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シュークリームが送る『from RED』創刊号をBLファンが丸ごと先読みレビュー!

2020/06/19 17:00

on BLUEの“弟くん”電子新レーベル 6/19配信



on BLUEを手がける編プロ・シュークリームの新レーベル『from RED』が6月19日に始動!その電子マガジンVol.1を一足先に読んだ読書会の様子をレポートします!

各方面のBLファン4名と、from RED編集部の方々で、Vol.1に掲載された各話の感想を語りあいながら、制作秘話や今後の展開などについてお聞きしました。

さらに、明日6月20日公開の後半戦ではakabeko先生に直接インタビュー!『落果』『蜜果』シリーズを中心に、読者が一番気になる質問の数々をぶつけちゃいます!

そして最後には『from RED』Vol.1が独占先行配信されるコミックシーモアのBL担当ymbさんからの応援コメントも。



 

fromRED読書会ゲスト

 

ほたる 商業BL愛好家。人気ブログ「BL部。」を運営する。TwitterBlog

 

青柳 商業BL愛好家。フォロワー数4000人超のTwitterアカウントでBLの感想を発信中。TwitterBlog

 

I上 電子書籍ストア「honto」、BL専門フロア「すわんぷ」の担当。この会では唯一の男性。Twitterhontoすわんぷ

 

川野夏橙 ちるちる記者。この読書会ではリポーターを務める。

 

from RED刊行までの経緯とコンセプトを編集長が語る!

 

鹿(編) on BLUEを始めてから9年が経って、シュークリームのBL事業が好評をいただくようになりました。
そこで、on BLUE班を中心に社内で新しい電子レーベルを作ろうということで始まったのがfrom REDです。on BLUEで培った物語主義に刺激的なエロスを加えて読み応えのある作品を展開したいというコンセプトです。

今日は6月19日に配信予定のVol.1を読んで、みなさんのご意見・ご感想いただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

 

BLファンに聞くfrom RED初見の感想は?

 

ほたる on BLUEの連載陣を残しつつ違う色、作家さんも入ってきていて、電子レーベルらしさがあると思います。1話からエロ多めで、新鮮な気持ちで読ませていただきました!

I上 エロ多めですが、バランスの良さが絶妙でした。電子特有のテンポの良さがあって、次を読ませるよう工夫がこらされていると思いました。 

青柳 彩景でりこ先生の『蟷螂の檻』番外編の中の人の話がすごく楽しみで、想像が全くつかなかったので声優の中の人かな?と勘違いしてしまいました(笑)。この俳優さんによって蟷螂の檻の世界が形作られているというのが新鮮で面白いです。

川野 on BLUEで今までなかったような設定にも取り組んでいるなと感じました。獣人で異国情緒がある感じとか、ファンタジーっぽいのも珍しいなと。

司会N on BLUEとfrom REDで編集の仕方で変えたところはありますか?

鹿(編) シュークリームは電子レーベルであるmoment・アメイロを展開しており、電子書籍市場でのノウハウを生かせました。
on BLUEも含めて、各編集者が「この作家さんとやりたい!」と動いてからは、ネタ相談などの擦り合わせはしますが、そのあとは編集者に任せるのが私たちのやり方です。

 

ももんが(編) 私は作家さんが描きたいと思うものは何か、をきっかけに始めていきます。そのやり方自体は、on BLUEなどの他レーベルと変わらないですね。

はむはむ(編) 私は普段電子配信を意識したディレクションが多いので、from REDでは物語主義とエロスのバランスを意識しました。

創刊号掲載の1話を読む!各話レビュー

 

『演技の裏側、お見せします。~蟷螂の檻の中の人~』彩景でりこ

『かわいいよ、義兄さん』毒液

『俺の世界を破壊する男』森谷理

『来世の君にくちづけを』灰田ナナコ

『イノセントを穢すキス』五月女えむ

『アバウト ア ラブソング』夏野寛子

『吠え面に噛みつくキス』ひもだQ

『恋をするには近すぎる』中田アキラ

『黒き獣は愛に落つ』あさじまルイ

「兄の友人」ほか同人誌再録 志村貴子

 

『演技の裏側、お見せします。~蟷螂の檻の中の人~』作:彩景でりこ

 



あらすじ on BLUEの昭和名家ロマン『蟷螂の檻』が実はドラマだったとしたら!? という「ifもの」。オトナな攻俳優さん×メンタル強め若手俳優くん

川野 中の人がいて、それが俳優で……という設定に加え、そのキャラにびっくりしました。イマドキの若者っぽい俳優さんなので、最後のほうで片鱗は見えてるんですけど、この子がどうやって演技するんだろう?と気になります。

青柳 『蟷螂の檻』では、性にうぶな育郎が開発されるというおもしろさもあるんですが、そこを踏まえたうえで、中の人のほうは育郎役の藍郎(あいろう)がセックスにノリノリという感じで、典彦役のエムヤマが搾り取られてるのがすごく好きです。


ほたる 特典ペーパーで既に出ていたので、今回も四コマとか、もっと短かったりするのかな?と思ってたんですが、めちゃめちゃしっかりお話があって、独立した作品として楽しめました。しかもエロまであって満足感がありました!

鹿(編) 今回のお話は、『蟷螂の檻』の1巻からずっと特典ペーパーでついてきたものが新しくリメイクされ、この先はさらに違うエピソードが入ってきます。

川野さんがおっしゃる通り、「あのハードな撮影シーンのときに中の人たちは?」というのをまさに楽しんでいただくマンガとなっています。

 

『アバウト ア ラブソング』作:夏野寛子

 



あらすじ 崖っぷちバンドマンの目下の癒やしはバイト先のきらきら可愛い大学生。だけどそれは思わぬ禁断の罠で!?

ほたる 『25時、赤坂で』の夏野先生の新作『アバウト ア ラブソング』! 1話からオチがよかったです! 攻めがぶち抜きでぽかーんとしてるのが面白くて……。受けはどんなつもりでああいう行動に出たのかとか、色々想像が膨らんでいます。

川野 私も攻めと一緒にだまされてしまいました! 先生の描く一つ一つの表情が印象的でとても物語の中に引き込まれましたね。

鹿(編) 『アバウト ア ラブソング』は後半につれてどんどん盛り上がっていく感じの設計になっているんです。楽しみにしていてくださいね!

 

『かわいいよ、義兄さん』作:毒液

 


あらすじ 
素朴な絶倫兄(巨根)×クールな女王弟♡相互溺愛エロカップルのセレブおしどり義兄弟

青柳 まず絵柄が好きです! 受けも攻めもがっちりしていて、襲い受けのシチュが性癖なので、あの搾り取られてる感じがよかったです!

作家さんは韓国の方だとか? 日本の作家の方が描かれるのとは違う世界観があるので、そういう意味でも楽しみです。

鹿(編) 毒液先生は韓国出張の際に偶然書店で見かけて、本を買ってからファンになったんです。それからお仕事したいなと思ってご依頼し、韓国に行って打ち合わせもして、今回こうやってお仕事することができました。日本のBLもよく読んでいる方です。

ほたる 鹿さんのラブコールがすごい!

川野 義兄弟モノだけど、1話ではどういう経緯でこういう関係性になったのかがわからないのですごく気になりますね。

司会N akabeko先生の『蜜果』と毒液先生の『かわいいよ、義兄さん』は『from RED』Vol.1に先駆けて単話がリリースされています。気になったらぜひ読んでみてください!

『吠え面に噛みつくキス』作:ひもだQ



あらすじ 【スクールカースト上位×涙目で無自覚に煽る受】のマスク男子受BL!「かぁわいい顔…」アイツはマスクを剥いで、キスをした

 

I上 僕は個人的に好きですね! 最近キスシーンがときめくみたいで、最後のじっくり読ませるキスシーンがよかったです。1話でこうならこの先どうなるんだろうな~って思ってしまう……楽しみです!

ほたる この作品は二人ともイケメンですよね! ひもだ先生はイマドキのキラキラしてる絵柄で、フレッシュさを感じます!

青柳 なんで攻めがキスしたのかすごく気になりました! キスされるとき、押し倒された受けの顔がエッチでしたよね~~赤面してて色っぽくて……髪の毛の流れも雰囲気があってめっちゃ素敵です!

はむはむ(編) キスの秘密はこれから明かされます。最近マスク男子ブームがきてますが、ネアカ×ウブのジャンル違いの恋を楽しみにしていてください!

『俺の世界を破壊する男』作:森谷理


 


あらすじ 「アンタの本質は男に抱かれる側だ」未開の身体を快楽に染める…!プライドが衝突する攻×攻開発BL!

ほたる 森谷先生の『俺の世界を破壊する男』、攻めだと思っている男が掘られちゃうお話ですが、私攻めだと思ってる人が逆に掘られちゃう話めっちゃ好きなんですよ!

「後ろを知っておくとこれからもっとネコを感じさせられるよ」ってうまいくらいに言いくるめられてて、あーちょろかわいいなーって思いました(笑)。

青柳 2コマ目からすでにやられてますよね!(笑) カラダから入っていったけど、今後、心もどう近づいていくか気になります!  絶対過去に何かありますよね。

鹿(編) 森谷さんは投稿でデビューされた方で、実は一年くらいずっと準備していた作品なんです。作家さんが本当にボーイズラブが好きで努力家の方なので、どうしたらいいかというのをすごく熱心に担当編集に相談してるんですよね。なので先の展開も楽しみにしていただけたらと思います。

『恋をするには近すぎる』作:中田アキラ

 



あらすじ 親の再婚で弟ができた。でも実はその「弟」に一目惚れしていて…?義理の弟×兄、ひとつ屋根の下の恋!

川野 私、これとても好きですね! 一話の時点ですごく距離が近づいたのと、カップリングがかなり好みなんです。ちょっと無愛想な感じの攻めと、黒髪短髪受けみたいな。

お父さん同士のカップルもすごく気になるので、そこもぜひ見たいなと思いました。

ほたる 受けの気持ちを攻めが「大丈夫、言っていいよ」って言って、受け入れてくれたので、なんだか読んでてうれしくなりました。
あと、この二人は親に受け入れてもらえそうだから、安心して読めるなって思いました。

読んでいて、『ママレード・ボーイ』を思い出しました!

ももんが(編) 『ママレード・ボーイ』をはじめとした王道少女漫画のように、ドキドキしながら楽しめる作品になればいいなと思っています!

 

『来世の君にくちづけを』作:灰田ナナコ

 


あらすじ <前世>は王子と平民。記憶を持つ攻×記憶を失った受!不遇の過去を抱えた2人が時を超えて再会するがーー?

ほたる 面白かったです! 前世の記憶あるんだ!と思って。受けがかわいい系で、王道ファンタジーという感じです! 私、灰田さんの作品の少女漫画っぽいテイストを感じるところが好きなんです。

川野 執事さんの生まれ変わりが話に絡んできそう。受けは記憶がないけど攻めと執事は記憶があるという設定が、今後の伏線になるんじゃないかな、と思います。

I上 BL以外の市場トレンドである「転生」を上手に取り入れていますよね。

ももんが(編)  私も灰田先生もファンタジー的な要素のある話が好きだったんですけど、BLの業界では長いことファンタジーをやりにくい土壌があったんです。でも、だんだんファンタジーを描かれる方も、好きな読者さんも増えてきたし、みんな大好きなのに意外と「現代転生モノ」ってないのでやってみましょう、という形で今作の連載が決まりました。
現代転生モノの王道路線にできたらと思います。

『黒き獣は愛に落つ』作:あさじまルイ

 


あらすじ オークションにかけられた獣人を思わず攫ってしまった盗賊。しかしその種族にはある特性が……

ほたる かわいかったです! 突然エッチな展開になるからテンションが上がりました! 受けの種族である「亜人」の謎が気になります。エッチな目的で作られた種族じゃないかとか、だから自分の意思に反して、発情しちゃったんじゃないかな?とか考えています(笑)。

I上 僕も亜人の謎がとても気になっています。あと、連載作品の中では唯一の貴重なケモミミ系ですね。

ももんが(編) 最終回までしっかりとプロットを組み上げた物語作りをされているようなので、展開にご期待ください!

青柳 エロシーンが男性向け風というか、激しくて良かったですね! 発情している描写とか……on BLUEとはまた少し違った電子らしさを感じました!

 

『イノセントを穢すキス』作:五月女えむ

 


あらすじ 復讐を誓った光属性ピュア王子が俺に懐くなんて誤算だ…いつでもおまえを殺れるんだぞ…!!愛憎によろめく執着BL

 

ほたる 攻めは憎い受けが自分が殺す前に襲われたり、毒で死んだりしたら台無しだから生かさないとって思っているじゃないですか。そこがかわいいですよね! 愛しやすい(笑)。受けがめっちゃイイ子だから、一緒にいるうちに愛着が沸いてしまって殺せなくなるんじゃないかな~と妄想してます!

はむはむ(編) 今後は、攻めの迷いがストーリーのメインになってくると思います。受けを殺すか、殺さないか、みたいな……。 

川野 私も、攻めが親の仇の子という憎しみと、受けを好きになってしまったという愛情で葛藤する、みたいなお話が好きなので、それがとても楽しみです!

はむはむ(編) 葛藤を誰にも言えないので、木こりの彼はめちゃくちゃ木を切ります(笑)。五月女先生はファンタジーには現代ものとは違った自由度があって描きやすいとおっしゃっていました。攻めの葛藤もファンタジーだからこそ描ける「クソデカ感情」ですよね!

「兄の友人」ほか同人誌再録 作:志村貴子

 


あらすじ 兄の死後、弟のもとへ兄の彼氏が訪ねてくる奇妙な三角関係「兄の友人」ほか、創作同人誌を3号連続掲載!

鹿(編) 実は志村貴子先生の同人誌をかなりの量おあずかりしてこちらで配信させていただくことになったんです。6月19日のfrom REDの刊行と同時に志村先生の同人誌を再録した単行本が2冊出されます(BL、GLそれぞれ1冊)。志村貴子祭りですね(笑)。

おとこのこ純情 BL同人誌短編集
おんなのこ激情 ガールズ同人誌短編集

川野 志村先生は兄弟ネタがお好きなんだな~と感じました。二人の関係性がどうなるのか気になります。兄の過去も出てくるのかな~とか、恋人が兄の面影を弟に見てしまったりとか……。

ほたる 志村さんってこんな感じでポンポン進むっていうのがおもしろいんですよね。
独特のテンポ感がありますよね。

I上 ゆるいんですけど、なんか独特な間とかあって、本当にこの先生にしか描けないなと思います。でも感情表現とか結構ストレートに描かれてたりするので、それが味になってたりしますよね。

 

コミックシーモアBL担当からの応援コメント

 

当日は残念ながら参加できなかったコミックシーモアBL担当ymbさんからも応援コメントが届いています!

シーモアBL担当ymbさん

新レーベル創刊おめでとうございます。
豪華作家先生の気になるラインナップ! 内容も少し拝見させて頂きました。

年の差、復讐系、異世界、転生ものまでBLファンの皆さまがいろんな属性を楽しめそうで、販売スタッフとしては非常に楽しみにしてます!

中でも気になっているタイトルは、彩景でりこ先生の『演技の裏側、お見せします。~蟷螂の檻の中の人~』とひもだQ先生の『吠え面に噛みつくキス』です。

『演技の裏側、お見せします。』では、裏側が見える設定が斬新!! 自然とこれが見たかったんやって入っていけました。「暗い話をやる役者が明るいと面白く作用する」って1話の中にもありましたがまさにそのとおりでしたね。
あと、淡白そうな男性が実はエロいのは、定番ですがいいですね。真っ白なものを汚していく感覚、、たまりません! 早く続きが読みたいです!!

『吠え面に噛みつくキス』、マスクだけじゃ、かわいい顔は隠せてませんね。
恭汰くんにふりかかる災難は、わりと悲しいことだけど出会い頭に、引っ掛かってコケてスマホ壊しちゃうシーンはあまりにテンポがよくて笑っちゃいました。強引めのキスシーンがエロくて、今後の展開も大いに期待しちゃいます!

各作品の今後が販売スタッフとしてもとても楽しみ!
魅力的な作品が目白押しなので、早く多くの方に手に取っていただきたいです!

コミックシーモアでは、今回ご紹介した『from RED』Vol.1をなんと独占先行配信! ぜひお見逃しなく!


on BLUEが打ち立てた伝統に電子レーベルのテイストを加え、今までにない風をBLに吹かせてくれそうなfrom RED。豪華な連載陣による今後が気になりすぎる作品の数々に、ゲスト一同ワクワクしっぱなしでした!

『from RED』は6月19日(金)発売となります! みなさんもぜひシュークリームが生み出す新しいBLマガジンをぜひご覧ください!


 

川野夏橙

三度の飯よりリバが好き。男同士の痴情のもつれを探して今日も邪道を爆走中。

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