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【世の理】恥ずかしがるかわいい受けほど乱したい

 

「かわいすぎて食べてしまいたい」←この衝動の正体とは？

 

 

イェール大学出身の心理学者によって行われた研究(出典：Stephanie Pappas . “'I Wanna Eat You Up!' Why We Go Crazy for Cute”)では、男女約100人名の参加者に以下の3種類の犬の画像を見せ、事前に渡していた緩衝材であるプチプチを、感情の赴くまま潰させました。

・かわいい動物
・面白い動物
・普通の動物

実験の結果、多くの参加者がかわいい動物を見せられたときほど、プチプチを多く潰しました。

実験では、かわいいものを見たときに「ギュッとしたい」「つねりたい」といった強い衝動を感じることが確認されました。さらに、この衝動は人が感じる感情の強度と密接に関連していることが明らかに。

実験後、この衝動は実験の行った心理学者によって「キュートアグレッション」と名付けられました。かわいさがあふれるあまりに生じる心理的……罪ですね……。



2024年には『キューアグBL コミックアンソロジー』が刊行されるなど、BLにも着実にキューアグの波が来ているのではと感じています……。

「かわいそうはかわいい」って実は日本語として正解

 

 

「かわいすぎて食べてしまいたい」という衝動について分かったところで、「かわいい」ということばについて焦点を当てていきたいと思います！

「かわいい」という言葉の起源は、古語「顔映ゆし」にあるんですよ。これには「隣むべきだ、可哀そうだ」と「愛らしい、可愛らしい、小さくて美しい」などの意味が含まれています。この昔の表現から派生して、「かわいい」という現代語が生まれ、またそこから「かわいそう」という言葉が誕生しました。

この「かわいい」という感情が時に「かわいそう」という言葉に変わるその過程、きっと「キュートアグレッション」と関係があるのではないでしょうか。

キューアグBL

キュートアグレッションについて理解したことで、かわいさあふれる受けちゃんを見たいと思った方がいらっしゃることでしょう。ですので、キュートアグレッションを攻めが感じている、または読者が感じるBL作品をこれからご紹介します！

かわいさのあまり、スマホや漫画をぶっ壊さないようにご注意を♡

『たべたいあなた』作：七ノ日

 

 

あらすじ

動物から進化を遂げ、それぞれ動物性（アニマル・セックス）を持つ世界ある満月の夜、灰瀬は上司の黒野に対し経験したことが無いほど欲情してしまい…「なんだこのうまそうなにおいは」隠されていた上司の性は…万年発情中と噂のウサギだった!?いつもは控えめなのに…ちょっと触っただけでトロトロに凄まじい色香なのに…「は、じめて…なんです」昼のアンタはどこいったんだよ…！本能炸裂エロかわケモミミシリーズ！！ライオンはセックス1日50回！？絶倫美形なホワイトライオン・璃音と庶民な非モテネズミ・三好編も収録！！

 
・キューアグポイント
オオカミの性をもつ灰瀬は満月の夜に発情してしまい、おいしそうな匂いのする上司の黒野さんを襲ってしまいます。黒野さんの身体を刺激するとウサギの耳としっぽが生えてきて……。
年中発情期で性に自由奔放なイメージのウサギ。禁欲的に見える黒野さんがそんなウサギであり、とてもとてもとてもかわいくドエッッッなのが本作のキューアグポイントです！

灰瀬の前戯にすぐにぐっずぐずになってしまう黒野さんの後孔。こんなスケベなカラダ、経験豊富に決まっとるやん……と思いきや、垂れ下がった耳と顔を手で覆いながら「は、はじめて……なんです……っ」とトロットロ顔でまさかの処女申告！ このかわいすぎる表情に灰瀬はたまらず捕食者の顔つきに……！ こんなドエッッッな黒野さん見たらキューアグに駆られて抱き潰したくなりますよね～～～～～！！！！

さらに話が進むにつれて、灰瀬の黒野さんに対する「かわいい」という言葉のルビが「うまそう」になっていくのもキューアグポイントですよ。

『鴉は雲雀に甘くてあまい』作：車谷晴子

 

 

あらすじ

時は大照時代―――。明路の御代に男の女の他に「第二の性」と呼ばれる「Dom」と「Sub」の存在が明らかになる。支配する「Dom」、支配を望む「Sub」。その異端な性質から人々に忌み嫌われる存在となっていた…。「Sub」の雲雀は亡き母との約束を守り、心を殺して生きてきた。ところが、鴉という強面の「Dom」と出逢ったことで、命令される喜びを知る。鴉の冷たい言動とは裏腹な甘い支配にとろけていく雲雀。『彼にもっと命令されたい…』初めて感じた欲望に戸惑いながらも、鴉に惹かれる気持ちを止められなくて―――？

・キューアグポイント
大正時代の妓楼で働くSubの雲雀。母につらいときは「何も考えない」「何も感じない」と教えられた彼は、どんなに酷いことをされようと無抵抗でした。Domの鴉に買われた雲雀は、いつものように接客しようとしますが、はじめて褒められてグズグズになってしまいます。鴉に妓楼から連れ出され、Subの保護施設に預けられますが、雲雀は鴉のことを必要としていて……。

はじめて自分を褒めてくれたDomである鴉を一途に求め続ける雲雀がとってもキュート！ 「命令して」「もっと褒めて」「自分を鴉のものにして」と鴉の前で無防備になってしまう姿が思わず握りつぶしたくなるほどに心のキューアグを刺激されます。

鴉は雲雀を保護施設に預けて離れようとしつつも、そんな雲雀のかわいさに独占欲が丸出しに！ 「泣きわめけおれのものだ」と目をカッと見開いて、雲雀を押し倒している姿が執着心に狂ってて最高としか言いようがありません。最後には、雲雀を噛み痕とキスマだらけにしてしまうのですが、それも仕方ないですよね！ 雲雀がかわいすぎるのが悪い……。