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上下巻BLは名作が多い、は本当か?2024
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2021/01/04 14:00
2022/05/21 18:00
皆さんの歴代推しは何人生きていますか?
筆者は好きになるキャラクター、つまり「推し」がことごとく死んでいくバトル系漫画・アニメ大好きオタクです。
なぜ数多くいるキャラクターの中で最愛の推しがピンポイントで死んでいくのか、そしてなぜそれに筆者は絶望と共に萌えてまうのか……。
推しと死、バトル系のジャンルでは切って離せない宿命ですが今一度その死という結末についてBLを絡め考え語ってみようと思います。
今までの死んだ推しを思い出してください。
彼らの死ははじめは悲しいですが、次第に受け入れていくと新たなる萌えの境地へと誘ってくれることもあったのではないでしょうか。そんな悲しくも味わいある死亡展開にはいくつかのパターンと腐女子の死への向き合い方が存在していることは知っていますか?
①主人公が誰かを救うために死ぬ
「そ、そんな悲しいことをするなよ……」と思わず唸ってしまう死に方である自己犠牲系の死にかたはよく主人公格のキャラクターがしがち。
大抵は最終回で味方サイドが危機的状態の時に主人公が自身の命の限界まで戦い続けそして死ぬのです。
他にも味方に誤解されたまま悪として死んでいき、その死後に誤解が解けるという昔懐かしい「ごんぎつね的な展開」も多くの漫画やアニメで見られます。
②悪役が志半ばに潔く死ぬ
この死にかたをされるととりあえず1カ月はほのぼの日常オールキャラパロを妄想し続けること間違いなしの腐女子的にダメージがデカい死にかたです。
そもそも、昔から味のある悪役というのは数多く存在しますが、その中でも悲しい過去と共に大きな野望を抱く悪役はオタク的にはかなり美味しい……! 同じ敵キャラクターと絡ませるも主人公側のキャラクターと絡ませるもアリ。
しかしこうした悪役キャラは筆者の体感だと9割の確率でかなり格好よく悲しい死にかたをします。
③脇役が主人公のために死ぬ
主人公の部下や敵の手先などちょっとしたキャラが立っている脇役である推しが主人公のために死ぬことは度々あります。このときの推しの死はファンとしては最大の見せ場であり悲しすぎる展開……。「いや、もっと生きてくれ~」と叫び出したくなる、しかしこの死が公式のストーリーに貢献しているから否定はできない……。脇役の死はとてつもなく複雑な心境になるのです。
主人公も悪役も脇役もストーリーの展開上、死ぬときは死にます。そして推しカプかの片方を失った悲しみに腐女子は思い詰めたり現実逃避に生存ルート同人誌を作ったりする……のですが、時が経つとその死すら推しへの萌えの調味料の一つになっていくのではないでしょうか。
特に推しが亡くなった後、カップリングの片割れがその死を悲しみ悔やみ噛みしめるときがカップリングのなかのビックラブを感じる最大の瞬間……!
推しへの愛を再認識するのが「推しの死」というやつなのかもしれません。推しの死こそ自身の伝説のカップリングとなりうる出来事なのです。
以上、推しの死とその萌えについてでした。死にかたには様々なパターンがありその解釈の仕方も様々です。
そこで筆者が伝えたいのは、推しの死は乗り越えるものではなく味あうものだということ!
死というと悲しいイメージを連想しがちですがその死が推しという存在だけではなく「推し×○○」or「○○×推し」というカップリングの魅力を高めてくれている、そう思うと、推しが死ぬのも素晴らしきことなのではないでしょうか……?
ではそんな推しの死ですが、筆者が考える理想の推しの死にかたの条件を最後に考えてみました。ぜひ皆さんの推しの死亡展開へのこだわりと比較してみてくださいね!
①宿命の相手に殺される
「とにかく他の誰でもない宿命の相手である憎いアイツに殺されてほしい」、そう思う方も多いのではないでしょうか?推しの死は一度きりのもの、なら憎く愛しいライバルに殺されてほしいものです。
②ズタボロになりながらも絶望はせずに死ぬ
全身が傷だらけでも絶望のなかで死ぬのではなく、その死に納得しながら死んでほしいのです……!「ああ、死ぬのか」と気付いた推しが最後に浮かべるのは涙ではなく笑み、これこそ至高の死にかたですよね。
③その死を悲しむ人がいる
推しの死、それを悲しむのは読者の私たちだけではありません。作中で推しへの大きすぎる感情を抱いているキャラクターがその死に対して嘆き悲しみ一生の傷として背負ってくれることが腐女子的にはとても嬉しいのです。
死を悔やむキャラクターがいることは理想の死にかたとして外せない条件なのではないでしょうか。
皆さん、推しの死を乗り越えられそうでしょうか?
苦くも美味しくもいただける「死」という調味料、じっくり味わっていきましょう。
ばいそん |