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『メタモルフォーゼの縁側』劇中BL作画担当!じゃのめ先生独占インタビューが到着♥【チラ見せアリ】

2022/06/10 18:00

公開寸前!映画や作品についてのスペシャルインタビュー♥

 


BLがきっかけで生まれた58歳差の友情を描く、公開前から話題沸騰な映画『メタモルフォーゼの縁側鶴谷香央理先生による同タイトルの原作は「THE BEST MANGA 2019 このマンガを読め!」で第1位を受賞するなど、ご存じの方も多いはず! そんな本作が6月17日(金)に全国で公開されます!

本作は芦田愛菜さんが演じる女子高生・うららと、宮本信子さんが演じる老婦人・の2人が主人公。ボーイズラブをきっかけに友情を深めた彼女たちが「あること」に挑戦する、青春物語です♥

こちらの映画の見どころの一つが、人気BL作家・じゃのめ先生による劇中BL漫画『君のことだけ見ていたい』!! 爽やかで切ない恋愛が、じゃのめ先生のタッチで繊細に描かれています♥




そして今回、映画の公開に先立ちじゃのめ先生の独占インタビューが到着♥
映画の感想や、原作の魅力、作画制作の裏話など、ここでしか聞けない貴重なお話が満載!! 読めばもっとこの映画が楽しみになること間違いなしです!!
それでは、早速ご紹介いたします♥

じゃのめ先生独占ロングインタビュー!



――完成した映画をご覧になっていかがでしたか?
すごく癒されました。漫画家としては0を1にする苦しみや喜びが描いてあって漫画描きとしても胸にぐっとくるものがあって本当にいい映画だなと思いました。

――うらら役の芦田愛菜さん、雪役の宮本信子さんの演技はいかがでしたか?
漫画を描いているシーンが特に良かったなと思いました。見慣れているものなんですけど改めて映画の世界に入ってみると、うららさんがノートの隅に絵を描いている描写とかが懐かしいなと思って微笑ましい気持ちになりました。
お二人が演じるうららさんと雪さんが、原作とはまた違う映画版のうららさんと雪さんになっており、二人ともすごく可愛かったです。ずっとにこにこして観ていました。

私は宮本信子さんのファンなんですが、物凄く可愛い乙女チックな顔をされるのがすごく素敵だなと思いました。個人的には、雪さんはBL漫画を読むときは“受け”側に感情移入をして読んでいるのかなと思うぐらい乙女チックなところがあって可愛らしかったです。

逆にうららさんは完全に“壁”みたいな(笑)。“壁”として咲良君と佑真君を外から見ている感じがしました。

――原作がお好きということで、原作のどういったところに惹かれたのですか?
全部大好きです。絵も大好きだし、ストーリーもすごく好きなんですけど、あえて萌えポイントをあげるとしたら、おばあちゃんの描写です。

私は祖母と一緒に暮らしていたので、おばあちゃんの生態には詳しくて(笑)、見る目が厳しいと思うんですが、『メタモルフォーゼの縁側』はすごくおばあちゃんを感じられる漫画で、とても懐かしくて、これがおばあちゃんだなという気持ちになれるのがすごく良かったですね。そこは見てほしいポイントだなと思いました。

――劇中でじゃのめさんが描かれた「君のことだけ見ていたい」の絵が動く演出はどうでしたか?
ご説明を受けたときはどうやって漫画も見せながら映画にするのか全く予想がつかなかったのですが、完成を観て、映画として馴染んでいて安心しつつ、同時にすごいなと思いました。
チェックの際は小さな画面で見たのでスクリーンいっぱいに自分の絵が映るのは実感沸かない感じでしたが、試写で大きなスクリーンで自分の絵を観てちょっとドキッとしました。


――「君のことだけ見ていたい」を描いてみていがかでしたか? 意識したポイントなどを教えてください。
描いていて楽しかったです。うららさんが言うセリフと同じようにしみじみと「楽しかった」と言えるような感じでした。

意識して描いたポイントは、一番に原作に寄り添いたいと思って描きました。それから、初めてBL作品を見る方も多いと思ったので、なるべく王道でロマンチックなものを目指して描きました。
BL作品は日々多様化していていろんな素敵なBLカップルが生まれているんですけれど、スタンダードなものというか、BLのイメージとして一般的なジャンルを描かせていただきました。

――原作からのアレンジポイントやじゃのめ先生からご提案したことなどあったのでしょうか?
最初、原作を意識するあまりそのまま描こうと思いすぎて、原作にあったコマ割りをそのまま描いたんですが、狩山監督からもっと自由にやって構わないと言って頂き、自分の役割に気づきました。

ひと目で二人が違う人物であることをわかるように描いてほしいという要望があったので、佑真君の髪は原作ではトーンといってちょっと茶色っぽい色なんですが、そこを黒髪に変えたり、少しだけ体格を咲良君よりもがっちりしている感じにするのはどうかと提案しました。佑真君の方が一目で見ると「かっこいい」、咲良君の方は「美しい」という感じで描きました。

あと、いくつかBL界の“お約束”みたいなところを入れさせていただきました。


――いちBLファン目線で映画のなかで共感した部分はありましたか?
うららさんが、BLの本を年上の女性が買っていくのを凝視してしまったりとか、17歳だったらこうなってしまうのかもって思ってました。私もうららさんと一緒で高校生の時には既に腐女子だったんですが、BL漫画で一緒に盛り上がれるお友達がいなかったんです。うららさんはBLファンのお友達を見つけることができたのですごく羨ましいなと思います。

うららさんが喫茶店で店員さんに見られないようにBL漫画をぱっと隠すところに共感しました! イベントの帰りとか喫茶店やファミレスで同人誌を見てコソコソお喋りするんですけど、店員さんの気配を感じると、目線をまっすぐ前にしながら同人誌をそっと下に隠すっていうような技を身につけるので。うららさんはまだ慌てて隠しちゃうところがあるので、もうちょっとしたら段々とそういうスキルを身につけられると思いながら見ました(笑)。

みんな身に覚えがあると思うんです。バッって隠すと余計怪しまれるから、そーっと隠しなって(笑)。後半、周りの目を気にしないでお喋りできているのを見るとちょっとホッとしました。サイン会のあと、やっぱり嬉しくてお互い見せ合っているっていうのもすごく良かったです。やっぱり夢中になるとこんな感じになりますよね。嬉しかったです!

――劇中の「君のことだけ見ていたい」の作者コメダ優(古川琴音)の執筆シーンはいかがでしたか?
かっこよかったです!古川琴音さんが描くからすごくかっこよくて。サイン会の時の描く感じとかすごく良かったですね。ただのファンになって見ました。

コメダ先生の描写は、煮詰まったり悩んだりしていて描く側の苦しみも感じられるんです。特に、キャラクターに対して「どうなりたい?」、「何考えてる?」って聞きながら描くところはちょっと私自身と似ています。
キャラクターとの対話型なんです。キャラクターがどうなりたいんだろう、どう進みたいんだろうって思いながらストーリーを考えたり、展開を考えたりするので。コメダ先生がそう悩んでいるところが分かるなと思いました。


――いつから漫画やイラストを描かれてたんですか?
小学校のときから絵を描くのが好きでした。漫画を描き始めたのはちょっと遅くて18歳、19歳の時からでしたね。商業BLはだいたい高校生ぐらいの時に好きになりました。

――うららと雪のようについ熱く語ってしまう熱中していることはありますか?
やっぱり漫画だと思います。語る機会もないんですけど、語れって言われたら語れるんじゃないかなって思います。

他にも映画とか音楽とか好きなものはたくさんあるんですけど、語ってくださいって言われたら難しいなと感じますが、漫画に関してはたくさん読んでるのでお話できると思います。

――これから挑戦してみたいことはありますか?
BL漫画を描いていくだけって思ってはいるんですが、もうちょっと幅を広げたいなと思いました。今回、色んな人との共同作業が楽しかったので、映像化されるような漫画を描いてみたいな……とか、そういう事にチャレンジしたいです。

――映画『メタモルフォーゼの縁側』をご覧になる観客の方に注目してほしいポイントは?
「君のことだけ見ていたい」の最初のキスシーンは、初めて雪さんがBL漫画を読んで驚く大事なシーンなので、力を入れて描きました。

あとは、雪が降ってて向こうから佑真君が横断歩道を渡ってくるシーンです。ここは二人がケンカ別れをしてからようやく会えるという「君のことだけ見ていたい」的にはすごく大事なシーンだと思ったので、誰の目に触れなくても没になっても絶対力を入れて描こうと思いました。映画にも結構映ってるので「咲良、あんまり未来の事とか考えすぎんなよ」ってところまで見ていただけたら本当に嬉しいなと思います。

原作者・鶴谷香央理先生からも「かっこよくて俳優さんみたいでした」と絶賛された、劇中に登場する「君のことだけ見ていたい」の咲良と佑真。漫画のページを飛び出しキャラクターに息を吹き込んだじゃのめ先生の、美しすぎる劇中画をたっぷりと本作でお楽しみください。

******

いかがでしたでしょうか?
作画を担当する上でのこだわりポイントや、主人公うららに共感できることなど、じゃのめ先生ご自身の経験談と合わせて、映画の魅力をたっぷり語って頂いていますね♥


最新の映画情報は公式HP公式Twitterから! 映画『メタモルフォーゼの縁側』は6月17日(金)全国公開です♥

映画『メタモルフォーゼの縁側

 

 

【あらすじ】
うらら、17歳。毎晩こっそりBL漫画を楽しむ女子高生。雪、75歳。夫に先立たれたひとり暮らしの老婦人。
ある日、ふたりは同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBLだった。初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。そんなふたりがBLコーナーで出会ったとき、それぞれ閉じ込めていたBL愛が次から次へと湧き出した。
それからは雪の家の縁側にあつまり、読んでは語りを繰り返すことに。そして二人はある挑戦を決意する。


原作:鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』(KADOKAWA) 
脚本:岡田惠和 
監督:狩山俊輔

出演:芦田愛菜 宮本信子 
高橋恭平(なにわ男子) 古川琴音 生田智子 光石研
汐谷友希 伊東妙子 菊池和澄 大岡周太朗  

プロデューサー:河野英裕 谷戸豊 大倉寛子
製作幹事:日本テレビ放送網

制作プロダクション:日テレアックスオン 
配給:日活


(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

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コメント1

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昨日観てきました。
じゃのめ先生作画の劇中漫画が想像以上に出てきてしかも動き出すし!
とても素敵なキャラなので漫画が実際にあったら読みたくなりました。私も雪さんと一緒で推しは佑真くんだなー。
サイン会の後、雪さんとうららさんの2人がカフェでキャッキャしながらサイン本を撮影会してる風景、楽しそうだし、あるあるだなー私もやっちゃうなーと思いました。
とても素敵な映画だったので、みんな見て欲しい。

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