戦争映画はブロマンスの宝庫! 11月28日、第二次世界大戦を舞台にした映画『フューリー』が公開されました。
『フューリー』はブラッド・ピット主演のヒーロー映画であり、実際の戦車を使って撮影された「戦車映画」でもあります。
戦争という重いテーマを扱う作品なのでもちろんシリアスなのですが、
1両の狭い戦車の中で命を預けあう男たちの関係は、友情や仲間意識という言葉では表せないほど濃厚なもの。
仲間との信頼関係が命を左右する戦場には、ブロマンスとの切っても切れない関係があります。
そこで今回は、命をかけた戦いの場から生まれる愛を描いた「戦場BL」をいくつかご紹介します。
『百日の薔薇』/
『百日の薔薇2』稲荷家房之介
敵国の軍人同士であり主従関係でもある2人の恋を、激化する戦場を舞台に描いた作品。
硬派な設定で大河ドラマとしての面白さもあり、戦闘シーンの描写もリアルです。
狂犬と呼ばれ恐れられている攻めと、美しいけれど強さを持つ受けの、濃いセックスシーンも見どころ。
お互いを愛する気持ちと戦況に左右される関係性に切なくなる、読み応えのある1冊です。
『どこにもない国』草間さかえ
太平洋戦争末期~終戦の頃の軍隊での純愛を描いた1冊。
南方戦線で、たびたび問題を起こす部下と厳しい隊長の秘密の関係を描いています。
当時のピリピリとした空気感を感じさせつつも、全体的に漂う独特の色気がたまりません。
戦争が終わった後の2人を描く『パラダイムロスト』ではさらに「その後」にも想像を掻き立てられます。
『MAJESTIC』真行寺ツミコ(
『図書室のお兄さん』収録)
表題作ではないのですが、戦争映画好きな方におすすめなのがこちら。
兵役を退いた古本屋の店主が過去を回想し、部下との思い出を辿っていく形式で進んでいきます。
戦争のむごさや悲しさをこれでもかと感じさせる作品で、死が身近にある環境だからこそ生まれる関係やストーリーに思わず涙があふれてきます。
『碧のかたみ』尾上与一
昭和18年、戦闘機乗りの2人の関係を描いた作品。
当時の戦争や軍隊の様子が詳しく描かれており、BL小説だということを途中で忘れるほどの情報の密度です。
戦場でも強く生きる若者の様子に、力をもらえる1冊です。
生死が絡んだ極限状態での「戦場BL」いかがでしょうか。
気になった方は是非チェックしてみてください。
コメント1
匿名1番さん(1/1)
『百日の薔薇』大好きです。絵もお話も美しい。そしてなにより主人公のタキレイゼンが素敵なのです!
3巻が発売されると言われて随分経ちます。もう待ちきれません!