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2015/11/03 08:48
再会の物語なのですが、とても切なくそして甘いのに悲しくて、しみじみといいなーと思わせる素敵なものでした。(茶鬼さん) |
こうかもしれない、こうなるかもしれない、けれど今を・・・な結末が なんだか胸に染みました。(もこさん) |
丁寧に書き込まれた和風の背景と、不意に垣間見えるツクヨミの表情がとても美しく印象深い作品。ただ甘いだけの物語には留まらず、「この先どうなるんだろう」と考えさせられるラストシーンは必見です。
○川果町よろづ奇縁譚/四宮しのこの世ならざるモノも扱う鈴島鑑定・調査事務所。そこでアルバイトをする大学生の平子千佐は、昔から怪異に狙われやすい体質。ひょんなことから年下の少年・天花寺に出会い…。年下攻の不器用な恋愛が彩る、不思議エブリディ。
本作の主人公である平子千佐は、他人によって自分ではない『誰か』を重ねられ人違いをされやすいという特異な体質の持ち主。そんな平子がひょんなことからバイトをすることになった鑑定事務所はいかにも怪しげでうさんくさいのですが、その事務所の人々や天花寺少年と出会うことにより、平子はだんだんと「『誰か』に似ているのではない『本当の自分』を知りたい」と思うようになっていきます。
テーマを丁寧になぞり描いているので、読後にとても充足感がありました。 出会いというものに意味があると考えると、不思議と心があたたまりました。(咲人さん) |
偶然の出会いが必然だと、必ずいつかめぐり合うように縁が組まれていたと 思えるような展開が次第に明らかになるように描かれていて、 作者の不思議世界にどっぷり浸ってしまうような作品。(marunさん) |
少し恐ろしくて不思議な出来事に巻き込まれながら平子と天花寺少年は距離を縮めていくこととなりますが、レトロな雰囲気の漂う背景を舞台に描かれる二人の触れ合いがとても微笑ましいです。また、鑑定事務所の大人二人のお話もたっぷり描かれており、平子&天花寺とはまた違った唯一無二な関係を垣間見ることができます。
民俗学や和風ファンタジーのお好きな方に是非おすすめしたい一冊です。
○草の冠 星の冠(1~5)/テクノサマタ
春・冬・桜…季節や花の精たちが織り成すファンタジー連作。シリーズを通して、桜の精と幽霊の少年にまつわる作品やひまわりの精と少年の約束を描いた作品など、ほんわかとしていてじんわりと胸があたたかくなるような短編が収録されています。3巻以降は夏の精と記憶のない青年の恋を描いた切ない中編となっています。
日々の生活の中で特に何も意識することなく目に入ってくる草花や、毎年同じように通り過ぎていく季節たち。この作品を彩るのは、そうした人ならざるものたちです。
桜やモクレン、梅といった花々の精やその土地に季節をもたらすために各地を巡る季節の精が織り成す物語は、どれも繊細で気付くと作品の世界に惹き込まれてしまうものばかりです。
1巻でもそうだったんですが、このシリーズは人と人でないものが当たり前に共存していてとても不思議な感覚を覚えます。 まさに妖精の世界が現代でも続いてる、という感じ。 世界観的には、御伽噺や中世の時代を思い起こさせます。(fiona0109さん) |
エロなんぞなくとも素敵なBL漫画はたくさんあるなあと思い知ることのできる作品だと思います。 かわいく時に切ないモノローグ、台詞回しや、あたたかみのある独特のタッチ、画面構成、トーン使い、豊かな表情…すべてに心癒されます。 そして時にそんなかわいらしい雰囲気とギャップのある痛い話に泣かされてください。(水上さん) |
筆者が特におすすめしたいのは2巻なのですが、続きもののお話ではないので1巻を読んでいなくても問題なく読むことが出来るかと思います。2巻には小説家と梅の精の触れ合いを描いた『不断梅花』と健気にご主人様を慕う猫柳の精のお話『飼猫柳』が収録されているのですが、どちらも絵本のような優しさに溢れた物語となっています。特に『飼猫柳』では猫柳の精のかわいさと健気さが本当に胸にキます。
幸せであたたかいのに、どこか悲しくて切ない。そんな物語を求めている方には是非読んで頂きたいシリーズです。過激なシーンが少なめなのでBL初心者さんやエロは苦手という方にもおすすめです。
今回は「和風ファンタジー」というジャンルに焦点を当てて作品を選んでみましたが、いかがでしたでしょうか。気になる作品がありましたら、ぜひ秋の読書のお供にどうぞ!
記者:星野
コメント2
匿名1番さん(1/1)
マイナーではありませんよ~
どれもとても有名な作品ばかりです。
全部面白いですよ。おすすめです。
詩雪さん
匿名1番さんのおっしゃるとおりだと思います。
この紹介、とても楽しく読みました。
テクノサマタ作品は気になりつつも、タイトルからすると続きもので気になったままでしたので、こちらはありがたい紹介です。そして、この記事を読んで久しぶりに文善やよひさんのtwitterへ行きましたら美しすぎる画面が見られました!