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プラトニックだってエロだって読みたい！

みなさんはどんなBLはお好きですか？
そう問われたとき、一言でパッと答えられる人は少ないはず……。
なぜなら月の満ち欠けのようにBL好きには色んなサイクルがあるからです。

基本的な好みはあまり変化はありませんが、
「ただただエロが読みたい」時期
「重厚なストーリーのある作品が読みたい」時期
が交互にやってくる……。
そんな気分の変化を感じられたりする方は多いのではないでしょうか。

人々は、いにしえから太陽よりも月の周期を基準にして生活をしてきました。
そうです、月齢のようにBL好きの今読みたいBLも時々刻々と変化しているのです。

そこでちるちるではその時期とサイクルについて調べてみました。その結果、

色欲期：そんなんじゃ足りない！とにかくエロが読みたい！
(疲れている時に多い)
強欲期：ストーリーもエロもどっちもきちんと欲しい
(月が欠けている＝萌えを補給したいニュートラルな状態)
安定期：ストーリーありきのエロが欲しい！
(エロを読み切った後や純情期の後に訪れることが多い)
純情期：物足りないぐらいが萌える！キスだけでも満足できる純情期
(自然とピュアなBLを手にとってしまう）
賢者期：プラトニックこそ至高！ エロ、いやキスさえもいらない
(接触さえ過剰。月が満ちている状態で人によってこの時期は長く続く傾向アリ)

と5つに分類することができるのではないでしょうか？ いずれも月齢のようにサイクルをなして循環していく場合が多いですが、すごろくのように1つ進んで1つ戻るというような過程を経て循環していく場合もあります。

闇の欲望が溶け込む色欲期：とにかくエロが読みたい！

新月

闇にネオンが溶けこむ色欲の夜。月は隠れ夜の暗闇は深くなります。現代社会、特に都会は夜でもそこかしこに光が溢れ闇の存在に気が付きません。がしかしストレスなどで疲れきったあなたが今いる場所は、闇に月が隠れた新月期。心身ともに疲れきったときに。
昨日まで尊さしか感じなかったBLが突然読めなくなり、おバカで笑えるエロ、普段はまったく見向きもしなかったドロドロに甘いエロが読みたくなります。摂取したエロカロリーが尊いエネルギーに作り変えられ体が満たされるまでこの状態が続きます。
エロ重視の方であれば、ベースとなる安定期が強欲期というケースも多く見られます。

三日月が刺さる強欲期：ストーリーもエロもどっちも欲しい

三日月（二十六夜月）

エロを読み切った後や安定期、純情期の後に訪れることが多い気分です。情欲足りて萌えを知る。すべてをやり切った中で芽生える感情があるわけですが、しばらくするとアグレッシブなエネルギーがたまってきます。ただその気持は長続きせず、しだいに静かな萌え補給に向かっていくでしょう。
ただしふたたび新月へとむかう二十六夜月期はより深いエロを求めてしまうでしょう。この時期は知的好奇心がやや減退傾向ですが、満ちたりた欲望が色褪せるまで気持ちよく過ごせることは間違いありません。

上弦・下弦をわきまえる安定期：ストーリーありきのエロが欲しい！

上弦・下弦の月

月が満ち欠けしてシンメトリーな状態は比較的ニュートラルな状態といえます。欲深きなかにもピュアな気持ちを強く求めるBL好きの通常運転形態ですね。ストーリー重視の重厚な作品、エロ重視の扇情的な作品の一方を求めるのはなく、どちらもいっしょに欲しくなるバランスのとれた時期です。飽くなき追求を怠らないことで、常に新しい発見ができる可能性が拡大しています。普段は新作を追うだけで疲れてしまうこともありますが、この時期は余裕があり意欲旺盛なのでなんでもできます。買い置きしてある漫画をできるだけ読破しておきたいところです。

キスだけでも満足できる純情期：キスのご褒美だけで3日ぐらい暮らせる

十三夜月（寝待月期）

意識をしないうちに次第に純粋な恋愛感情を求めている時期。あれほど好きだったエロもいまでは二の次に。ピュアなキスのご褒美だけで3日ぐらい暮らせるかもしれません。
対して満月の賢者期を過ぎたあとの純情期は、まっさらな心の中に濁りを求める気持ちが芽生えていきます。悟りを切り開き、深い心の安定感をえられる期間は終わり、またニュートラルな状態へと回帰していきます。
エロよりもストーリーや純愛を求める傾向のBL好きはこの時期が安定期としてベースになっていることがあります。

心はいつもストロベリームーンな賢者期：プラトニックこそ至高！ エロなんていらない

満月

すべてを出し切って色欲ではピクリとも動かない男性の下半身といったところでしょう。月が満ちている状態で、触れたもの見たものにやましさを感じることなく全て尊く思える期間です。かすかな刺激も逃さずに反応できるセンシティブな時期に入っていますので、今まで心地よく満たされたエロ表現にも過剰な反応をしてしまう可能性もあります。ちょっとした刺激で心が動くので何気ない仕草に萌えを発見しただけでも無常の喜びを見いだせます。人によってこの時期は長く続く傾向もあります。
エロ重視のBL好きも思い出したように短期的にこの時期に入ることがあります。

この周期表はどんなBLを読みたくなるかの標準的な指標です。人によっては強欲期ベースの周期を描く傾向が強いBL好き、純情期ベースのBL好きもそれぞれいらっしゃると思います。

強欲期ベースの周期

純情期ベースの周期

多種多様なBLオタクの生態がどんどん明らかになっていきますね。これが1か月の内に色んなローテーションで回っているのですからBL好きは忙しいです。
ただ実態はもっと複雑で、「エロ！」、「そこそこストーリーのあるエロい話」、「ストーリーありきのエロい話」……など細かく気分によって分かれているように思います。


みなさんはどんな時にどんな作品が読みたくなりますか？
自分の傾向をできるだけ客観的に眺めつつ、周期にあったBL購入プランを建てられるとさらに充実したヲタ生活が送れることは間違いありませんね！