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【祝新刊発売】逆転する“主従”関係と激深愛に悶絶…『美しい彼』シリーズを振り返る

2024/10/25 20:00

5年ぶりに新刊発売!10周年も楽しみだ~♥

 

 

凪良ゆう先生による大大大人気小説『美しい彼』シリーズの最新刊『儘ならない彼』が10月25日に発売されました~!! 2人の世界の続きをまた楽しむことができるなんて……感無量です(涙)。

2014年12月にシリーズ一作目『美しい彼』が発売されてから、「BLアワード」小説部門で受賞を重ね、2022年にはコミカライズ、2023年にはテレビドラマ化・映画化もされているこの作品。10周年を迎える今年、新刊発売も相まって注目が集まっています。

そこで今回は、小説『美しい彼』シリーズを振り返っていきますよ~!! それぞれの巻のおすすめポイントを挙げながらネタバレありで語っていきますので、是非最後まで見ていってくださいね♪

◆目次◆
1.2人の出会い……スレイブ×キングの主従関係から始まる恋
2.「俺、おまえのことすげぇ好きみたい」清居の恋心が爆発
3.「ずっと俺のそばにいて」成長した平良の独占欲

 
 

 
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「キング」を崇拝する「スレイブ」の関係性が崩れる瞬間


平良と清居、高校での衝撃的な出会いが描かれた第1巻。吃音症を持ち、自己紹介が付随してくる新学期の登校を憂鬱に思っていた平良の前に現れたのが清居でした。清居は突然現れたたった一つの光のような存在で、それまで暗い人生だった平良の人生が180°変わってしまいます。何をするにも「清居のためなら」と、すべての選択に清居が関わるようになるんです。平良にとって清居は、それほど大きな力を持った、まるで「キング」のような存在でした。


そんな清居に、平良はどんどん惹かれていきます。花火大会では清居に「俺のことよく見てるだろ」と突っ込まれ、「清居くんが綺麗だから」と告白まがいな発言をしてしまいます。平良視点で描かれているので清居の本心はわからないんですが、この発言で平良を意識し始めたことは間違いないと思っています!

コンテストで優勝できず、仲間たちが離れていっても、平良は変わらない目で清居を見つめます。音楽室で2人きりになり、手にキスをするシーンは、初めて2人きりでお互いのことを話しており、2人だけの世界が繰り広げられていて……。まるで読者も聖域に入ったかのように引き込まれます。

そして、卒業式でのキスシーン。「じゃ、またな」と言い、去っていく清居を平良は眺めることしかできません。なぜなら、平良にとってこれは「お情けのキス」だったから。清居にとっては、勇気を振り絞ってした「好き」のキスなんですけどね~~~~~!!(激悶絶) 平良のネガティブな性格と清居の素直になれない性格は、2人のすれ違いを助長するのでした。

無自覚俺様な平良に振り回される清居がたまらんッッ!!!!!


そして平良と清居は連絡を取らないまま大学生に。久しぶりに再会すると、平良の隣には親しげな男が!「そいつと、俺と、どっちが好きなんだよ」と、らしくない発言をしてしまいます。昔と変わらない熱っぽい目で見つめてきているくせに、付き合おうとする気はさらさらない平良に対する怒りと、自分よりも近くにいる小山への嫉妬に振り回される清居。「キング」として連絡を待っていたのに待ちきれず自分からメールしてしまったり、初めてフェ……されて2回もいかされたのに平良のをしようして断られたり……。この徐々に立場が逆転していく様子がたまらんのですよね……。

平良の頭にはそもそも「清居と付き合う」という発想がないので、「お前さ、俺がおまえのこと好きとか、考えたことないの?」と精一杯の告白をしても、平良の態度に無自覚に振られてしまいます。とんでもなく不憫でかわいそうでかわいい……。
振られて傷心しているのに、変わらず距離を詰めてくる平良にいら立って暴走する清居。平良に「清居、好きな人がいるの?」と聞かれ「おまえだよ!」と反射で返してしまいます。清居の告白に対する平良の答えは「恋人みたいに触りたい」。これまで何度も言ってきた「好き」の言葉ではなく、しっかりと清居に本心が伝わるようにした発言なんだろうな~と、じーんときてしまいました。

遠回りをしながらも、両想いになって初めて結ばれる2人。恋人になってからの空気感は見ているだけでも甘く、胸焼けしてしまいそうです……♥

 

 
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清居の嫉妬が炸裂!甘々同棲生活と新たな日々


第2巻は暗い部屋の中で平良が神に向かって祈っている場面から始まります。なんでも、平良が借りていた家の主が帰ってくる、ということで……。清居が「部屋かりてまた同棲すればいい」と言い、2人だけの新居で同棲生活が始まります♥
新居に入った当日、布団のカバーを付けている時にスイッチが入りエチがスタート。「新居でエチ」って興奮度高いのは何故なのか……。


そして、フォトコンに応募し落選したものの、審査員の野口に目を付けられカメラのアシスタントを始める平良。野口は自信家でやや俺様、と少し清居に似たところがあり、清居は思わず嫉妬してしまい……。学園の「キング」だった清居が恋に振り回される様子、激かわすぎて動悸が止まりません。

一方で清居は、俳優の仕事が増えてきます。同じ事務所の安奈は良き相談相手で、平良のことも相談する(というか愚痴を言う)のですが、安奈からしてみればただのノロケ。平良といない間も平良のことを考え、それを話してしまう清居から、平良のことが大好きなのが伝わってきます。

そんなこんなでお互いに忙しくなり、すれ違ってしまう2人。ただ、清居の愛情表現は1巻に比べて分かりやすくなっています。清居が仕事を終えて急いで帰ると、仕事に出かけようとしている平良とすれ違いそうになり、「帰ってきたら起こせよ」と命令するのがたまりません。“半分眠ったまま好きな男にキスをされたり、抱きしめられたり、そのまま事に至るのは最高だ”という清居のモノローグには、なにその最高のシチュエーション!! 是非とも見せてくれ!! と思わず叫んでしまいました。

清居が誘拐!?お互いへの強い愛が爆発


そんな中、安奈の熱愛が突然世間に放たれます。平良は安奈のために叔母の家に招き入れる準備をしたり、熱愛相手の桐谷と会えるようにセッティングしたりと、積極的に動きます。しかし続いて安奈と清居の熱愛報道が出てしまい、怒った安奈ファン・設楽に誘拐されてしまう清居。平良は一目散に駆け付け、清居を傷つけた設楽のことを殺しそうな勢いで詰めます。平良は清居を助けるために先に逃がそうとしますが、清居も好きな男・平良を置いて逃げることができるわけもなく戦闘に加わろうとし……。怖いはずなのに……ここから平良と清居の相思相愛っぷりを感じました。

設楽とのもみ合いで体が血で染まり、意識を失っている平良を見て血の気が引く清居。平良が生きていることを確かめたくて、搬送された夜の病院に忍び込み平良を連れ出してしまいます。この事件で平良への想いの大きさを自覚し、好きな気持ちが吹っ切れた清居はもう無敵。「俺、おまえのことすげぇ好きみたい」というセリフは平良への愛の大きさを感じられ、滝涙を流しました。

 

 
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試練に向き合う2人…お互いが手を引っ張り合う関係性が尊い


第3巻は、2人がお互いに自分と向き合う巻。個展の開催を迷っていた平良ですが、ベテランだらけの舞台でコテンパンにされながらも懸命に努力する清居を見て、自分も頑張らないとと開催に踏み切ることに。


一方清居は、役作りのために体重を20キロ増やす決意をします! 美しさを捨てることに対して抵抗はないものの、平良にその姿を見せるのは耐えられず別居を提案。平良は「同棲解消」だと勘違いし珍しく嫌がりましたが、なんとかなだめて別居が決まります。
しかし、平良は個展のため野口と同居するということになり、清居はまたもややきもち。嫉妬の気持ちと、成長しようとする平良を応援したい気持ちが戦い、最終的に「エビコロは作るな」と発言。それ聞いた野口の「ベタ惚れされてるじゃねぇか」というツッコミに首がもげるほど同意しました。

そ清居は平良に会わないことを徹底していましたが、平良の個展のテーマが「ヌード」であると社長から聞きます。平良はポートレートは自分しかとらないという絶対的自信を持っていた清居ですが、平良にモデルの話を振られず、「俺以外を撮るのか?」と動揺してしまい……。
思わず現場を覗きに行ってしまう清居ですが、平良にバレたことで久しぶりに話をすることに。ほんの少しの時間でしたが平良との話をきっかけに役をつかみ、舞台に向かって一直線に走っていきます。お互いがお互いの原動力になっている関係性が尊い……(涙)。

ストレートな告白の応酬にただただ合掌


20キロ太ったことを「役作り」だと公言していなかった清居には、たくさんの批判が寄せられます。とある番組に出演すると、番組協力に来ていた桐谷のファンに「デブ」とののしられ、少し落ち込んでしまう清居。しかしすぐ、清居をほめたたえ「清居、愛してる」という平良の声が聴こえます。「見に来るな」っていったのにこっそり見に来ている平良に怒りますが、また助けられてしまったという感謝の気持ちでいっぱいに。会いたい気持ちを抑え込む清居に胸がギュンとします♥

無事舞台の千秋楽を迎え、平良のアカウントを眺めていると「今夜は美しい彼を想って幸せな気持ちで眠ります」という投稿が更新されます。この言葉に筆者、大号泣。離れていても2人は繋がっているんだなということを深く実感させられた言葉でした。

舞台が終わって増やした分の体重を急速に落とす清居。あと3キロのところで停滞し、「これじゃ平良に会えない」と思っていたところ、仕事で平良に遭遇してしまいます。とっさに野口を盾にしたことで、野口を軸とした追いかけっこが始まる平良と清居をみて、恋愛初心者の普通の男の子たちであること実感し、ニマニマが止まらんッッ!!!

野口に促され、清居を送ることにした平良。「清居奏」だとバレないように、体で隠す平良がスパダリ彼氏すぎて天を見上げてしまいました。
家に着き、2人で見つめ合いながら話していると「俺もずっと言いたかったことがある」「ありがとう。俺もお前を愛してる。」と清居。時間差はありながらも、同じ温度差の告白に涙でびしょびしょになりました。
 
こうして久しぶりのえちがスタート♥ 余裕のない2人のお互いを貪り食うような行為を食い入るように見つめてしまいますね。このシーンでは、2人の想いを再確認して満たされた空気感を堪能できます。「そばにいてくれなくてもいい」「ただこの世界に生きていてくれるだけでいい」と言っていた平良が、三巻の最後で「もう手放せない」「ずっと俺のそばにいて」と言うのが、平良の成長を感じられて大きな拍手を送りました。
 
******************************

いかがでしたでしょうか?
たくさんすれ違いながらも、そのたびに想いをぶつけ合って確かめ合う2人だけの世界。この世界の続きが見れるなんて……こんなに幸せでいいんでしょうか……。

皆様も新刊のチェックをお忘れなく!! 『美しい彼』シリーズの10周年を一緒に楽しみましょう♥
 

小説『儘ならない彼 美しい彼 4』作:凪良ゆう/葛西リカコ

 

 
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STORY
初の個展を控え、撮影に準備にと忙しい日々を送っていた平良。
同居中の恋人で新進俳優の清居も、大きなドラマの仕事が舞い込み、さらなる飛躍の時を迎えていた。
そしてついに個展が開催? 平良の作品はメディアで絶賛されるけれど、師匠の野口からアシスタント卒業を言い渡され…!?

実写ドラマも大好評を博した凪良ゆうの大人気シリーズ、待望の最新刊!!

 

担当記者:みんみん
2000冊の漫画とともに生活をする生粋の漫画ヲタク。攻めに可愛さを覚えている。激重ヤンデレ執着攻めと、長年片想い拗らせ受けに目がない。


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