★過去最高レベルの争いを制したのは『チョコストロベリーバニラ』2014年は、BLCDの傑作が数多く世に放たれた一年でした。
そんな過去最高レベルの混戦を勝ち抜き、第6回BLアワード【CDランキング】第1位に輝いたのは、彩景でりこ先生の大人気コミックスが原作
『チョコストロベリーバニラ』!
心の機微が複雑なキャラクターたち、原作が持つ独特の空気、3Pをはじめとする絡みシーンの数々。発売前には、「好きな作品だけに聴くのが怖い」というファンもいたほど、今作の音声再現が難しいだろうことは誰もが感じていました。
にも関わらず今回、同作はBLアワードのCDランキング史上、ぶっちぎりの最高得点を叩きだし文句なしの首位を獲得。投票したファンからは、ストーリーはもちろん、キャスティングや演技、原作通りの世界観を創り出した演出、おしゃれなBGMに至るまで絶賛が止まりません。
今回のアワード人気作の特徴は、とにかく「ハイレベル」の一言。リスナーの耳も肥えたこのご時世、より質の高いCDが生まれたのはなぜなのでしょうか。
そもそも何を“よいBLCD”とするかは難しいところですが、たとえばランキング第2位の
『年下彼氏の恋愛管理癖』や同じく3位の
『囀る鳥は羽ばたかない2』は、イメージそのもののキャスティングとの声が多数。演出面では、多言語にダンスシーンのSEにと挑戦を重ねた
『10DANCE』が特に注目を集めました。
また
『スメルズライクグリーンスピリット』は、ランクこそ10位に落ち着きましたが、作品
に対するファンの思い入れの強さならダントツ。キャラクターの内面を浮き彫りにする名演技の数々が、原作の持つ力を最大限以上に引き出しました。
2014年は、いつになく人気BLコミックス、ノベルスのCD化が相次いだ年。しかしご承知の通り、原作の支持度や面白さがあるからといって、CDの評価が保証されるわけではありません。むしろ「イメージと違った」「好きだからこそこうしてほしかった」などより厳しい目で見られることがほとんどでしょう。
原作に忠実なだけがいいCDと言えないのも難しいところです。元の作品に沿いながら様々なエッセンスを足し、物語の魅力をいっそう引き立てるドラマを作る……そしてそれが原作者やリスナーの望むものからかけ離れては元も子もありません。
「作者の伝えたかったこと、制作陣が魅せたいこと、聴き手が望むこと」が一致する三位一体の状態が、これからのBLCDの重要な要素。そして今回のアワードで支持を集めた作品は、それらがしっかりと一致していたように思います。
2015年も3ヶ月がすぎ、何本も人気作のドラマCD化が決定しています。今年も後世に遺る名作CDが誕生することを心から期待して止みません!
また
『テンカウント』には原作の宝井理人先生
『between the sheets』には原作の橋本あおい先生からコメントが寄せられています!
記者 神谷浩未
コメント1
匿名1番さん(1/1)
投票してから熾烈な争いに勝ってチョベリバが1位になることをずっと願っておりました!すごく嬉しい
エイプリルフールじゃないよね、ホントだよね?