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プレイバックBLアワード2010年度

2012/03/23 00:00

2011年度アワードの発表発表を前にして、1年前の結果をおさらいしてみましょう。
2010年度のBL界は大きなヒット作はなかったが、全体的に地力がついてジャンルごとステップアップした印象がある。社会的には「非実在青少年」という名称で、自治体から戦いを挑まれたりした。とにかく火の粉を振り払うのに大変な年であった。

『兎オトコ虎オトコ 2』
一周遅れてやってきた本間アキラの「兎オトコ虎オトコ」が異例の2巻目で大ヒット。
外科医 卯月がかわいいのはもちろんのこと、ヤクザ組長の野浪もWでかわいい。ピュアピュアな展開で笑いと涙のツボを押さえた本作がヒットしないわけがない。しかし一巻と同じく、これまたいいところで2巻は終わっております。いったいいつまで待たせるのでしょうか。




『僕の先輩』
この絵柄でBLを成立させるというのは、そうとうなチャレンジ精神。大洋図書の編集部には敬意を評さなければいけないだろう。内容が充実しておもしろければ、どこまで絵柄の許容範囲を読者は広げることができるのか?(失礼)これは大規模な賭けであり、それが見事に成功したのである。無名の新人・羽生山へび子が第一作目でここまで評価を受けた事実は後のBL作品に大きな可能性を残したといえるだろう。



『あめの帰るところ』
最強「交渉人」シリーズと最後までデッドヒートを繰り広げ、僅かな差でランキング1位に輝いたのがこの作品。勢いは2011年度もまったく衰える気配なく、2011年度もベスト5に名を連ねる。二人の距離のつめ方が絶妙で、朝丘戻の美しい文章とととも静かに感動が盛り上がっていく。これまで木原音瀬と榎田尤利の指定席を奪い取ったのは、ちるちる上では何気に快挙である。




『全ての恋は病から』
2010年度は凪良ゆうの評価が、ちるちるで確定した年であった。本作はコミカル路線であるが、2011年度は打って変わってシリアスな話が次々綴られて、その懐の深さを魅せつけた。あえて派手さは追求せず、会話と状況描写で丁寧にストーリーを進行させていく。そして登場キャラはどこかに欠陥があるが、そこが魅力をいっそう引き立たせる。男同士のラブより人間ドラマといった趣が強くなっている。




BLブームから確固としたジャンルと定着し、腐女子の目が肥えてきたからだろうか、単にエッチシーンだけを書き(描き)流すだけでは、すでに作品としての需要が少なくなってきた。Hは浅くてもがっつり男同士のヒューマンドラマを見せるか、またはお互いの気持ちがしっかり交錯する、視覚だけ頼らないエロドラマを見せるか、その両方向にBLが進んでいるように感じられた年度であった。
その中で王道BLコミックがその底力で復権を果たした年でもある。
「是 -ZE-」はシリーズ最高潮を迎え、これまで主に冬水社で連作を発表していたあべ美幸が「SUPER LOVERS」で完全BLデビュー。そして「Punch↑」は感動のエンド。そして定番だった「ワルイコトシタイ」シリーズの中でも「無慈悲なオトコ」がスマッシュヒット。エンターテイメント色が強い華やかなラインナップとなっている。王道エンタメ系のBLはどの作品もブラッシュアップされてどんどん高品質化が進んでいった。

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