BLニュース

ドラマ化企画も進行中！文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞の話題作

 

「ふらっとヒーローズ」にて連載中の野田彩子先生の漫画『ダブル』。みなさんご存じですか？今BLファンの間で熱いと話題の作品なんです！

『ダブル』は、一言でいえば2人の男の本格演劇漫画。無名の天才役者・宝田多家良と、その才能に焦がれ彼を支える役者仲間の鴨島友仁が主人公の作品です。

2人の俳優をめぐる重厚なドラマは、2020年に第23回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞し話題に。さらに、すでにドラマ化企画も進行中ということで、今後さらに熱くなっていく作品であることは間違いありません。

そんな作品がなぜBLファンの間で話題になっているかというと、作者の別名義は新井煮干し子先生といえばピンとくる方も多いのではないでしょうか？
そう実は野田彩子先生は新井煮干し子名義で、『ふしぎなともだち』や『もらってください』など、BL漫画家としても活躍されている人気作家。

それもあって本作には、BL的要素が随所に散りばめられており、連載当初から2人の関係性に滾る気持ちを抑えきれない！とハマる人が続出中なんです。

◆気になるストーリーは？

 
物語は、売れない2人の舞台俳優が共同生活を送っているところからはじまります。天才肌だけど生活能力皆無の多家良と、そんな多家良の役者としての才能を見出し世話をやく友仁。この時点でBL好きの琴線に触れてくる設定ですよね…。

友仁は、掃除、洗濯、スケジュール管理、舞台の代役など多家良のために尽くしています。多家良の方も、友仁がいないと生きていけないほどの依存状態。

そんなある日、多家良のもとに事務所からのスカウトの話が来ます。
現状を変えたくないと渋る多家良でしたが、友仁に背中を押され事務所に所属することに。

その後人気役者としての道を駆け上がっていく多家良の活躍を、友仁は自分のことのように喜びます。
しかし一方で多家良の圧倒的な才能を前に、「天才」ではない役者としての自分にも目を向けざるを得なくなるのです。役者としての多家良を愛しているが故の、羨望と絶望。

2巻の表紙にはそんな2人の関係性が良く現れています。

多家良の背後から覗く友仁の意味ありげな目線にゾクゾクしませんか？
まるで2人で1人の役者のように生きてきた多家良と友仁。しかし目まぐるしく移り変わっていく環境は、そんな現状を許してはくれません。一体2人はどんな決断を下すのか…。

また、作中にはたくさんの演劇に関する知識が描かれていて、思わず演劇にも興味がわいてくる内容になっています。
 

◆ついに……！BL好きには見逃せない、怒涛の展開

 
そしてなんと、最近更新された最新話で2人の距離が急接近！
詳しくはネタバレになってしまうので控えますが、必ずやBL好きの方に刺さること間違いなし。

『ダブル』は、これまで単行本コミックスが3巻出版されていますが、「ふらっとヒーローズ」では5話まで無料で読むことができるので、気になった方はぜひ読んでみてください。

かく言う記者は電子書籍で購入するだけでは飽き足らず、紙書籍でも購入するほどドハマりしています。
読めばきっとあなたも『ダブル』の世界観に魅了されるはず！

『ダブル』作：野田彩子 

あらすじ
鴨島友仁(かもしまゆうじん)と宝田多家良(たからだたから)は同じ劇団に所属している俳優仲間。
安アパートに隣同士で住み、共同生活をしている。
お互い無名ではあるものの、友仁は多家良の類まれな演技力を見抜き、その才能を世に知らしめるために彼を支えている。
自身も「世界一の役者になりたい」という想いを抱えながら。
やがて周囲は少しずつ、多家良の才能を見出していくが―――。