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最長8640時間⁉狂気に満ちた(？)監禁生活の数々

第3位　約2ヶ月

『キーリングロック』作：ymz

あらすじ
フリーターの唯は、ボロボロの状態で道に落ちている男を見つけた。不思議な魅力を持つ男・十識を放っておけない唯は、彼を家まで送り届ける。十識に振り回されつつ、彼を受け入れる唯だったが、朝起きるとドアに鍵をかけられ、外に出られなくなっていた。「俺、監禁が趣味なの」と微笑む十識。これは監禁か、それとも…。日常と非日常の狭間で揺れ動くセンシティブ・ラブ!

監禁ポイント

これは本当に監禁……？ いえ、逆にヒモです。衣・食・住フル完備の何不自由ない高待遇、他にありません。もはや監禁されたい。硬いベッドに受けを裸のまま繋いで放っておく他作品の攻めにはぜひとも見習っていただきたいですね。

監禁という名のヒモ生活を通して静かに、しかしじわじわと縮まっていく2人の距離がたまらん尊い！ 不思議に寄り添い合う2人にとって、部屋は何を意味するのか。ぜひ唯と十識の間に漂う絶妙な空気感に注目して読んでいただきたい作品です。

第2位　約5ヶ月

『発熱バスルーム』作：ARUKU

あらすじ
ブラック企業に勤める夕日坂見晴(ゆうひざかみはる)はある日、自宅アパートのドア前に小型カメラが仕込まれているのに気づく。心当たりもなく気に留めずにいたが、やがて会社は倒産、見晴は再就職のあてもなく絶望するしかなかった。そして気づいたときには見知らぬ浴室に監禁されていた。狂気じみた愛情を注いでくる監禁犯「マナト君」は過去に見晴と会ったことがあるというが!? 15平米足らずの古びたバスルームで繰り広げられる濃密な愛憎劇

監禁ポイント

お風呂って狭いから寝たら体バッキバキになってそう……。布団もないから寒そうだし、ホントに身体大事にしてね……と謎のおばちゃん目線になってしまいます。作品自体はさすがARUKU先生！ としか言いようのないウツウツワールドの領域展開。突然の会社の倒産からの監禁、そして新しい職場ではいじめられ……大変不遇な見晴の人生は見ているだけで可哀想になります。

どこまでも見晴に執着し、文字通り地の果て(ガチ)まで追いかけるマナト。とんでもない量の小型カメラに初っ端から読者はドン引きせざるを得ない……そのモチベis愛……？？？ マナトはど鬼畜攻めであることは間違い無いのですが、見晴へのべっしょべしょの愛が伝わってきます。せっかく逃亡したのにも関わらず救いがない→再監禁も流れも監禁好きの皆様にはたまらないのでしょうか。

第1位　約1年

『宵闇極夜』作：恋緒ジノ

あらすじ
残忍な国だと噂される極夜の国を治める王・宵闇王は、妾の子であるが故に自国の家臣にすら「お飾りの王」「零番」と呼ばれ、厄介者扱いされている。
唯一の心の支えは、幼い頃に出会ったオアシスの国の皇子・煌。
彼を手に入れるため、戦を仕掛け籠の檻に閉じこめたが、煌は宵闇王のことを覚えておらず憎き仇敵として反抗する。まともな名もなく、愛されたこともない宵闇王は愛を伝える術を知らず、煌の家族を盾に脅し夜毎煌を抱くが、想いが届くはずもなく空しく時が過ぎるのみ――
そうしているうちに、自らを暗殺する噂を耳にしてしまう。このままでは皇子の身も危ない。愛ゆえに、鳥籠から解放しようと決意するが―――!?

監禁ポイント

監禁される側ではなく監禁する側に読者が同情してしまうという世にも珍しい作品。出自から妾の子という不遇さ、そして国の王様なのに身内から何度も暗殺されそうになってしまうんです……。そんな攻めの苦労があるからか、一年間という長期にわたる監禁生活も待遇の端々から愛を感じます。幼い頃に出会った受けのきらきらを胸に抱いたまま闇の人生を送る執着攻めは最高。

作中では表紙の印象を裏切らないアラビアンな雰囲気を存分に楽しめること間違いなし！ しかも監禁したのが籠の檻!!! ファンタジー監禁でないと味わえないやつ〜〜〜！ そんな中に監禁されるつやっつやの長髪受けなんてみんな好きでしょ!?!? 筆者は大好きです!!

担当記者：イクラ 何でも美味しく頂く雑食系。 痛い・重い・暗い三拍子揃った作品が特に大好物！アイドルの推しを腐った目で見ることがマイブームです。