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切ない系が多い? ニュアンスカラーを使った表紙作品まとめ!

2019/01/26 18:23

“曖昧だけど、温かくて落ち着く…” なんだかBLの関係性みたい

 

皆さんはニュアンスカラーをご存知ですか? ニュアンスカラーとは原色やビビッドといったハッキリした色ではなく、何色とは断定できないような曖昧で淡いトーンのカラーのことです。最近ではインテリアやファッション、ネイルなどでも人気の色合いみたいですね! 「ニュアンス」というだけあってはっきりとした定義はないのですが、一般的に彩度が低めな色やくすみの入った色、グレイッシュな色のことを指すようです。

今回は、そんなニュアンスカラーを表紙に用いたBL作品をリストアップしてみました。

 

包容力のある男前攻め×自己犠牲的健気受け

終わらない不幸についての話作:緒川千世

 

あらすじ
彼の好みは、小さくて可愛らしい女の子。彼より長身で男の自分は、何もかもが理想にはほど遠い――絶望的な恋だった。中学の頃に密かに好きだった清竹と、予期せず合コンで再会した烏童。昔と変わらず清竹はまっすぐで、すっかり遊び人になった自分はやっぱり彼に相応しくない。けれど燻る想いに突き動かされ、烏童は清竹と強引に身体を重ね…。苦い片恋の行く先は――。

言わずと知れた緒川千世先生の人気作品。グリーン系ニュアンスカラーの服をまとった清竹とグレー系ニュアンスカラーの服をまとった烏童。2人は何を話しているのでしょうか。トーンが落ち着いているのでシリアスな印象になりますね。烏童の目に薄っすらと浮かぶ涙の理由も気になるところです!

「自分では終わらせられなかったこの恋をお前が終わらせてくれ」。中学生時代から密かに想いを寄せていた相手の好みのタイプは小さくて可愛い子。そんな理想に似ても似つかない自分の恋が叶うわけがない……。

8年越しの拗らせた恋が烏童を臆病にさせ、清竹が受け入れようとしてもそれを拒んでしまいます。この時点で既に涙腺が脆くなるのですが、烏童がそれでも恋をすると決め、今の幸せを噛みしめていたいと願う姿が健気で涙腺決壊しました;;

 

無自覚ノンケ×クローゼットゲイの不器用な恋

恋愛不行き届き』作:那木渡

 

あらすじ
大学の演劇部で衣装製作を担当する若宮鞍馬の秘密は、それはクローゼットゲイであること。そして、ろくに話したこともない一つ年下の後輩・桐島のことを連日オナネタにアナニーしていること。ミステリアスな雰囲気を纏う桐島は、繊維問屋の息子で、鞍馬が所属する演劇部の仮部員。部の強化合宿中、恒例行事だという乱パから逃れ、頭を冷やすために海へ入った鞍馬を、自殺しようとしていると勘違いした桐島が追いかけてきて……。ふたりの歯車が噛み合い、動き出す―――。

表紙のグレーがかったブルーがまるで暗雲のようで、先行きが不安な様子を醸し出しています……! 2人が身に着けている衣類も暗めなので、肌の質感や艶感が映えますね!! ピンク色の乳首も強調されてイイ感じ♥

主人公である若宮鞍馬は同性愛に反対の父を持つクローゼットゲイ。男に抱かれてみたいという願望を持っています。そして、その理想的な相手として現れたのが大学の後輩の桐島。ミステリアスでクールな桐島ですが、自分のことをノンケだと思っていながら鞍馬をオカズにしている一面も。訳合って2人は一夜を共にし、激しく抱き合った次の日、鞍馬は姿を消していて……⁉

物語の中盤からずっとすれ違い続ける2人がもどかしい! けれど応援したくなります!! 同性愛に断固反対する父や鞍馬に執拗に付きまとう先輩、桐島の兄でもあり姉(オカマタレント)などサブキャラクターもたくさん登場し、エロありシリアスありで読み応え抜群な作品です♥

 

親友以上恋愛未満

それから、君を考える』作:小松

 

あらすじ
高3の夏。幼馴染みの同級生。口にできない想い。「心の底から、大好きでした」。娯楽も何もない退屈な田舎町。そんな町で幼い頃から共に過ごしてきたタカシとヤスは、高校生になった今でも一番の親友同士。しかし、ヤスはタカシに友達以上の感情を抱いていた。想いを口にできないまま季節は受験シーズンへ突入し、そこでタカシから東京の大学に受験することを打ち明けられる……。

ピンクとオレンジにくすみがかかり、夕日に照らされた2人が温かくも儚げに映るこの表紙。作品を読んでみると、この情景はこれから離れ離れになってしまう2人の大切な時間の1ページを切り取ったものだということが分かります。思わずため息が出てしまうほどの美しさから2016年にはちるちるBLアワード「表紙デザイン部門」1位に輝いています!

舞台は過疎化が進む田舎町。娯楽も何もない町で幼い頃から一緒だったタカシとヤスが高校3年生という人生の岐路に立つところから物語は始まります。東京の大学を受験するタカシと地元に残って家業を継ぐヤス。

ずっと一緒にいた2人が初めて離れ離れになり、お互いの大切さを知るところで物語は………;; 高校3年生の夏から冬にかけての半年間を描いた2人の青春の一ページ。表題作含む4作品の短編集となっていて、どこか懐かしいような気持ちにさせてくれます。

 

下っ端ヤンキー×マイペースイケメン

こぼれる、』作:森世

 

あらすじ
みえっぱりで卑屈な少年がつづるピリ辛なラブストーリー。なじられてもバカにされても、好きだと言いたい。学校のヤンキーグループに属する良科(りょうか)はいつもリーダー格・数志(かずし)の言うことに従ってばかり。仲間の顔色をうかがい、群れの中で最下位の地位をなんとか保つ日々。ある日、ロシアのクォーター・文(ふみ)が東京から転校してきた。 イケメンシティボーイが現れ大騒ぎする女子たち。派手な見た目とは裏腹に内向的で気弱な文を利用し、グループ内の地位向上を目論む良科。しかし、純粋で誠実な文にどんどん惹かれるようになってしまい…。

こちらは黄みがかったグレーが特徴的な表紙。全体的にグレイッシュな印象を受ける中、痛々しいアザが目を引きます。ニュアンスカラーを使うことで明度が高い色を差し色として効果的に使うことができるんですね。カバー下が蛍光ピンク一色で表紙とのギャップが凄まじいのも個人的にポイントが高いです!

ヤンキーグループの下っ端として威張る良科を優しく包み込んでくれるのはのんびりマイペースの文。暴力表現があるので苦手な人は注意が必要ですが、あまあまなシーンもたっぷりです♥ 不良グループの顔色を窺ってしまうのも、暴力を振るわれているのに見て見ぬふりしかできないのも、胡坐をかいて大切なものを失ってしまうのも形は違えど心当たりがあり、胸が痛みます…。でも、受けちゃんの粗チンがめちゃめちゃ可愛いです!

 

不真面目牧師×淫乱教師の背徳的ラブ

トラップは甘い蜜のかおり』作:ぱんこ。

 

あらすじ
プロテスタント系男子声楽学校の牧師・光橋は、悩める学生達の精の解放を手伝うのが趣味…だったはずが、同僚の古典教師・佐倉の自慰を目撃したのをきっかけに、あまりタイプではなかったはずの彼と体の関係を結んでしまう。佐倉は大人しそうな顔をして、思いがけずド淫乱。そのギャップで容赦なく光橋の心と下半身をかき乱していく。不良牧師×根暗教師、正反対なふたりの一筋縄じゃいかない恋の行方は…!?

西日が差し込む暗い部屋に妖艶な空気を醸し出す男が2人。茶色と紫が混ざったような色合いが怪しさを増幅させます。プロテスタント系学校の牧師と教師という職業や関係性も相まってお耽美な香りがプンプンです♥

……と思いきや、中身は結構ラブコメ寄り? 無自覚天然大人しめ受け・佐倉が仕掛けたハニトラにまんまとハマってしまった不真面目攻め・光橋の振り回されっぷりが可愛い♥ 内気でネガティブで攻めの告白も無かったことにしてしまう受けの心の葛藤と、そんなことは露知らず、なんで? どうして? とちんぷんかんぷんな攻めの対比が印象的です。それにしても、いかにも真面目そうな受けがド淫乱だったときのギャップって凄まじいですね……。

 

いかかでしたか? ニュアンスカラーは登場人物の心の機微や迷いを表す効果があるかもしれませんね! これらの色合いが表紙に使われている作品は雰囲気が柔らかく、温かみのあるものが多い傾向にあるような気がします。

 

担当BLソムリエ:千夜子
ハッピーリリカル至上主義! 困難の数だけ萌えがある!! ナマモノから商業まで何でもイケちゃう節操なし。
BLを読む時の視点は、攻めに叶わない片想いをするモブ女。

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