7月に入り、2015年も半分過ぎました。
2014年は新人作家がかつてないほどブレイクしましたが、今年はどうでしょうか?
ランキング上位は人気作家のシリーズ続刊がひしめいていますが、そんななか新人作家さんもがんばっています!
それでは、2015年上半期に注目されたコミック新人作家を見て行きましょう。
●2015年前半 ブレイク新人ただいま人気すぎて売り切れ中!
イトウさん 冥花すゐ
毎週火曜の夜、娼夫・キョウスケのもとに通い
夜明けまで他愛のないことを語り、帰ってゆく謎の男"イトウ"。
ある日、アタッシュケースに一杯の札束を持って
「仕事をやめて好きなことをしてほしい」とキョウスケに手渡そうとするが…。
闇社会に鮮血と硝煙の舞う、美しきノアール・コミックの旗手、
すさんだ生活の中にほのかに見える愛の灯。暴力流血BL、下衆BLにアクション要素も加わった斬新な設定。
00年代末の痛くて洒落た茜新社の作風が戻ってきました。あのときは先進的すぎましたが、時代が追いついてきました。現在人気すぎて品切れ中。
とにかく札付きのエロ
PET契約 座裏屋蘭丸
弟の治療費を稼ぐため、ユキはマサシとリュウと契約を結ぶ。
首輪をつけられ鎖で繋がれ、初めてを奪われる。
嫌なはずなのに火照りが止まらない。
焦らされ弄られ教育され、ユキは自ら求め始めて・・・?
『後宮皇子』のイラストでデビューした座裏屋先生なのですが、ついに初単行本を発売!
7月10日発売予定の2作目『眠り男と恋男』は発売前からちるちるユーザー大注目。ブレイク作になりそうです。
ちるちるで大ブレイク!
BANBA BURGER 村上キャンプ
バンバ・バーガーのシェフである元ボクサーの蜂谷(はちや)は
一見何を考えているのかわからない寡黙で無表情な男。
社交的な若きオーナー・番場(ばんば)はそんな蜂谷と距離を縮めたいと思っていた。
蜂谷のアメリカ修行を目前とした夜、二人は初めて飲みに出掛ける。
そして、番場は大発見をする――…
ほんわかだけど鋭い、軽いけど味が滲みてる!そんなつかみ所のない作風。しかし『BANBA BURGER』のカバー裏の文句でちるちるユーザーの心を見事つかみました。現在、「麗人Qpa」でも連載開始!
平和な日常系が今求められている!
おはようとおやすみとそのあとに 波真田かもめ
オーナー命令で同居することになった開人と伊介。ケンカばかりの毎日だったが、次第に惹かれあい、恋人同士に。新しい季節を迎え、お互いの将来の夢に向けて歩み始めた矢先、とんだ闖入者が現れて!?
じわじわ…じわじわ…くる。読み終わったあと、幸せになれる日常系のBLです。疲れたカラダとココロがシュワシュワと癒やされていく音が聞こえてくる?そんな作品です。3巻も今後発売予定です。
いそうでいなかった圧倒的エンタメ系
お前がバカを言い出す日には 日塔てい
バリタチの航は、長年片思いしていた後輩の慎太から「ゲイかも」と打ち明けられる。慎太相手ならネコでもいいと健気に思うほど、一途に想い続けていた航にとっては夢にまで見た告白だったが――!?
新人らしからぬ安定した画力。さらにテンポのよさ、エロさ、笑いを盛り込んだ王道エンターテイメント作品。非童貞とも読めるオシャレな?ペンネームも楽しい新人です。6月にリリースした2作品も大人気!
●人気を固める新人・中堅作家人気作家は、処女作よりも2冊目、3冊目でブレイクするすることが多いBL業界。上半期、これまで以上に人気を獲得した作品がコレです!
時代にマッチした王道胸キュン!
sick 倉橋トモ
顔良し、要領良し、家柄良しの順風満帆な人生を送る須藤。
もちろん彼女にも不自由したことはない。
気の置けない友人も多く、まさに花のキャンパスライフを謳歌中。
……そのはずなのに、同じゼミの岸先輩(コミュ障)に嫌がらせをすることが、楽しい日課になりつつあって・・・・・・。
昨年はヒットが難しかった、甘くてほんわか胸キュンの王道ストーリー。今年は少し傾向が変わって来たのがわかります、BL初心者から、昔の純真な気持ちを忘れたくない腐女子まで、20~30代を中心に評価が集まりました。
ほんわか幸せ気分に浸りたい
山田と少年 三田織
クリスマスの夜、仕事帰りの山田(26)は、
泣きながら酔っ払っている男子高校生・千尋を拾う。
彼は、同性に惹かれてしまうことを悩む少年だった――…。
ノンケの社会人と、ゲイの高校生。
偶然出会った二人が
性別を超え少しずつ心の距離を縮めていく
昨年は
『ほっぺにひまわり』のデブ受けで注目を集めました。ほんわかキュンキュンするストーリーが今回も人気で、ランキング上位を確保です。前作よりも人を選ばない作品ですので、たっぷり胸キュンしたい方はぜひどうぞ。
日常系の魔術師
僕らの群青 秋平しろ
同性が恋愛対象の木ノ下は、ある日、担任の青木に呼び出される。出会いを求めて赤裸々なブログをしていたのが、よりにもよって生真面目な青木にバレてしまった。男子校に入っても恋人なんて簡単にはできないのに。ブログを削除するよう言われ納得がいかない木ノ下だったけれど、あることを思いつく! ブログをやめる条件として、青木に恋人になるよう迫って…!?
『飴とキス』の実写化で話題を集めた秋平しろ先生の2作目。今回はさらに人のあたたかみ、ぬくもりが感じられるストーリーになっています。甘酸っぱさや切なさも盛り込んで奥行きの深い色味になっています。
リーマン不足を解消してください
営業二課っ! 金井桂
営業二課の咲坂は、同じ部署の先輩・東條に片想いをしていた。告白するつもりなんて無かったけど、近頃、東條の過剰なスキンシップに、勘違いしてしまいそうな自分がいて――?
もどかしい恋の行方とは??
本格リーマンものです。需要が多いのに意外と供給が少ないリーマン同士の恋。そんな男同士のラブを丁寧に描いて人気獲得!仕事と恋の両立ができる!公私ともに理解できる相手って素晴らしい!魅力的です。
月夜に開く卯の花かな
犬と欠け月 ウノハナ
目の怪我で引退を余儀なくされた元ボクサー・一弥と、一弥を慕い、彼のためにリングに立つ従順で無口なイヌ・岳。
ある試合前、翌日の計量のため体毛を剃るとうそぶき、悪戯半分に岳の下半身に手を伸ばした一弥は、やがて自分を見る岳の色を宿した目に欲望を抑えられなくなり――。
昨年の
『声はして涙は見えぬ濡れ烏』がじわっと高評価。そして次に発売された本作は、いきなり500ポイント以上を獲得する人気作となりました。どのキャラも味わい深い描き方をするウノハナ先生のブレイク作となりました。
昨年までの過激で下衆なBLの反動のせいか、今年は日常系の平和で胸キュン系の作品が上位に来る傾向があります。とはいえ過激・下衆系は今年ももちろん強いです。というかパワーアップしています。
2015年下半期は、どういった作品が支持を集めるか?本当に予測がつかずワクワクしますね!
コメント6
匿名1番さん(1/1)
金井先生って新人作家じゃない気が、、
匿名2番さん(1/1)
新人・中堅作家のくくりに入ってるから、中堅の扱いなんじゃないかな。
匿名3番さん(1/1)
BANBA BURGERは、ちるちるの作家インタビューで村上キャンプさんのコメントが面白く、漫画のチラ見せで作品も良さげだったので購入しました。
買って正解の笑えてせつなくての良い漫画でした(*´∀`*)
匿名4番さん(1/1)
読んだの一冊もねえwwwww
匿名5番さん(1/1)
[おはようとおやすみとそのあとに]がほのぼのとしてよかったかな。
作者さまには申し訳ないが、フルール [fleur] 連載なので、ネット上で読めるからという理由もある。
[PET契約]は話題になりましたね。
私は特にエロいとは感じなかったのに、エロ認定されちゃって。
絵が文句なく上手すぎ!
[お前がバカを言い出す日には]も楽しめました。
確かに、新人に分類されてる方々のレベル高い!
匿名6番さん(1/1)
7割方もってる(笑)BL開拓をここに頼ってるから紹介されて気になったのは買ってるから!
最近の新人さんは一作目から既に出来上がっててすごいなぁ。と思いますね~