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過去最多22,536票からBLアワード2024の投票結果を分析!!!

2024/06/03 16:00

世代別で第1位が二分!?海外BLの上位ランクインにも注目♥

 

今年もBLアワードの結果で賑わう季節がやって参りました!

 

2024年の結果をもとに全体の傾向や世代別人気作品ランキングを公開します! あなたの推し作品がどのようなジャンルが好きなどの世代に人気なのかもわかります!

2022年や2023年の記事と比較しながら、果たして当時の予想が反映された流れになっているでしょうか?

早速一緒に見ていきましょう!


◆目次◆
全体投票データ

コミック部門 年代別投票数ランキング
有識者部門
シリーズ部門 年代別投票数ランキング
webtoon部門 年代別投票数ランキング
小説部門
まとめ


 

 

全体投票データ

有効投票数 22,536(昨年比約16%増)

 

言語別 

日本語 20,622
英語 1,115
中国語(簡体字) 393
中国語(繁体字) 325
韓国語 81

10代 2,990(13.3%)
20代 8,171(36.2%)
30代 4,748(21.1%)
40代 3,946(17.5%)
50代 2,396(10.6%)
60代 285(1.3%)

 

今年もたくさんの投票を本当にありがとうございました! おかげさまで今年も過去最高の投票数となりました!

 

世代別でみると20代が最多投票世代で、次に10代という結果は昨年度と同様でした。

驚くことに、今年はなんと国外からの投票も過去最高記録を更新し、投票数全体の10%ほどを占めました。その内訳は、英語が最多の5%で、次に中国の3%となりました。

 

 

 

今年は『40までにしたい10のこと』が、圧倒的支持で総合コミック部門・ラブコメ部門の双方で第1位を獲得。歴代のBLアワードで全世代で1位を獲得し、総合でも1位にランクインした作品は、今回の『40までにしたい10のこと』を含めて2作品しかありません。もう一つの作品は、2021年のBLアワードベストコミック部門で1位となった『オールドファッションカップケーキ』です。

 

 

 
この2作品は、イケメンスパダリ部下×アラフォー上司の社会人カップリングという点が共通しています。この設定は社会人世代に支持されやすいと予測されましたが、実際には幅広い支持が得られる結果となりました

次に総合コミック部門で注目すべきなのは2位と3位になった『ヒズ・リトル・アンバー 上』と『アバウト ア ラブソング』です。

 

 


どちらもエモーショナル部門にランクインしており、『ヒズ・リトル・アンバー 上』は40代~60代でTOP3にランクインし、一方『アバウト ア ラブソング』は10代~30代でTOP3にランクインするという結果でした。

 

どちらも共通点として繊細な絵のタッチが織りなす独特な世界観の中に切ないストーリーが組み込まれ、それがさらに涙腺を刺激する作品となっています。今年はこの2作品で、BLファンがどれほどの涙を流したか計りしれません……。

昨年の2023年は「王道甘々系」がランクインをほぼ独占しましたが、今年はその甘々ラブを描く傾向が落ち着き、シリアスなテイストへと寄せたストーリーが受け入れられている結果となりました。

※王道甘々系:オーソドックスなストーリー展開のなか、キャラの個性で作品の独自性が際立つ作品系統。ハラハラしながらもハッピーエンドが約束されているので安心して読むことができる。(「腐女子マーケティング研究所」が開発したBL分類より)

 

 

今年から新設された有識者部門には、作家や編集者、インフルエンサーなど、日頃からBLに携わる有識者に投票いただきました。

1位になったのは『相原君と嘉島君はラブコメかもしれない 1』です。本作はラブコメの名手・キシモト先生が描く、元恋人ながらも両片思いの未練たらたらの元カップルのじれったい物語。渾身のラブコメが日頃からBLに携わる有識者の方々から高評価を得ました。

 


一方、全く異なる雰囲気の作品として、シリアスな展開で心を揺さぶる切なさを持つ『蛍火艶夜 上』が2位にランクイン。人生や愛、そして命について考えさせるオムニバスの物語が高い評価を得ています。

 

年下×アラフォーという設定をもつ『40までにしたい10のこと』は、有識者部門でも3位にランクインしました!

 

 

 

 

今年のシリーズ部門の世代別投票は大変興味深い結果となりました。第1位の『ギヴン 9』と第2位の『囀る鳥は羽ばたかない 8』という大人気シリーズ2作品がランクイン。中でも『ギヴン』は全世代でTOP5に入る大人気作。特に10代と20代では1位、30代と40代では2位、50代と60代ではTOP5という結果となりました。

 


そして30代から60代に圧倒的な支持を受けたのは『囀る鳥は羽ばたかない』。30代ではTOP3入り、40代~60代では1位という結果になりました。

さらに『ギヴン』か『囀る鳥は羽ばたかないか、どちらを上位に選ぶかでその他の好みの傾向も可視化されるという興味深い比較結果が。

 


ギヴン』を上位に選んだファンの他ジャンルの投票はこのようになっています。ここで支持されるジャンルはビビッド系と甘々王道系です。それに対して『囀る鳥は羽ばたかない』を上位に選んだファンの好みとしては、骨太系が支持されやすい傾向にあります。

ビビッド系:作品の表現方法が斬新で、尖ったキャラの登場が特徴的な系統。(「腐女子マーケティング研究所」が開発したBL分類より)

 

骨太系:ストーリー重視の作品。(「腐女子マーケティング研究所」が開発したBL分類より)

 

 


またまた今年の新設部門であるwebtoon部門は予想以上にたくさんの投票数が集まりました。ジャンル分けすると「王道」と「骨太」の二つが中心となります。同じBLではありますが、日本で展開されているBLマンガ文化とは異なる概念でコンテンツが展開されていると思われます。

 


そして圧倒的な支持を受けてwebtoon部門で1位となったのは韓国BLの『夜画帳』。韓国BLらしい苛烈&甘美の調和に韓国の伝統が詰め込まれた全編フルカラーの圧巻な画力で、webtoonに目覚めたファンが続出!! 10代~30代では1位、40代~60代で2位という支持の幅広さが国を超えたBLの力を物語っています。

 


2位となった『ちりぢりゆくの』は10代で3位、30代で2位、40代~60代で1位にランクイン年代が上がるほど人気になる作品の一つです。

このようにwebtoon部門は海外の作品や特殊な設定が多く、今までのBL漫画とは一風変わった雰囲気でファンをとりこにしています。実際に海外でも近年、webtoonが主流となっており、その流れが日本にも来ているかもしれません。
 

 


小説部門では、BLアワード2023の小説部門で1位となった『天官賜福 1』に続いて、今年は続編の天官賜福 2』が1位となり2冠を達成しました! 10代~50代では1位、60代では2位と全世代で圧倒的な支持を集めています。

 


2位には、『WISH DEADLOCK番外編 4』がランクインしました。この作品は20代、30代でトップ5、40代と50代で2位、60代で1位という結果に、約20年近く支持され続けているDEADLOCK』シリーズの番外編であることが注目されます。

 


近年のBLアワードでは、小説の投票がコミックスより少ない傾向が顕著となり、それは若年層の活字離れ問題と関連していることが定説となりつつあります。しかし、今年の結果を振り返ると、『天官賜福』への投票はコミックスと同様に若年層が最多で、長年高評価を受けている『DEADLOCK』シリーズもランクインしています。

 

そのことから、若年層に小説にもっと触れてもらえるきっかけは、話題作であることや長年の人気作であることが鍵だと思われます。逆に言えば、そういった作品をもっと知ることができれば、活字が苦手でも読んでもらえる可能性が高まるとされています。


2024年は甘々な恋愛の中に切ないテイストが含まれた作品がランクインする結果となりました。2023年は「王道甘々系」のジャンルが全体のランキングを占めていましたが、今年は特定のジャンルに偏らずに分散されている印象です。

また、海外BLの日本上陸でグローバル化が進んでいるのも今年の特徴ではないでしょうか。小説が高い人気を獲得する中国BL、webtoonで世界中から人気を博す韓国BLなど……同じBLながらも独自コンテンツとして展開している海外BLは、日本でどんな流れをもたらすのか来年からも注目です!

近年、BL小説を読む人が減少していると言われていますが、BL小説を原作とするドラマ、アニメやCDなどのメディアミックスから小説を手に取る流れが2022年に言及され、そしてその流れが今でも続いていることが分かります。

 

――――――――――――――

いかがでしょうか。

今年は新設部門で、例年とは少し違ったランキングの様子が多く見られましたね。皆さんの好みはどの傾向に当てはまりましたか? 過去のBLアワードと比べたり、世代間で比較したりと、ランキングの楽しみ方はさまざまです。

そして、来年のBLアワードの投票も、どうぞよろしくお願いします!    

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コメント5

投稿順 | 最新順

匿名4番さん(1/1)

結局オールドファッションカップケーキの二番煎じみたいな作品がまた1位になったんだなーと。

匿名2番さん(2/2)

匿名3番さん

分かりやすく教えていただき、ありがとうございます。
そういうYouTubeチャンネルがあるとは知らなかったので大変勉強になりました。

王道甘々でも性癖重視ならフェロモンだといわれれば、確かになと納得しました。
インスタ映えと言われてもピンと来なかったのですが、雰囲気がオシャレといわれればなんとなく分かる気がします。

いにしえは長期のシリーズもの、骨太がストーリー重視など単語から想像するだけでは絶対に答えに辿り着けなかったことばかりで教えて頂けて有り難いです。
本当にありがとうございました。

匿名3番さん(1/1)

匿名2番さん

腐女子マーケティング研究所というYoutubeチャンネルの動画で、BLアワード受賞作について説明するときに使用していた分類です。

(【コミック部門1位体感予報】BLアワード2023の深層より)
王道甘々→オーソドックスなストーリー展開のなか、キャラの個性で作品の独自性が際立つ作品系統。ハッピーエンド。
青空日常→さわやか、はかなげな作品が中心で行間を読んだり、雰囲気を楽しむ要素が強い。
コミカル→コミカルな少年漫画テイスト。
ビビッド→作品の表現方法が斬新で、尖ったキャラの登場が特徴的な系統。
いにしえ→基本は王道甘々系で古くからのファンが手堅く購入を続けている。
アート→ランキング系は上位になりにくいが、インスタ映えはピカイチ。
フェロモン→性癖を重視した作品で、設定や細かな違いにこだわる方から支持を得ている。
骨太系→ストーリー重視。

まとめるとこんな感じですね。
いにしえは発売が古い作品というより、昔からある設定が用いられているとか、長期の人気シリーズの最新作という解釈かな。
アートは表紙や作品全体の雰囲気がオシャレな作品。(動画上では25時、赤坂で・この手を離さないで)
王道甘々だと思った作品は、その認識で合ってると思います。
分類している人が、王道甘々要素より性癖の方が強く出てると思ったからフェロモンに分類しただけです。

匿名2番さん(1/2)

こちらの表に書かれている王道甘々、青空日常、コミカル、ビビッド、いにしえ、アート、骨太、フェロモンという分類を初めて見ました。
私が王道甘々だと思った作品がフェロモンだったり、ビビッドやアートがどういった作品を指すのかもよく分かりません。
いにしえは発売が古い作品という意味なのか、骨太は筋肉質なキャラなのかとも思ったのですが、違う気がします。
詳しい方がいらっしゃったら教えて頂きたいです。
宜しくお願いします。

匿名1番さん(1/1)

1位総なめ凄いですね

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