してあなたを殺させはしない
・「あなたの望むことは何でもしよう


……このように激アツセリフのオンパレードで、ここまで来るともう公式が最大手

サウルは勇敢なダビデを見初め家来にしましたが、人々の人気を集めるようになった彼を妬み、殺害計画を立てます。それを知ったヨナタンがダビデを逃がし……ヨナタンは戦いの中で命を落としてしまいます。深すぎる友情を胸に抱いてダビデはイスラエルの王となっていくのでした。

 

 

中世ヨーロッパのクソデカ愛といえばこちらのお二人。英国王リチャード1世は「獅子心王(ライオンハート)」とも呼ばれる勇敢な王で、フランスの王フィリップ2世も国土を拡大した成果から「尊厳王」と呼ばれています。ハイスぺ王同士のブロマンス、いいですね~!

2人は戦場で共に戦いながら友情を培いました。リチャードはフィリップを心から尊敬し、フィリップはリチャードのを己の魂であるかのように愛しており、「夜寝るときもベッドが別であることはなかった」というタレコミがあるほどの親密さだった模様。一国の王同士がこのような絆で繋がれていたとは……いやはや激アツです。

このエピソードから2人は恋愛関係にあった? という推測もありましたが、近年の研究では、リチャードは確かに同性愛者だった可能性があるがこの2人が恋愛関係にあった可能性は低く、同衾行為はむしろ政治的な同盟関係や友情を示すエピソードだったとされています。

しかし彼らはやがて、それぞれの国を守るために戦う中で決別し、敵となっていきます。大きなものを背負っている者同士、仕方のないことですが切ないですね……!

 

 

 

中国三国志から孫策&周瑜ペアをご紹介します。同い年でニコイチだった彼らは、周瑜の公式イケメン設定もあいまって、さまざまな創作にされています。 藤水名子先生の赤壁の宴』はその界隈では有名ですね。

金をも断ち切る固い友情という意味の「断金の交わり」と言われるほどの絆で結ばれていた2人。名門一族出身の周瑜と、田舎から頭角を現してきた一族出身の孫策という正反対の彼らがタッグを組み、しかも孫策を周瑜がバックアップする側という展開、激アツ以外の何物でもありません。

幼なじみとして少年時代から共に過ごしてきた2人でしたが、いずれも美少年で、同じ寝床で寝るほどの仲だったと言います。また一緒に寝てやがりますが、戦う男たちは仲が良すぎると同衾するというのはお決まりなのでしょうか? 無防備な状態を晒せるほど信頼できるよ……ってコト!?

孫策は刺客の刃に倒れますが、孫策の死後も周瑜は弟の孫権に仕え、遺志を継いでいきます。厚すぎる忠誠心に泣ける(涙)。

 

 

 

天才音楽家モーツァルトは、その才能故に嫉妬され、当時の他の音楽家たちに何かと邪魔をされていたそう。そんなモーツァルトのライバルの一人、サリエリとのクソデカ感情関係がアツいのでご紹介します。

サリエリは偉大なオペラ作家で、あのベートーベンやシューベルトも教えたというすごい人なのですが、映画『アマデウス』ではそんな彼のモーツァルトに対する愛憎の様子が描かれています。ところでクラシック音楽家って現代にもよく名前が知られている大物同士が実は知り合いだったりすることが多く、天才と秀才の入り乱れる才能バトル的なところがいいですよね。

サリエリは嫉妬に狂いモーツァルトを毒殺したヤンデレ犯人として有名になってしまいましたが、現代の研究によるとモーツァルトの死因は病死で、サリエリが毒殺したわけではないそうです。しかしそんな噂がたってしまうほど彼がモーツァルトに執着していたというのはきっと事実なのでしょう。

 

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いかがでしたか? 萌える世界史、歴史上のブロマンスコンビ4選をご紹介してきました。是非こちらの「男色、パートナー、共依存…コンビ偉人の熱すぎるブロマンス6選」の記事も併せてご覧ください!


担当記者:廣井無名
完全には幸せになれない作品、CPが好き。キーワードは死ネタ、愛のないSM、流血、狂気、宗教、叶わない恋など。

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