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歴戦のBLオタクに聞いた「生きてる内に1度は読んで欲しい作品」【小説編】

2025/06/14 18:00

感動の涙が止まらなくなる大名作多数!

 


先日BLソムリエX(Twitter)アカウントで募集した、「生きてる内にこれだけは読んどけ!!」というフォロワーさん激推しBL。たくさんのご回答ありがとうございました!

先日ご紹介したコミックス編に続き、今回は小説編をご紹介! 皆さんにお寄せいただいた作品の中から、小説を5作品ピックアップいたしました!!!

休日に時間をかけて読みたい名作小説ばかり!
皆さんの激推し小説はあるか、ぜひ予想しながらお楽しみください♪

 

◆目次◆
5位 40巻があっという間!一気読み必至の名作
4位 過去と現実が交差する転生異色ファンタジー
3位 病に侵された皇太子の闘いと愛の記録

2位 切なく儚く激しい愛
1位 長く一途な愛に痺れる中華ブロマンス

 
 

小説『炎の蜃気楼』作:桑原水菜/イラスト:東城和実

 

 
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STORY
武田信玄の霊を封印した『魔縁塚』が破壊された夜、高耶の親友・譲は火だるまになる夢を見た。「ようやく見つけましたぞ、お屋形様…」そう言いながら、譲に忍び寄ってくる武者たちの霊は…!?

 

今年で第1巻発売から35年が経つ、不朽の名作が第5位にランクインしました~~~!!!

非BLレーベルから刊行された作品ですが、歴戦のBLオタクの皆様からの支持は厚く、衰えることのない人気っぷりを改めて実感します。緻密に練られた設定や、大きなスケールで展開されるストーリーにぐっと引きこまれますよね。

『炎の蜃気楼(ミラージュ)』、略して『炎ミラ』は、戦国武将たちの敗者復活戦から始まる、400年の壮大な愛の物語です。

何といっても、一途すぎる男たちの熱い思いが本作のポイント。とある理由で自分が景虎であった記憶をなくしていた高耶と、彼を探し続けていた直江の最大級の愛に、感動の涙が止まらなくなってしまいます。互いに一生懸命で一途で、時にはまっすぐでビッグな愛を持っているがゆえに傷ついて……。あと165時間語りたい。

長編のため最初こそハードルは高いと思いますが、5巻も読めば炎ミラの世界にどっぷりつかってしまうこと間違いナシ! 本作なしでクソデカ感情は語れない、必読の大名作です!
 
 

小説『背中を預けるには 1』作:小綱実波/イラスト:一夜人見

 

 
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STORY
かつて身をていして国を守った騎士・イオニアは、天使のように美しい辺境伯の四男・レオリーノに生まれ変わる。レオリーノは夢の中で、イオニアの人生をたどり、身分差から想いを封じた王弟・グラヴィスへの思慕を思い出す。さらに敵国の内通者によって殺された記憶までよみがえり、慰霊祭の日に裏切り者と対峙するが、逆に拘束されてしまう。命の危機にひんしたレオリーノが、「ヴィー!」と助けを求めると、イオニアを喪って以来、すっかり厭世的になっていたかつての親友であり将軍・グラヴィスが現れ――!?

 

読み応え抜群の超大作ファンタジーが第4位にランクイン!!!

辺境伯の四男として生まれた美少年・レオリーノには、かつて身を挺して国を守った騎士・イオニアとしての記憶がありました。イオニアの人生の記憶を辿ると、王弟で王国軍将軍・グラヴィスへの叶わなかった恋や死の直前に悟った仲間の裏切りを思い出し、グラヴィスに裏切りを伝えることが自分の使命だと悟って……⁉

何といってもイオニアとグラヴィスの身分違いの恋が切ない~~~~!!!!

鍛冶屋の息子と王弟、本来なら交わることのない2人ですが、幼少期にたまたま知り合い、2人は唯一無二の仲になっていきます。しかし身分の違いから自分の想いをぐっと我慢するイオニアにもう涙が……。
 
そして今世でもイオニアはグラヴィスへの想いはおろか、自分がイオニアの生まれ変わりであることもなかなか伝えられません。グラヴィスを守るためなら自分の命すら惜しまない、そんな強い想いを持ちながら、ひた隠しにするイオニア、健気が過ぎる……。

続編は全3巻、ほか、番外集も発売しています。胸がつぶれるほどに切ない壮大な愛の物語は、まさに「生きている間に読んでおくべき」作品です。


 

小説『雪原の月影 三日月』作:月夜/イラスト:稲荷家房之介

 

 
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STORY
老人となっても少年のまま、成長することのない病、クルベール病。皇太子でありながらこの病に冒されたエルンストは、位を剥奪され、国内で最も貧しい領地メイセンの領主に任じられる。初めて見る城の外の世界。微かな不安と、不思議な高揚。エルンストは彼にひそかに想いを寄せメイセンまで追ってきた戦闘種族の男ガンチェと恋に落ち、共に生きることを誓う。そして、窮乏するメイセンで極貧生活をおくる領民を救うため、二人は共に、未来に向けて種を蒔き始める。だが、エルンストの病をめぐる謀略が明らかになり始め…!

 

聡明なリンス国の皇太子・エルンストは、大人になっても子供の姿のまま成長できなくなってしまう病に罹ってしまいます。位を剝奪され、辺境の地の領主となってしまうことから始まった本作。

エルンストに恋い焦がれ、彼のために全てを尽くす戦闘種族・ガンチェとエルンストの恋、そしてエルンストが任された領地・メイセンを守るために奮闘する姿を描いた作品です。

物語の軸は貧しいメイセンの地を復興し、繫栄させていくこと。メイセン繁栄のためにエルンストが広い視野や知識を持って領地を改革していく様子は歴史小説を読んでいるような満足感があります。

そんな作品ですが、もちろんラブもあります!種族も体の特徴も違う2人は、種を超えて愛し合い尊敬し合い、互いに影響を与え合う理想的なカップルになっていきます。普段はとっても頭の切れるエルンストですが、ガンチェのことになるとポンコツ気味になってしまうところがなんとも可愛らしい♥ しかし、2人の愛には最大の壁があり……。

世界のどこかに本当に実在するんじゃないかと思わせるほどのリアリティや、切なさマックスの恋物語、まさしくファンタジーBLの超大作です。
 
 

小説『間の楔 1』作:吉原理恵子/イラスト:長門サイチ

 

 
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STORY
歓楽都市ミダスの郊外、特別自治区ケレス──通称スラムで不良グループの頭を仕切るリキは、夜の街でカモを物色中、手痛いミスで捕まってしまう。捕らえたのは、中央都市タナグラを統べる究極のエリート人工体・金髪のイアソンだった!! 特権階級の頂点に立つブロンディーと、スラムの雑種──本来決して交わらないはずの二人の邂逅が、執着に歪んだ愛と宿業の輪廻を紡ぎはじめる…!!
出版社より

 

現在のBLの土台を作ってきた「JUNE」の名作が2位にランクイン!

本作は、巨大コンピュータが支配する惑星で、サイボークが人間を隷属させる世界を舞台としたSFストーリー。

サイボークであり最高権力者のエリート、「ブロンディ」のイアソンとスラム街出身のリキ。本作は本来出会うはずもない2人が偶然出会ったことで始まる、執着や独占欲、矜持渦巻く愛憎劇です。

ブロンディとスラム街出身、主人とペットのような歪んだ関係性でありながら、互いに特別な感情を抱き惹かれ合ってしまいます。そんな関係に苦しみ、身分の差に縛られながら、運命の歯車が狂っていて……。素直になれない2人の、これ以外ないと思わされつつも、これ以外の終わり方はなかったのかとやるせなさを感じてしまうラストには、涙が止まりません。これぞ伝説!と呼ぶべき傑作です。

 

小説『魔道祖師 1 』作:墨香銅臭/イラスト:千二百

 

 
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STORY
時を超え待ち続けた、運命の再会。

かつて「悪の道に堕ちた」と人々から恐れられた魏無羨(ウェイ・ウーシエン)は、
すべてを失い非業の死を遂げた。
しかし、それは自らの信念を貫いた証だった。
それから13年後――別人の体に召喚され、思いがけず現世に蘇る。
正体を隠し過去と決別しようとするが、
よりによって少年の頃から文武を競い合った宿命の相手、
藍忘機(ラン・ワンジー)と再会してしまう。
自由奔放で快活な魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と、
品行方正で寡黙な藍忘機(ラン・ワンジー)。
前世の記憶の中では衝突してばかりいたはずなのに、
なぜか彼はそばを離れようとせず――。
あの日の旋律が再び二人を巡りあわせる。

 

現在も続く中華BLブームの火付け役となった転生ファンタジーが第1位に輝きました!

物語の舞台は古代中国。13年前、極悪邪術師として悪名を着せられ若くして死んだ主人公・魏無羨(ウェイ・ウーシエン)が、男によって自身の命と引き換えに現世に召喚され、その男の中に魏無羨の魂が入ることから始まった本作。

魏無羨は召喚した男・莫玄羽として生きることとなります。そんな中、再会した生涯の知己・藍忘機(ラン・ワンジー)と再会し、自身の死の要因となった黒幕を探し始めるというストーリーです。

なんといっても本作の魅力は作りこまれた世界観と魅力的なキャラクター!!!
作品の本筋は、人々を脅かす妖魔や邪鬼を退治し、世の秩序を保つ五大世家をめぐる戦いです。また人間関係が複雑で……と大河小説要素があり、シリアスで重厚なストーリーが展開されます。

その「重さ」を軽くしてくれているのが、魅力的なキャラクターたちです! 魏無羨は、優秀で非常に強大な力を持っており、人々から恐れられていました。その実、やんちゃで天真爛漫な性格、おまけにお酒が大好きと、作品のコミカルさを補ってくれています!また藍忘機は硬派で品行方正……と思いきや魏無羨へ執着愛を向けている激重感情持ち。この「キャラのギャップ」も魅力なんですよね……。

静と動、白と黒とでも言うべきか、正反対に見える2人。しかし関係の根底にある信頼関係や深い愛情が、ふとした行動や呼び方から垣間見えににじみ出てきて、心を撃ち抜かれてしまいます。

壮大な歴史ドラマと強い絆で結ばれた2人の関係性が両方楽しめる、中華BLの傑作。“クソデカ感情”という言葉にときめきを感じる方には、ぜひ一生のうちに読んでいただきたいシリーズです!

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ということで今回は生きているうちに読むべき、歴戦のオタクたち激推しのBL小説ランキングを紹介してまいりました。みなさんの激推し小説はありましたか?

集計していると、複数の小説をあげてくださった方が多い印象でした。やはり皆さん激推しBLデッキをお持ちの模様……⁉

ぜひこれからもBL沼にどっぷりつかって激推しBLデッキを更新していってください♪

 

担当記者:みみるちゃん
裏社会、エログロ、ホラーの3要素に目がないが、推しには幸せでいてほしい拗らせ闇のオタク。黒髪受けが好き。


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