もっとヤバい攻めいるよ？？？
攻めの執着が三度の飯より好きな同志たちよ！！！
最近は、エンゾウ先生「ドラッグレス・セックス 辰見と戌井」シリーズやさがのひを先生「きみ色に汚されたい」など、受けへの独占欲垂れ流し系執着攻めが登場するBLコミックスが増えてまいりましたが……
ご存じですか？
BL小説＝コミックス以上の超ヘビー級執着攻めたちの宝庫であるということを！！！
というのも、コミックスに比べ小説は、キャラクターたちの心情が超高精細な4Kテレビばりに事細かに追えちゃうッ！ その上、設定が凝りまくりなファンタジー作品や、かなりヘビーな物語が展開される作品が数多く出版されているのです。
そこで今回は「小説はまだ読んだことがないけれど、もっとヤバい攻めの執着が見たいんだい！」という向上心マシマシなBL愛好家の方々に向け推薦図書6選をご紹介♪
必ずや貴方様を小説沼へと誘う、最高最強ラインナップを取り揃えましたのでぜひご堪能ください♥
①一目惚れした義兄を宮殿に監禁する義弟の激重愛
◆あらすじ◆
山奥で野人のように暮らしていた〝足弱″は、生まれて初めて上京した都で、
千年続く王朝の最後の王である今世王レシェイヌの庶子の〝兄上さま″だと発見され、宮殿に保護される。国土に緑をもたらす奇跡の力を持つ王族は、血族しか愛せない宿命。しかし、十数年前の流行病により、今や生き残っているのは今世王レシェイヌただひとりだった。孤独のために死にかけていた今世王は、足弱に夢中ですがりつき、ひたすら愛を捧げる。そして、王族命の家臣一族「灰色狼」もまた、真綿に包むように足弱の世話をし、尽くそうとする。自分が王族だとは思えない足弱にはそのすべてが困惑のもとで、耐えられず、ついに宮殿をあとにしようとするが……。
◆執着ポイント◆
自分と同じ血族しか愛することのできない今世王が、異母兄である足弱を溺愛し尽くしちゃうお話♥
自分が王族であることも、なぜ王が自分を溺愛するかも分からず戸惑う足弱。そんな彼に一目惚れした最強王は、
足弱を絶対に手放さないよう繰り返し口説き、願いを叶え、抱き潰します！
その名の通り、足が弱い足弱。王は足弱の容態を常に気にかけ、彼を壊れ物のごとく大切に扱うのですが、抱くときだけは一切の手加減なし！
王の方は毎日抱きたいと望むものの、数日間足弱が臥せってしまうため、毎日エッチはまさかの医者NG……(震) 規格外のパワーと精力を持つ王にアッパレ！
②大嫌いな攻めに受けが追いまわされるお話
『嫌な奴』作：木原音瀬
◆あらすじ◆
杉本和也は、大嫌いな「親友」三浦に会うため12年ぶりに故郷を訪れる。再会した三浦は昔と変わらず嫌な奴だったが、和也はどうしても突き放すことができない。三浦に押されるまま、一緒に暮らすことになってしまい……。不器用な友情と、胸が張り裂けるような愛情と性愛を見事に描く傑作!
◆執着ポイント◆
木原先生の十八番とも言える、
一筋縄ではいかないド級の執着が余すことなく描かれた名作!!
この作品で受けからの攻めに抱く感情は、ただただマイナス。お話の内容としては、
主人公・杉本が転校先で出会った粗暴な同級生・三浦に、延々と付きまとわれ執着され続けるというもの。逃げても逃げても追ってくる、無理やりアパートに押しかけて居座り続ける……もはやホラー映画のお化けばり(!?)の
常軌を逸する執着っぷりを披露しています！
自分の気持ちを受け入れてもらえず、耐えきれなくなった三浦が杉本に放った
「お前が女だったらよかったんだ」。込められた意味と想いの強さに思わずゾッとしてしまう、ド執着語録も満載です！
③受けの一挙手一投足を監視！執着攻め界のキング
◆あらすじ◆
唯一の肉親だった母を亡くし、天涯孤独になった礼を引き取ったのは、父の実家のグラームズ家。なんとイギリスの名門貴族で、礼は全寮制パブリックスクールに通うことに。けれど、そこには寮代表で監督生の義兄・エドワードが学園に君臨していた! 引き取られたばかりの幼い頃は可愛がってくれていたエドは、礼が入学した途端、なぜか冷たい。「俺が卒業したら、おまえは日本に帰れ」と言い放ち!?
◆執着ポイント◆
小説界の執着キングと言えばこの人！ 樋口美沙緒先生の大人気シリーズ「パブリックスクール」のスーパー攻め様、エドワード・グラームスです。
学園に入学してきた礼に対し、エドは
「誰ともしゃべるな」「行事やイベントには参加するな」などと厳しい制限を課し、それらを礼が破った際には手酷い追及と束縛をします。
普段はブリザード級の塩対応のくせして、礼がエド以外の誰かと話すだけでどこからでもすっ飛んでくるエド様。もはやその嗅覚と執着は忠犬ハ〇公並み……。
その行動や言動全てに
行き過ぎた礼への執着と独占欲が滲んでいて、読んでいてニヤニヤニマニマが止まりません♥
④「受け以外いらない！」ツンデレ執着攻めがかわいい
◆あらすじ◆
高校生の慶次の夢は、討魔師になること。討魔師は神の使者である動物を眷族として身体に宿し、その力も利用して魔を倒す存在。その討魔師試験のため本家を訪れた慶次は、大嫌いな天敵こと、白狐が眷属の本家の次男、有生と鉢合わす。会うたび「セックスしよう」とからかってくる有生に慶次はウンザリしつつ、過酷な試験を突破する。そんな慶次の初仕事はとり憑かれた兄を救うこと。ただ未熟な自分では太刀打ち出来ず、不真面目だが強い有生に助けを求めるが、見返りに身体を要求され!?
◆執着ポイント◆
筆者はこの本を読んで、新たな性癖の扉を開きましたとさ。
無自覚＋執着＋ツンデレ＋俺様＋ちょっとアホな子という、美味しい設定モリモリな攻め・有生。
小学生男子が「好きな子ほどいじめたくなる」心情を体現したような攻めなのですが、あからさまに慶次のことが好きなのにその気持ちを頑なに認めない有生がとにかくカワイイ♥
口では不出来な慶次をなじりつつ、仕事でミスをしたり慶次がピンチに陥るときには助けてくれる。行動と言動がチグハグで、もはや周り(慶次含む)にバレバレな恋心にも関わらず、当の本人だけが無自覚で慶次に執着する様がたまらん一作です！
⑤人なのに「犬」扱い！？攻めの心に潜む執着にキュン♥
◆あらすじ◆
美貌だが虚ろな人生を送ってきた倖生(ゆきお)は、知り合いから「割のいい仕事」に誘われる。それは「犬」として顧客に派遣されるサービスだった。性的なものだろうと思い込んでいたが、顧客の轡田(くつわだ)は、倖生に本物の犬として振る舞うことを要求する。初めのうちは屈辱的な命令に従えなかったものの、忍耐強く躾けられ、いつしか轡田の犬でいることに奇妙な充足感を得るようになる倖生――。歪んだ純愛の行きつく先は……。刺激的BL。
◆執着ポイント◆
この作品で描かれているのは、飼い主と犬の愛。
性的な意味ではなく、あくまで動物の「犬」として振舞い、扱われることに最初は屈辱を感じていた倖生。しかし、次第に飼い主と犬との間のみで成立する信頼関係や、飼い犬として愛される喜びを覚えていきます。
そんな倖生を躾ける轡田の心情とは？ 冒頭での一文
「さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので犬を飼うことにした」の意味することとは？
人間である倖生に「犬」であることを強いる、轡田の病的なまでの独占欲と執着の正体と行方に衝撃を受ける傑作です！
⑥禁断の近親愛……。実の兄からの激しい束縛と執着の行方は
『二重螺旋』作：吉原理恵子
◆あらすじ◆
父の不倫から始まった家庭崩壊―中学生の尚人はある日、母に抱かれる兄・雅紀の情事を立ち聞きしてしまう。「ナオはいい子だから、誰にも言わないよな？」憧れていた自慢の兄に耳元で甘く囁かれ、尚人は兄の背徳の共犯者に…。そして母の死後、奪われたものを取り返すように、雅紀が尚人を求めた時。尚人は禁忌を誘う兄の腕を拒めずに…！？衝撃のインモラル・ラブ。
◆執着ポイント◆
兄×弟、超超超ヘビー級な近親愛という禁断設定が描かれたこちらの名作。「お前はもう俺のだ」「誰にもやらない」という言葉通り、無理やりに弟と体を重ね、弟の心と体を支配し束縛する兄・雅紀の愛情は間違いなく歪んでいます。歪みきっています……。
でも、そこがいい！！！（大声） 家庭崩壊後、酒に酔ってナオを犯したことをきっかけに、「拒めば裕太(末弟)を身代わりに抱く」とヤバすぎる脅迫をしながら、何度も何度も関係を迫る雅紀。
暗く苦しいシリアス設定と、実弟に対する激重執着を見せる兄の愛情に震えます……。
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以上、いかがでしたか？
どの作品の攻めも、なかなかに深く重た～い執着を抱えていますよね♥
暗くて重いBLが好きな方や攻めの執着が好きな方は、ぜひこの機会にBL小説デビューしてみては？？
コメント2
匿名1番さん(1/1)
夜光先生の眷愛隷属シリーズと木原先生の嫌な奴めっちゃ好きです。
あとここにはないですけど、佐田三季先生の「あの日、校舎の階段で」も好きです～。
執着攻めばかり読む崎さん
丸木文華先生の作品も執着攻めが多くて最高です…！