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BLアワードまとめ小説編!5年前もやっぱりあのシリーズが強かった

2014/02/19 16:07

エロ < ストーリーを求める読者層が厚いBL小説に、番狂わせは!?
活字派の皆さん、お待たせいたしました。過去のBLアワードまとめ、今回は2009年からの小説ベスト3をお届けします♪
その時どきの話題作はもちろん、コミックスとの傾向の違いなどにも注目です!
 
第1回BLアワード 小説ランキング (2009年度)
1位『交渉人は振り返る』榎田尤利/イラスト:奈良千春

2位『COLD FEVER』木原音瀬/イラスト:祭河ななを

3位『月に笑う 上下』木原音瀬/イラスト:梨とりこ

2009年はシリーズ作品や、ややハードな内容の「大人のBL」ともいえる作品が好まれたようです。
第1位は言わずと知れた榎田尤利先生の人気作「交渉人」シリーズの3作目。主人公の過去に迫る本作は、シリーズファンからも「傑作」の呼び声高い一冊です。

第2位には、これまたBLの枠に収まらない木原音瀬先生の「COLD」シリーズ完結編(新装版)がランクイン。木原先生は小さな組のヤクザといじめられっ子の関係を描いた長編『月に笑う』でも第3位に選ばれていますが、実はこの年、4位にも木原先生の『夜をわたる月の船』、5位には榎田先生の『はつ恋』が選ばれており、なんと1位~5位までをお2人が占拠するという結果に……。

第2回BLアワード 小説ランキング (2010年度)
1位『あめの帰るところ』朝丘戻(当時:朝丘戻。)/イラスト:テクノサマタ

2位『交渉人は諦めない』榎田尤利/イラスト:奈良千春

3位『言ノ葉ノ世界』砂原糖子/イラスト:三池ろむこ

涙腺崩壊する姐さんが続出した朝丘戻先生の名作『あめの帰るところ』が生まれたのが3年半前のこと……。安定の支持を得た「交渉人」シリーズ、2007年刊の人気作『言ノ葉ノ花』スピンオフ作品がランクインするなど、前年に引き続きシリーズもの、関連作品の人気が際立つ中で“泣けるBL”が強さを見せました。

第3回BLアワード 小説ランキング (2011年度)
1位『交渉人は愛される』 榎田尤利/イラスト:奈良千春

2位『真夜中クロニクル』凪良ゆう/イラスト:小山田あみ

3位『なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど』松雪奈々/イラスト:高城たくみ

強い、強すぎる『交渉人』。2位に200票以上の差をつけてトップに。同作はシリーズの区切りとなった作品ということもあり、ファンの皆さんの愛がそのまま得票に繋がったよう。

そして2位には、昨今のBL小説界を牽引しているといっても過言ではない凪良ゆう先生! 僅差で『積木の恋』が4位にランクインされています。

3位は電子書店パピレス&シャレード新人小説賞共同企画にて、得票率年間第1位を獲得し文庫化された松雪奈々先生のデビュー作。BLニュースで以前取り上げられた「ラノベ的タイトル」もインパクト大。読ませるBL人気のなか“エロラブコメ”が驚異の勢いを見せつけました。

第4回BLアワード 小説ランキング (2012年度)
1位『リバーズエンド』木原音瀬/イラスト:小椋ムク

2位『お菓子の家~un petit nid~』凪良ゆう/イラスト:葛西リカコ

3位『まばたきを三回』凪良ゆう/イラスト:円陣闇丸

木原先生原作・小椋ムク先生画により発売されたコミックス『キャッスルマンゴー』の攻キャラの過去を綴った『リバーズエンド』が1位に。漫画と併せ、関連作としての人気が熱い票を呼びました。

2位・3位はもはや不動の人気を獲得した凪良先生。2位『お菓子の家~un petit nid~』は、2012年刊としては、唯一2014年現在のレビューランキングでトップ20に常駐する作品です。

ちなみに同年の4位は榎田尤利先生『erotica』、5位は一般レーベルから発売され大きな話題を呼んだ木原先生の『箱の中』が獲得。揺るぎない人気作家陣がトップ5を占めました。

コミックス以上に、「エロ < ストーリー」を求める読者層が厚いように思えるBL小説。シリーズものの強さはありつつ、読み切りで受け入れられている作品は泣ける物語、日常の恋を描いた物語へと人気が推移しているようです。

その現状は続いているのか? 突然エロ満載のラブコメがトップ3に突撃してくる番狂わせはあるのか?
気になる第5回BLアワード投票は2014年2月23日までです!

記者:神谷浩未

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