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コマが2分割の表紙、胸がキュッッッとなる作品多い説
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2025/06/03 18:00
皆さん、BL漫画を表紙買いした経験が一度と言わずあるのではないでしょうか?
例に漏れず表紙買い常習犯の筆者は、唱えたい説があります。
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コマ2分割表紙、エモーショナルな作品多い説
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攻めと受けがコマによって隔てられた構図を取る表紙。でかでかと掲載された2つの御顔に一目惚れして読んじゃいがちなのですが、なんか俺毎回泣いてる気がする……。
ということで今回は、2分割表紙作品をピックアップしてご紹介します! 果たして、「コマ2分割表紙、全部切ない説」は立証されるのか……。
アワード受賞作品から、最新の2分割表紙作品まで、幅広く準備してまいりましたので、是非最後までお付き合いください!!
◆目次◆
1.過去アワード受賞作を大調査!!
2.コマ2分割表紙は…切ない率高め!?
3.名作確定! 最新のコマ2分割作品をチェック♥
片っ端から攫ってご紹介したいところですが、時間と記事は有限……。ということでまずは、過去のBLアワード受賞作品の中から、コマ2分割表紙の作品を調査して参りましょう!
BLアワード2025ディープ部門5位に入賞した、山田ノノノ先生の最新コミックス『夜明けがいちばん暗い』。明暗の対比と綺麗なお顔に惹かれて手に取った記憶が蘇ります……。過去を抱えて生きるサイト―と新人ホストのタカヤが出会い、自分と相手と向き合っていく苦しくも愛おしいストーリーです!
タカヤのうるうるっとした瞳と、逆光になったサイト―の静かな表情に目を惹かれずにはいられませんッ! 光と影を彷彿とさせる2分割表紙は、照らし照らされる切ない相互救済ストーリーを体現しているのではないでしょうか……。
2024年エモーショナル部門6位入賞に引き続き、第2巻が2025年同部門3位を記録した、厘てく先生の大人気シリーズ第一作『カメレオンはてのひらに恋をする。 1』。2025年4月には、待望の第3巻が発売されましたね! 難聴の大学生と俳優が出会い、お互いの伝える力に心動かされる、切なくてドラマチックな名作です。
既刊3巻を通して手と2人の表情が切り取られた2分割構図になっているのが、題名とリンクしていて魅力的~~!!! 1巻は、掴んだ手越しにお互いを見つめ合うという美しすぎる構図。藤永の片目が隠れていることで、ケイトを見つめる瞳の目力がより印象的に感じますよね!
BLアワード2024 ラブコメ部門第5位にランクインした、ろじ先生作品『親友の「同棲して」に「うん」て言うまで』。元同居人・湊に「同棲して」と何度も迫られる航。親友だからこそ恋に臆病になってしまう、そんな等身大なラブが切なくも爽やかに描かれた作品です。
お顔の見切れ方や背景と手前がぼやけている様子がとにかくドラマチックですよね!!! 海とカメラは2人にとっても物語においても大事なモチーフ。そんな海をバックに太陽を受け、眩しそうに笑う航を見つめる湊の表情から、航を愛おしく思う気持ちがよく伝わってきます……。
2023年コミック作品部門第6位を記録した、ココミ先生の『ロスタイムに餞を』。愛想を尽かせて離れたはずなのに、すっぱり関係を終わらせられなくて、なんども身体の繋がりを持ってしまう2人。物語の端々に感じる4年間の生活、矛盾する感情と行動に切なさがこみ上げて堪らない衝撃作です。
こちらの表紙、今回ご紹介する他作品とは対照的に、2人が背を向け合っているのが個性的ですね!!
これから恋が始まるのではなく、一度別れ、背を向け合ったところから始まる物語だということが表紙に表れていて……。モノクロが基調の色味も相まって、哀愁やすれ違う切なさといったこの作品ならではの空気が漂っている、大天才すぎる表紙となっております!!
と、ここまで2分割表紙の名作を紹介してきましたが、ざっくりした調査(体感)の結果……切ないorピュアラブ率が高め!!!!!
アワード受賞作品から調査して気付いたのですが、比較的最近のアワードの方が、2分割構図がたくさんランクインしている印象でした。最近のトレンドみたいですね!
そして、面白いことに、2分割表紙はフェチ部門では見当たらず、ディープ部門やラブコメ部門、エモーショナル部門に多い傾向が。心が潰れるんじゃないかと思うくらい切ない作品や、幸せなラブキュンシーンの中にちょっぴり切ない展開が繰り広げられるほろ甘作品がほとんどを占めていた印象です!!
筆者なりに考察してみたのですが、「2人の感情の機微を表情でしっかり伝えられる構図」であることが、2分割表紙にエモーショナルな作品が多い理由なのではないでしょうか!
キャラクター2人の表情を正面からドアップで拝める2コマ分割表紙。お互いに対する感情(と対比)を強調した図になることから、関係性や心理描写を丁寧に描くエモーショナルな作品の表紙として持ってこいなのではないかと感じました!
これは、説立証で良いのではないでしょうか!(ガバガバ)
と言うことで、ここからは2025年に入ってから刊行された2コマ分割表紙作品をピックアップしてお送りいたします!
癖に刺さる名作を誰よりも早く見つけちゃいましょう~~!!
ちゃのき杏先生作品『僕たちが恋になるまで』は、恋ができない受けが一途なワンコ攻めにほだされていく、底抜けにウブウブでちょっぴり切ない作品となっております! 心渡からの猛アタックに、キューピッドの愛斗は靡くわけにはいかなくて……。
眩しい日の光が射す中、桜が舞うホームでの出会いがそのまま表紙になっているんですね~!! 恋になるまでの物語の表紙が恋が始まる瞬間だなんて、粋が過ぎますぜ……。
まつだいお先生の『初恋までの焦点距離』は、まだ未熟な学生だからこそ、様々な悩みを抱えながら想い合う、暖かい作品です。翼に片想いする陽仁のもどかしさと、突然むき出しになる翼の独占欲。気持ちが通じ合うまでの過程、通じ合った後に、お互いの悩みと向き合っていく姿に心が打たれます!
カメラのレンズを塞ぐようにして手を伸ばす翼。カメラ越しではなく、真っ直ぐ翼を見つめる陽仁が印象的な表紙となっております!! 暖かい日の射す中、木漏れ日の下というのが、2人だけの世界という感じがして最高です……!
鳥丸太郎先生作品、『愛されたい男』は、愛情を肯定し合う、繊細で力強い相互救済ラブです! 自分の愛情に自信が持てない和久井を、大きな愛で受け止める忍。複雑な家庭環境を抱えた2人が出会い、救われていく様子に、心臓がキュッとなります。
忍が和久井を見上げる構図から、2人の身長差が感じられる美味しい構図です!!! 映画のポスターみたい。忍のキラキラとした瞳と、和久井の少し影が落ちる表情の対比が意味深で、愛されたい男はどっちなんだろう……と気になってしまいますよね! 光を感じる白背景に、救済の波動を感じざるを得ません。
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いかがでしたでしょうか!
パッと目に入った時の印象が強い、2分割表紙。思わず衝動買いしそうになる財布のひもブレーカーですが、ハートフル作品が勢揃いということで、これからは迷いなくカートにぶち込んじゃっていいかもしれませんね♥