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最近よく見るBLの「一人表紙」っていつから増えたの?徹底調査してみた!

2016/11/13 19:11

2018/03/01 19:11

2014年はBL表紙のターニングポイント?直近3年の表紙をひたすら数えました!

(BLの表紙は、1人またはもう一人の存在をほのめかす構図が急激に増えている)

11月も半ばに差し掛かり、2016年も残すところ後わずかになってきましたね。ちるちるでは今年もBLアワードを企画しており、現在各部門の準備に当たっています。毎年大きな話題を呼ぶ表紙デザイン部門も、現在のノミネートの準備中。今年発売の作品を眺めていると、オシャレな構図やポップな配色の表紙が目につくのと同時に、一人のキャラしか描かれていない表紙の多さに気付きました。

そういえば以前までは、BLといえばメインCPの二人が抱き合ったり見つめ合ったりしている表紙が定番だったのに、いつの間にか一人だけの表紙が増えてきているような気がします。完全に一人ではなくとも、もう一人は遠くの方に背中だけ映っていて顔が見えない!とか、縛られている一人のキャラに触れるようにもう一人の手だけが映っている!とかで、「メインは一人だけどもう一人の存在も感じる」ような表紙も多いですよね。

「一人表紙」はいつからトレンドになったのか?



ちるちるでも人気の作品でもこの手の表紙が多く存在します。左の2作・『ポルノグラファー』著:丸木戸マキ、『スイートハートトリガー』著:ニャンニャ などは、他人の肩や手が映っており「一人+他人の存在を感じる表紙」。ちょっと長いので本記事内ではこれらの表紙を「準一人表紙」と示します。右の『僕は君のいいなり』著:あがた愛、『錆のゆめ 上』著:久間よよよ の2作品は、「一人表紙」と言えます。
昨年のBLアワード表紙部門でも、第3位のパブリックスクール-檻の中の王-』著:樋口美沙緒/イラスト:yoco や、第13位の『ロマンティック上等』著:森世 など、第15位までにこれらの表紙が5作ランクインしていました。

このような、「一人表紙」「準一人表紙」が増えたのって何年前からなんでしょう?気になった記者は、昨今発売されたBL作品の表紙を数えてみました!以前のBL声優出演数変化に続いて、ちるちるのデータベースを元に、3年分の表紙を検証していきます!

ちなみに今回の調査では、漫画のみを対象に、雑誌・電子・アンソロ作品と、続きものを除いた数でカウントします。特に続きものに関しては、上巻に受け、下巻に攻めなど分割して表紙に登場させている作品が多いためノーカウントとしました(上下巻だけでなく1巻、2巻……と振ってある作品も同様です)。

2016年 一人表紙が15%以上、アップに加え凝った構図も



まずは今年のデータから。2016年発売予定のBL970作品のうち、現時点で表紙未公開のもの、雑誌・電子・アンソロ・続きものを除いた714作品が総数となります。
総数:714作品
うち、一人表紙:62作品(8.6%)
   準一人表紙:59作品(8.2%)


今年発売のBLでは、一人&準一人表紙を合わせると全発売BLの15%以上となりました。『世界の音がしない』著:井伊イチノ、『いばらの本性』著:USA のようなアップで魅せる表紙に加えて、『フーゾク店で彼氏はできるか?』著:河馬乃さかだち、『僕をスキになってください』著:加藤むう といった変わった構図の表紙も登場しています。手や背中の映っている準一人表紙をよく見る気がしましたが、まだ一人表紙の方が多いようですね。

 

2015年 一人表紙は10%、オシャレな色合いと奇抜なデザインに注目



続いて昨年のデータを見て見ます。2015年のカウントは以下のようになりました。。
総数:787作品
うち、一人表紙:44作品(5.5%)
   準一人表紙:37作品(4.7%)


昨年は今年よりも発売BL作品が多いのにも関わらず、一人表紙・準一人表紙の数は減っています。比率を合わせると10%程度で、2016年より5%ほど一人表紙が少なかったという結果に。昨年の一人表紙作品では、『自分勝手。』著:ひなこ、『INSANITY AFFECTION』著:雨野ふぉぶ などのポップでファッショナブルな色合いの表紙と、『ようこそニューワールド』著:コモトミ裕間、『手巻き寿司課長と覆面男』著:山口ツトム のような一癖も二癖もありそうな表紙が目につきます。

2014年 一人表紙は5%未満!



最後に2014年分のデータです。

総数:704作品
うち、一人表紙:17作品(2.4%)
   準一人表紙:13作品(1.8%)


なんと、700作品発売された作品のうち一人表紙はたった30作品。割合にして4.2%と、2016年よりも10%以上低い結果に。ただし、続きもののため今回はノーカウントとなりましたが、『テンカウント』著:宝井理人 の一巻・二巻が発売された年でもあり、このヒットを受けて一人表紙が増加したとも考えられます。その他、『そんな目で見てくれ』著:毛魂一直線、『ニィーニの森』著:SHOOWA などの話題作も当時にしては珍しい一人表紙でした。

 ちなみに…… 2009年、一人表紙はたったの14作品



参考程度に、2014年の5年前・2009年の表紙もチェックしてみました。
総数:745作品
うち、一人表紙:10作品(1.3%)
   準一人表紙:4作品(0.5%)


合わせてもたったの14作品。割合にするとなんと2%程度です。年を経るたびに増えていってるのが顕著にわかりますね。この年の一人表紙作品は、basso先生の『Gad Sfortunato』などでした。basso先生の作品はどれもオシャレ表紙なので、いち早く一人表紙を取り入れていたのも納得です……!



これらの結果を図にしたものが上の画像です。見てわかる通り、一人表紙・準一人表紙は年々増えているという調査結果になりました。特に2014年の一人表紙作品のヒットを受け、2015年、2016年で急激に増えたように思います。BL=メインCP二人が絡んでいる表紙という時代はもう終わり、各作品工夫を凝らした構図・色調の表紙にシフトしています。もしかしたら来年には、一人表紙の割合が20%を超えるかもしれませんね。
漫画に対して小説はまだ絡み表紙が多いような印象を受けます。今回はコミックのみの調査でしたが、今後小説などの表紙の変化も見ていくと新しい発見があるかもしれません!

昨年のBLアワード表紙部門では、小松先生の『それから、君を考える』が第一位に輝きました。今年発売作品のアワードでは、どんな表紙がランクインするのでしょうか? アワード投票のお知らせは追って配信しますので、今のうちに今年イチオシの表紙を考えてみてくださいね♥


記者:ほっしぃ

コメント17

投稿順 | 最新順

匿名1番さん(1/1)

いくらのやつわろた

匿名2番さん(1/1)

BLコミックスの表紙といえば、「男二人がいちゃついてるがどちらか一方がカメラ目線」だったんで、一人表紙は物珍しく思ってたんですよね。最近は一人表紙のカメラ目線が多いわけですが

匿名3番さん(1/1)

一人の場合受けがほとんどだな~
攻めの一人表紙ってあんまり見ない気がする。

匿名4番さん(1/1)

攻めより受けの方が結局表情が豊かか、
そうでなきゃクセが強いからなあ。

アラブの大富豪くらいにクセが強くないと
1人表紙飾る攻めは難しいかもしれない。

匿名5番さん(1/1)

調査お疲れ様です。

匿名6番さん(1/1)

cpの表紙より1人表紙の方が気持ち的には楽な部分も多いです(*^^*)

匿名7番さん(1/1)

受方が一人表紙が多いのは、受けが話の主人公であることが多いからですかねー。
しかし二人表紙の時でも「こっちの方が受けだと思ったのに!騙された!」みたいな感想ちょいちょい見るのに、
一人表紙だとそこら辺、購入者は店頭でどうやって判断するんだろう?
店頭で表紙買いするタイプには敬遠されそうに思うけど・・・

匿名8番さん(1/1)

ネット購入で一人表紙の場合、片方の容姿はわかってももう片方の容姿が本編読むまで謎で困る時がある。
全く好みじゃない見た目のキャラだった時の絶望感は異常。
本屋購入だと裏表紙や裏面の帯に片方が載ってるの確認出来る場合もあるけど、それすら無いのは雑誌未読のコミックス派には不親切だなと。

匿名9番さん(1/1)

攻め1人表紙といえば、石田要さんのリュシアン王子を真っ先に思い出したw
シリーズものや巻数あるのだと攻め1人表紙を見るけど単巻では少ないのかな

匿名10番さん(1/1)

持ってる本ざっと見直しても攻めの1人表紙は高岡七六さんの「オオカミさんの発情理由」くらいしか見つかりませんでした……。
やっぱり基本的には受けがほとんどですね。

匿名11番さん(1/1)

ダヨオさんのYOUNG BAD EDUCATIONも攻めが表紙かな

匿名12番さん(1/1)

一人表紙の魅力がまったくわからない。
某小説で、あーこりゃ攻め受けいつか別れそう、祝福できないわー白ける、と思ったやつが受け一人表紙だったときは、イラストレーターさんもラブラブが想像できなかったんだなーと妙に納得しました。
なんにせよ一人表紙で魅力をだすのもかなり画力がいるから、力のあるイラストレーターさんにしかできないと思う。

匿名13番さん(1/1)

個人的には1人表紙の方が好き。買いやすいし家族いても読みやすいし見られても困らないし。
別に容姿で漫画買うわけじゃないしなー。

匿名14番さん(1/1)

一人表紙増えましたよね。確かに買いやすくはなりますねw
ただ一人でもなぜかBLジャンルだとわかるのは腐女子だからだろうか?
それとも腐女子じゃない人も実は感づいてる…?

匿名15番さん(1/1)

バリエーション豊富な最近の方がすき。
昔はなんかどれも二人で抱き合って受けがちょっと口開けててれてて
攻めがキリッとスパダリ感出してるのばかりでつまらんなって思ってたので

関係ないですが、梶本レイカさんの高3限定の3巻の表紙は人すら映っていなかった気がします。(確か傷のドアップ)
そういう本って他にあるのかなーなんて思いました。

はらださんの『やじるし』は電子で買ったので、書店で裏表紙を見て驚いた記憶があります

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