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\受けの羞恥顔が見たいBLオタク集まれ/
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2016/03/18 12:32
【黒歴史のある人にこそ読んでもらいたい『謎めいた肌』】 『謎めいた肌』はLGBTのクラシックであり青春小説。主人公の二人の少年含め、登場人物は“痛い”人たちばかり。本書が発表されたのは95年だが、“オタク”として、“ゲイ”として現代の若者と同じ悩みや疎外感を覚えながら自分の人生に折り合いをつけていく姿に、世代を越えた共感を覚えるはず。登場人物たちが、家電や手紙で交流する姿も、なつかしいと同時にみずみずしい。 登場人物たちはみんな、アイタタタ……と思ってしまうような、いわゆる“黒歴史”を抱えている。けれど、作者スコット・ハイムが彼らに向けた温かい眼差しに共感しながら読んでいくと、実は“黒歴史”は抹消しなくてはならない“過去恥部”なんかじゃないのかもしれない、と思えてくる。 |
ジン先生曰く、20年前に発表された作品でありながら「全く古さを感じさせない」とのこと。黒歴史のある人にこそ読んでもらいたい…気になるフレーズですね。
また、冒頭でも触れた通り本作はJGL主演で映画化もされており、男娼ニールを務めたJGLの体当たりの演技は大きな話題となり、青春ゲイフィルムとして今でも高い評価を得ています。それゆえに『謎めいた肌』とJGLとは切っても切れない関係にあり、ニールではなくブライアンの出番の多かった脚本がニールの出番を増やすよう書き換えられたほどだそうです。
【ニール役は人気俳優ジョゼフ・ゴードン・レヴィット!】 主人公ニールを演じたジョゼフ・ゴードン・レヴィット(JGL)は、 現在アメリカの30代の男優を代表する一人(イラスト参照)。母親の影響で「フェミニストに育った」そうで、そういう一面はインタビューでの発言や、彼の初監督長編作品『ドン・ジョン』にも表れている。 十代のときに男性とのキスシーンを撮影。この番組は米国のプライムタイム(日本でいうゴールデンタイム) に放送されていたため、(異論は若干あるものの)プライムタイムに放送されたメジャーなTVドラマで、初めて男同士のキスシーンを披露した最初の男優といわれ、本人もそのことを誇りに思っている。 |
映画版はニールを主人公としていますが、小説版ではもう一人の主人公ブライアンの方にややフォーカスが当てられているそうです。その辺りを見比べてみるのも面白いかもしれませんね。
若い世代の中には、『謎めいた肌』が出版された1995年には、まだ生まれていなかった人もいるかもしれない。そんなスマホどころかEメールもない時代を生きる、セクシーでなんとなく無気力な男娼ニールは、振る舞いも性格も50年代に活躍した米国人俳優ジェームズ・ディーンを連想させる。つまり彼らのような冷めた心のニヒルな若者はいつの時代にも存在したわけだ。 女性キャラも無視できない。そんなニールに恋するウェンディは、男性にしか興味がない彼のことを、いっそ“クール”で“特別な存在”だと思う。ゲイのニールの良き理解者になっていくウェンディはまさに腐女子の理想形。 |
初恋の相手を忘れられないまま年上の男性ばかりに身体を売る憂いのある男娼ニール、そして繊細さゆえに心を壊されてしまった引きこもりの青年ブライアンがジン先生と麻生先生によってどのように息を吹き込まれているのか…。皆さんもぜひ確かめてみて下さい。
また、同じくBL作家である英田サキ先生がこんなツイートを。
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現在発売中の本書ですが、書店ではBL棚でなく翻訳小説棚に並び販売される部数がかなり限られているそうです。購入される方は書店での注文か通信販売を利用するといいかもしれません。
BL専門書店ではコミコミスタジオ、ホーリンラブブックスのみの取り扱い。ホーリンラブブックスではJGLのブロマイドと麻生ミツ晃先生のイラストを収録したリーフレットが特典となるそうなので、ゲットしたい方はこちらも要チェックです!
コメント1
vickyさん
ジョーさんは「インセプション」の
アーサー役でハマったのですが、
20代の時に10代のニールを違和感なく
演じられていた事に感動いたしました☆