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糖度2000%♥初めから付き合ってるBL10選
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2013/09/13 00:00
大学生の磯谷誠は、過疎化の進んでいる鬼沢村という場所で育った。先に上京していた6歳上の義母兄・尚吾に誘われ、東京の高校に進学してからはずっと村から離れた生活を送っていたが、ある事件によって村が秘密裏に栽培していた幻覚植物「鬼喰い草」の存在を知ることに。そして、その事件を切っ掛けに尚吾の想いを知り、誠もまた兄の尚吾に惹かれ、ふたりは恋人同士として一緒に生活するようになった。しかし、鬼喰い草の事件は終わってはおらず…。
そうした中で、誠は尚吾が秘めていた想いを知り、自らも兄に惹かれていた事を自覚するように。事件の裏に隠されていたふたりの生い立ちや、鬼沢村が抱えていた忌まわしい過去が明らかとなっていく中で、誠と尚吾の関係も深くなっていきます。このシリーズでは血縁関係が重要なポイントとなっていて、誠と尚吾も異母兄弟。それに絡み、事件自体も血生臭くドロドロとした展開をしていきますが、それと同時にふたりの関係も濃厚なものとなっていく。次第に激しくなる尚吾の執着と、それを受け入れる誠の関係が作品の読み所! 1作目の段階で既に恋人同士にはなっていますが、その後のふたりが再び向き合うこととなる村の因習に加え、誠が本当の意味で尚吾を受け入れる過程がしっかり掘り下げられているので読み応えがあります。
過剰な執着は当然肉体関係にも及び、ふたりのエッチがどんどん濃厚になっていくのも美味しいポイントです! 度を超した尚吾の行為に誠が泣かされていますが、読み進めるうちに、この関係が尚吾の一方的な暴走ではなく、お互いに求め合っているのだと分かってきます。肉体関係以外でも、過去の事も含めひとりでは重くなりがちな尚吾に対し、無邪気な誠はピッタリ。常識から外れていようとも、このふたりにはこの関係しかありえないと感じられる内容でした。
実家を離れ、東京で働きながら小説を書いている弟の衛は優しいが、いつまで経っても半人前にしか扱われない事を、泰正はもどかしく思っていた。山が好きでいつも走り回り山にいる不思議な人たちと親しくしていた泰正は、ある日現れた首なし男に「首を探してくれ」と頼まれ…。
悶々と兄への執着を抑え込んできた弟は耐えきれず実家を離れますが、そんな弟の気持ちに泰正は全く気付いていないので、無防備な姿をさらしたり、好き(家族愛)だと言ったり、振り回しまくり。そんな中、二鬼山で泰正を助けようとした衛は鬼喰い草に惑わされ、泰正との肉体関係に溺れていきますが、泰正はそんな衛を拒まないかわりに気持ちを返してはくれません。一方通行の感情に苦しむ衛と、家族の関係が壊れる事に怯える泰正。ふたりの感情の変化に、二鬼山で起こる事件が絡んでいきます。
東京の出版社で編集の仕事をしている長峰将。児童養護施設で育った将は、同じ施設にいた幸司と共に今は霊能者として活躍している養母に引き取られ、兄弟として育つ。血の繋がりはないが、昔から霊感の強い体質だった将にとって、幸司は一緒にいると安心出来る大切な存在だった。しかしある時期から、将は幸司から距離を取るように。その後社会人となり、多忙な日々を送るようになった幸司とは会う機会も減っていたが、鬼沢村をめぐって関係に変化が訪れ…。