鈴村健一、森久保祥太郎、小野大輔とともに歩んで6年!21日、22日は東京公演12月7日・8日に、アニメ関連の音楽レーベル「Lantis(ランティス)」に所属する
男性声優の岩田光央さん、鈴村健一さん、森久保祥太郎さん、小野大輔さんがホストを務める「Original Entertainment Paradise “おれパラ” 2013 ROCK ON!!!!」関西公演が、神戸ワールド記念ホールにて開催されました。
2008年から毎年12月末に開催されてきたこのライブは今年で6年目。東京の両国国技館での開催が通例となっていましたが、その人気の高さから
2012年より関西でも公演が行われるようになりました。2009年からはホスト4人とゲスト2組を迎えてのライブでしたが、
今年はホストの一人であるリーダーの岩田光央さんが「おれパラ」を卒業することを発表し、結成2008年以来のゲストなしの公演となりました。
ここからは12月8日の関西最終公演の模様をお届け。
12月21日・22日に両国国技館の公演に行かれる方は若干のネタバレを含みますのでご注意ください。
関西公演最終日がいよいよスタート恒例の『おれパラップ』でいよいよ開幕。鈴村さん、小野さん、森久保さん、岩田さんの順でおれパラップを歌い上げ、
岩田さんのパートではおなじみの“マリオジャンプ”(ゲーム『マリオブラザーズ』)を観客も一緒に行い、しょっぱなからテンションマックスで一体となりました。
鈴村健一 アップテンポで会場を温めるまず一番乗りで歌い上げるのは鈴村健一さん。アップテンポな曲『The whole world』『ミトコンドリア』で一気に盛りあがります。
今回は岩田さんの卒業ということもあり、メンバーそれぞれが岩田さんの曲を歌うことに。鈴村さんは「岩田さんの曲の中で一番好きな曲」である『フルーツマン』をカバー。歌詞の中の「今の自分がちょうどいい」や、「ジェリービーンズの赤だけ集め」といった言葉のチョイスは岩田さんならではで、
鈴村さんは「どうやったら(カバーとして)自分らしく歌えるかが難しかった」とのこと。
残り2曲はライブで盛り上がるために作ったという新曲『あいうえおんがく』『All right』。会場も手拍子やコーラスを歌い、一体となって盛り上がりました。
小野大輔 今日の小野Dは一味違う二番手は小野さんの登場。セクシーな女性2人、素敵な男性2人の“チームD”を引き連れ、新曲の『Kiss Kiss Kiss』をダンス付きで披露。
ただ、この日の小野さんは“しっとりの日”だそうで、ダンス曲はこれでおしまい。その後は
『鳥の夢』と、岩田さんのカバー『君なしで』をしっとりと歌い上げます。
『鳥の夢』は小野さん作詞で、「ここで終わるわけにはいかない。走り続けたい」という思いを再確認したとのこと。
『君なしで』では、岩田さんへの思いがあふれ、感極まって涙するシーンもありました。そんな岩田さんへの感謝の気持ちを込めて、次に歌ったのは『ありがとう』。そして最後は『モノクロの虹』で、余韻を残しながら三番手へとつなぎます。
森久保祥太郎 ロックといえばこの男三番手は森久保祥太郎さん。『Rock-2-U』『gravIty』を駆けるように歌い上げ、ディスプレイに表示される『Rock-2-U』の歌詞に合わせて
会場全体で盛り上がります。
MCでは11月20日発売のシングルに触れ、「(タイトルの)『CHAIN REACTION』とは連鎖反応という意味。過去があって、今があり、これから始まるものへと繋がっていく」という思いを込めたとのこと。『Catharsis-Dinner』に続けて『CHAIN REACTION』を披露した後は、
岩田さんをイメージして森久保さんが作詞・作曲を手掛けて提供した『Show must go on』をセルフカバーで歌い上げてくれました。
岩田光央 真打登場!そしてトリはもちろん岩田光央さん。『グラスホッパー』で元気よく登場し、その勢いのまま『おねだりジェシカ』を歌い上げます。
今回の公演で、ホストメンバーは各1曲ずつ岩田さんの曲をカバーしていましたが、岩田さんは逆に他のメンバーの曲をカバーするとのこと。
この日の岩田さんの担当は“バラエティー”。7日に森久保さんの『Key』を歌ったため、必然的に小野さんか鈴村さんの曲になるわけですが、
「どちらがバラエティーにふさわしいか」ということで、小野さんの『だいすき』を歌うことに。
チームD も再登場し盛り上がっていると、途中で犬の着ぐるみを着た小野さん、禿頭にステテコ姿の鈴村さん、買い物かごを持ってスカートをはいた森久保さんが乱入。一緒になって『だいすき』を踊り、次の曲『かわいいおしり』でおなじみの、おしりをふる振りつけの後にメンバーは退散しました。
卒業への決意 “おじパラ”をつくりたいMCに入ると、今回の主役である岩田さんが「おれパラ」卒業を決意した思いを真摯に語ってくれました。
「自分より年齢が上で音楽活動を頑張っている人たちがまだたくさんいる。そういう人たちと、小さいステージでもいいから、“おじパラ”をつくってみたい」決意を固めた6月ごろに作詞した『スーパーチャージ』には、その思いが込められているそうです。
「スーパーチャージは“超補給”という造語。俺にとってのスーパーチャージは観客のみんな。みんなにとってのスーパーチャージになりたい。自分が“お客さんを笑顔で帰す”テーマのもと立ち上げた“おれパラ”についても、過去と今現在の思い、未来への決意と願いを込めた」と、最後は『スーパーチャージ』を力強く歌い上げてくれました。
犬、禿オヤジ、女装の理由が明かされた! アンコールアンコールはメンバー全員で制作した『Galaxy Bus』で登場。そしてここで、
岩田さんのパートでなぜ、ほかのメンバーが仮装で乱入したのかを小野さんが明らかにしてくれました。
曰く、この「おれパラ」ホストメンバーを家族に例えるなら、
「岩田さんはまだまだ現役の、家長であるおじいちゃん。鈴村さんはいざという時にいろいろ決めてくれるお父さん。森久保さんは『おれパラップ』の生みの親でもある。生む人だからお母さん。そして自分(小野さん)は、ペットの犬。名前は“もす”です」そして
「さっきまで真面目に積み上げていった今までのステージを自分たちでぶち壊してしまった」と嘆く鈴村さんと森久保さんでしたが、なんだかんだ言いながら楽しんで着替えていたそうです。
後輩からのビデオレター 寺島拓篤そしてここで、過去3回ゲストとして出演した寺島拓篤さんから、岩田さんへのビデオレター。
「岩田さんが卒業するのは寂しいけど、いつか岩田さんもゲストで登場するかもしれないし、自分もまた呼んでほしい。一緒に出演したいです。『おれパラ』はきっとこれからも続いていくから、その時を楽しみにしています。ステージ楽しんでください」との応援メッセージが流されました。
今回の「おれパラ」タイトル“ROCK ON!!!!(岩音)”とは?「タイトル岩音(ロックオン)は、6周年だからロクで始まるものを探していて、ふいに“元気”というのが出てきた。元気といえばロック。ロックは岩。元気で岩といえば岩田さん。と、後付けで連鎖反応的に意味が決まっていった。『CHAIN REACTION(連鎖反応)』で『クロニクル(歴史)』となり、『スーパーチャージ』される」と、タイトル決定についてをメンバーの曲名でうまく言葉をつなげながら説明してくれた小野さん。それに対して「だいすき」「ありがとう」と小野さんの曲名でメッセージを返す森久保さんと岩田さんの、言葉遊びとしては素晴らしいコメントがありました。
ただ、焦った鈴村さんの「キ…キンモクセイ!」という小野さんの曲名ではあるものの、いまいちつながらない一言で、
思わずキーボードで“ガーン!!”と、オチがついてしまい、会場は一気に笑いの渦に。そんなところも「おれパラ」らしい一面でした。
みっちゃんありがとう!岩田さんの最後の挨拶では、「愛されてるなーと感じた。楽しい気持ちと、寂しい気持ちと悲喜こもごも。でも、来てくれたお客さんを100%笑顔で返そうと思ってここに来ました。おれの気持ちはここに置いていくよ。来年こっそり見にくるから」と、途中涙に声が詰まりながらも挨拶を行い、会場は「ありがとう」の声であふれました。
そして
オーラスは「おれパラ」恒例となっている『眠れるものたちへ』。4人と観客のコールアンドレスポンスで盛り上がり、最高潮のまま幕を閉じました。
今回は岩田さんが卒業ということもあってか、グッズは極一部を残して完売状態となり、その人気ぶりがうかがえました。また、鈴村さんは春にアルバム発売と秋にツアーを行うことを発表し、森久保さんも全国8ヵ所でツアーを行うことを発表。
気が早いですが、来年の「おれパラ」がどうなるか楽しみです。
記者:めぐぅ