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男同士は「姫はじめ」じゃない!?今さら聞けない「姫はじめ」とは

2024/01/01 16:00

実は平安時代からの歴史あり！ベストな日時もご紹介♥

みなさん「姫はじめ」という言葉をご存じですか？

よく二次創作などで見かける言葉ですが、実はその歴史は長く、平安時代の書物にも記載されていたのだそう！
さらには、男性同士は「姫はじめ」ではなく「〇〇はじめ」だったという情報も……!?

と、調べてみたら知られざる情報がたくさん判明したので、今回は姫はじめについての徹底調査の結果を発表していきたいと思います！お正月の推しカプ妄想にも、ぜひ参考にしてみてください♥

◆目次◆
1．姫はじめってなに？
2．男性同士は“姫はじめ ”じゃない⁉
3．姫はじめ(菊はじめ)にベストは日は？
4．姫はじめ(菊はじめ)が見られるBLはこれだ！

1．姫はじめってなに？

まずは精選版日本国語大辞典で「ひめはじめ」とひいてみます。

すると

①糄飯(ひめいい)を食べはじめる日
②(飛馬始めの意と解して)馬に乗りはじめる日
③裁縫など婦女の業(わざ)をはじめる日
④その年初めて夫婦、男女が交合する日

と4つの意味がでてきました。

④番の意味以外にもこんなに意味があるんですね！(ひめいいって何？) これならうっかり「姫はじめ」と口をすべらせても「馬に乗りはじめる日って意味だし～」と誤魔化すことも可能……かもしれません。

それでは、1つ1つ順番に見ていきたいと思います。

①糄飯(ひめいい)を食べはじめる日

「姫始め」は平安時代中期の書物『和名抄』にはすでに記載があったのだそう！「ひめはじめ」と当初はひらがなで記載されており、様々な意味があったとの説が提唱されています。

まずはこちらの意味。昔は、元旦にはかために炊いた「強飯(こわいい)」を、それ以降には「糄飯」を食べていました。つまり、正月の休みが終わり、普段の食事である「糄飯」に戻すことを指しているのです。

今でも正月には餅を食べ、だんだんと普段の白米に移っていきますよね！

②(飛馬始めの意と解して)馬に乗りはじめる日

飛馬始め(ひまはじめ)＝ひめはじめと解し、年を開けて初めて馬に乗る日を指しています。現代の私たちにはあまり馴染みはないですが、乗馬部の人や競馬の騎手の方はもしかしたら、「飛馬始め」を使うのかもしれないですね！騎士設定のBLではこちらの意味に取られてしまうかもしれないので、要注意です(？)。

③裁縫など婦女の業(わざ)をはじめる日

昔、女性が衣を縫ったり、洗濯をしたりと仕事を始める日のことを「姫糊始め(ひめはじめ)」と言っていたという説も。元旦に休んで、また日常に戻っていく区切りとして使われた言葉だったんですね。

④その年初めて夫婦、男女が交合する日

「ひめはじめ」という言葉の音に「秘め事」を合わせて「秘め始め」という漢字をあてられることもあり、その年の最初に人と交わることを指しています。

なんと江戸時代にはすでにこちらの意味が広まっており、川柳などで「やかましや　するにしておけ　姫始め」と姫はじめがエッッッな意味で使われています。

特に現代では先ほど紹介した3つの意味はほとんど廃れてしまっているため、こちらの意味が最も浸透していますよね。

2．男性同士は‘’姫はじめ‘’じゃない⁉

先ほど「姫はじめ」が現代では「新年初めてのセッ○ス」という意味で使われているとお伝えしましたが、男同士は「菊はじめ」と言うそうです！

「姫はじめ」は知っているけれど、「菊はじめ」は初めて聞いた！という方も多いのではないでしょうか？

とはいえ、“菊”という単語からなんとなく察するところがありますよね。そうです！ 男色を意味する「菊門」「菊座」の隠語から「菊はじめ」となりました。

しまし、「菊はじめ」は調べてみてもあまり情報が見当たらず……。有識者の方、ぜひコメントで教えてください！

3．姫はじめ(菊はじめ)にベストは日は？

そんな姫はじめ(菊はじめ)ですが、行うのは歴史的な慣習になぞらえると1月2日がいいそうです！ただ、元旦に姫はじめ(菊はじめ)を行うのはあまりよくないそう。
というのも、古来から元旦は神様を迎える神聖な日であるため、その日は料理を作ることも休む文化があります。エッッッなことも2日以降にするのがいいとされていたとのこと。

また、ベストな時間はお昼過ぎだそう。正月は世間が早起きするので、周りが眠くなりはじめるお昼過ぎが狙い目らしいです！