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華麗なる詰み回避！クラスメイト、同僚、家族……2人を支える名脇役！

“助演男優賞”と聞くと、皆さんはどんな俳優さんを思い浮かべますか？
第44回「日本アカデミー賞」では、なんとあの『窮鼠はチーズの夢を見る』の成田凌さんが助演男優賞優秀賞に輝いていましたよ～！ ちなみに成田さんは第63回ブルーリボン賞でも助演男優賞を受賞しています。おめでたい……。

(成田さんは私たちからすれば主演でしかありませんが)BLの世界にもいますよね。名バイプレイヤー。
読了後に「あれ？ この話って……このキャラいなかったらぶっちゃけ詰んでない……？ 」と気が付くような、地味ながらも重要な働きをしてくれている魅力的なサブキャラたち。たまにはメインCPだけじゃなく、彼らを表彰したっていいじゃない！

というわけで！ 今回はそんなBL界の助演男優賞とも言える、魅力的なサブキャラが登場する作品をタイプ別にご紹介していきます♪

「それってさぁ……お前のこと好きなんじゃない？」背中を押してくれるよき理解者タイプ！

関係が上手くいっているように見えても、お互いの想いがすれ違ってしまうことも。そんな気持ちを抱え込んで悩んでしまう時、友達からの客観的な意見はありがたいものです。

どっからどう見てもお前ら両想いだろ！ という2人だって、第三者から言われないと自分の気持ちに気が付かなかったりするんですよね……。
「素直にならねーと後悔するぞ！」「ここは俺に任せて行けって！あの子……待ってんぞ？」と背中を押してくれる理解者タイプのサブキャラは、何気ない一言が物語の展開に大きく関わることも？
 

チャラく見えるけど時には茶化さず支えてくれる友情！

『恋の仕方がわからない』作：まちお郁

 
来るもの拒まずで誰とでも付き合う、自他共に認めるクズ大学生・逢見の、不器用な初恋を描いた人気作です！
こちらの注目サブキャラは、逢見の大学グループの2人の友達。本編で名前すら明かされない2人ですが、かなり良い仕事してくれているんですよ……！

逢見のクズさを知りながらいつもワイワイ茶化していましたが、後輩・楓に対する初めての感情にもやもやしている姿を見て「これは茶化したりするわけじゃなくて　本当に真面目な話なんだけど……」と話すシーンには確かな友情を感じます。(いやこいつ絶対あの子のこと好きじゃん……)を読者に代わってツッコんでくれるタイプとでも言いましょうか。実際この言葉がなければ、恋愛初心者の逢見は楓のことを好きな気持ちを自覚できていなかったんじゃ……と思うとナイス助言！
 

2人の進展を優しく見守る年上女装仲間♥

『乙女心に恋心』作：ゆくえ萌葱

似合わない女装萌えのウィッグ店店長×男らしい見た目の女装趣味大学生の恋を描くこちらの作品。注目のサブキャラは、ウィッグショップ常連のサラリーマン田中さんです！
優しくて気弱そうで、良い意味でモブ顔な田中さん。画面に溶け込みながらも、思いの外出番が多い……！

優しくツッコミを入れたり、まだ想いを遂げる前の2人の関係をそっと心配していたり、元気のない店長を飲みに誘ったりと、さりげない気遣いが出来るところはさすが社会人……！ 2人が出会った頃から行く末を優しく見守るお兄さん的存在です。素朴で純朴そうな顔してガッツリ女装趣味のあるところもGOOD……！ 是非ラストまで読んでいただきたい作品です！

俺の屍を越えてゆけ!? 2人の愛の試練となる……魅力的な当て馬・お邪魔キャラ！

主人公たちの紆余曲折のひとつとして、まさに愛の障害になってくれるのが所謂「当て馬」と呼ばれる立ち位置のキャラや、色々な事情で2人の関係に反対したり別れさせようとするお邪魔キャラ(良い意味で)！ 他人から与えられる試練を乗り越えるからこそ、お互いの大切さに気付くことができるんですよね……。
むしろ「当て馬こそ好きなっちゃう」派の方もいらっしゃるのでは？ 難儀ですね……分かります……。どうか報われてほしい！ でも可哀想だからこそ輝くこともある!?
 

親友としてずっと近くにいたからこそ……必死なその想いに胸が苦しい……！

『めぐみとつぐみ』作：S井ミツル

 
大人気オメガバースシリーズのこちら！ 今回注目すべきサブキャラは、恵の親友のスバルです。所謂「攻めの友達ポジ」のキャラであり、恵の本性を知り長く付き合っている、良くも悪くもドライな雰囲気の友人です。一見すると良き理解者タイプに見えますが……
思わず待て、そのリアクションは当て馬フラグだ！ と立ち上がってしまいそうになりました。

2巻まではだいぶ良い塩梅で恵の言動の後押しをしてくれていましたが、焦りから思い切った行動に出てしまうところは歳相応に未熟で愛おしい……っ！ 結果的に2人の関係が発展するきっかけとなったわけなので、当て馬キャラとしては申し分ない働きです！しかし切ない……。筆者的にはメインキャラと同じくらい好きなので幸せになって欲しいところです。
 

全ては故郷を思うからこそ。良かれと思い邪魔をしてしまうんです……っ！

『マザーズ スピリット』作：エンゾウ

未開の地に住む留学生・カルタカ×日本の平凡な大学事務員・稜一郎の心と身体の交流を描いたラブコメディ作品のこちら♥
素直で積極的なカルタカのおかげで順風満帆そうですが、そんな物語にスパイスを添えてくれる魅力的なお邪魔キャラが、ルター族のアクナムです！カルタカの嫁探しを手伝うという名目で後を追い日本にやって来た彼。カルタカとは対照的にあっという間に大学の女子たちとも柔軟に打ち解けます。

しかし友好的に見えるアクナムですが、故郷ルターを愛するあまり本当は日本をよく思っていないようで……？ 稜一郎を呼び出して2人きりになるシーンはどうしてもハラハラしてしまいます！
でも、でも決して悪い子じゃないんですっ……！ 村の繁栄のため日本の分化を学ぶカルタカとそのままの故郷を大切にしたいアクナム。考えが違う2人が衝突することもあるのですが……是非、結末は本編で確認してみてください！なんかもう、みんな、良い子だ……(感極まり)
 

どうか幸せになっておくれ……願わずにはいられない胸キュンサブCP♥

 
相談役の同僚や友達ポジションのサブキャラにキュンしてしまった皆さん！所詮私の推しは脇役だし……と諦めるのはまだ早いですよ！ BLでは気になるサブキャラがメイン以外の新たなキャラと出会いサブCPとして登場してくれることも！
更には人気が出ればスピンオフやおまけなどで活躍が見られるかも？こ、これこそ救済……！

 

このキャラにそんな設定が……!? 一言で無限に広がる2人の過去と未来

『バリタチ天使に抱かれるお仕事』作：梶原伊緒

 


女の子みたいにかわいいゲイビ男優×ガチムチノンケ漁師の、AV撮影から始まる恋を描いたこちらのシリーズ。注目サブCPは撮影スタッフとして登場する夏生と健二郎の2人です！ 黒髪イケメンの健二郎は強気でしっかり者、メインの2人の進展にも気を使えるデキル男です。対する夏生は優しいんだけどちょっと天然で、健二郎に度々叱られては「ごめん健ちゃん！ 」と呼ぶワンコ系！ デコボコながらも気の合ったニコイチ感で癒してくれます♥ そして夏生の方が高身長……！ 本当にありがとうございます。

序盤ではちょっと名前と個性のあるくらいのモブキャラかな？と思われそうな2人ですが、実は駆け落ちして行き場を無くしていたところを監督に拾われているという過去が……！ 2人の関係性については本編ではサラッと言及されていますが、とんでもない爆弾投下ですよ。その一言で無限に妄想が膨らみますよね……!?
 

これこそ救済……前作を経ているからこそ、応援したいCPナンバーワン!?

『オーバー・スコール』作：上田アキ

上田アキ先生の 『ワンダー・ボーダー』スピンオフ作品のこちら。前作では主人公・洋春の彼氏として登場していた夏朗がメインで登場します。
前作ラストではある意味珍しいタイプの、最後まで優しい当て馬キャラとして本編を終えてしまう彼ですが……。
良い人過ぎて切ない……幸せになって欲しい……夏朗さんに救いを……！ というファンからの熱望を受け、約3年の時を経てスピンオフとしてその後が描かれました！

やっとハッピーになれる♪ と思ったのも束の間、ハッピーエンドまではなかなか一筋縄ではいかないもの……傷心の夏朗に襲い掛かる試練……もうやめたげてよぉ！と思いながらも一気読み間違いなしです！ 是非結末を確かめてみてくださいね♥

こうしてサブCP・脇CPのスピンオフが出ている作品も沢山あるので、是非チェックしてみてください！

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いかがだったでしょうか？ もちろん、今回ご紹介したサブキャラ達はほんの一部。BL界には本編を読むまで気が付かない、魅力的なサブキャラがまだまだ沢山隠されています！
あなたが助演男優賞をあげたい！ と思う推しサブキャラも、よろしければ教えてくださいね♪

記者：こんぬ