BLニュース

ニ次元のBLでは、プレイの一環としての「暴力」というより、作品全体のテーマが「暴力愛」という方向が２０１３年から現れ始めました。
「ある意味、死と隣り合わせ」死に直面することで逆にアドレナリンが出まくってしまう方がいるのは事実。
そんな死と隣り合わせの暴力BLをレベル別にまとめてみました。

■自傷したくなるかも
心をボコボコ愛
茜新地花屋散華 　ルネッサンス吉田

あなたの心に殴り描き！エキセントリック＆ロマンティックにな伝説BL青春群像劇。
“痛味は甘味の隠し味”と言い切ることができるBL達人、または青年漫画として鑑賞できる方には手放せない作品でしょう。
ビジュアル暴力は、他の作品より少なめですが、心の隙間に容赦なく暴力を振るってくるので気をつけて！

■顔面変形の恐れ
鼻血愛
スニーキーレッド　たなと


「ボコリ愛」といえば火付け役は『スニーキーレッド』！2013年末に話題を呼びます。格段の理由もなくボコられ、そしてそれに甘んじてしまう受け。
表紙絵に殴られた痕が生々しい。痣、鼻血ぐらいまでならOK？という「DVBL」の基礎がここに完成しました。

■当たりどころで大怪我
優雅なキック愛
アニメ『進撃の巨人』第14話


リヴァイキック！2013年にアニメ化された『進撃の巨人』でリヴァイがエレンに見舞った“優美”なリヴァイキックで暴力の甘美性が一気に顕在化しました。
これまでは過剰な暴力性や傷の表現は受けないだろう、と控えられていたのですが、この1発のリヴァイキックで、BLの宇宙も膨張してしまいました。

■はずみで命取りも
ヤクザボコリ愛
『ダブルミンツ』　中村明日美子


『同級生』シリーズとはまったく違う尖ったナイフな中村明日美子の一面が見られます。
容赦ない切れ味鋭い暴力、プレイとしての「SM」をあきらかに逸脱しています。しかし暴力シーンそのものは、リヴァイキックと同様な「優美」さを感じさせます。

■一歩間違えば死亡
絞首刑愛
『夜はともだち』 井戸ぎほう


2014年11月に発売された『夜はともだち』はライトなSMではもう満足できない！というユーザーの総意がたどり着いた結論でしょうか。
しかし一歩間違うと、まさに「死と隣り合わせ」のプレイをしています。ロープ、ハサミ、のこぎりなどのアイテムも登場し、エンタメと萌えもありながら、その切ない関係性を描いた『夜はともだち』は「ぼこりBL」「DVBL」のたどり着いた目的地のひとつかもしれません。

■いつでも殺れるよ！
犯罪者切り裂き愛
『In These Words』　Guilt|Pleasure  


2012年に発売された『In These Words』はこれまでのBLにない、劇画サスペンスタッチ、そし暴力性が話題になりました。BLアワードでも「タブー異色部門」「痛い部門」で1位に入賞しました。
これまでのぬるい「鬼畜攻め」を打ち砕くリアルな「鬼畜」が登場です。ナイフを使った危険なプレイ？で犠牲者も出るすごいことに。


■よく生きてたな
虐待アイロン押し当て愛
『高3限定』 梶本レイカ


「ホラー史上最大の怪作」とうたわれるシリーズ。ビジュアル、精神的に免疫のない方は卒倒してしまいそう。全入れ歯、背中にそのままアイロンのあとが残る先生。脳が溶けそうになるシーンの連続でかなり精神的にキます。
内蔵までOK？という耐性があれば、愛とはなにか？人間とは何か？を考えさせるとても興味深い作品となるでしょう。



DVBLはいったいどこまで突き詰められるのか？そしてユーザーはどこまで付いて行くことができるのか？