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上下巻BLは名作が多い、は本当か?2024
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2020/08/15 13:00
突然ですが、皆さんは女性向け同人ゲームサークル「ADELTA」をご存じでしょうか?
2014年から活動を開始したADELTAは、近未来の浅草を舞台にした『Coccon』シリーズに始まり、2016年には『古書店街の橋姫』を発売。こちらの作品は後に商業化するなど、BLゲームファンの間で大きな話題となりました。
そしてなんと! 2020年8月、そんなADELTAの最新作である『ウウウルトラC』が発売予定です! 8/4(金)発売『Cool-B 2020年9月号』の表紙・巻頭でも特集されています! また、同誌では『古書店街の橋姫』のコミカライズ連載もスタート!
今回はBLゲームを愛する筆者が、次世代BLゲーム界を担うこと間違いなしの大注目制作陣ADELTAの作品の中から、『ウウウルトラC』・『古書店街の橋姫』についてご紹介させていただきます!
まずはこちらの最新作から!
昭和アバンギャルドな特撮満載BLゲーム♥
あらすじ
昭和45年3月。
東京は祖師谷に住む正太郎は恋人・狐塚君と二人暮らし。世間では人の怪獣化が感染症として認知され、受け入れを促す一方で不穏な空気が漂っていた。正太郎は正義に憧れるその一人。しかし、怪獣の血を浴びたことにより日常は一変する。怪獣、ヒーロー、巨大ロボット、3人の主人公たち。昭和の遺物を巡るアバンギャルドな特撮ドラマ。どなたもどうかお入りください。
昭和×ヒーロー×大怪獣
— ADELTA▶8/7 (@adelta_z1) February 29, 2020
日曜朝にプレイして欲しいBLゲーム「ウウウルトラC」の昭和版白黒OPです。
歌唱・作曲/川名唯(@ripijua)
編曲/yksb(@yksbdance)
Mix/七誌(@nanashi0089)
作詞/くろさわ凛子(@adelta_z1)
「ウウウルトラC」公式HPhttps://t.co/m62rX842i7 pic.twitter.com/GFNbVciJeI
舞台は前作『古書店街の橋姫』の大正時代からぐっと現代に近づいて、昭和です! 画像などからもノスタルジックな雰囲気が伝わってきますね。古き良き70年代の風が薫ってきます!
本作は大きく3つの部(ルート)に分かれており、それぞれ別の主人公たちが登場。受け攻めが固定となっているようです! ティザーサイトでも公開されている、それぞれのCPをご紹介させていただきます!
狐塚明(漫画家・年下ワンコ攻め…?)×籠目正太郎(夢はアクション俳優!の一般市民)
こちらの第1部では、受けの正太郎から漂う圧倒的主人公オーラからも「王道」の気配が感じられますね! と同時に、攻めの狐塚明の謎多き設定から、なんだか波乱の予感がします……。
果たして王道は王道のまま終わるのでしょうか!? 期待に胸が高まります!
一色鈴(シスターボーイ兼怪獣ベルちゃん)×蝶番史郎(法学部卒インモラルエリートカメラマン)
こちらのルート、とってもアダルティな香りがしませんか……?
攻めの鈴さん、ビジュアルからしてセクシーで美しいです! 対する受けの蝶番史郎は経歴はエリートですが、怪しい微笑みといい、かなりの胡散臭い雰囲気ですね……!
筆者は既にこちらの2人が特に気になって仕方ないので、プレイできる日を心待ちにしております!
雲雀野夜美(戦隊の司令塔!不思議青年)×鞘師十郎(日本が誇る名俳優)
こちらのルート、人物紹介にもあるように「ヒーローを守るヒーローとは誰か」ということが大きなテーマの一つになっていきそうですね! しかも、美男子高身長受けです!
また、最終ルートということもあり、何か大きな仕掛けが隠されているのでは? 今からそわそわしてしまいますね!
***
続いては、ADELTAの人気を不動のものとした超人気作です! 以前おすすめ神BLゲーム記事でも取り上げさせていただきましたが、今回は特集記事ということでより詳しくご紹介いたします!
大正ロマン溢れる文学的タイムループミステリー
大正十一年六月 梅雨の神保町
会津から上京してきた玉森は、帝大合格を目指す浪人生。しかし底知れない空想癖とだらしない性格が災いし、たった二年で下宿先に見限られてしまう。とある縁で古書店・梅鉢堂に住み込みで働くことになった玉森は、同郷の親友らに甘えながらも浪人生という猶予期間を謳歌していた。そんな中、頼りにしていた親友の相次ぐ自殺と怪死。雨の降る三日間をなぜか繰り返していることに気づいた玉森は、彼らを掬うため神保町を奔走する。
何が現実で、何が幻覚なのか。
友人の死の謎を追う、ポップオカルトな大正ミステリー。
まず簡単に、時代背景から見たキャラ達の状況を整理させていただきます!
舞台は大正11年。主人公たちのように地方から上京した学生は、お金持ちの家に下宿生として住まわせてもらうことも普通だった時代です。
当時の大学進学・卒業率のことを考えると、帝国大学(現・東京大学)の学生は次世代を担う超エリート候補と言えます。また、帝大に入学したというだけでもすさまじい希少価値を持つため、玉森のように多浪する学生も少なくなかったようです!
さらに、帝国大学の所在地は本郷。玉森の住む梅鉢堂や事件の起こる水道橋など、すべて2・3駅の近い距離感となっています。
神保町周辺は帝大はじめ多くの大学があったことから、様々な専門書や学士・文士の集まる街です。今なお世界最大級の古書店街として知られていますね!
そのような背景を踏まえつつ、各キャラとルートについてご紹介します!(一部伏字とさせていただきました。各キャラ属性は『古書店街の橋姫/副読本 天泣』より)
ルートの雰囲気:数奇な純愛小説
キャラ属性:病的虚言玄人童貞攻
最初に攻略できるのが、物語を愛する青年・水上です。
病的なまでの愛書家で、本に集中しすぎると周りが見えなくなってしまいます。特に好きな作家は夢野久作。同じ書き手として、玉森が嫉妬してしまうこともしばしば……。しかし、いつでも穏やかに微笑みながら玉森を見守る姿はさながら菩薩! (ゆえに中々手を出せないむっつりな一面も)
水上の突然の自殺から物語が大きく動き始めます……! 水上の抱える事情を知ったとき、スケールの大きすぎる一途な愛に、驚きと感動で満たされてしまうこと間違いなしです。後に他のルート分岐のベースにもなっていく、本作の始まりとなっています。
ルートの雰囲気:ツンデレ同士の探偵小説
キャラ属性:偽潔癖症サド紳士攻
本作一の美男子・川瀬。超エリートの帝大医学部生で華族の養子の上にイケメンときたら、周囲が放っておきませんよね。でも性格は毒舌サディスト。しかし、実は誰よりも痛みを背負っているからこそ、あえて他人に厳しく接するという一面があるのです……!
次第に辛辣な言動の裏に隠された優しさに気が付き、ノックダウンさせられてしまうことでしょう。さらに、川瀬は玉森しか「◯れない」という最大のデレを持っています。ツンデレ同士の絡みも萌えポイントです。
川瀬ルートのエンディングは、これからの物語を想像させてくれるワクワクした仕上がりになっております。いつか『橋姫』の続編が制作されることがあれば、「◯◯」になった川瀬とそれに巻き込まれる玉森の物語を読みたいものですね!
ルートの雰囲気:崩壊と救済の冒険小説
キャラ属性:脱線暴走無骨男子攻
帝国陸軍少尉で医師の息子の花澤。剣術に長けた文武両道の兄貴分です。幼少期から、玉森・水上・川瀬の幼馴染たちに絶大な信頼を寄せられています。玉森の作品を愛しており、お互いに尊敬し、影響を与え合う関係です!
分かりやすく感情を表に出すことのない花澤ですが、実は大きな野望とジレンマと愛を抱えています。そのせいでときに暴走してしまったり……。花澤のエンディングは色々な見方ができる結末ですが、玉森の「お兄ちゃん」である彼の、幸せを一緒に探していけるハッピーエンドだと思います!
ルートの雰囲気:愛が深すぎる科学小説
キャラ属性:万年発情求愛押付攻
博士という謎のあだ名を持つ彼の正式な肩書は、帝国陸軍技術大尉、及び氷川酒造13代目杜氏。花澤も所属する陸軍化学研究室のトップです。
平常時からの玉森への激しい愛情表現は、他キャラの追随を許しません。梅鉢堂での玉森への挙動だけを見ていると、ただの変態!? と思ってしまいますが、実は超天才の心優しき名家のお坊ちゃんです。博士ルートは愛と科学の力で色々な壁を乗り越えていくパワフル&ハッピーに満ち溢れています。また、気弱ながらも頑張って玉森を攻める姿が非常に愛らしいです。
ルートの雰囲気:――――
キャラ属性:――――
こちらは、謎多き最終ルートになります。
攻略対象になるのはどのキャラなのか、最後の物語はどうなっていくのか、覚悟を決めて見届けてください。エンディングで、このルートに冠されているタイトルに衝撃と興奮を覚えること必須です。
ショックが大きすぎた方は、プレイ後に公式サイトの奥付をご覧いただくと心の平穏を取り戻せることと思います。
キャラ属性:色気皆無総受主人公
この主人公、お顔はとってもかわいいのにそれを台無し(?)にする伊達眼鏡をかけ、へたれで見栄っ張りでちょっと抜けているポンコツくんです。
しかも、ルート序盤では少なからず利己的な部分も見られ、怪奇小説の執筆の腕は天才(自称)で、笑い声は「にゃはは」。
ここまでの情報では色気がさっぱりですが、プレイを進めていくと彼の心の奥底に眠る揺るがぬ一本気な部分や、捻くれた優しさ、天性の愛らしさに気付いてしまうことでしょう。かなり癖強めの、周囲を巻き込んでいく愛され主人公です!
さらに、本作のここがスゴイ!というポイントを大きく3つに分けてご紹介させていただきます!
『橋姫』最大の特徴ともいえるポップでハイセンスなイラストと、作りこまれたシナリオ。その両方を、ADELTA代表のくろさわ凛子さんが制作されています! その完成度の高さに、天に二物を与えられたとはこのことか! と感涙してしまいます。
また、WEBデザイン等をありこさん、スクリプト等を高崎陸さんがご担当されています。ADELTAマークの三角形のように、三位一体のパワーで作品が出来上がっているのですね。ぜひ、公式サイトのスチルや、ゲーム本編でご堪能ください!
BLゲームに彩りを添える存在……それが、作中のOPやED楽曲です。
『橋姫』では共通OP(PC版とPSvita版それぞれ別仕様!)や、ED楽曲が数種類用意されています! とっても豪華ですね!
担当BLソムリエ:みうみう |
コメント1
匿名1番さん(1/1)
「ウウウルトラC」が楽しみすぎてしょうがない、です。
題材といい、果たして今度はどんなものが出て来るか…。
そろそろ発売日が明らかになるようです。
原画数や差分等が常識ではあり得ない数だそうで、ノベル形式のアドベンチャーゲームの
域を超えている模様。制作者のくろさわ女史の尋常でない熱量には毎回驚かされます。
こういう方が衰退気味のBLゲーム界に「橋姫」という強力なキラーコンテンツを持って
救世主として現れてくれたのは感慨深いものがあります。
前作「古書店街の橋姫」では、既プレイヤーに「川瀬におちない腐女子はいない」、「水上の愛は史上最強!(マジで度肝を抜かれるレベルです)」どこも彼処で語られていたのが懐かしい。
「ウウウルトラC」はどんな話題性を生み出してくれるのか、楽しみ!!