BLニュース

まとめた作品が新装版になってくれることを祈ります。


絶版している作品って、それまで忘れていたのに思い出した瞬間、無性に読みたくなりますよね。
答えて姐さん！！の雑談トピックスに新装版を切望する声を見つけたので、この機会に小説・コミックスそれぞれ3作品ほどピックアップしてまとめてみました。

選別するにあたり、BL作品ではないもの、作品名が明記されていないもの、新装版が既に予定されているもの、絶版以外の作品等は除外させていただきました。

作品名を確認していると「わかる！」なんて納得することが多かった作品ばかりなので、この声が出版社に届いて欲しいですね。


【小説部門ピックアップ3】
■『唐梅のつばら』/水原とほる
耽美系の代表作といえるのではないでしょうか。
心が痛いほど不憫すぎる設定が多いのですが、その中でほのぼのとした淡い恋が、一筋の光明となって浮き出ている作品です。

■『僕の悪魔-ディアブロ-』/成瀬かの・穂波ゆきね
異国の地に売られた青年とマフィアのボスの話。
設定は少し暗いネタが多いので、最初は好き嫌いが分かれそうですが、最終的には甘々なので読み切ってから、苦みと甘さのバランスが丁度良くなる❝味わい続けたもの勝ち❞な作品かもしれません。

■『聖夜　榎田尤利作品集』/榎田尤利・ヨネダコウ
切ない系が好きな方は是非。短編集がどこかしらで繋がっていて、一つの作品になっているという形になっています。
時間の流れが特徴的で、彼等の「人生の一端」を切り取って読んでいる感覚になるかもしれません。


【コミックス部門ビックアップ3】
■『三村と片桐』/倫敦巴里子
付き合って14年のリーマンカップルの話。勝手知ったるの「慣れ」からくるすれ違い。
でも、元を辿っていくと「結局相手のこと好きだからじゃーん(笑)」と茶化したくなるような、見守りたくなるほのぼのさがあります。

■『春の雨に濡れてゆけ』/日の出ハイム
不器用カップルの話。大人な恋愛を味わうことのできる作品かと思いきや、不器用すぎる2人の関係に「カワイイなぁ」とニヤニヤします。
形に残すような恋愛というより「精神的な繋がり」というのをとても大切にしている作品のように感じます。

■『Nightmare Fortress～魔神の城塞～』/小笠原宇紀
和服とスーツのコラボ…！衣装フェチが入っている方はそれだけで萌え要素になります。
ギャグエロ系が好き放題している感じの作品ではピカイチではないでしょうか(笑)


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人気の高い作品をピックアップしましたが、ちるちるでの評価が低くても青春時代に「萌ええええええぇ!!」なんて叫んでいた作品名を見つけると、そのときの熱が湧きあがって自分の中で高評価を叩き出した作品もありました。
青春時代の熱は、年を重ねて燻っても消えることがないということですね(笑)

以下、他リクエスト意見のあった作家さんのまとめです。

吉田秋生/倫敦巴里子/火崎勇/雪代鞠絵/日の出ハイム/国枝彩香/木原音瀬/杜楓子/三季貴夜/かのえなぎさ/いとう由貴/栗本薫/綺月陣/六青みつみ/杉本亜美/扇ゆずは/木原敏江/まつざきあけみ/文善やよひ/海賀卓子/嶋田双葉/真船るのあ/オハル/妃川蛍/よしながふみ/かわい有美子/新田祐克/くりこ姫/水城せとな/西条公威/あべ美幸/桑原水菜/ひちわゆか/小笠原宇紀 etc　(順不同敬称略)

BL作品もですが、非BL作品でも紙書籍では既に絶版になってしまっている作品も多いです。
書店の縮小化もあって、電子書籍が一般化している現代では、少なからず紙書籍の絶版が早まっている要因の一つなのかもしれません。

絶版作品の中には特に思い入れの強い作品がある方も少なくはないと思います。業界的に厳しいかもしれませんが、出版社が新装版化を実現してくれることに期待しています。



記者:冬桐